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弁護士ブログ

2013/09/09

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 皆さんは2020年夏季オリンピックの開催地決定の瞬間を見ていましたか?私はというと,怖くて見ることができませんでした。プレゼンも見ておりませんでしたし,発表の瞬間も見ておりません。日曜日の早朝には目が覚めており,結果を見ようと思えばいつでも見ることができたのに,わざと寝ておりました。でも,どうしても結果が気になり,いつかは現実に直面しなければならないのだからと,午前7時半ころに気を強くもってテレビのスイッチを入れたのです。「2020年五輪,東京に決定!」という画面の見出しを見付け,狂喜乱舞!それと同時に安堵の気持ちに包まれました。それにしても,私という男は相変わらず卑怯な男です(笑)。国語辞典によれば,「卑怯」とは,「勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと。また、そのさま。」をいいます。日曜日の朝の私の態度,結果発表の瞬間を直視できなかった私は,正に卑怯以外のなにものでもありません(笑)。

 

 それにしても本当に良かったです。日本のオリンピック招致委員会の皆さんの努力と周到な準備の賜物でしょう。後でプレゼンの状況をテレビで見ましたが,特に高円宮久子妃殿下,佐藤真海さん(パラリンピアン),滝川クリステルさんの各スピーチが素晴らしかったですし,福島第一原発の汚染水等の問題に関しては,安倍晋三首相のスピーチとこれに引き続く質疑応答で同首相が安全面について明確にコミットしたことが効果的だったと思います。

 

 東京開催を口汚く非難する韓国系のVANKによるIOCへの書簡送付,余りにも露骨な直前の水産物輸入禁止措置など,韓国による卑劣な妨害工作は一蹴され,一顧だにされなかった感じです。日曜日の朝にはTBS系で「サンデーモーニング」という番組があり,私はいつも「反日左翼の連中が今朝はどんなバカなことを言っているのかな・・・」と興味本位でほんの少しずつ観てしまっておりますが,寺島実郎が相変わらずバカなことを言っておりました。2020年五輪の東京招致に成功した以上,日本は戦争のできない国になって近隣の国とも正面から向き合っていかなければならない,などと言っておりました。この人はぶくぶく太っていつも栄養状態が良好すぎるようですが,立ち位置が完全に中国,韓国にシフトしております。どこの国のコメンテーターなのかと思います。まあ,この人はあのルーピー鳩山由紀夫のブレーンだった訳ですから,思想的にはお里が知れております(笑)。ありとあらゆる努力をして最後の最後まで戦争を回避すべきは当然のことですが,それでも例えば外国から日本の島嶼部を侵略された場合,五輪開催を最優先にして主権の一部を譲ってしまうんですかね。五輪開催のために主権の一部を放棄するような間抜けな国がどこにありますか。有事の際は武力行使をしてでも毅然として主権を守りつつ,五輪も開催するんだという国で良いではありませんか。

 

 まあ,今日は月曜日の朝ですからこれくらいにして,仕事に戻り,心静かに今回の開催決定を喜びたいと思います。ただ,開催日程が7月24日から8月9日となっておりますが,これはもう変更はきかないのでしょうか。思い出してみてください。今年のその期間中の気温を・・・。1964年の東京オリンピックは秋でしたね。日本で一番清々しい季節ですし,降雨量も統計的に少ない。東京オリンピックはあの抜けるような清々しい青空の下,というイメージが強いのです。真夏に陸上競技などをやるんですかね。秋にやりましょうよ!

2013/07/26

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 人里離れた山間のある集落を訪れた三流スポーツ紙の記者と老翁とのやり取りはその後も延々と続いていたのである。

 

