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弁護士ブログ

2010/02/26

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 もう手袋がいらなくなった。コートを着て歩いていると,ほんの少し汗ばむような気もする。いつの間にか暖かくなったもんだ。真冬の時と比べて,何となくお風呂の沸きも早くなったような。寒の戻りはあるのだろうか。

 

 「水ぬるむ」というのは,早春の季語のようである。僕は昔から何となく好きな言葉なんだよな。四季の微妙な変化を敏感に察知し,そして自然を愛でる日本人らしい言葉である。あの「坂の上の雲」に出てくる正岡子規は次のような句を作っている。

 

  「芹目高乏しき水のぬるみけり」

 

 そして,わが種田山頭火は,

 

  「汲みあげる水のぬくさも故郷(ふるさと)こひしく」

 

 ただ,この山頭火の句はこの季節に作られたかどうかは分からない。

 

 あぁ,そうそう。「坂の上の雲」で思い出した。僕はNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」については随分と期待していたのだが,がっかりしてしまった。原作にはない創作部分が結構含まれているし,このドラマの制作者の意図が見え隠れする。ちょうど,NHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー アジアの”一等国”」ほど露骨ではないにしても,偏向性を感じるのである。この「・・・アジアの”一等国”」という番組をめぐっては,出演者などから番組内容に偏向があったと批判され,損害賠償請求訴訟にもなっている。「坂の上の雲」はというと,その放送回数が中途半端で放送時期も相当に間延びしており,視聴者の興味自体もそがれてしまうのではないだろうか。余計なお世話かもしれないけど(笑)。

2010/02/25

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 おろしたての靴がまだ足にフィットせず,靴擦れができた。痛い足をかばいながらも長距離の徒歩通勤を終え,自宅マンションのエレベーターで待っていると,後から父と子の親子連れが来た。この小さな男の子は僕の膝小僧の高さより少しだけ高いくらいの幼さだったけど,僕の顔を見るなり「こんにちはー。」と大きな声で挨拶をしてくれた。僕も思わず相好を崩して「こんにちはー。」と挨拶した。とても可愛い子どもだった。おそらくこの子は,家庭内で両親の会話を日常的に耳して言葉を覚え,その両親が日常的に他人と挨拶を交わす様子も見ていて,自然に挨拶の習慣が身についたのだと思う。この子は,別の階で先にエレベーターを降りようとする際にも「おやすみなさい。」と挨拶してくれた。

 

 子は親の背中を見て育つというけれど,親の挙措,親が苦労している様子などを身近に感じながら成長していくのであろう。このように親がしっかりしていれば,たとえ口うるさく言わなくても,自然に躾ができる。日本の子どもの礼儀正しさは,江戸末期や明治時代に初めて日本を訪れた外国人らによる滞在記などでもつとに指摘されていた。「逝きし世の面影」(渡辺京二著,平凡社ライブラリー)という本に詳しく紹介されている。名著である。今読んでいる「徳の国富論」(加瀬英明著,自由社)も素晴らしい本で,日本人の本来の徳性,それこそが最も失われてはならないものだと説得的に主張されている。

 

 親は子に最大限愛情を注ぎ,子は親の愛情を感じ,一生懸命な親の姿を見て尊敬する。社会の最小単位である家庭が安定することが,社会,国家の基盤になる。それにしても,社民党の福島みずほという党首は,少子化対策の担当大臣でもあるが,抜本的,効果的な少子化対策について,ちゃんとした仕事はしているのだろうか。この人は,社会主義インターナショナルの副議長でもあるそうで,家庭の一体性を危うくする「選択的夫婦別姓法案」の提出にはとてつもなく意欲的だが,少子化対策については本当に仕事をしているのであろうか。疑問である。

2010/02/22

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 僕の誕生日は6月6日だから,ぞろ目である。今日は2月22日で,僕の結婚記念日である。これもぞろ目といえばぞろ目である。それに今日は平成22年2月22日と,見事に2が並んでいる。「22-2-22」という記念すべき印字のある乗車券を求める人も多いと思う。

 

 僕の結婚記念日がなぜ2月22日になったかというと,この日は大好きなショパンの誕生日だったからである。その頃に結婚することになっていたので,それじゃあせっかくだからショパンの誕生日に合わせてみようと思ったのである。ショパンの誕生日としては3月1日説もある。でも僕が子供の頃に読んだ伝記では2月22日になっていたし,その後の文献でも2月22日とされているものが多かったと思う。

 

 そういう訳で,久し振りにショパンの「子守歌」を聴いてみた。癒される曲である。小学生の時に初めてこの曲を聴いた際には,正直いって「変なメロディーだな。」と思った。人口に膾炙し,分かりやすいメロディーのモーツァルト,シューベルト,ブラームスのそれぞれの「子守歌」とは少し感じが違う。でも,改めて聴いてみるとこのショパンの「子守歌」もとても優しくて,佳い曲である。さきほど挙げたいくつかの「子守歌」の中では,ブラームスの「子守歌」が一番好きである。このメロディーは,どことなく同じブラームスのワルツ集(作品39)の第15番目のワルツ(変イ長調)のメロディーに似ている。これは佳い曲である。

