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弁護士ブログ

2010/09/30

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 海上保安庁巡視船に対する中国漁船の衝突事件,そして尖閣諸島領有に関する中国の不当な主張,菅政権の売国的な対応については,まことに腹に据えかねるものがある。

 

 ただ,今回の一連の出来事は,全く負の面ばかりだったかというとそうではなく,極めて消極的ではあるが良かったなと評価できる点がある。第1は,平和ボケしたり未だに中国様に幻想をいだいていた人々に問題意識を植え付けるきっかけになったであろうこと,第2に,このブログの標題どおり民主党政権ではもう国益を守れないということを有権者のかなりの部分が自覚したであろうことの2点である。後者の方はこれまで述べてきたとおりであるので,今日は前者のことについて思いつくままに書いてみたい。

 

 中国共産党は,尖閣諸島の領有権が歴史的にも,国際法的にも日本にあるという真実を実は認識しているのだと思う。しかしながら,海底資源目当てと領海拡大の覇権主義から,日本が弱腰で確たる国家観を有した政権が存在しないことを奇貨として,尖閣諸島を「盗り」にきているのである。南沙諸島の領有権問題についても中国は周辺諸国との間で数々のトラブルと軍事的威嚇を繰り返しているが,中国は,アメリカがフィリピンのスーヴィック海軍基地とクラーク空軍基地を返還して撤退した途端に,抜け目なく南沙諸島の領有権を強く主張し始め,実効支配支配を始めた。中国という国はそういう国なのである。

 

 今回の事件で,中国はその領有権主張に全く根拠がないにもかかわらず,強引な領有権主張を繰り返し,数々の不当な対日圧力を加えた。閣僚級以上の人的交流停止,中国人の日本旅行の大量キャンセル,レアアース(希土類)の禁輸,人質を取るかのような邦人4名の不当な身柄拘束,例の船長の釈放後の謝罪と賠償要求,対日輸出品の通関業務の遅滞などなど・・・。

 

 特に最後の不当な措置は,それまではごく一部のサンプル検査だったのに,全品検査に切り替えるというもので,納期や工期をちゃんと遵守する日本企業としては影響が極めて大きい。こういうのを嫌がらせというのであって,「チャイナハラスメント」という言葉も登場した。中国という国は何でもありで,「チャイナリスク」という言葉は今や全世界に定着しつつある。合弁会社等の設立を強要し,最終的には「身ぐるみ置いていけ」といった感じで先進技術や施設を獲得する。ニセモノや類似品は氾濫し,知的財産権の保護がなされない。許認可手続を前に進めるためには地方政府の公務員への袖の下が必要になるし,そういった「配慮」でもしなければ一向に手続が進まない。

 

 反日デモでは日の丸が足で踏まれ,旭日旗は破られ,「打倒,小日本!」が大声で叫ばれ,日本人学校やその他の日本の施設に多くの嫌がらせが発生し,義和団もどきや「阿Q」がまだ無数に存在している。中央政府への不満を外に向けさせるために江沢民が始めた愛国教育,反日教育が特に現在その「成果」を挙げている。

 

 さすがに今回は,反日マスコミも中国のこのような不当な嫌がらせの数々を報道せざるを得ず,平和ボケしたり未だに中国様に幻想をいだいていた人々に問題意識を植え付けるきっかけになったであろう。仙石という官房長官も自らが幻想をいだいていたことを認める趣旨の発言もしているくらいである。また,経済的,ビジネス的に中国に過度の依存をすることの恐ろしさと,これを改めていく必要性があることも痛感されたであろう。そういう点では消極的ではあるが収穫があったと思う。そして,くどいようであるが,もう民主党政権では国益は守れないとつくづく思うのである。

2010/09/29

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 海上保安庁巡視船に対する中国漁船の衝突事件,そして尖閣諸島領有に関する中国の不当な主張に対し,菅直人という市民運動家は日本国の首相として一体何をなしたのか。彼は今年の6月にカナダで開催されたサミット(G8)では各国首脳間で孤立し,ヘラヘラの愛想笑いに終始していたように,今度のニューヨークの国連本部で開かれた会合でも,ヘラヘラの愛想笑いと,一つ覚えの「最小不幸社会」の演説をしただけである。今回の中国との紛争について,中国漁船の不法行為と船長の身柄拘束がやむを得ない措置であったこと,尖閣諸島の領有権が国際法上も明らかに日本に帰属していること,中国によるエキセントリックな対抗措置が極めて不当であることを明確にアピールすべきであったのである。