老 翁「・・・スライダーという球種はのう,直球にスピードと威力があればこそ有効なのじゃ。内海のように直球のスピードがせいぜい135キロ程度じゃ,よほどのキレがなければスライダーもそれほど効果はない。」
記 者「そういえば,内海は先日の試合も初回に点を取られておりましたね。その試合,ジャイアンツは勝つには勝ちましたが・・・。」
老 翁「広島の前田健太というピッチャーはなかなかじゃな。直球にスピードと威力があるだけに,スライダーが有効なのじゃ。巨人の坂本は前田とはドラフト同期のようじゃが,最近の試合を見ておっても,格の違いを感じる。坂本は,前田のスライダーに翻弄されておる。坂本は,もう少し頭を使わにゃならんよ。」
記 者「現在のジャイアンツのことについて,何でも結構ですからその他に何かもう少しお話しいただけますか。」
老 翁「ワシも少しもうろくしてきたが,敢えて言わせてもらえれば,勝ちをはっきりと計算できるような投手の柱がないな。・・・・そうじゃな,昔だったら,城之内邦雄,堀内恒夫,高橋一三,江川卓,斎藤雅樹,桑田真澄みたいな感じじゃ・・・。とにかくチェックが甘いんじゃ。ボサーッとしてプレスも掛けんから相手選手に好きなようにボールを回され,ラインもじりじりと下がっていく・・・。これではだめじゃ。」
記 者「・・・・・・・・・・・?」
老 翁「海外組がおらんとこうも弱くなるのかな。」
記 者「ひょっとして,サッカー男子日本代表のことですか。」
老 翁「そうじゃよ。悪いか?」
記 者「・・・話題を変える前に何か前触れでもあればと思ったんですけど・・(笑)。」
老 翁「とにかくチェックが甘い,いくら急造のチームでも,そして若手を試すための機会でも,海外組を入れたフル代表とは格の違いを感じるな。失点の多さも気になる。」
記 者「確かにそうですね。この東アジア杯の日本代表は,特に中盤と最終ラインのチャックの甘さと,マークの甘さが気になります。」
老 翁「まあ,それにしてもじゃよ。このクソ暑いのに,東アジア杯なんかやる意味があるのかね。韓国で行われているようじゃが,相変わらず中国や韓国はラフプレーが多くて,日本人選手がケガでもしなけりゃいいがと気が気でない。それに日程的にも開催国の韓国に有利に設定されておるし,日本人選手団にはコック(料理人)の帯同も許さず,練習場も非公開にできないような練習場をあてがわれるという嫌がらせがなされておる。」
記 者「・・・うーん,確かにそうですね。この東アジア杯というのはほとんどが日本企業の資金提供によって成り立っているのに,日本チームは露骨な嫌がらせをされていますね。」
老 翁「・・・まあ要するに,制球力が低いんじゃ。もうすこしやはり頭を使わんとな。それにハートも弱そうじゃな。打たれて悪い結果になっても,ニヤけているようじゃダメだ。」
記 者「・・・・・・・・・?」
老 翁「まだまだ課題が多いな。二軍落ちもやむを得ない。」
記 者「それって,ジャイアンツの宮國投手のことですか。」
老 翁「そうじゃが・・。何か問題なのか?」
記 者「い,いや,先生,話題を変える時には,何か前触れを・・・。」
老 翁「はっ,はっ,はっ。昔からの癖は直らんもんじゃのう(笑)。」

 人里離れた山間のある集落を訪れた三流スポーツ紙の記者と老翁とのやり取りはその後も延々と続きました(気が向いたらこの続きはお伝えいたします【笑】)。

2013/07/17

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記 者「本日は,先生にインタビューに参りました。さる人からご紹介いただいたのです。お忙しいところ,誠に恐縮です。」
老 翁「・・・どこをどう見たって忙しくは見えんじゃろうに。まあ,よい。・・で,何を聞きに来たのじゃ。」
記 者「プロ野球のことです。斯界の権威だとお聞きいたしております。忌憚のないところをお聞かせ願えればと思いまして。」
老 翁「はっ,はっ,はあ。買いかぶりもいいとこじゃ。でも,まあ,ワシも長く生きてきた。もうそろそろお迎えが来ても良い頃じゃでのう。このワシが少しでも人様のお役に立つことができるのであれば,望外の喜びじゃ。・・・・・で,プロ野球の何が聞きたいのじゃね。」
記 者「巨人の先日の対中日戦3連敗についてはどのようなご感想をお持ちですか?」

