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弁護士ブログ

2015/03/31

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 子どもの不慮の事故が新聞紙上に載っていますと,本当に心が痛みます。この「不慮の事故」というのは5歳から9歳までの死亡原因の第一位なのだそうです。

 

 今でも思い出すのですが,私がとても幼少の頃,弟思いの姉が良かれと思って私に丸いあめ玉を頬張らせたことがあり,これが喉に詰まってしまったことがあったようです。その時私は目をパチクリさせて苦しがっていたようで,これを発見した母親が背中を叩くなどして事なきを得たのです。その一件に触れられる度に姉が済まなそうな表情をしていたのを思い出します(笑)。

 

 日本会議の機関誌の「日本の息吹」には,「子育て支援塾」と題する田下昌明さん(小児科医・医学博士)の連載記事があります。この4月号でもう132回も連載されていますので,さぞかし好評なのでしょう。私もこの連載記事はとても参考になり,楽しみにしております。

 

 なにしろ田下先生は子の親としては勿論,小児科医としての多年にわたる経験を積まれており,この連載記事も,親として,そして小児科医としての経験と知見がちりばめられておりとても参考になるばかりか,とても説得力があるのです。子どもの躾け,食育,不慮の事故からの守りなどなど,そこに一貫しているのは学校教育もさることながら,まずは何よりも家庭における「子どもの育み」という観点です。4月号でも,田下先生は「子どもが貯水池に落ちて溺死した場合など、持ち主の管理が悪いとか、市町村の指導が至らないとかいう理由で訴訟を起こすのが当節流行のようですが、かりに訴訟に勝ったとしても、親の腹いせにはなるかもしれませんが死んだ子供と先祖に対する責任は免れるものではありません。」とコメントされており,その通りだと思います。

 

 以下,なるほどなと思った箇所を引用しておきましょう。

 

「子育ての最中は本当に一寸一刻も子供の事故のことを忘れてはいけません。中でも特に注意しなければならないのは、来客の時、または子供を連れて友人の家へ行った時です。親は楽しく話がしたいために、あるいは客に気をつかって、『うるさいから、ちょっとあっちへ行ってなさい』というようなことをやりがちです。こういう時が危ないのです。子供は親の友達に相手をしてもらいたいものです。それを追い払われると、〝つまんないなぁ〟という気持ちになって、ふだんはやったことのない、とっぴなことをやらかすのです。また、四歳から六歳ぐらいの少し年長になっている子供は、来客の時は少しぐらいのいたずらでは叱られないことを知っているので、これは絶好のチャンスとばかり、ふだん親から禁止されていることをやってみる気になるものです。」

 

 なるほどね・・・。思い当たる節もあります(笑)。親は,不慮の事故から子供の命を守ってやる義務がありますし,育んでいくという観点を忘れてはならないと思います。

2015/03/30

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  桜が満開です。とても美しい。最近,朝の徒歩通勤の経路を変えてみました。その途上には2つの小学校があるのですが,いずれもそれはそれは見事な桜が咲いております。そういえば,私が小学生だった頃も,中学生,高校生の頃も学校の敷地には桜の樹があったと記憶しております。

 

 わが日本国では,昔から学校の敷地には桜の樹を植える文化が連綿と続いているのでしょうかね。桜は日本の国花ですからね。

 

 「敷島の 大和心を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花」(本居宣長)

 

  桜という花は,自然の呼び声(風)に応じていつでもこの世を去る覚悟ができている花で,その見た目の美しさも勿論ですが,その潔さ,儚さがまた魅力なのでしょう。

 

 さて,桜の美しさとはうって変わって,ちっとも美しくない中国共産党のお話になってしまいます。中国が主導して設立準備が進められている「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」という代物・・・。世界銀行,アジア開発銀行,国際通貨基金(IMF)などの既存の国際金融機関があるのに,何で中国が主導して新たにこのような代物を作る必要があるのでしょうか。

 

