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弁護士ブログ

2010/09/29

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 海上保安庁巡視船に対する中国漁船の衝突事件,そして尖閣諸島領有に関する中国の不当な主張に対し,菅直人という市民運動家は日本国の首相として一体何をなしたのか。彼は今年の6月にカナダで開催されたサミット(G8)では各国首脳間で孤立し,ヘラヘラの愛想笑いに終始していたように,今度のニューヨークの国連本部で開かれた会合でも,ヘラヘラの愛想笑いと,一つ覚えの「最小不幸社会」の演説をしただけである。今回の中国との紛争について,中国漁船の不法行為と船長の身柄拘束がやむを得ない措置であったこと,尖閣諸島の領有権が国際法上も明らかに日本に帰属していること,中国によるエキセントリックな対抗措置が極めて不当であることを明確にアピールすべきであったのである。

 

 菅直人のこのような不作為と,主権(裁判権)を放棄するかのような中国漁船船長の不当な釈放とは,結果として,尖閣諸島については日中間で領土問題が存在しているのだ,中国があれだけ強気なんだから中国の主張にも一理あるのではないか,日本という国は中国からすごまれるとすぐに膝を屈してしまうんだ,などといった印象を国際社会に与えてしまった。こういうことは取り返しのつかないことなのである。本来なら公務執行妨害として起訴も可能だったほど,中国漁船の2度にわたる故意の体当たり行為を裏付けるビデオが証拠上存在するのならば,何故早期に公開して日本の主張の正しさをアピールしなかったのだろうか。刑事訴訟法47条には訴訟に関する書類(テープなどの記録媒体も含まれる)は公判の開廷前には公にしないとの原則は規定されているが,その但書には「公益上の必要その他の事由があって、相当と認められる場合は、この限りでない。」と定められている。公益上の必要があって相当な場合には公開が可能なのである。仙石という小ずるく責任回避的な官房長官は,船長の釈放は那覇地検の判断であり,政府としてはその判断を了とするとの見え透いた説明をした。那覇地検でさえ,「国民に対する影響や日中関係を考慮した」というのである(笑)。政府として,ビデオ公開の必要性と公益性を認めるという政治判断がなぜできないのか。

 

 民主党という集団は,まず鳩山由紀夫という笑ってしまうような人を首班指名した。この人が首相になってどんな悲惨な事態が日本にもたらされたかは周知の事実である。この人は「日本列島は日本人だけのものではない」などと全く訳の分からないことを明言したり,日本の政府公式見解は尖閣諸島には領土問題なるものは存せず,これは日本固有の領土であるというのに,この問題については中国と協議したいなどと述べて関係者をびっくり仰天させたり,あの中国様を中心とした「東アジア共同体」なるものを提唱したり,東シナ海を「友愛の海」にしたいと夢想したりし,結果として同盟の相手方を徹底的に困惑させ,日本を世界中の笑い者にした。こういう人を首相にしてしまう民主党という政党は一体何なのだろう。そして,菅直人。小沢一郎だけは嫌だから,あるいはそれよりはマシだからというだけの理由で首相になり,この人は自他共に認める外交,安全保障音痴である。経済音痴とも言われている。この人が国連でスピーチし始めたら,着席者の約4分の3ほどが退席し,会場は閑散とし,その中で例の「最小不幸社会」の持論を述べていたそうである。ひ,ひじょーに辛い。
(とうてい怒りが収まらないので,続く)

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