老 翁「愉快ではないっ!というか,誠に不愉快じゃ。」
記 者「そ,そこのところをもう少し詳しく。」
老 翁「こいつめ,空気の読めぬ奴じゃ。・・・・でもまあ,今の巨人の抱えている課題のいくつかが露呈したな。」
記 者「ぐ,具体的には・・。」
老 翁「まず思いつくのは,長野じゃ。バッターボックスに立つとき,ベースから離れすぎじゃ。あれでは外角球の厳しいコースは手が届かんじゃろう。うちの婆さんも全く同じ意見じゃ。」
記 者「そ,そこで婆さんが登場ですか。」
老 翁「うむ。この間も茶の間で,長野の打席を見ていて,1ボール2ストライクのカウントで,ワシも婆さんも思わず口を揃えて『次は外角に落ちるスライダーじゃね。』とテレビの前で予想し合った。案の定,そうなってあえなく三振じゃった。あんなにベースから離れていては,どのチームも外角の落ちる球で攻めるじゃろう。分かっていてもそれに引っかかる。ど田舎の爺さん,婆さんに配球や攻められ方を読まれ,その通りになっているようじゃいかん。少しは物事を考えて改善せねば。長野は1番だったり,7番だったり,その他の打順だったりで一定できない理由は,何しろムラがあるし,そのような弱点を抱えているからじゃ。」
記 者「今の巨人の課題と仰いましたが,ついでに打つ方ではどんなことを憂えておられますか?」
老 翁「村田じゃな。チャンスの時に限って運悪く彼に打順が回ってくる(爆笑)。その瞬間いつも婆さんと顔を見合わせて苦笑いじゃ。この前なんか7番か8番を打っていたんじゃないか?対中日戦3連敗の後,対阪神3連戦の1試合目ではブレイクしたが,何しろチャンスに弱い。メンタル面の問題じゃないかとも思う。それかいっそのこと,長嶋さんやワシのようにB型に血液型を変えたらここ一番に強くなるんじゃないか。プレッシャーなどには負けず,マイペースで何も考えずにバカーンと打てばいいんじゃ。」
記 者「・・・さ,さすがに血液型を変えるというのは・・・」
老 翁「忌憚のないところをしゃべれと言ったではないか。」
記 者「い,いくら忌憚ないと申しましても,血液総入れ替えというのは・・・。」
老 翁「それとな,対中日3連戦のどれかの試合で,村田はやはりチャンスで凡退してベンチに帰る際,ヘルメットだか何かを地面に叩き付けてチームメートをびっくりさせたことがあったじゃろう。あれはダメじゃ。見苦しい。未熟だな。長嶋でも王でも一流選手があのように物に当たるようなマネをしたところを見たことがない。長いこと生きているワシが言うのだから間違いない。一時の感情を抑制できず,物に当たり,あのような乱暴な振る舞いをするとはな・・。これを目にした少年少女がどう思うか。・・・・まあ,いずれにしても村田はもっとチャンスに強くなければダメじゃ。」
記 者「では,投げる方の課題としてはどんなことが指摘できるでしょうか。」
老 翁「今ホールトンは二軍で調整中か?彼にしても,澤村にしても,その他の投手にしても,立ち上がりが不安定じゃな。初回に2点も3点も取られたらいかん。攻撃にも必ず響くのじゃ。それと,先頭打者を四球で出すことほど見ていてイヤなものはない。特に内海や澤村にワシのインタビュー記事をちゃんと見せるがよい。先頭打者を簡単に四球で出すなど,守っている方は本当にイヤなものじゃ。こういうシーンでは,ワシも婆さんも思わず『バカモン!』とテレビの前で毒づいておる。」
記 者「・・・あ,あまり興奮されると血管が切れたりするんじゃ・・・」
老 翁「バカモン!」

 人里離れた山間のある集落を訪れた三流スポーツ紙の記者と老翁とのやり取りはその後も延々と続きました(気が向いたらこの続きはお伝えいたします【笑】)。

2013/06/14

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 我が栄光の読売巨人軍,投打がかみあう時とそうでない時の差が激しい嫌いがありますが,何とかセ・リーグ首位をキープしております(笑)。こんなこと書くと,お叱りをいただきそうですが,今シーズンは中日ファンの人に何と声を掛けて良いのか苦慮しております。放出したブランコ選手が大活躍し,私もどうしてなのかな,と思っておりました。そんなにドラゴンズでは働きにくかったのか?(笑)。

 

