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弁護士ブログ

2015/03/12

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  戦後70年ということで,今年は何かと厄介な中国や韓国が対日世論戦を激化させようとしていますし,現に激化させています。挙げ句に戦勝記念70周年として,各国の要人を招き,自らのチベット人大虐殺・弾圧(犠牲者は約120万人),ウイグル族虐殺・弾圧(東トルキスタンの強制的併合,60回以上の核実験による死者・疾病,射殺等によるジェノサイド),自国民の大虐殺(大躍進政策の失敗や文化大革命の狂乱騒動,第二次天安門事件などによる)を全く棚に上げて,グロテスクな大規模軍事パレードをするつもりのようです。でも,日本はそんなものに全く臆することなく,正々堂々と論陣を張るべきです。

 

 日本においては歴史というものについてはちゃんとヒストリー(史実)が語られていますが,中国のそれはプロパガンダ(政治的宣伝)に過ぎませんし,韓国に至ってはファンタジー(そうであって欲しいという願望)の域を出ません(笑)。

 

 悪質な中国のプロパガンダに対しては,評論家の櫻井よしこ氏が説くように「日本の最善の対処は中国の歴史を古代から現代に至るまでしっかりたどり、中国が直接間接に糾弾する『日本の歴史的蛮行』の数々が中国自身の伝統的行動に他ならないことを世界に発信すること」が肝要でしょう。彼らが言う『日本の歴史的蛮行』などといったものは事実無根で,捏造された数々の「蛮行」などは,実は中国の歴史書「資治通鑑」などに書かれている中国人自身の残虐なのです。

 

 中国共産党が一党独裁して導いている中国という国家の傲慢や増長は,とどまるところを知らないようです。確かに中国のGDP(国内総生産)は既にドルベースで日本の約2倍にはなりました。しかしその実態は,「張り子の虎」に過ぎません。

 

 「SAPIO2015年3月号」という雑誌の記事などによると,中国経済といっても未だに日本経済抜きには成り立たず,中国の製造業は日本企業の製品や技術が支えていると言っても過言ではありません。

 

 白物家電でトップクラスの世界シェアを誇る中国の家電メーカー・ハイアールの冷蔵庫を分解してみると,特に上位機種ほど,コンプレッサーなどの基幹部品はパナソニックなどの日本製が使用されています。最近では中国市場に数多くあった日本ブランドの家電製品,携帯電話の影が薄くなってはいますが,ハイアールやダイキンの例に見られるように,基幹部品や技術で多くの日本製が内臓されており,日本企業は「BtoB」に構造転換し,実際には日本こそが中国企業の躍進を下支えしています。

 

 自動車でも同じことが言え,サプライチェーンの上流部,付加価値の高い分野で日本企業の製品は大きな存在感を示していますし,中国で組み立てられるスマートフォン「iPhone6」は,その部品の半数が日本製で構成されているのです。日本の技術や精巧な部品がなければ中国経済は成り立ちません。日本の技術力は半端ではないのです。中国はWTOの国際的ルールに違反し,レアアース輸出規制をするなどしていくら日本に嫌がらせをしても,日本はあっという間に中国なんかのレアアースに依存しないで済む体制を技術的に整えてしまいました。

 

 源泉技術のない中国は,産業スパイやサイバー攻撃,はたまた最近物議をかもしているテロ対策法(技術企業に対して暗号化キーを中国政府に引き渡すことや,中国政府が情報収集するためのバックドアをシステムに設置することをそれぞれ強要する内容で,欧米から極めて強い批判を受けている)などといった姑息かつ露骨な手段で先進技術や情報を盗むしか手立てがないのです。

 

 こういうのを「張り子の虎」といいます。

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