 これに既に参加を表明し,また参加予定である国は40か国を超え,ドイツ,イギリス,フランス,イタリア,ロシアなどの主要国も参加を表明するに至っていますし,カナダやオーストラリアも参加のようです。アメリカは様々な面で透明性に欠けるなどとして現在は消極のようです。日本国が最終的にどう態度決定するのかは分かりません。

 

 でも,考えてみれば,中国という国は中国共産党が一党独裁している国です。中国のあらゆる政府組織,中央銀行(中国人民銀行)も,軍と同じく習近平党総書記・国家主席を頂点とする共産党中央の指令下にあります。AIIBの運営は党中央の意思に左右されてしまうことは明らかなのではないでしょうか。

 

 田村秀男さん・・・,こういう編集委員がいるから産経新聞はとてもまともな新聞だと思います。この田村さんの「日曜経済講座」が日曜日の産経新聞に掲載されていました。ちょっと引用してみましょう。

 

「例えば、党中央が必要と判断したら、北朝鮮のAIIB加盟がただちに決まり、同国向け低利融資が行われ、日本の経済制裁は事実上無力化するだろう。東南アジアや南アジアでの中国の軍艦が寄港する港湾設備がAIIB融資によって建設されることもありうる。そう、AIIB問題の本質は外交・安全保障であり、平和なインフラ融資話は表看板にすぎない。」

 

「中国がAIIBを創立し、アジア地域全体でインフラ投資ブームを演出する背景には、自身の窮状を打開するためでもある。鉄道、港湾、道路などで需要を創出し、中国の過剰生産能力、余剰労働力を動員する。そのために必要な資金はAIIBの名義で国際金融市場から調達する。そして、中国主導の経済圏が拡大するにつれて、人民元が流通する領域を構築する。各国が人民元に頼るようになれば、外交面での中国の影響力が格段に強化される。AIIBは党支配体制維持・強化のための先兵なのである。」

 

 そうか,外交・安全保障面での野望と減速した自国経済立て直しの野望,ひいては中国共産党による体制維持・強化という野望が背景にあるのですね。それにしても,銀行のATMからでさえも平気で偽造紙幣(人民元)が出るような国ですもの(笑),こんな国を中心とした人民元経済領域が拡大してしまうのはたまりませんし,これが現在の基軸通貨に取って代わるとも思えません(笑)。

 

 ただし,インドも,いわゆる「真珠の首飾り」作戦で中国に軍事的に取り囲まれないようにしなければなりませんよね。中国としては自国経済が減速傾向にあり,過剰な労働力と在庫をもてあましておりますから,大規模インフラ建設工事に融資することで自国(中国)の企業に受注機会を与え,生産資材を海外輸出して経済立て直しを図ろうとしているのです。アフリカで頻発しているように,大量の中国人労働者が海外に打って出て現地住民から反感を買わないとも限りません。

 

 中国としては,前記のような野望があるからこそ,このAIIBに関し,中国は当初から資本金の50%出資を表明し,今後出資国が増えても40%以上のシェアを確保しようと躍起になっている訳ですね。

2015/03/27

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 「あれから4年」と言いますと,やはり東日本大震災という未曾有の不幸を思い浮かべます。その4年前の2,3月ころは,私は同業者(弁護士仲間)の京都旅行企画のうち「新選組コース」の責任者でした。私はB型でマイペースな性格の割には意外に緻密な方で,3度にわたって下見に行ったものです。あれからもう4年が経ちますか・・・。

 

 その実際の京都旅行の1日目にあの東日本大震災が起こったのです。私は京都にいるその日の夕方にこの不幸を知りました。大震災が起こったのはちょうど私たちが京都御所の蛤御門から壬生の八木邸にバスで移動する最中(午後2時46分)のことでした。その1日目の晩には宴会が予定されていたのですが,一時は旅行中止が真剣に検討されてもいました。今でも思い出しますが,何とも言えない気持ちの宴会ではありました。

 