 ブランコ選手の中日最後のシーズンであった去年は,年間を通して24本塁打,77打点でした。しかし,DeNAに移籍した今シーズンは,まだ6月半ばだというのに23本塁打,61打点に達しております。どうやらドラゴンズでは働きにくかったんではなく,公式ボールに原因があったようです。もちろんブランコ選手の活躍にケチをつけるつもりは毛頭ありませんが,「飛ぶボール」への変更が相当程度原因していることは明らかでしょう。何しろプロ野球全体の今シーズンのこれまでの本塁打数を昨年同期と比較してみれば歴然としております。

 

 このたびの日本野球機構(NPB)のボール変更の隠蔽はひどいですね。それにしても,加藤良三というコミッショナーの記者会見を聞いていて,そして見ていて,怒りと軽蔑の念がわき上がってきました。彼は「(これは)不祥事だとは思っておりません。」という戯言を二度も強調して述べていました。この人間は,反発係数の基準に満たないボールを修正・変更して基準値内に収めたのだから不祥事ではないなどと強弁したいのでしょうが,全く説得力がありません。ボールを変更した事実があったにもかかわらず「変更はない」と虚偽の説明をしていたのでしょう,本人(加藤コミッショナー)は知らされていなかったというけど組織上のガバナンス欠如は明らかでしょう,ファンや選手は真実を知らされないまま観戦,プレーをしていたのでしょう,飛ぶボールか否かというのは契約(出来高制など)や作戦に重大な影響を及ぼすべき要素でしょう,現に「形だけの」謝罪を余儀なくされる事態を招来しているのでしょう・・・,正に不祥事なんじゃないでしょうか。不祥事というのは,関係者にとって不都合な事件,事柄を指しますが,正に不祥事だと思います。加藤良三という人間は,かつて外務官僚だったようですが,自分の名前(サイン)をどのボールにも明示させたり,いかにも了見の狭そうな記者対応,自己保身と卑怯さが顔全体に如実に表れております。あの記者会見は非常に見苦しかったと思います。昔の武士ならば腹を切る場面です。

 

 孫崎亨といい,田中均といい,今マスコミに頻繁に登場する外務官僚だった人間に大した者はおりません。その売国的発言は腹に据えかねます。加藤良三という人物も,野球通なのではありましょうが,自己保身と卑怯さが感じられます。

2013/05/20

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 じり貧という言葉は,「じりじりと貧しくなる」の略で,もともとは第一次世界大戦の後,不況のために業績が悪化していく企業を指して使われた言葉ですが,次第に個人の場面でも使われ,じりじりと良くない状況に落ち込むこと,次第に状況が悪くなるさまを指します。

 

 前置きが長くなりましたが,名古屋グランパスの現在の状況は正にじり貧で,不幸にして私の予言が当たりつつあります。グランパスは土曜日の試合でも鹿島アントラーズに1-3で敗れ,3勝6敗3分の14位・・・。J2降格争いをこれからしていく「勢い」です(笑)。現在の問題状況については,これまで素人の私が生意気にも指摘してきたとおりで,戦術の共通理解とその徹底がなされていないこと,そもそも戦術が存在しないこと,個に頼りすぎていて組織的なサッカーが全くできていないこと,その「頼るべき個」である選手自身のモチベーションが低くなっているのではないかと思われることなどです。

 

 ストイコビッチ監督は,監督としてはもはや限界なのではないでしょうか。あの悪夢のような民主党政権の終焉により,やっと日本が元気になりつつありますが,グランパスの監督も政権交代の時期では・・・。ストイコビッチ監督は,組織的なチームを作っていこうとしているのでしょうか(もう5年以上も経過しておりますが),そして次週に対戦する相手チームのビデオを分析して戦い方を研究し,選手達に周知徹底しているのでしょうか。かつてグランパスを率いていたアーセン・ベンゲル監督のような,また現在チームを首位に導いている大宮アルディージャのズデンコ・ベルデニック監督のような監督としての知性を感じません。チームを何とか組織的に,有機的に機能させていこうとする熱意が感じられないのです。

 

