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弁護士ブログ

2019/05/07

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遅ればせながら,改元後の最初のブログです。皇太子様は5月1日,第126代天皇に即位され,30年あまり続いた「平成」から同日「令和」に改元されました。皇室の弥栄を心よりお祈り致します。

 

私の拙い文章ではうまく表現することはできませんが,世俗的な権力がどのように変遷していこうと,民の竈の火を思いその安寧を祈り続けてこられたのが天皇陛下です。権力はなくても,権威というものがあるのです。明確に意識するしないにかかわらず,天皇の存在を心の拠り所として国民が高い民度を保って統合しているというのが,日本という国の国柄です。人に人柄というものがあるように,国にも国柄というものがあるのです。富士山,桜,城郭,神社仏閣,多様な伝統文化,風光明媚な豊かな自然,思いやり,人に迷惑をかけない配慮,治安の良さ,食べ物の美味しさなどなど,日本人に生まれてつくずく良かったと思っております。

 

さて,この連休中はあれこれ仕事もありましたが,何とかゴルフは2ラウンドできました(安倍晋三首相は3ラウンドされたようですが)。また,何冊か読書も楽しみました。

 

連休中に読んだ本の中に,「ご笑納ください-私だけが知っている金言・笑言・名言録-」(高田文夫著,新潮文庫)というのがあります。あの著名な放送作家の高田文夫さんがこれまで会った様々な人々とのやり取りの中で,とっておきの金言,笑言,名言を面白おかしく紹介した本です。

 

本を読んで笑ったというのは久しぶりですが,やはり「笑言」が面白い。いっぱい紹介したいのですが,私もこれから連休明けの仕事がありますから,ほんの一部だけご紹介いたします。俳優の三宅裕司さんという個性豊かな方がおられますが,実はその配偶者,ご夫人が本当に面白い(笑)。いい味を出しています(同書226頁)。

 

「おなじみ爆笑、三宅裕司夫人。知り合いが集中治療室(ICU)に入った。あわてて病院の受け付けで『すいません、CIAはどこですか?』。聞かれた方も少し考えて『うーん、アメリカじゃないんですか』。」

「『私、午後から〝ゴルフのめった打ち〟に行ってくるから』それを言うなら〝ゴルフの打ちっぱなし〟である。」

 

次に,元プロボクサーのガッツ石松さんもいい味出しております(笑)。「クイズタイムショック」の回答者として出演した時のガッツ石松の答え(同書162~163頁,251頁)

 

「太陽はどこからでるでしょう?」
「右!」

「亀を英語で何と言う?」
「スッポン!」

「12月25日はクリスマス。誰の誕生日?」
「七面鳥!」

「エジプトの首都は?」
「ピラミッド!」

「好きな数字は何ですか?」
「ラッキーセブンの3!」

「プリンセス プリンセスは略してプリプリ。では、ドリームズ・カム・トゥルーは何?」
「ドリンセス カムンセス」

 

いやー,すごいですね(笑)。あとは,私はよく知らないんですけど,芸人さんで「銀シャリ」の鰻和弘さんのことも書いてありました(同書250頁)。

 

「マネジャーと喫茶店に入り『僕はアイスコーヒー。ホットで』と平然と注文したという。初めて東京ドームに行った時、あまりの大きさに驚いて『めっちゃ広いなこれ。東京ドーム6個分はあるわ』」

2019/04/25

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久しぶりに風邪をひきました。私はこれまで風邪をひきにくく,やっぱり毎朝食べている納豆などが腸内環境を良好に保っているから,風邪をひきにくいのだと勝手に思い込んでいました(免疫細胞の約7割は腸に存在するとも言われております)。

 

でも今回の風邪は,風邪気味といった生やさしいものではなく微熱も続きましたし,くしゃみ,鼻水,鼻づまり,そして痰が絡んで夜中に目が覚めるといった具合で,厄介でした。自分も年なのかなあ,あまり無理をしてはいけないなと思った次第です。確かにここ10数日は,外出,会合出席,飲み会などが続いてかなり疲れてもいました。

 

風邪の症状に悩まされていた先日,どうしても打合せと飲み会に参加せざるを得ず,体調的には辛かったのですが,何とか参加しました。ところがその晩,二次会でお酒を飲みながらカラオケで歌いまくったら,何と見事に風邪の症状が退散し,元気になってしまったのです(笑)。えーと,その晩は何を歌ったかな。いつも同じ歌だと揶揄されながらも,たしか次のような歌を歌いまくった記憶です。