 「新選組コース」の下見の時にはその行く先々で割と親切な人たちに出会ったのを覚えています。新選組記念館の館長であるとても人なつっこい青木さん,光縁寺(山南敬助ら新選組隊士たちの墓地があります)のご住職,伊東甲子太郎受難の地の油小路にある本光寺の近くの理容店の店主・・・,みんな親切でした。

 

 月日の経つのは本当に早いものです。

2015/03/25

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 さて,新選組ついでに申しますと,よく議論されるのが「新選組の中で誰が一番強かったか」ということです。この点については定説というものはありません。強さなんてものは見方によって様々ですから,定説がないのも無理はありません。

 

 よく名前が挙がるのが,沖田総司,永倉新八,斎藤一などでしょう。新選組の編成は何度か変更がありましたが,この3人だけは一番組から三番組までの組長としては不動です。いずれ劣らぬ手練れ(てだれ)だったのでしょう。沖田総司は天然理心流,永倉新八は芹沢鴨と同じ神道無念流の使い手です。そうそう,近藤勇も相当な使い手だったと言われていますし,撃剣師範の吉村貫一郎(北辰一刀流)の名前も挙げられます。

 

 これらには勿論それぞれ根拠があるでしょうし,真実に近いのかもしれません。でもどうしても気になるのが服部武雄です。新選組在籍期間はそれほど長くはなく,伊東甲子太郎らの高台寺党(御陵衛士)に加わっておりましたので,知らない人は知らないでしょう(笑)。でも,この服部武雄の凄さも当時知れ渡っておりました。

 

 「壬生義士伝」の映画化に伴い,原作者の浅田次郎さんと元阪神タイガースの江夏豊さんとの対談を読んだことがあるのですが,江夏豊さんは新選組オタクとまではいきませんが相当に詳しく,凄腕の剣士としてこの服部武雄の名をすぐに挙げておりました。

 

 私も京都の油小路に行き,伊東甲子太郎暗殺現場付近(本光寺の近く)を見たことがあります。その暗殺のあった晩には新選組と高台寺党(御陵衛士)との間の激闘があったのですが,その時の服部武雄の勇猛果敢の奮戦ぶり,二刀流の凄腕ぶりは後世に語り継がれております。伊東の暗殺に当たっては,局長の近藤勇も直ぐには決断ができず,「服部君が怖いからなあ。」などと,服部武雄の存在を恐れていた節もあります。よく議論される「新選組の中で誰が一番強かったか」という話になると,私としてはどうしてもこの服部武雄も有力候補の一人として思い浮かべざるを得ないのです。

2015/03/23

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  春風に吹き誘われて・・,というには風が強く冷たい日です。もう冬用のコートは不要と思っていたのに,今朝は思わず着用という寒い日になりました。

 

 新選組の総長でもあった山南敬助の最期について,切腹して果てたことは史実のようですが,それに至るまでの経緯については諸説があって定かではありません。これは私の独善ですが,仮に私が新選組の隊士だったならば,この山南敬助タイプだったのではないかと勝手に思っておりまして,京都に何度か行った時には壬生の光縁寺にある山南敬助の墓参りをしたことがあります。

 

 その山南敬助の死を悼んで,伊東甲子太郎が詠んだ挽歌があります。

 

「春風に 吹きさそはれて 山桜 ちりてそ人に おしまるゝかな」

 

 今朝の冷たい風に吹かれ,ふっとその歌を思い出しました。

 

 さて,今度の寒さを過ぎればいよいよ本格的な春の到来でしょうが,何ともお寒いのが巨人打線です(笑)。オープン戦の勝率は12球団中で11位,そして打率も2割1分2厘でやはり11位・・・。本当に大丈夫なんでしょうか。オーダーもまだ確定していないようですし。開幕したら,ちゃんと頑張れよっ!(笑)

 

 それに,やはりお寒いのが名古屋グランパスの戦績です。サッカーJリーグの方は一足先に開幕したのですが,グランパスは既に3節が終了したのにまだ1勝もできていません。2分け1敗です・・・。片目も開いておりません。現在のところ,18チーム中の16位なんであります(笑)。