 ネット情報ではありますが,名古屋グランパスはJ1のチームの中でも最も練習量が少ないそうです。ストイコビッチ監督自身,その現役時代を振り返りますと,旧ユーゴスラヴィアの名門レッドスター・ベオグラードのきら星のように輝く天才集団(ロベルト・プロシネツキ,シニシャ・ミハイロヴィチ,デヤン・サビチェヴィッチなどなど)の中でもとりわけ輝きを放っていた天才選手でした。天才肌にありがちな,技に溺れる傾向,ほどほどの練習量と本番で爆発させればよい個人技・・・。監督になっても結局は個人技頼みなのでしょう。だから敗戦の弁はいつも選手の責任になることが多いのです。要するに,今の名古屋グランパスの試合内容を見ておりますと,全く組織というものを感じません。また,どんなサッカーを目指しているのかさえ分かりません。

 

 このままでは残念ながらじり貧でしょう。

2013/05/07

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 私の長嶋茂雄さんに対する熱い思いは,これまでにもこのブログで述べてきましたが,その長嶋さんと共に国民栄誉賞を受賞した松井秀喜さんも,これまた素晴らしい。

 

 NHKのBSで,松井秀喜さんの特集番組が放映され,テレビチャンネルを回していた私は偶然にこの番組を目にし,そのまま引き込まれるように最後まで見ました。とても感動しました。この番組は第1部が松井選手が大リーグで叩き出した全部で175本のホームランの連続シーンでしたし,第2部が主として松井さんやヤンキースの元監督,同僚など関係者のインタビューを中心に構成されていました。

 

 あの広い大リーグの球場で松井秀喜選手が叩き出した全部で175本のホームランシーンが次から次に連続で映されている間,私はなぜか泣けてきました。本当に凄い選手です。あの栄光のピンストライプのユニフォームを着て,豪快なホームランを打ち,ヤンキースの大人から子どもまでのファンを熱狂させる・・・。解説や言葉なしの連続シーンというのは,例えば映画「ニュー・シネマ・パラダイス」のラストシーン(アルフレードがトトのために保存していた当時は放映禁止のキスシーンの連続)のように,なぜか人を感動させるものがあります。

 

 それにしても,松井秀喜選手のホームランというのは打った瞬間にそれと分かる豪快なものです。175本の連続シーンの中には,相手投手が松井選手の一振りを目にした瞬間にもはや後ろを振り返りもせずに項垂れるシーンがいくつかありました。松井選手のホームランというのはそういうホームランです。

 

 松井選手のヤンキース時代のほとんどを一緒に過ごしたジョー・トーリ元監督の「彼を一言で表現するなら”trustworthy”(頼れる男)だ。」,「松井の監督だったことを誇りに思う。」という言葉にまた泣けてきました。また,ヤンキースのキャプテンであるデレク・ジーターの「ヒデキは特別の存在だ。彼は決して言い訳をしない。とても尊敬している。」という言葉にまた泣けてきました。

 

 ワールドシリーズでMVPに輝いた松井選手ですが,ケガに泣かされた面もあってその後はあまり活躍できませんでした。この番組では,「失業中」の彼がマンハッタンのある場所の地下2階のバッティングセンターで黙々とバッティング練習をしていたという知られざるエピソードも紹介しています。そして,引退を決意した松井選手が心情を語るシーンでは,自然の呼び声に応じて散ってゆく桜のような潔さを感じましたし,彼のマスコミ対応における誠実さなどからしても,武士道精神を思い起こさせるものがあります。

 

 この大型連休の最終日は,テレビの前で泣いてばかりおりました(笑)。

2013/04/08

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 日曜日は久しぶりにゆっくり自宅で過ごしました。晴れ間も多かったのですが,何といっても,外は台風なみの低気圧で風が強いため,自宅に引きこもった訳です。

 

 何気なくテレビのチャンネルを回していたら・・・,何と,「長嶋茂雄スペシャル」という番組がやっているではありませんか。これは凄い!私のテンションは突如として高揚し,思わず冷蔵庫の中にあった缶酎ハイに手が伸びてしまったのです。昼間っから酒飲んでんじゃねーよ,と突っ込まれそうですが(笑)。

 

 長嶋さんの現役時代の姿に接すると,もう理屈抜きで幸せな気分になってしまうのですよ。何というか,そういった時代に巡り合わせたことを幸せに感じるというか,熱狂していた自分の少年時代を思い出すというか・・・。長嶋さんは新人でしたが,開幕戦で3番サードでデビューし,国鉄スワローズの大投手金田正一さんの前に4打席4三振というスタートとなってしまいました。この開幕戦の映像を見ていましたら,球場には,政治家として私が尊敬するあの岸信介さんが詰めかけておりました。この番組では,鳴り物入りでプロ入りした長嶋選手を4打席連続三振に打ち取った金田投手にも負けられない事情があったようで,既に胃ガンに冒された実父を名古屋から東京の球場に招き,この日自分の素晴らしいプレーを父親に観てもらったのだそうです。