 

 菅直人のこのような不作為と,主権(裁判権)を放棄するかのような中国漁船船長の不当な釈放とは,結果として,尖閣諸島については日中間で領土問題が存在しているのだ,中国があれだけ強気なんだから中国の主張にも一理あるのではないか,日本という国は中国からすごまれるとすぐに膝を屈してしまうんだ,などといった印象を国際社会に与えてしまった。こういうことは取り返しのつかないことなのである。本来なら公務執行妨害として起訴も可能だったほど,中国漁船の2度にわたる故意の体当たり行為を裏付けるビデオが証拠上存在するのならば,何故早期に公開して日本の主張の正しさをアピールしなかったのだろうか。刑事訴訟法47条には訴訟に関する書類(テープなどの記録媒体も含まれる)は公判の開廷前には公にしないとの原則は規定されているが,その但書には「公益上の必要その他の事由があって、相当と認められる場合は、この限りでない。」と定められている。公益上の必要があって相当な場合には公開が可能なのである。仙石という小ずるく責任回避的な官房長官は,船長の釈放は那覇地検の判断であり,政府としてはその判断を了とするとの見え透いた説明をした。那覇地検でさえ,「国民に対する影響や日中関係を考慮した」というのである(笑)。政府として,ビデオ公開の必要性と公益性を認めるという政治判断がなぜできないのか。

 

 民主党という集団は,まず鳩山由紀夫という笑ってしまうような人を首班指名した。この人が首相になってどんな悲惨な事態が日本にもたらされたかは周知の事実である。この人は「日本列島は日本人だけのものではない」などと全く訳の分からないことを明言したり,日本の政府公式見解は尖閣諸島には領土問題なるものは存せず,これは日本固有の領土であるというのに,この問題については中国と協議したいなどと述べて関係者をびっくり仰天させたり,あの中国様を中心とした「東アジア共同体」なるものを提唱したり,東シナ海を「友愛の海」にしたいと夢想したりし,結果として同盟の相手方を徹底的に困惑させ,日本を世界中の笑い者にした。こういう人を首相にしてしまう民主党という政党は一体何なのだろう。そして,菅直人。小沢一郎だけは嫌だから,あるいはそれよりはマシだからというだけの理由で首相になり,この人は自他共に認める外交,安全保障音痴である。経済音痴とも言われている。この人が国連でスピーチし始めたら,着席者の約4分の3ほどが退席し,会場は閑散とし,その中で例の「最小不幸社会」の持論を述べていたそうである。ひ,ひじょーに辛い。
(とうてい怒りが収まらないので,続く)

2010/09/28

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 中国漁船の船長に対する今回の公務執行妨害被疑事件の処理(船長の釈放)について,仙石由人という官房長官は,これはあくまでも訴追機関としての那覇地検の判断によるもので,政府としてはこれを了とせざるを得ないなどと全くとぼけた説明をしている。これは官邸からの政治的圧力,介入などは全くなかったと言いたげな説明であるが,こんな見え透いた説明を誰が信じると思っているのか。新聞報道によると,このたびの措置を官邸内で主導していたのはこの仙石という人間であることが示唆されている。国益を著しく害するこのような措置について,全てを那覇地検のせいにし,政権としては全くタッチしていないかのようなこの者の説明は,極めて卑怯であり,責任回避的であり,領土という国益を背負っているという自覚に欠けているものと言わざるを得ない。

 

 刑事訴訟法248条には「犯人の性格,年齢及び境遇,犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときは,公訴を提起しないことができる。」と規定されている。これはいわゆる起訴便宜主義の考え方で,検察官には起訴・不起訴については一定の裁量権が与えられていることが示されているのである。弁護士出身である仙石という者は今回の処理について,実際には「政治主導」で事実上介入しておきながら,那覇地検がその裁量により「日中関係を考慮した」としても,この起訴便宜主義の建前で説明がつくと考えたのであろう。しかし,「日中関係を考慮する」などということは高度に政治的な判断なのであって,犯人に前科・前歴があるとか,反省しているとか,示談が成立しているとかの考慮要素とは全くその性質を異にしており,選挙を通して国民に直接責任を負ってはいない検察庁がなし得ることではない。この仙石という人が「検察庁の判断を了とする」と見え透いたコメントをした時には心底怒りに震えた。