 

 ジャイアンツとグランパス,今年はちゃんと頑張ってよ。ジャイアンツは昨年セ・リーグを制しはしましたが,その後が余りに情けなかったからね。巨人が負けると仕事にも影響が・・・(笑)。

2015/03/19

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 人間の脳というのは本当に不思議なもので,何がきっかけなのかは分からないけれども,随分と昔の出来事をある時ふっと思い出すことがあります。

 

 私がまだ20代の頃にある面接に臨んだことがあり,その時の面接官とのやり取りをふっと思い出してしまったのです。「尊敬している人は誰ですか?」・・・。面接の際の定番とも言うべき質問です(笑)。でも当時の私は別に面接対策などは講じていなかったので,急にその質問が出された際に「ヴィルヘルム・フルトヴェングラーです。」と咄嗟に答えてしまったのです。

 

 そう,往年の世界的名指揮者であり,当時私はこの指揮者の指揮によるベルリン・フィルハーモニーやヴィーン・フィルハーモニーの演奏のレコードばかりを聴いていましたし,フルトヴェングラーに関する本をよく読んでおりましたので,ついそう答えてしまったのです。定番のとおり「両親です」とでも答えておけば良かったものの,面接官の一人(音楽オタク風の人)が私に鋭いツッコミを入れてきたのです(笑)。

 

 その面接官は,第二次世界大戦中にフルトヴェングラーが結果的にはナチス・ドイツに協力したと言われても仕方ない側面があると指摘したのです。私も若気の至りでその面接官と少し議論状態になったことがありました(笑)。確かに政治的に利用された面があったことは否定できませんが,フルトヴェングラー自身は個人的にユダヤ人を庇い,葛藤の中で自分の音楽活動が政治的にできるだけ利用されまいと可能な限りの抵抗を示していたと思います。例えば,ゲーリングらが企画する音楽会を拒否するとか,ナチス式敬礼を一切行わないとか,ユダヤ人その他の弱い立場の人々の助命嘆願書を繰り返し提出したとか,占領地での演奏会を絶対に行わないとか,公然とナチス批判を行ったとか,ナチス高官の脅しに屈しなかったとか・・・。

 

 その面接官は面接の最後に,私に対して,「『フルトヴェングラー-音楽と政治』クルト・リース著,八木浩・芦津丈夫(翻訳),みすず書房)という本を一度読んでみるといいよ。」とアドバイスしてくれました。直ぐに買って読んでみましたが,その面接官も実はフルトヴェングラーを少なからず評価していたのではないかとも思える内容でした。

 

 何よりもフルトヴェングラーの再現する音楽は,素晴らしく,愛に満ちていると思います。私はフルトヴェングラーの慈悲深い顔が描かれたマグカップを今も大切に,宝物のように持っています(笑)。

 

 フルトヴェングラーのお墓はハイデルベルクの市営墓地にあるようですが,その墓石には次のような文字が刻まれています(「フルトヴェングラーとの対話」207頁,カルラ・ヘッカー著,薗田宗人訳,音楽之友社)。

 

「げに信仰と希望と愛と、この三つのものは限りなく存(のこ)らん。しかしそのうち最も大なるは愛なり。」

2015/03/17

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 昨日の夜は帰り道で小雨に降られ,コートが少し濡れてしまいました。でも,今朝はそのコートなしでも歩くことができる陽気です。「水ぬるむ」本当に良い季節となりました。

 

 昨日の産経新聞の「産経抄」というコラムには,「濡れ衣」という言葉の由来が紹介されていました。「濡れ衣」というのは無実の罪をきせられることを意味するのですが,この言葉の由来として巷間言われているものの一つは次のようなものです。

 

 後妻が先妻の娘を陥れようとして,潮水がしたたる漁師の衣を娘の枕元に置き,密会の証拠として夫に告げ口をした・・・。

 