 

 こういうデビューでも,結局プロ1年目の長嶋さんは,新人でありながら29本塁打,92打点という破格の成績で文句なく新人王に輝きます。いやはや,凄い新人です。しかも新人の長嶋さんは,この年の9月19日の対広島戦で,ホームランを打ったのですが,喜びすぎてか1塁ベースを踏み忘れ,ホームランを取り消されるという珍プレーをし(記録上はピッチャーゴロ),これまた天性の明るさでファンを沸かせております(笑)。

 

 私は,この番組を見ながら,カミさんが作ってくれたニンニクチャーハン(小さく切った牛肉が入り,醤油ベースの味付け)を頬張りながらご満悦でした(笑)。昼間っから缶酎ハイに手が伸びてしまったのは,何よりも「長嶋茂雄スペシャル」という番組に偶然出くわした喜びと,実は午後2時から巨人対中日戦のデーゲームを引き続きテレビ観戦できるということで,思わず気が緩んでしまったからでしょう。我が栄光の読売巨人軍,72年ぶりの開幕7連勝と相成りました(笑)。去年,ジャイアンツは開幕ダッシュに失敗し,一時は6勝13敗までいきましたからね。油断は禁物ですが,V2に向けてこれ以上ない発進です。

 

 中日ファンの友人も多いのですが,当面どういう風に接したらよいのか,少し悩んでおります(笑)。「春の珍事とも言うし,まだまだ分からないよ。」とか「シーズンはまだ始まったばかりだし,長丁場だからね。ルナとかクラークとか頼りになる外国人選手もいるじゃない。」などと下手に慰めようものなら,かえって逆鱗に触れてしまうリスクもありますし,逆に,プロ野球の話題に殊更触れまいとすれば,「あっ,こいつ変に気を遣ってるな。それがかえって癪だな。」と不愉快な気分にさせてもねぇ(笑)。

 

 まあ,当面は平常心で接していこうと思います(笑)。

2013/04/02

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 政府は,巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄さんと,元大リーガーの松井秀喜さんのお二人に国民栄誉賞を授与する方針を固め,官房長官がこれを発表しました。大変素晴らしいことです。私も本当に嬉しい。エイプリルフールの日に発表されたので,ドキッとはしましたが・・(笑)。

 

 なお,なぜこの時期に国民栄誉賞授与の発表がなされたかについて,「7月の参院選を前にさらに支持率をあげて、一議席でも多く取りたいという安倍晋三首相の野望が透けて見える」(政治評論家浅川博忠)などといった穿った見方もありますが,その名が示すとおり非常に浅薄な見方です。民主党じゃあるまいし,そんな姑息な策を弄さずとも,私が望んでいるとおり自由民主党は参議院選挙で大勝します(笑)。

 

 さて,まずは松井秀喜さんですが,この人のコメント内容はいつも本当に謙虚だし,心がこもっているし,他者に対するリスペクトがあるし,その人柄を反映していますね。とても好感が持てます。考えてみますと,アメリカや中南米の天才がひしめくあの大リーグで,日本人として初めてMVP(最優秀選手)に輝いた訳です。その実績は文句がありません。コメントの中に「今後、数十年の時間をかけて、この賞を頂いても失礼ではなかったと証明できるよう、これからも努力していきたいと思います。」とあるように,この人は非常に謙虚で勤勉で賢明な方のようですから,今後はプロ野球の指導者として大活躍して欲しいと思います。

 

 さてさて,長嶋茂雄さんです。率直なところ,あれっ?長嶋さんはまだこの賞をもらってなかったの?という感じがしました。考えてみれば,アスリート部門でこの賞を今までに授与された方々は,王貞治,山下泰裕,衣笠祥雄,千代の富士,高橋尚子,なでしこジャパン,吉田沙保里,大鵬といった錚々たるメンバーです。でも私の年代からすれば,王さん,大鵬さんは勿論のこと,何よりもミスタージャイアンツ長嶋茂雄さんと心の中で共に歩んできたという気持ちなのです。識者のコメントが判で押したように「遅すぎた」というのは確かだと思います。今でもじっくりと味わいながら読み進めている「長嶋茂雄 ドリーム・トレジャーズ・ブック」(産経新聞出版)の次のような宣伝文句は,正に私自身の幼年期からの実感なのです。