 

 民主党政権は,先月には歴史的にも将来の汚点となる「菅談話」なるものを不当にも発表した。その内容は本当に問題点だらけである。この「菅談話」なるものを官邸で強引に推進したのがこの仙石という人間であると言われている。またこの「菅談話」なるものの中には,自分の個人的思い入れのある「在サハリン韓国人支援問題」もねじ込んでいる。印象的には,とぼけ,薄ら笑い,他人を見下した態度も鼻につく。またこの人は,何かを例えるのに「文化大革命」という言葉をよく使い,その文脈からすればあたかも中国の文化大革命を積極的に評価しているかのようである。あの酸鼻を極めた殺戮と暴力,粛清が繰り返された文化大革命を。この仙石という人間はいったいどこの国の政府の官房長官なのだと言いたくなる。本当は便衣兵(隊)なのではないかと思えてくる。
(とうてい怒りが収まらないので,続く)

2010/09/27

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 このたびの尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では,民主党政権は取り返しのつかない失態を演じた。一体全体この政権は,この日本という国をどこまで貶めたら気が済むのであろうか。僕は一介の弁護士に過ぎず,僕ごときが何を述べても詮無いことだが,一日本国民として黙ってはいられないのだ。今回の民主党政権のあまりにも無定見,場当たり的,無為無策,不覚悟ぶりには暗澹たる気持ちになる。とうてい怒りが収まらないので,僕のこのブログも当分の間はこの話題が続くと思う。

 

 ことは日本固有の領土が侵されつつあるという大問題なのである。この尖閣諸島が日本固有の領土であることは明らかであり,この点を確認するのであれば,取りあえずは「外務省 尖閣諸島 基本見解」とキーワードを入れて検索してみるといい。また国際法上,ある土地について自国の領土であると主張できる根拠を領域権原というが,この領域権原のいくつかの類型のうち,日本は「先占」(無人の地を最初に占拠すること)を主張することができ,現に日本政府は明治28年に領土的編入の閣議決定を行ったのである。翌明治29年には古賀辰四郎という人が日本政府から尖閣諸島貸与の許可を得て,鰹節工場や珊瑚の加工場を操業させていたのである。さらに,大正9年には,中国漁民が遭難して尖閣諸島の魚釣島に流れ着いた際に,日本の石垣島の住民が助けたことがあり,中国の駐長崎領事はこのことについての感謝状を石垣島の人々に感謝状を贈っているのだが,その感謝状には「日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島」と記載されている。中国も尖閣列島は日本に帰属していることを認めていたのである。にもかかわらず中国が,1971年12月に突如として尖閣諸島の領有権を主張しだしたのは,前にもこのブログで述べたように,この海域に膨大な量の石油が埋蔵されている可能性が国連調査により明らかにされたからであり,資源目当てと領海拡大の野望があるからに他ならない。こんな中国の身勝手な行動については,国際法上は,以前に黙認し,許容していた関係に反する主張を後になって行うことは許されないという禁反言の法理に抵触する可能性も指摘されている。

 

 したがって,「尖閣諸島は中国固有の領土であり,船長の身柄拘束は違法かつ無効で即時釈放を求める」との中国の主張は明らかに根拠がないのである。ところがあろうことか民主党政権は,延長された勾留期限まで数日を残し,中国共産党政府の恫喝,威迫,チャイナハラスメントとも表現される数々の嫌がらせ(閣僚級以上の人的交流の停止,レアアースの禁輸措置,邦人4名の不当な身柄拘束,対日輸出品の通関業務の遅滞などなど)に膝を屈し,処分保留のまま船長(被疑者)を釈放してしまったのである。

 

 中国漁船が2度にわたって海上保安庁の巡視船2隻に船体を故意に衝突させたことは明らかに公務執行妨害であり,その証拠も十分であったはずである。したがって,今回の件では,主権(裁判権)の行使として公務執行妨害罪で起訴し,懲役刑ないし罰金刑を宣告した上で早期に国外退去処分にするのが最も妥当な解決だったのだ。それなのに,無定見,場当たり的,無為無策,不覚悟の民主党政権は,処分保留のまま船長(被疑者)を釈放してしまった。処分保留だから起訴,不起訴の最終的な判断はしていないというのかもしれないが,被疑者自身をあの本国に帰してしまったのだから,もうどう考えても起訴も処罰もできないだろう。要するにこれは,日本の主権(裁判権)を事実上放棄してしまったに等しい。これによって結果的にはどういうことになったのか。それは日本が,領有する尖閣諸島の海域で発生した事件に関する主権(裁判権)を事実上放棄したというメッセージを発してしまったがために,結局は中国の不当な思惑どおりに,尖閣諸島については「領土問題」にまで格上げさせてしまったことを意味するのである。
(とうてい怒りが収まらないので,続く)

