本当に,困ったもんです。うちの娘ときたら・・・。いつ頃からか定かではありませんが,娘は宝塚歌劇に夢中になり,特に宙組の緒月遠麻というジェンヌの大ファンになってしまっています。父親の私が思わず引いてしまうくらいの有様なのです(苦笑)。
何でも,緒月遠麻さんは来年2月15日,宙組の東京宝塚劇場公演の千秋楽をもって同劇団を退団予定であるというので,うちの娘は今必死になってアルバイトをしています。どうやら見納めというので,その東京宝塚劇場公演に照準を合わせているようです。お金を貯めて通い詰める魂胆のようです(笑)。大学生なのですから,本来は学問というものをしなければならないのに・・・。
一方で,うちの娘はクモという小動物を蛇蝎のように嫌っております。私もうちのカミさんも,クモを見たって別に平気なのに,娘は顔色が変わるくらいに嫌っているのです。
まあ,好き嫌い,そして好悪の感情は確かに理屈抜きではありますよね。理由など要りません。
自分の胸に手を当ててよくよく考えてみた場合,もし仮にヨハン・セバスティアン・バッハがご存命だったならば,私は万難を排してバッハを「追っかけ」ていたでしょう。間違いありません。「お前は才能がないから,もう諦めなさい」と言われるまでバッハに弟子入りを懇願していたと思います(笑)。バッハの音楽は至上の存在です。人類の至宝と言っても過言ではありません。一方,これは好き嫌いの問題だから聞き流して欲しいのですが,モーツァルトとかリストの音楽に感動したことは一度もないのです。モーツァルトの場合,「レクイエム」を除いてはあまり聴きたいとは思わないし,リストの「超絶技巧練習曲」などはむしろ聴きたくないと思っちゃいます。
やはり好き嫌いの感情は理屈抜きなのです。ただ,うちの娘の夢中になりようには困ったものがありますが,ファンになってしまったタカラジェンヌが来年2月15日の公演千秋楽で退団というのですから,多少の小遣いをあげても通い詰めの願いを叶えてやりたいと思っております(笑)。