 

 話を元に戻すと,今年はショパン生誕200年である。今年も4~5月の連休中に東京国際フォーラムなどでは「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(熱狂の日)音楽祭2010」が開催される。今年のテーマは「ショパンの宇宙」だそうだ。生誕200年を記念してのことであろう。去年もこの催しでバッハのミサ曲ロ短調を家族で聴きに行った。今年も,もしその頃の暮らし向きが良ければ行ってみたい。

2010/02/19

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 何かしらタイトルに惹かれて本を1冊読んでしまった。「子供に教える『経済学』」(木暮太一著,青春出版社)という本である。そのサブタイトルには,「世界一やさしい経済の授業」とあるように,図や表やグラフ,挿絵などが多用してあって,しかも父親と子の対話形式で書かれていて,確かに分かりやすい。まあ,経済学のごく一部を解説したものだが,かの菅財務大臣が理解していたかどうかかなり疑わしい「乗数効果」に関する解説もあった。商品の値段の決まり方,国債や公共事業のこと,年金のことなども触れられていた。こういう本はこれからも結構ウケるかもしれない。

 

 いわゆるプレゼンでも,会議でも,教育機関における授業,講義でも,聴いている人に実際に分かってもらってなんぼだからね。分かりやすくて,具体的なのが一番なのである。僕も大学生時代,それなりに学問はした。ある刑法学の教授は斯界の権威的な存在であったが,その講義はというと,自分が出した本をそのまま読んでいるようなもので,つまらなかった。学生としては,その教授が出した本を自宅でコーヒーを飲みながら黙読しているのと効果が大して変わらないような授業だったのである。学問的水準の高さと「教え上手」とは別なんだなと思った。

 

 具体的というので思い出したが,杉並区長の山田宏氏が永住外国人への地方参政権付与問題について,とても具体的で説得的な論を展開していた。PHP研究所が出している「Voice」(3月号)に寄稿していたものである。何やら民主党が,そのマニフェストにも記載していなかった永住外国人への地方参政権付与法案を提出しようとし,その成立を画策している。われわれ国民も,実際には我が事にかかわることなのだから,よく勉強する必要がある。その意味では,山田杉並区長の論考は分かりやすく,具体的で参考になろう。この問題に関連しては,オランダやドイツなどの現状がどんな悲惨な状況になっているのかを知る必要があろう。

2010/02/18

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 ある政党を組織力,投票行動,資金面などで支えている団体があるとする。その団体がいかなる存在かは,結局その政党がいかなる存在かという問題に帰着する。というのも,組織力,投票行動,資金面などである政党を支えていこうとする団体は,その団体の活動目標や政治的な理念を当該政党を通じて実現しようという目的があるからであり,一方,その援助等を受けている政党は,やはり毎回の選挙で大切な票をいただけるし,資金的にもありがたい訳であるから,その政治活動や政策の策定にはその団体の意向が反映したものにならざるを得ないからである。

 

 昨年8月の総選挙で当選した民主党の小林千代美衆議院議員(北海道5区)個人に,北海道教職員組合側(いわゆる北教組)から,合計1600万円の選挙資金が渡されていた疑いが強まったとして,札幌地検は政治資金規正法違反(企業・団体献金の受領等)の疑いで,北教組事務所を捜索し,強制捜査に入った。この小林という議員の陣営では,連合札幌の元会長が投票依頼の電話をかけた報酬として金銭供与の約束等をしたとして,昨年10月に公職選挙法違反容疑で逮捕され,今年2月12日に札幌地裁で懲役2年,執行猶予5年の有罪判決を受けているし,この北教組という団体はその事件に関しても昨年10月に捜索を受けている。

 

 産経新聞の報道によると,北海道の教育をゆがめてきたこの北教組という存在は,その活動の激しさから広島,大分とともに「H2O」と並び称されてきた日教組の牙城のようである。そして,気に入らない校長は組合に報告するよう呼びかけられ,市町村教育委員会や道教育委員会まで突き上げていき,卒業式など式典での国旗掲揚,国歌斉唱,学力テスト,いじめ調査などにはいずれも非協力的であるという。例えば,滝川市の小学6年の女児がいじめを苦に自殺した問題を受け,北海道教育委員会が昨年12月に小中学校を対象に実施したいじめの実態調査について,アンケート回収や教員向けアンケートへの回答に協力しないよう組合員に指示していたという。また,この北教組という団体は,日本固有の領土である竹島について,「韓国の主張が正しい」とする資料を組合員に配布したりしているということだし,2年前の1月には地方公務員法で禁止されている争議行為を行って1万2551人が戒告処分を受けている。

 

 いじめ問題を前向きに解決するための実態調査がなぜいけないのか。国旗や国歌をないがしろにし,自分の国に誇りがもてないような人間は諸外国では信頼されない。児童が起立して国歌を斉唱している時に,起立もせずにふてくされた教員の姿を児童が見た時に与える心理的影響を考えないのであろうか。自分の国に誇りがもてなくなるような反日的な教育にさらされている児童のことを思うと,俺が教壇に立ちたいよと思う。挙げ句には授業を放り投げて争議行為である。教育こそ国家百年の大計である。資源の乏しい日本は人こそ資源である。日教組の組織率が徐々に低下していくことを切に願っている。