2010/09/22

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 僕もとうとう産経新聞の購読者になってしまいました。じゃ,これまで購読していた栄光の巨人軍の読売新聞はどうするのかというと,これも購読を続けたいと存じます。産経新聞は,前から感じていたことだけど,非常に良い仕事をしてきたと思っていますし,今も良い仕事を続けていると思います。唯一と言ったら言い過ぎになるかもしれないけど,まともなメディアです。社会の木鐸です。政治一般,外交,安全保障,経済などに関する記事はとても参考になるし,有権者が是非とも知っておかなければならないものが多いと思います。

 

 でも,読売新聞も捨てがたいのは,産経新聞の中で読みたい記事以外の分野のフォローをしてくれるからです。それにジャイアンツが大好きだし・・・。

 

 繰り返しますが,僕もついに産経新聞購読者になってしまいました!何やら誇らしい気持ちで一杯であります。そういう気持ちで一杯だから,今日は一杯飲もう(笑)。

  18日から20日までの3連休は,遊びほうけて下手なゴルフを2ラウンドもしてしまいました。18日は四日市のグレイスヒルズカントリー倶楽部,20日は知多半島の南愛知カントリークラブ美浜コースでプレイしたのです。南愛知カントリークラブ美浜コースでは,つい前日まで女子プロゴルフのマンシングウェアレディース東海クラシックが開催されており,前日のピンの位置のままだったし,ティーインググラウンドの位置も同じで,ラフもとても深かったです。だからといって,スコアが100を超えてしまっていいことにはなりませんが・・・(笑)。でも,20日のラウンドはアウト8番のパー4で見事にバーディーを取ったのであります。僕の天才性の片鱗が見えた瞬間ではありました。これに喜び過ぎた9番では,オナーになったにもかかわらずドライバーでチョロをし,100ヤードくらいしか飛びませんでした。・・・まぁ,これに懲りずに,次,頑張りますわ。

 

 それにしても,いいなぁ,産経新聞!(笑)

2010/09/21

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ひみ子「あなたって,もう・・・いくらバジリコが好きだからって,山盛りにして持って来なくったって・・・」
さくら「いいじゃないの・・・今は山盛りだけど,あっという間に平らげてみせるわ。ハッハッハッ,それより何よあなた,お口のまわりがすごいことになってるわよ,パルメザンチーズのかけ過ぎなのよ,ハッハッハッ・・・」
ひみ子「えっ,何?どうなってるの?」
さくら「お口のまわりが粉だらけで,サンタさんのヒゲみたい。」
ひみ子「えっ,あらやだ。もっと早く教えてよ!」
さくら「・・・それにしても,菅首相とか仙石官房長官という人たちには呆れかえるわ。いったいどういうつもりなんでしょう。この人たちはホントに日本という国が嫌いなんだわ。それこそパルメザンチーズでもぶっかけてやりたいくらい。」
ひみ子「・・・あっ,分かった。トミ子のことでしょ,トミ子。」
さくら「えっ,すごい。大当たり!」
ひみ子「岡崎トミ子みたいな人を,よりによって国家公安委員長にですってよ。何それ?しかも消費者行政と少子化対策担当もですって。」
さくら「ホントよねぇ,岡崎トミ子っていう人は,通常国会の会期中だった平成15年の2月に,わざわざソウルまで行ったのよ。で,日本大使館前で韓国の慰安婦問題支援団体主催の反日デモに参加して,韓国人と一緒になって日本大使館に向かってこぶしを振り上げたんですってよ。この人はどこの国の議員なんざんしょ。」
ひみ子「あたしもそれ知ってる。そのデモの時のトミ子の写真を見たんだけど,その後ろには日の丸の赤い部分に「×」印が付けられたボードのようなものがあったわ。外国の国旗を平気で侮辱するような人と一緒になって日本政府を非難する。・・・・・国を売ってるわね。」
さくら「・・・・・あなた,私がミートローフ持ってきたら軽蔑する?」
ひみ子「・・・まだ食べるの?・・・じゃ,私が鯛のカルパッチョ持って来ても非難めいた表情はしないと約束してくれる?」
さくら「うん,分かったわ,約束する。」
ひみ子「(カルパッチョを持ってきて着席して独りごちる)これがホントに美味しいのよね。」
さくら「(ミートローフを持ってきて着席)あー,どうしてもバイキングだと食べ過ぎちゃうわね。・・・でもせっかくだから食べちゃう。」
ひみ子「岡崎トミ子っていう人の政治団体はね,平成13年には,外国人からの寄付を禁止した政治資金規正法に違反して,北朝鮮籍で朝鮮学校理事長の男性と,韓国籍のパチンコ店経営者からそれぞれ2万円ずつ寄付を受け取ってたのよ。」
さくら「あら,あなた詳しいのね。」
ひみ子「土曜日の産経新聞にちゃんと書いてあったんだから間違いないわよ。さっき言ったソウルでの反日デモの一件も書いてあったわ。」
さくら「それにしても国家公安委員会っていうのは,実は重要な仕事をする機関なのよね。」