 

「闘魂こめて」(読売巨人軍の応援歌)
「スローモーション」(中森明菜)
「セカンド・ラブ」(中森明菜)
「YaYa(あの時代を忘れない)」(サザンオールスターズ)
「まちぶせ」(石川ひとみ)
などなど・・・

 

私は風邪をひいても,いわゆる市販の総合感冒薬というものはめったに服用しません。いろんな症状に効く有効成分が多く含まれており,自分の症状には必要のないものまで含有しておりますし,場合によっては副作用も指摘されています。物の本によりますと,熱も,くしゃみも,その他の不快な症状も,かわいい健気な自分の体が必死にウイルスと戦ってこれを排出しようとしている時に出る現象です。下手に総合感冒薬などを服用してしまうと,一旦は症状が緩和されたとしてもかえって風邪が長引いてしまう可能性もあります。

 

やはり経験的に言いますと,お酒を飲んで喉などのアルコール消毒をし,カラオケで歌いまくるのが特効薬だと思われます(笑)。

 

風邪が全快したところで,先日豊田スタジアムまでカミさんと一緒に出かけ,名古屋グランパス対ジュビロ磐田の試合を観戦してきました。結果は1-0で辛勝したといった所でしたが,その試合を観る限りグランパスの強さというものはあまり感じさせませんでした。残念ながら・・・。第1に相変わらず守備の意識が希薄で,相手選手に対するチェックやプレスが甘い(好きにプレーさせている),第2にパスミスが多い,第3に視野が狭くてサイドチェンジなどができず,スペースを有効に活用できていない,第4に攻めが極端といってよいほど遅く,中盤でボールをもった直後の展開の仕方についての選手間の約束事(共通理解)がないと思われる,第5にキレのあるドリブラーが存在しないなどといった印象をもちました。

 

でもまあ勝利は勝利です。勝つ事は重要であり,現在は名古屋グランパスはJ1の18チーム中の第3位につけています。何となくですが,今年は昨年のように少なくとも残留争いに加わることはないのではないかと思います。そして我が栄光の読売巨人軍,今日先発の菅野投手で勝利を収めれば15勝7敗となり(現在第1位),開幕スタートダッシュには成功したと言えるのではないでしょうか。

 

うちのカミさんも先日観戦した名古屋グランパスの勝利にはご満悦のようでした。ただ今ひとつ私が気になっているのは,我が家の冷蔵庫にマグネットで固定されているメモの存在です。このメモはカミさんが作成したものに間違いありませんが,そのメモには「パピパピ プペプペ パピプペポ」と何やら怪しげな文字が記されております。カミさんの気が確かなのか一抹の不安はありますが,これが何を意味するのか勇気を出して尋ねてみたいと思います(笑)。

2019/04/10

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昨日はナゴヤドームで巨人・中日戦を観戦しました。巨人の選手が喫した17三振というのは不安を覚えますが,試合は3-1で何とか勝利し,うれしくてお酒も進みました(笑)。

 

そして本日,第77期将棋名人戦が始まり,佐藤天彦名人と豊島将之二冠との間で第1局が指されております。思えば昨年の5月,第76期将棋名人戦第5局の前夜祭の時,羽生善治永世七冠と佐藤天彦名人との間に挟まって写真を撮ってもらった貴重な経験をしました。あれからもう1年弱が経とうとしております。時間が過ぎるのは早いものです。

 

将棋といえば,私も昭和の香りのする行きつけのスナックで将棋を指したり,興に乗った時などは,似合わないなどと言われつつも村田英雄の「王将」なんかを歌ったりします。

 

村田英雄さんは,紅白歌合戦でも「王将」という曲を歌われ,浪曲師から歌手に転向した昭和の名歌手として惜しまれつつ亡くなりましたが,いろいろな伝説,エピソードをお持ちですね。中には話のネタとして誇張されたり,作り話が紛れ込んだりしているものもあるようですが,思わず噴き出してしまうような伝説,エピソード,作り話があります。ウィキペディアなどに記載されているものをご紹介しますと・・・。

 