 本当に理不尽な話ですね。濡れ衣をきせられた日には堪ったものではありません。

 

 折しも今年は戦後70周年であり,中国や韓国は鬼の首を取ったように「戦勝国」風を吹かしまくるでしょう。韓国が「戦勝国」風を吹かしまくることには笑止な感じもしますが・・・。

 

 マスゴミ,いやマスコミは,ドイツのメルケル首相が3月10日の民主党の岡田代表との会談で,ナチスによる犯罪行為への反省に触れつつ,日本に慰安婦問題の解決を促したなどといった趣旨の報道をしましたし,売国的な言動で有名な岡田代表自身もそのようなニュアンスのことを仄めかしました。これに呼応して「鬼の首」状態になって報道したのが韓国のマスコミです。

 

 産経新聞の阿比留瑠比記者の記事にもありましたように,旧日本軍とナチス・ドイツを混同する愚には我慢がなりません。それに,いわゆる「南京大虐殺」,いわゆる「従軍慰安婦問題」などをユダヤ人大虐殺(ホロコースト)と同一視し,世界中で宣伝工作をしている中国や韓国の卑劣な所業にも我慢がならないのです。

 

 いみじくも阿比留記者が指摘するように,戦前・戦中の日本では,一部兵士らの暴走による戦争犯罪はあっても(戦時国際法違反として処罰されている),ナチス・ドイツのような「政策」としての組織的な特定人種の迫害・抹殺行為など全く存在しておりません。

 

 あの欺瞞に満ちた東京裁判で,インド代表のパール判事は「本件被告の場合は、ナポレオンやヒトラー(ら独裁者)のいずれの場合とも、いかなる点でも、同一視することはできない。日本の憲法は完全に機能を発揮していた。」と主張しています。

 

 また,今年1月に死去したドイツのワイツゼッカー元大統領も,有名な演説(1985年)で「ユダヤ人という人種をことごとく抹殺するというのは、歴史に前例がない」と強調しています。

 

 ナチス・ドイツの戦争犯罪を裁いたニュルンベルク裁判では,有罪になった19人のうち16人までが一般住民に対する殲滅,奴隷化や人種的迫害による「人道に対する罪」で有罪とされましたが,東京裁判では誰もこの罪に問われることはなかったのです。

 

 中国や韓国のプロパガンダ,政治的工作,ロビー活動のように,そして我が国の売国的な勢力が主張するように,極めて安易にナチス・ドイツによるホロコーストと,旧日本軍とを同一視することは不正義なのです。

 

 私がさきほど,「南京大虐殺」と「従軍慰安婦問題」のそれぞれに「いわゆる」やカギ括弧をつけて表現した意味はお分かりですね。これらとホロコーストとの決定的で根源的な違いは,ファクト(事実)か否かという点に尽きます。日本は「濡れ衣」を着せられているのです。

2015/03/12

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  戦後70年ということで,今年は何かと厄介な中国や韓国が対日世論戦を激化させようとしていますし,現に激化させています。挙げ句に戦勝記念70周年として,各国の要人を招き,自らのチベット人大虐殺・弾圧(犠牲者は約120万人),ウイグル族虐殺・弾圧(東トルキスタンの強制的併合,60回以上の核実験による死者・疾病,射殺等によるジェノサイド),自国民の大虐殺(大躍進政策の失敗や文化大革命の狂乱騒動,第二次天安門事件などによる)を全く棚に上げて,グロテスクな大規模軍事パレードをするつもりのようです。でも,日本はそんなものに全く臆することなく,正々堂々と論陣を張るべきです。

 

 日本においては歴史というものについてはちゃんとヒストリー(史実)が語られていますが,中国のそれはプロパガンダ(政治的宣伝)に過ぎませんし,韓国に至ってはファンタジー(そうであって欲しいという願望)の域を出ません(笑)。

 