ひみ子「そうよ。でもトミ子は,平成16年3月に,女性国会議員のメールマガジンで『外国人犯罪が増えているというが、日本人が犯した場合には立件もされないような軽微な犯罪が多い』なんて,独特の見解も披露しているような人なの。犯罪統計上の真実を全く認識してないのよ。」
さくら「今回,内閣改造はされたけど,旧社会党だった人が5人も入閣してるし,何だかなー,だわね。・・・・・あなた,私がチョコレートケーキ持ってきたら軽蔑する?」
ひみ子「ふふっ・・・もう,そういう神経戦みたいなことやめましょうよ。私もデザートはまだだし,ティラミスかなんか持ってくるわ。日本という国と日本人,この伝統と文化を護っていかなきゃならないのに,本当に心配でたまらないわ。ティラミス食べよっと。」
さくら「ホントだわね。じゃ,私もチョコレートケーキでも食べよっと・・。」

2010/09/17

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 昨日のお昼は無性にラーメンが食べたくなったのでありました。35度を超えるような暑さの日にはそんな気は起こらないけど,昨日は雨模様で割と涼しかったので,どういう訳かラーメンが恋しくなったのです。

 

 以前このブログでもご紹介したラーメン屋に行きました。午前11時30分ころに行くと,客である僕1人と男の店員さん2人となり,数的優位を作られてしまうあのお店です。このお店の味噌ラーメンは野菜の食感が良く,スープもマイルドで美味しいので,この日も味噌ラーメンを食べようと思いました。

 

 しかしながら,このお店は僕の過去数回の経験から,どうやらチャーシューのトッピングをしない限りはチャーシューを1枚も乗せてくれないのです。チャーシューのトッピングをすると300円。味噌ラーメンそのものが900円ですから,合計1200円になります。まあ,たまにはいいかと思って300円を上乗せしてチャーシューのトッピングをしました。ただ少し気になったのは,300円だからチャーシューが多すぎてもなーということです。

 

 やって来ました,味噌ラーメンが。何と,チャーシューが4枚も乗っておりました。しかもどれもよく煮込まれた,柔らかくもこってりしたチャーシューでした。確かに美味しいチャーシューでしたが,その脂っこさは初老の身にはこたえました。実はこれなら1枚あれば十分でした(笑)。

 

 ここはひとつどうでしょう,総額1000円でもいいからトッピングしなくてもチャーシューを1枚程度付けるか(要するに標準装備にする),あるいはトッピング方式でもいいから150円で2枚程度付けるかというシステムにしたら。貧乏性で昭和生まれの僕は,チャーシューを4枚出されたら,やっぱり残さずに食べてしまいます。数時間後には顔面が脂ぎってしまうことを覚悟しながら・・・。チャーシューが1枚も入っていなければ寂しいし,かといってさらに300円も出してまで脂っこいチャーシュー4枚も付けたくはない。帯に短したすきに長しであります。中庸,中道がいいのではないでしょうか。

 

 「ヒットラー (舞台中央へ進み出て)そうです、政治は中道を行かなければなりません。-幕-」(三島由紀夫著,「わが友ヒットラー」新潮文庫より)