 

  「この男が輝いていたころ、日本も輝いていた 長嶋は日本を照らす太陽だ。」

 

 長嶋さんは,その現役時代から人を熱狂させる何かがありました。他人には絶対に真似の出来ない何かです。ここぞという時にファンの期待に応えてくれ,理屈抜きで印象に残るのです。産経新聞が書いているように,長嶋さんの現役時代(17年間)の通算成績は,444本塁打,打率3割5厘,2471安打・・・。どれもナンバーワンではありません。しかし,公式戦,球宴(オールスターゲーム),日本シリーズの3つのカテゴリー全てにおいて3割以上の打率をマークしているのは,長嶋さんだけなのです。「国民が注目しているビッグゲームは、不思議と力がわいてきました。」と言うように,長嶋さんはそういう選手であり,戦後最高のスーパースターだったのです。

 

2013/03/18

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 本日は大それたタイトルになってしまいましたが,何のことはない名古屋グランパスの話題です(笑)。最近,しつこいですか?(爆笑)。でも私は,それくらいグランパスのことを心配しているのだし,地元のチームですから強くなって欲しいのです。じゃ,なぜ君は熱烈な巨人ファンなんだ,と突っ込まれると返す言葉もありませんが(笑)。

 

 去る土曜日の晩は,どういう訳かカミさんも娘も外出しており,私が独居老人の状態でした。でも実を言うと,そういう晩も割と好きなのです。やりたい放題ができるから(笑)。テーブル上に自分で作った簡単なつまみを並べ,お酒を飲みながらBS放送でヴァンフォーレ甲府と名古屋グランパスの実況中継を観ました。生中継でした。この日は最初から最後までじっくりと観戦できたのです。

 

 やはり名古屋グランパスは重症です。グランパスの確立した戦術のなさ(確立どころか戦術そのものがないようです。),選手間の共通理解と約束事のなさ,得点が生まれそうな気配のなさ,ないない尽くしでした(笑)。グランパスの弱さと問題性については疑念を抱き続けてきましたが,この試合の観戦で,その疑念は確信にまで高まってしまいました。

 

 この試合はグランパスが甲府を1-0で下しました。でもそれは終了間際に相手GKのキャッチミスからこぼれた球を蹴り込んで何とか得た1点です。勝つこと自体が重要なことは言うまでもありませんが,内容面でこういう試合を続けていたら,やはり降格争いに顔を出してしまうでしょう。後半11分の時点で相手チームに退場者が出てグランパスが1人多い状況であったにもかかわらず,残りの約38分間(ロスタイムを含む),相変わらず攻撃の組み立てや連係ががうまくいかず,中盤もむしろ相手チームに支配されておりました。サイド攻撃の貧困さもコーナーキックの数が雄弁に物語っています(甲府8本に対し,名古屋は僅か1本)。コーナーキックの少なさは大分と並んでJ1で最低です。それに本当に失望したのは,ボールをもらった選手がやたらに後ろにパスするシーンが散見されたことです。ちゃんと前を向いてプレーしてくださいよ,本当に!特に6番(阿部選手),28番(田口選手),聞いてますか(笑)。

 

 どうですかね,何となくですが,私が強いチームに共通して見られる特徴というもので思いつくのは,①ボールキープ力の強さ,②選手間の約束事があってそれがちゃんと実行されていること,③足元にボールを要求する選手よりも,スペースに走り込んでボールをもらう選手の多いことなどです。今のグランパスは,残念ながらそのいずれもが欠けております。

 