① 出国カードの性別(SEX)欄に男か女かをチェックすべきところ,勘違いして余白部分に「週2回」と書いた(爆笑)。

② 朝,ホテルのレストランで「和食にしますか?洋食にしますか?」と尋ねられ,「バカヤロウ!朝食だ!」と答えた。

③ 司会者から「この歌は村田さんの『十八番』ですね。」と尋ねられ,「この歌は3番までしかないよ。そんなにある訳ない。」と答えた。

④ 若手を説教していた際,「字には意味があるんだ。人という字はお互いに支え合って・・」と言いながら「入」と書いた。

⑤ レストランでステーキの焼き具合を聞かれ,マネージャーはレア,付き人はウェルダン,そして村田先生は「俺はカルビ!」(爆笑)

⑥ 村田先生の周囲が騒々しかった・・すると,「もう少し静かに話せ!俺は神経がバリケードなんだ。」(爆笑)

⑦ 放送作家の高田文夫は,ラジオ番組「オールナイトニッポン」などで当時余りにもネタにされ過ぎたことに不満を感じた村田英雄が,若い衆に「自分の所に連れてこい。」と命じ,ビートたけしと高田文夫を呼びつけて説教した時の逸話を語っている。この時村田は,「いいか,たけちゃん。いや,たけし。お前は漫才師だ。俺は歌手だ。高田,お前は作家だ。お互い仕事のジャングルが違うんだ。俺のジャングルに入って来るな!」それを聞いた高田とたけしは,「俺らターザンじゃねえ。」と小声で呟いた(爆笑)。

 

さあ,第77期将棋名人戦の第1局,どちらが勝つでしょうか。

2019/03/16

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自宅近くの並木道沿いの桜が見事,満開となりました。ここの桜はソメイヨシノではなくオオカンザクラという品種で,ソメイヨシノよりも毎年2週間ほど早く開花するのです。いいですね,桜というのは。何となくうれしくなってきましたので今夜も一杯やるとしましょう(笑)。

 

さて,私の名前は茂というのですが,とても昭和らしい名前で,亡き父が吉田茂元首相の名前を参考にして付けてくれました。もちろん父には感謝しております。ただ,戦後の首相として私がダントツに尊敬しているのは岸信介元首相です。岸信介と吉田茂を政治家として比較した場合,愛国心,誠実性,頭脳の明晰さ,判断の的確性,勇気などいずれの面でも岸信介でしょう。どうせ政治家にあやかるのなら,信介と命名してくれていたら・・なんて思ってしまいます(笑)。

 

新聞を読んでいましたら,先ごろ,「王子様」と命名された山梨県に住む高校三年の男性が,甲府家庭裁判所に名の変更(改名)審判を申し立て,無事にこれを許可する審判が出されたとのことです。何よりです。いわゆるキラキラネームにもいろいろありますが,「王子様」というのにはビックリしました。この高校生はいろいろと苦労をされたようです。カラオケなどの会員証を作る時,店員には偽名ではないかと疑われるし,高校に入って自己紹介をしたら,女子生徒に噴き出されたり・・。命名する親の方も,もう少し想像力というものを働かせるべきでしょう。例えば,自分の子どもが将来の採用面接を受ける際などに,面接官や企業の人事担当者がどのように感じるかということを。

 

先日の産経新聞の「産経抄」には,名前のことに関し,平成11年に74歳で亡くなった喜劇役者,三木のり平さんの名前のことが書かれておりました。彼の本名は田沼則子だったそうです。「のりこ」ではなく「ただし」と読む。命名したお父さんは,「孔子,孟子と、子がつく男は立派になるんだ。」と言って,妻の反対を押し切ったとのこと。

 

のり平さんが小学校に上がる時,学校に入学通知を持っていくと,「だめだよ、お姉さんの通知状を持ってきたりしたら」などと叱られたり,名前のことをからかわれて随分喧嘩などもしたようです。

 

親が付けた名前が時には子供の運命を変えてしまうこともあるという意味で,「産経抄」は,のり平さんの有名なエピソードにも触れていました。大東亜戦争が激しくなって,小学校の同級生が次々に徴兵検査を受けるようになっても,のり平さんには何の音沙汰もない。区役所に問い合わせると,戸籍謄本の彼の性別の欄が女になっていた。召集令状が来るのも遅れてしまい,入隊の日には既に戦争が終わっていたという逸話です。

 

私の場合は茂ですから,みなさん例外なく「しげる」と読んでくれますし,女性に間違われたこともありません。

2019/03/04

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予報どおりだったとはいえ,今朝起きたら雨でした。傘を差しながらの徒歩通勤でしたが,私はこの春雨というのが嫌いではありません。寒々としてはいませんし,むしろしっとりとした風情があります。