2010/09/16

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大久保「ねぇ,西郷ちゃん。ようやく涼しくなり始めたね。それはそれでまた酒が美味しいね。」
西 郷「うん,何がどうなったって酒は美味いね。それにしてもねぇ,民主党が究極の選択みたいな,全く不毛な代表選挙をやっている間に,尖閣諸島の海域でまた中国が問題を起こしてるぞ。日本の領海内に中国漁船が勝手に入り込んで来て,わが日本の海上保安庁の巡視船に二度も体当たりを食らわせやがった。明らかに公務執行妨害の犯罪だ。」
大久保「ところがどっこい,中国のマスメディアは不法にぶつけてきたのは海上保安庁の巡視船の方だなんていう,明らかなウソの報道をしているんだろう。しかも中国政府は,自国には全く非はない,即時に船長を含む船員全員と漁船を返せとメチャクチャなことは言うは,日本の大使を5回も呼び出し,呼び出しが深夜という非常識な時間帯の時もあったというじゃないか。外交上は全く考えられない非礼な行為だよ。」
西 郷「うーん,中国の日本大使館周辺ではデモなんかの不穏な動きがあるらしいし,実際に広州市の日本総領事館じゃ外壁にビール瓶が投げつけられたようだ。天津市の日本人学校には金属球が投げつけられたりしている。産経新聞を読んでたら,こういう日本人への嫌がらせが既に30件発生している。」
大久保「中国のネット上じゃ,『原爆を落としてやれ』とか『ミサイルを打ち込め』なんていうコメントもあるらしい。」
西 郷「1994年ころから始まった愛国教育,反日教育の成果が確実に出てるな。こういう状況を見聞きしてつくづく思うんだよ・・・」
大久保「何を?」
西 郷「もう21世紀になったんだけど,今の中国人はやはり義和団事変の時の義和団やこれに付和雷同した民衆,あとは魯迅の小説に出てくる『阿Q』のメンタリティーとあまり変わらないなと思うんだよ。」
大久保「・・・つまみがなくなった。俺は得意のじゃこおろしとだし巻き玉子注文するけど,お前は何食べる?」
西 郷「(店員さんに対し)すいませぇーん!・・・・・じゃこおろしとぉ,だし巻き玉子とぉ,コーンバターとぉ,串カツ2人前とぉ,生中2つお願いします!」
大久保「俺まだ生ビール残ってるし・・」
西 郷「つべこべ言うな。もっと飲め。」
大久保「それにしても,つまみはカロリー的にはお前の方が高いな。」
西 郷「お前だって,結局はいつも俺の串カツ盗み食いするだろ。だから最終的には同じくらいの摂取カロリーに行き着くのだ。はっはっは。・・・それよりな,尖閣諸島領有権問題については日本人はこの際もっとよく勉強しなきゃならんだろ。」
大久保「おぅ,俺もそう思う。インターネットのウィキペディアで『尖閣諸島領有権問題』ってキーワードを入れて検索すると,この問題の要点がよくまとまってるようだ。俺はまだじっくりとは読んでないが。」
西 郷「尖閣諸島はわが国の沖縄県石垣市の一部なんだ。国際法上も日本が領有権をもっていることは間違いのないことだ。そもそも台湾や中国が尖閣諸島の領有権を主張し始めたのはいつだか知ってるか?」
大久保「・・・さあ・・・」
西 郷「じゃこおろし食ってるヒマがあったら,もっとよく勉強しろ。台湾は1971年6月,中国は同じ年の12月になってはじめて領有権を言い出したんだ。お前,なぜだかわかる?」
大久保「・・・何となく思うんだけど,本日のお前は性格悪い・・。早く言え!」
西 郷「1969年と70年に国連の海洋調査が行われたんだけど,その調査の結果,推定で1095億バレルくらいの大量の石油,これはイラクの石油埋蔵量に匹敵するんだが,これがこの海域に存在することが確実という報告だったんだ。これからだよ,彼らが領有権を言い出したのは。」
大久保「今回の問題では日本は毅然とした態度を示さにゃならんが,その前提として,こういう歴史的な,政治的な背景事情をよく理解してないといけないんですね,西郷先生。」
西 郷「うん,分かればよろしい。・・・生徒,もう一杯飲むぞ。」
大久保「はい,先生。」