 ドラガン・ストイコビッチ氏の監督としての能力にははっきりいって疑問符が付きます。6年間もチームを託されながら,個に頼り,チームの組織的完成度は極めて低いのです。確かに2010年度はJ1の年間王者に輝きました。でも,実はその当時の試合ぶりを観ていても決して強さというものは感じませんでした。私がグランパスが一番強かったなと思っているのは,平成8年でしたでしょうか,横浜フリューゲルスとの一戦。雨模様で多少靄がかかった状況で,2-1で勝利した試合です。その頃が一番良い試合をしておりました。現在は長期にわたってアーセナルを率いているアーセン・ヴェンゲル監督が名古屋を監督していた頃です。何でその試合を覚えているかというと,その日は釧路地裁での裁判期日を終えて飛行機でとんぼ返りをし,何とか自宅でのテレビ中継に間に合ったという記憶があるのです。

 

 ド素人の私が偉そうに言ってしまいますが,グランパスのフロントも本当の意味でプロにならなければなりません。

2013/03/13

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 なんやかんや言いながらも,私は名古屋グランパスを陰ながら応援してきたのですが,今のグランパスは相当に重篤な状態に陥っているようです。決して大げさではなく,チームとして機能しておりません。

 

 インターネットからの情報と,そして私自身が実際にテレビでその試合を観戦した内容からすれば,グランパスファンとしては本当に情けない気持ちになるのではないでしょうか。第2節の浦和レッズ戦は実に悲惨なものでした。シュート数そのものが決定的な意味を持つわけではありませんが,浦和16本に名古屋6本,コーナーキックが浦和5本に名古屋2本,そして象徴的なのがボール支配率です。浦和64%に名古屋36%・・・。これでは勝負というものになりません。中盤ではほとんど浦和がボールを持っていました。わざわざ浦和まで足を運んだサポーターは,一体どんな気持ちで帰路についたのでしょうか。グランパスには全く得点の匂いがしないのです(笑)。

 

 あるサイトの戦評を抜粋すると,「結果は最小の得点差となったが、完成度の違いを大きく感じさせる内容となった。・・・後半9分に鋭い縦パスから失点を喫すると、流れは一変。(グランパスは)連係の乏しさが浮き彫りとなり、個人の力に頼った攻撃と、奪いどころが定まらない守備では反撃の糸口すら見いだせず、敗戦となってしまった。・・・」とあります。正にその通りなのです。

 

 今のグランパスの深刻な悩みは,やはり監督と選手達との温度差と認識の違いでしょう。ストイコビッチ監督は敗戦を選手のプレーやミスの問題とし,選手達は戦術確立の問題としていると思います。試合後のインタビューでストイコビッチ監督が選手のミスのせいにすることが多いのはそのためでしょう。こんな悲惨な内容の試合しかできないのであれば,本来ならば選手達同士で話し合い,時には監督に意見具申をするなどしてチーム全体として何とか改善点を見いだそうとするのでしょうが,今のグランパスは選手同士で話し合っているふしもないようです。契約内容によれば監督批判は許されないとされ,しかもストイコビッチ監督は特にプライドが高く短気そうなため,選手としてもそういう行動ができないでいるのでしょう。FWの玉田選手などは先発から外されて,後半18分から投入されたのですが,サポーターの怒りを買うほどふて腐れた態度でプレーしていたなどといった情報もありますし,DFの田中選手も運動量が少ない。MFのヤキモフスキーは一生懸命にボールを奪おうとし,積極的なプレーをしても連係や約束事が確立されていないため,パスがつながらず不満顔。どの選手もプロである限りはやる気を出さなければなりませんが,現状に対する相当な不満があると思われます。

 

 Jリーグ発足当時からの「同期入社」のガンバ大阪は,今はJ2で戦っております。現在の名古屋グランパスの状況ですと,降格争いも人ごとではないと思われます。やはりチーム戦術の確立が急務です。そして確立された戦術の下に,目的的にそういう練習をしなければなりません。でも今の状況は,練習と言ってもミニゲームを淡々とこなすだけといった情報もあります。ストイコビッチ監督には,チーム戦術の確立,そしてその戦術についての選手間の認識の共有,実践という発想があるのでしょうか。6年間もチームを託されているのに,いまだにどんなサッカーがしたいのか見えてこないし,戦術の確立などはありません。DFの闘莉王がケガで欠場だからといって,3バックから4バックに急にシステム変更したりしても,チグハグにはってしまうだけでしょう。監督としては,しかるべき時期に辞任されてはどうでしょうか。そして,今年の名古屋グランパスはシーズン中に政権交代が起こりそうな気がしないでもありません。

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