 

事務所内の私の机の片隅には,とうの昔に読んでしまった本が山積みされているのですが,その中に偶然,「春雨物語」(上田秋成著,角川ソフィア文庫)という本がありました。上田秋成といえば「雨月物語」が有名ですが,確かに「雨月物語」は素晴らしい作品です。でも,大正期には芥川龍之介,谷崎潤一郎,佐藤春夫が鼎談し(「あさましや漫筆」),「雨月物語」を真似ることはできても,「春雨物語」はとても及ばないという意味で,「雨月物語」以上の評価がなされたということもございます。

 

上田秋成の素晴らしい才能は言うまでもありませんが,一方,同時代に生きたあの「古事記伝」の本居宣長の業績や学問に対する真摯な姿勢は敬服に値します。その本居宣長と上田秋成との間で,いわゆる「日の神論争」として激論が闘わされたことは有名です。この激論に関しては,確かに上田秋成の方が合理的,そして論理的であり,今はやりのディベートとしての評価でしたら,秋成の方に軍配は上がるでしょう。でも,私はこの論争では心情的には宣長に与したい。やはり,「漢意(からごころ)」を排し,「やまとごころ」を称揚しようとした宣長の方に強いシンパシーを覚えるのです。評論家小林秀雄が述べるように,この論争については,合理性を追求する現代人としては秋成に軍配をあげつつも,それだからといって古学者宣長の学問の優秀性に疑いはないのです。

 

さて,さて,名古屋グランパスは一体全体どうしちゃったのでしょうか。春の珍事という訳でもないでしょうが,開幕2連勝で,あろうことか18チーム中首位に立ってしまっています(笑)。昨シーズンは失点の多さは最下位タイだったのに,2試合を終えて未だ失点ゼロです。

 

まだまだ今シーズンの名古屋グランパスの評価をするのは早いでしょうが,試合を観ている限り,明らかに昨シーズンと違うのは,厳しいチェックをし,素早くプレスをかけ,相手選手に好きにさせない意識が徹底しているということです。そう,守備の意識です。以前から私がくどいほどに指摘していたことです。まるで私の忠告が誰かを介して風間監督に伝わったかのようです(笑)。それにしてもオーストラリア代表のランゲラックというゴールキーパーは本当に素晴らしい。この貴重な選手は絶対に手放してはなりません!

 

そして,どうでしょう。我が栄光の読売巨人軍。今年のジャイアンツは強いですよ,ホントに(笑)。補強に成功したと見ています。そして,今年は少なくともセ・リーグのペナントは獲得するでしょう。今から開幕が楽しみで仕方ありません。

 

2019/02/25

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私たち夫婦の結婚記念日は,2月22日です。先週の金曜日に自宅でささやかながら結婚記念日のお祝いをしました。

 

結婚してからもう32年が経ちました。別にのろけるつもりはありませんが,うちのカミさんは,本当にありがたいことに,これまであまり不平,不満も述べずに家事,育児,仕事の手伝いなどをやってきてくれました。心の中では大変感謝しております(笑)。ただ,感謝の気持ちというのは心の中に抱いているだけではだめで,たまには表現しなければ相手に伝わりませんね。

 

結婚30周年の記念日は「真珠婚式」というのだそうです。2年程遅れましたが,感謝の気持ちとして真珠にちなんだ贈り物をしたのですよ(笑)。大したものではありませんがね・・・。気持ちですからね。

 

結婚記念日と申しましても,婚姻届が受理された日(入籍日)とするのか,挙式(披露宴)の日とするのか,あるいはその他の日にするのか,夫婦によってまちまちのようですが,あるアンケートによると70%を少し超える組が入籍日とし,14%程度が挙式(披露宴)の日にしているようです。

 

私たち夫婦の場合は,挙式(披露宴)の日を結婚記念日としてきました。挙式(披露宴)の日を2月22日としたのは私の提案でした。2月か3月頃にしようということは話し合っていたのですが,それだったら私がその当時大好きだったショパン(作曲家のフレデリック・フランソワ・ショパンのこと)の誕生日の2月22日にしようよということだったのです。

 