 悪質な中国のプロパガンダに対しては,評論家の櫻井よしこ氏が説くように「日本の最善の対処は中国の歴史を古代から現代に至るまでしっかりたどり、中国が直接間接に糾弾する『日本の歴史的蛮行』の数々が中国自身の伝統的行動に他ならないことを世界に発信すること」が肝要でしょう。彼らが言う『日本の歴史的蛮行』などといったものは事実無根で,捏造された数々の「蛮行」などは,実は中国の歴史書「資治通鑑」などに書かれている中国人自身の残虐なのです。

 

 中国共産党が一党独裁して導いている中国という国家の傲慢や増長は,とどまるところを知らないようです。確かに中国のGDP(国内総生産)は既にドルベースで日本の約2倍にはなりました。しかしその実態は,「張り子の虎」に過ぎません。

 

 「SAPIO2015年3月号」という雑誌の記事などによると,中国経済といっても未だに日本経済抜きには成り立たず,中国の製造業は日本企業の製品や技術が支えていると言っても過言ではありません。

 

 白物家電でトップクラスの世界シェアを誇る中国の家電メーカー・ハイアールの冷蔵庫を分解してみると,特に上位機種ほど,コンプレッサーなどの基幹部品はパナソニックなどの日本製が使用されています。最近では中国市場に数多くあった日本ブランドの家電製品,携帯電話の影が薄くなってはいますが,ハイアールやダイキンの例に見られるように,基幹部品や技術で多くの日本製が内臓されており,日本企業は「BtoB」に構造転換し,実際には日本こそが中国企業の躍進を下支えしています。

 

 自動車でも同じことが言え,サプライチェーンの上流部,付加価値の高い分野で日本企業の製品は大きな存在感を示していますし,中国で組み立てられるスマートフォン「iPhone6」は,その部品の半数が日本製で構成されているのです。日本の技術や精巧な部品がなければ中国経済は成り立ちません。日本の技術力は半端ではないのです。中国はWTOの国際的ルールに違反し,レアアース輸出規制をするなどしていくら日本に嫌がらせをしても,日本はあっという間に中国なんかのレアアースに依存しないで済む体制を技術的に整えてしまいました。

 

 源泉技術のない中国は,産業スパイやサイバー攻撃,はたまた最近物議をかもしているテロ対策法(技術企業に対して暗号化キーを中国政府に引き渡すことや,中国政府が情報収集するためのバックドアをシステムに設置することをそれぞれ強要する内容で,欧米から極めて強い批判を受けている)などといった姑息かつ露骨な手段で先進技術や情報を盗むしか手立てがないのです。

 

 こういうのを「張り子の虎」といいます。

2015/03/09

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 タイトルどおりですわ。本当に将棋は面白い(笑)。実はヤフーのゲームで「将棋」というのがあって,最近それを仕事の合間に楽しんだりしています。日本中の不特定・多数の方々とですが,将棋の対局が楽しめるのです。

 

 対局に勝てば自分のレート(登録者中の実力や地位を数値で表したようなもの)が上がっていきますし,負ければ下がります。これも励みになります。それにしてもゲーム将棋に参加している人は千差万別ですね。いろいろな人がおります。チャットの欄に「よろしく」などと言葉で一礼をする人や「またお願いします」などとコメントしてくれる人もいますが,その一方で,卑怯というか礼を失している人もいます。プロでもアマチュアでも,将棋を指していて,終盤で自分の負けを悟って対局を終了させる場合には,はっきりと「投了」という意思表示をします。それが礼儀というものです。しかし,負けて悔しいのは分かりますが,「投了」のところをクリックすることなく,ぷいっと席を立ってそのままゲームを没収されてしまう人もいます。これはいただけない。

 

 そういう愉快でない目に遭ったりもしますが,ネットでゲームとして行う将棋もなかなか面白いのでありますよ。相手によっては奇襲作戦を仕掛けてくることもあります。彼もその奇襲作戦で面白いように勝ちまくっているのでしょうが,はっ,はっ,はあー(笑)。私は典型的な奇襲作戦の数々に対しては,ちゃんと対策を用意しているのですよ(笑)。