2010/09/15

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 もう今から30年も前のことになるだろうか,ある音楽雑誌の中で,音楽評論家の宇野功芳さんの評論を読んだことがある。ブルックナーの交響曲に関する指揮者論だった。この当時の僕は指揮者といえば,ヴィルヘルム・フルトヴェングラーが大好きだった。でも,これは僕の記憶違いでなければであるが,この評論で宇野さんは,ブルックナーの交響曲を振らせたらハンス・クナッパーツブッシュの方がスケールがでかいのではないかというようなことを仰っていたと思う。

 

 「ふーん」と思った僕は,ハンス・クナッパーツブッシュがミュンヘン・フィルハーモニーを指揮した交響曲第8番をレコードで実際に聴いてみた。確かに泰然自若として雄大なスケールの音楽だった。どちらの方がスケールがでかいのかは知らないけど,「なるほどな」と感心した記憶がある。

 

 あれから約30年。僕は「正論」という月刊誌を読んでいるが,その10月号で偶然に宇野功芳さんの「戦争直前の世界地図」というタイトルの論稿を読んだ。素晴らしい内容であった。宇野さんは音楽評論だけでなく,立派な保守の論客でもあるなと思った。自分の祖母が疎開先に帰る途中で,米軍機の低空飛行による機銃掃射で亡くなったこと,戦前の世界地図では白人の植民地だらけだったこと,祖母の慰霊碑の前に立っても今は米軍を憎むよりもむしろ今の日本の現状を憂う気持ちの方が強いことなどに触れられ,元駐日フランス大使を務めた詩人のポール・クローデルの有名な言葉の引用がなされていた。そして宇野さんは,「(クローデルの言葉の引用の後で)日本人は世界でも有数の優れた人種だとぼくも思う。一日も早く誇りを取り戻せ。国を愛し、国旗を愛し、国歌を愛せ。自由主義と勝手主義を混同するな。父親は威厳を保て。一家団欒を大切にせよ。目上の人を敬い、老人をいたわるあの昔の日本が一日も早く復活しますように!」と論稿を結んでいる。宇野さんは健在だった。

 

 それにしても,「正論」にはなかなか良いことが書いてある。特にこの10月号は保存版かもしれない。その内容のほとんどが参考になるし,その一方で「コラム『宮嶋の現場』」のうち,あるカンボジアの女性の思い出に関する記事にはジーンときた。

 

 ポール・クローデルが日本についてどんな言葉を遺していたか,一度彼の名前を入力して検索してみてはどうでしょうか。

2010/09/13

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 僕は月に1回のペースで病院に通い,薬を処方してもらったり,採血などの検査を受けたりしている。いわゆる経過観察というやつである。主治医の先生の担当の曜日が決まっているので,僕の場合はたいていは月に1回,月曜日に行っている。

 

 今日も採血を受けた。今日僕の右腕に注射針を刺してくれた看護師さんは,いつも思うのだが採血が非常にうまい。ちょっとチクッとするだけで全然痛くないのである。採血の担当者がこの看護師さんだと分かっただけで安心する。この看護師さんは決して美人ではない(失礼ながら不美人という表現ができるかもしれない)。しかし,愛想もよく,何しろ採血の技術は抜群である。僕も今まで何度も採血を受けてきたが,すごく痛くて酷い目に遭ったこともあるが,彼女の技術は最高なのではないかと思う。やはりこの業界でも腕の違いが歴然としてある。

 

 マッサージにしても同様である。行きつけのマッサージ店の中でも,担当者によっては腕の違いが確かにある。下手だなと思うのは,力任せであったり,ピンポイントで「鋭角的」で「先端的」な痛みを感じるようなものであったり,まだ経験が浅くて自信がないのかもしれないが,押した後の指先が微妙に揺れ,いかにも「自信がありません」というような感触を体に感じるようなタッチである。やはりこの分野でも腕の違いが歴然として存在する。

 

 武士の切腹の際に,介錯というのがあるが,介錯人は腕の立つ武人でなければ切腹する方もかなわないであろう。新選組で勘定方をやっていた河合という隊士が金銭紛失の咎で切腹(斬首という説もある)することになった時,浅田次郎の「壬生義士伝」では,谷三十郎がその介錯に失敗し,斉藤一がとどめを刺して河合を楽にしてやったという場面がある。これも腕の違いである。新選組局長近藤勇も斬首となったが,この大役を仰せつかったのが岐阜揖斐の岡田家武術師範横倉喜三次であり,二王清綱という名刀を使い,見事に果たしたという。すご腕だったのだろう。


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