ところが,昔から,そしてその当時はショパンの誕生日は確かに2月22日とされていたのですが,その後の研究では3月1日というのが有力になっています。でも,結局私たち夫婦は,新婚旅行から帰って来た後の3月1日に婚姻届を提出し,同日受理されているようなので,入籍日は3月1日です。ですからショパンの誕生日について2月22日説を採用しても,3月1日説を採用しても,結果的には私たちの挙式(披露宴)日,入籍日はショパンの誕生日にちなんでいるということになります(笑)。

 

これは約3年前の厚生労働省の人口動態調査の結果ですが,平成27年の婚姻件数63万5156組に対し,離婚件数は22万6215組で,約2分20秒に1組が離婚している計算になります。

 

曲がりなりにも32年間も連れ添うことができ,今後も続けて行けそうなのですから(笑),ありがたいと感謝しなければなりません。

2019/02/19

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また一人,名優が逝ってしまいましたね。ブルーノ・ガンツという名優です。2月16日に77歳で亡くなりました。合掌。

 

私が初めてブルーノ・ガンツという俳優の存在を知ったのは,私が結婚する前年,彼が主演した「白い町で」(アラン・タネール監督)という映画を観たからでした(シネセゾン配給)。俳優ガンツは,人間の迷い,弱さ,悩み,煩悩などをごく自然な演技で表現し,観ている者をして自然に彼に同化させていくような独特の魅力がありました。そういった俳優でした。ただ,この「白い町で」という映画のストーリーそのものには特に感動させるようなものはなかったという記憶ですが(笑),ブルーノ・ガンツという俳優の存在はその後もずっと私の記憶に残っておりました。

 

そしてその後に彼が主役を演じた(守護天使ダミエル役),ご存知「ベルリン・天使の詩」(ヴィム・ヴェンダース監督)という映画はとても有名ですし,正に名優としての評価を確固たるものにした作品,演技でしたね。私もこの映画を観ている最中は,ストーリーがあまりよく分からない面もありましたが,その後あらすじを読んでみますと,やはり名作です。

 

実は私はその後はガンツの映画は観ておりませんでした。でも,2004年に彼が主演した「ヒトラー~最後の12日間~」という映画,彼のアドルフ・ヒトラー役は鬼気迫る名演技だったようですね。本当に味わいのある俳優でした。

 

それにしても,名古屋は人口230万人を超える都市なのに,アート系の映画を常時上演する名画座がとても少なくありませんか。これが昔から残念で,残念で仕方ありません。東京だったら,例えば,トリュフォーとかヴィスコンティ,ルイ・マル,ブニュエル,フェリーニ,ワイダなどといった昔の名監督の映画を観たいなと思い立ったら,その日どこかの名画座では上演しているような感じですよね。でも名古屋ではそうもいかないのです。これは何とかなりませんかねぇ。

2019/02/05

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ちょっと前に大寒を迎えたばかりというのに,もう春一番が吹いた地域もあるようですね。だんだん暖かくなり,そしてだんだんと日が長くなる,こういった感じが割と好きです。

 

さて,新年早々に皆様にお勧めした「東京裁判で真実は裁かれたのか?-パール判事の日本無罪論(判決書第4部)を現代に問う」(都築陽太郎著,飛鳥新社)という本をとうとう読破いたしました。東京裁判で堂々と,そして緻密に,そして極めて説得的に無罪論を展開したパール判事の洞察力,慧眼には驚かされます。改めて申し上げます。この本は,日本国民をいわゆる東京裁判史観(自虐史観)から覚醒させ,真実への到達に裨益する本です。日本国民必読の書と言えるでしょう。さあ,みなさま,早速書店へ!

 

ただひとつ難点を申し上げますと,この本で引用されているパール判決書も著者である都築陽太郎さんの翻訳にかかるものですが,はっきり申し上げて読みづらい部分が少なからずあります(苦笑)。何度も何度もその文章の趣旨を考えなければならない,推測しなければならないという面があります。所詮,日本文と英文とでは文章の組立方や構文が違いますし,これは翻訳者の都築さんの誠実さの現れかも知れませんが,ほぼ直訳に近くなっているようです。やはり読みづらいのです。せっかくのパール判事の明確な論旨展開があり,その趣旨,意図が読者に伝わってなんぼですから,もう少し大胆に意訳をしてもよかったのではないかという面もあります。ですから,実際のパール判決書の翻訳文献に当たる時は,私は大意がくみ取りやすい他の文献に依ろうと思います。

 

でもこの本は大変な労作ですよ。一読に値します。

 