 

 さて,将棋の話を続けますが,昨日の日曜日にはNHK杯将棋トーナメントの模様をテレビで見ておりました。森内俊之九段は既に決勝進出を決めておりますが,昨日はもう一つの準決勝の対局,行方尚史八段対橋本崇載八段の対戦でした。さすがにプロです,なかなか見応えのある中盤でしたが,私はつい眠くなってうつらうつらしてしまい,何と目を覚ましたら対局が終了していました。ビックリしました。というのもまだ終盤にも差し掛かっていなかったのに終わってしまっていたからです。でもすぐに訳が分かりました。橋本八段が二歩の反則負けをしてしまったのであります。二歩というのは,自分の「歩兵」のある筋に,もう一枚「歩兵」を置いてしまう禁じ手(反則)です。プロでは珍しい現象です。

 

 結局,今年のNHK杯トーナメントの決勝は,森内俊之九段と行方尚史八段の対戦となりました。棋士の世界は順位戦というリーグがあり,A級,B級1組,B級2組,C級1組,C級2組,フリークラスと各リーグに分かれ,全て厳然とした順位が付けられています。このうち,A級こそが最高峰であり,A級順位戦の優勝者が名人戦の挑戦権を獲得するのです。

 

 今年のNHK杯の決勝を戦うのは,奇しくもA級1位の森内九段と同2位の行方八段と相成った訳です。実力者というのは,やはり早指しの実力も備えているということですね。

2015/03/03

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 まだ少し寒いですね。でも,やはり一雨一雨,水もぬるんで春めいていくのでしょう。

 

 歌舞伎界の坂東三津五郎さんが惜しまれつつ亡くなられました。誠に惜しいことです。心よりご冥福をお祈りいたします。先日(3月2日)の産経新聞の記事には,三津五郎さんがいかに芸というものに対して真摯に向き合っていたかがよく分かる追悼記事が掲載されていました。寄稿されたのは演出家の福田逸さんです。さすが戦後を代表する評論家だった福田恆存さんのご子息だけあり,名文を書かれます。

 

 坂東三津五郎さんを追悼するその名文にとても感動を覚えましたので,本日はほとんどコピーアンドペースト状態のブログ記事になりますが,その一部を引用して終わります。

 

「・・・いつも生真面目で、時代物にも世話物にも、あなたのその誠実さと真実味が必ず出ていました。私は、それが好きだった。時代物の重厚な役どころから軽妙な世話物や舞踊まで、何をやらせてもあなたの舞台には歌舞伎の正書法を見る思いがしたものです。それは、単に技術の問題ではない心掛けの問題でした。それを証明するのが、平成の新歌舞伎の傑作『道元の月』です。本来なら今頃、新しい歌舞伎座で4度目の幕を開けていたはずです。旧歌舞伎座、南座、御園座と、『道元の月』の稽古に入るたびに、私たちは必ず永平寺を訪れ、1泊の参禅修行をしてから稽古に入りました。私を含めて、お弟子さんたちもスタッフも、行くときは物見遊山か、或いは面倒くさいことを、といった顔をしていた。でも、三津五郎さん、あなただけは違った。真剣だった。あなたは心そのものから道元禅師に近づこうとしていた。そのために永平寺の空気を体に、細胞の隅々に取り込もうとしていらっしゃった。夕方からの座禅、質素な食事、作法、早朝3時起床の後の修行、貫主の法話。これらを終えて寺を後にするわれわれの表情は、既に別人になっていました。その足で向かった最初の稽古場から、役者もスタッフも、芝居の性根を掴んでいましたよね。あの種の経験は私の演出経験でも他に類を見ない。道元という人物とその弟子たちの精神性が永平寺の一昼夜で私たちに乗り移った。その中心に三津五郎さん、いつもあなたがいて、静謐な清浄な世界を舞台に現出したのです。悔しい。もう一度、あなたの道元を観たかった。一緒に『道元の月』を新しい歌舞伎座で創りたかった。」

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