読書の話のついでに,今度は先日途中で読むのをやめてしまった本もあります。私は昔々,NHKラジオの「朗読の時間」という番組で内田百閒の作品を聴き,独特の世界,雰囲気をもった作家だなと感心したものです。いずれは内田百閒の作品を読んでみたいものだと思っていたのですが,たまたま新聞の書評で「第一阿房列車」(新潮文庫)という本を手に入れましたので,早速読んでみました。こういうのが好きな人もいるんだろうな,良い本なんだろうなとは思いましたが,結局は2,3ページ読んで止めてしまいました。少なくともこの文体や斜に構えたような論調についていけなかったのです(笑)。まあ,長い人生,いろんなことがありますわ。

 

さて,本日のタイトルは「雑感」ですから,取り止めのない話が続きますが,プロテニスプレーヤーの大坂なおみ選手は本当に凄いですね。とうとう世界ランク1位ですか。あの全米オープンを制したと思ったら,今後は全豪オープン優勝の栄冠にも輝きました。大したものです。

 

少し気になっているのは,彼女は現在のところ二重国籍で,アメリカ国籍と日本国籍を有していますが,選手登録は日本です。しかしながら,日本の制度(国籍法)では,現在21歳の彼女の場合,22歳までにアメリカ国籍を選択するか,あるいは日本国籍を選択するかの判断を迫られるのです。アメリカ国籍を選択する場合には,日本国籍を離脱しなければならないことになり,日本国籍を維持する場合には,アメリカ国籍を離脱するか,あるいは日本国籍の選択宣言を行い,あとはアメリカ国籍の離脱努力をしなければならないことになります。

 

彼女にとっては酷な判断を余儀なくされるのかもしれませんが,果たしてどうするのでしょうか。でもどちらにしても,素晴らしいプレーヤーであり,愛すべきキャラクター,メンタリティーを有している人であることに違いはありません。

2019/01/25

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今が一年中で最も寒い季節なのでしょうか。二十四節気「大寒」の真っ最中です。うちのカミさんは,まだ朝も暗いうちから寝床を出て,いつものように美味しい朝食を作ってくれます。改めて考えてみますに,本当にありがたいことです。日課としてうちのカミさんは午前6時10分に起床し,私は午前7時の起床であり,不肖私めは50分間近くも暖かい布団の中でぬくぬくと過ごしている訳です。もっと家事の分担をしなければと,「心の中では」思っております(笑)。感謝,感謝。

 

さて,3日ほど前になりますが,自宅に寒中見舞いが届きました。寒中見舞いというのはこれまであまりいただいたことがなかったので,誰からだろうと思いました。実はそのはがきは,もう十数年前に私が勤務していたある法律事務所で一緒に仕事をしたことがある女性(事務員のKさん)が,がんで亡くなられたことを知らせる,ご両親からの丁寧な文面の寒中見舞いだったのです。

 

私は大変なショックを受けました。Kさんは確かまだ40歳代半ばだったと思うのですが,昨年4月に鬼籍に入られたことを知らされたのです。私が独立して自分の事務所をもった後も,Kさんとは毎年年賀状の交換はしておりましたので,そうとは知らずに今年も年賀状を送ってしまったのでした。

 

思い起こせばKさんという人は,割と物静かで感情を適切にコントロールでき,責任感が強く,とても真面目な人でした。私が独立した後,私はKさんを含め,やはりかつての法律事務所で一緒に仕事をしたことがある女性事務員さんらを誘って4名で楽しい夕食を共にしたことが2,3度ありました。そのような時に私は,普段職場でとても忙しそうにしている彼女らに対し,趣味のことやよもやまの世間話だけでなく,自分の体験から「決して無理はしない。」,「人からの評価を過度に気にしない。」などといったアドバイスめいたことをした記憶があります。Kさんはとても律儀な人で,そんな楽しい会食からちょっと時間が経った日に,思いがけずお菓子だったと思いますが御礼の品などを贈ってくれたりもしたものです。

 

このKさんという女性は,もちろん人から好かれ協調性もありましたが,その一方で自分の世界というものをしっかり持っている人で,ランチの時間帯はいつも一人で少し遠出をしてでも行きつけのスターバックスで過ごしていたようです。私もたまにスターバックスに向かうKさんの姿を遠巻きに見かけることがありました。今となっては懐かしい思い出です。

 

古巣のスタッフに聞けば,Kさんは一昨年の春ころに体調を崩し,ゴールデンウィーク明け頃からは病気療養し,ほどなくしてその職場を退職されたとのことでした。亡くなったのが昨年の4月ですから,一年弱の闘病生活だったのでしょう。私はそんなことは全く知りませんでした。そんなことならば,Kさんの元気なうちに先ほどのような数人の楽しい会食を,たまの頻度でいいから続けておけばよかったと悔やまれます。

 

昨年のお正月にKさんからいただいた年賀状を見つけ出しました。そこには「元松先生 大変ご無沙汰しております。先生ご家族みなさまにとってすばらしい一年になりますようお祈り申し上げます。」との暖かいメッセージが手書きで添えられておりました。亡くなる4か月ほど前のメッセージで,体調のすぐれない中で,そしてどんな思いで書いていただいたかを思うと,涙が止まらずどうしようもありませんでした。心からご冥福をお祈りいたします。合掌。

 

「無常」とは「常が無く,続かないこと」をいいますが,世の無常を改めて思いました。

 

「死期は序を待たず。死は、前よりしも来たらず、かねて後ろに迫れり。人皆死ある事を知りて、待つことしかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟遙かなれども、磯より潮の満つるが如し。」(徒然草第155段)

 

死期(臨終の時)は順序を待たない。死は必ず前の方からやってくるものとは限らず,いつの間にか人の背後に迫っているものだ。人は誰でもみな,死というものがあることは知っていても,死というものが急に訪れるとは思わずに待っているうちに,それは不意にやってくる。ちょうどそれは,干潟が沖の方の遙か先まで続いているから安心と思っていても,よく見れば足もとの磯の方から急に潮が満ちて来ているようなものである。

 

徒然草のこの段のこの箇所の大意は,おおよそそのようなものですね。明日という日がごく当たり前のように来るんだと安易に考えるのではなく,やはり悔いの残らないように毎日を大切に過ごしていくほかないのです。

2019/01/18

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冬至は過ぎ,だんだんと日が長くなりつつあるのは実感できますが,まだまだ寒い日が続いております。予報によると,この冬最大級の寒波が迫っているとのことでもあります。みなさん,風邪など召されませんように。ご自愛をお祈りいたします。

 

さて,先日疲れ果てて夜帰宅しますと(その日はうちのカミさんはスポーツジムで汗を流す日でした),何やら留守電が入っておりました。何だろうと思って再生してみますと,何と,市の担当者(女性の声)から,私に対して「無料健康診断を受診してください,有料の検査項目も安くなっております,既に郵送させていただいた受検票を使用して期限までに是非受検をお願いします」といった趣旨のメッセージでした。

 

私はこのメッセージを聞いてその時つくづく思いました。「日本国というのは本当に良い国だなあ。この国生まれて本当に幸せだな」と・・・。国や地方自治体としては,不健康な人を増やさない,医療費等の社会保障費の増大を可及的に抑制しなければならないとの判断なのでしょうが,何やら私の健康を心配してくれているようで,何か幸せな気分になってしまったのです(笑)。日本は助け合いの精神で,随分昔から医療も年金も国民皆保険です。公的扶助もあります。セーフティーネットというものがあるのです。どこぞの国は世界第2位の経済大国を標榜してはいますが,セーフティーネットは極めて不十分で,怪我や病気をしても前払いでないと医療すら受けられない体たらくです。大気汚染や水質汚濁は看過できず,所得格差という面でそのジニ係数は0.6を超えているとも言われています。

 

話は変わりますが,先日ゴルフでご一緒した方の話では,ある所でサイフを無くし,そのサイフの中には現金5万円くらいと複数のクレジットカード等が入っていたそうです。ところが,拾い主がちゃんとすぐに届けてくれ,無くしたままの状態でその方のところに戻って来たとのことです。私はこういった話を,以前にも私の甥の体験として聞かされたこともありますし,知人からも聞かされたことがあります。そのような国なんですね。日本という国は。ありがたいことです。

 

またまた話は変わりますが,私は昭和天皇の御製ですごく好きな歌があります。これは終戦の翌年1月の歌会始の際にお作りになった次の歌です。

 

「降り積もる 深雪(みゆき)に耐えて 色変えぬ 松ぞ雄々しき 人もかくあれ」

 

松の木は深い雪におおわれても,その緑の色を変えもせずじっと耐えている。この松の木を日本人にたとえ,今の苦しみを耐えて再び隆盛とならんと鼓舞している歌なのです。本当に佳い歌ですね。私は大好きなのです。

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