 

 話を元に戻すが,民主党の素性もこれでよく分かるはずである。

2010/02/17

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 どうしても気になるんだよな,名古屋グランパスが。プロ野球はガチガチの読売巨人軍のファンだけど,サッカーJリーグとなると,やはりグランパスに頑張ってもらいたいのである。これはJリーグが発足した平成5年以来ずっとである。一度も浮気をしたことはない。僕も名古屋生まれの名古屋育ちだからね。じゃー,何で巨人ファンなんだよっ,と突っ込まれたら,ガキのころに長嶋茂雄という不世出の選手に惚れたからだよと弁明することになる。この名古屋グランパスは天皇杯を2度制しているが,リーグ戦の年間王者に輝いたことはないのである。年間王者に一番近かった時期は,イングランド・プレミアリーグのアーセナルの監督をしているアーセン・ベンゲルの時だったけど・・・。

 

 ストイコヴィッチ監督の負けず嫌いは大いに評価できるが,失礼ながら学習能力,修正能力をもう少し高めてもらえればなあと思う。昨年度9位という成績は,選手層などのことを考えると非常に不満なのである。特に今期は,大分トリニータからMFの金崎,浦和レッズからDFの闘莉王,それに何と,元コロンビア代表で若いMFのダニルソン・コルドバも補強している。MFとしては以前からマギヌンもいるし,三都主アレサンドロもいる。す,凄い中盤ではないか。さらには,FWにはオーストラリア代表のケネディ,日本代表の玉田もいる。GKはもちろん日本代表の楢崎。もう戦力的にはJリーグ屈指である。これで優勝できなければ・・・。ただ,監督に言いたいのは,個人技に優れたタレントを集めていれば何とかなるという甘い考えをもたないこと。あくまでも,戦術の共通理解,約束事を徹底しつつ,バラエティに富んだ攻撃をして欲しい。今の日本代表の岡田監督の戦い方みたいに硬直的ではないやつね。

 

 頼むよ!本当に。

2010/02/16

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 鳩山由紀夫という人の定見のなさ,存在の軽さ,無責任さ,これはもう宿痾のようなものであろう。思えばこの人が内閣総理大臣に就任して以降は,その場限りの言動によって釈明に追われてきた。国語辞典によると,釈明というのは,誤解や非難などを受けた時に自分の立場や事情などを理解してもらうために説明すること,とある。正に釈明につぐ釈明の連続であった。米軍海兵隊普天間基地移設問題しかり,このたびの「子ども手当」の財源問題にしてもしかり。

 

 この人は,子ども手当の支給について,2月14日には「財源は無駄を削減するなかで,余裕ができた分だけやる仕組みを作ろうと思っている。」と発言し,マニフェストでうたわれた1人当たり月額2万6000円の満額支給にはこだわらないとも受け取れる発言をしたかと思うと,これを問いただされた翌15日は,平成23年度は当然予定通り,満額をやる。そのための財源も,歳出削減を徹底的にやって生み出していく。」と釈明している。どう考えても論旨,趣旨が一貫しているとは思えない。それに,このこども手当の満額支給を本当に実施すると5兆円を超える財源が必要になる。でもどう見てもこの人よりはものを知っていると思われる野田財務副大臣も峰崎財務副大臣も口を揃えてそんなことは困難だと述べた。この鳩山という人は本当に成算があってものを言っているのか極めて疑わしい。言葉が軽すぎるのである。

 

 陸上自衛隊の中沢剛一等陸佐が2月10日の日米共同訓練開始式で,「同盟は外交や政治的な美辞麗句で維持されるものではなく,ましてや『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものでもない。」と訓示した。これにより彼は注意処分を受けた。軍律からしてこれは仕方がないという見方もあろう。彼が引用した「信頼してくれ」という言葉は,オバマ大統領が来日した際にこの鳩山という人が発した「Trust Me」という言葉の引用に恐らく間違いない(中沢氏本人は否定しているが)。しかしこの鳩山という人は,その舌の根も乾かないうちに同盟国のトップを裏切るような発言をしている。この人や民主党政権以外の現場の人間やアメリカの政権担当者,現場の人間のほとんどは現状に危機感を抱き,憂慮しているはずである。鳩山という人の度重なる無責任発言と比べれば,中沢一等陸佐の発言は極めて真っ当である。

2010/02/15

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 先週の金曜日は,午前中に裁判所でひと仕事終えて事務所に帰る途中,急にオムライスが食べたくなった。というわけで,ある喫茶店を久し振りに訪れ,かつてのようにカウンターに座ってオムライスを待っていた。その時に目にした新聞記事にとても感動した。

 

 その新聞記事によると,埼玉県川越市の中学3年の女子中学生は母親と一緒に,石川県輪島市まで航空関係の高校の推薦入試を受けに行こうとしていた。母子2人は夜行列車で移動しようとしていたが,何と,折からの豪雪で,信越本線の夜行列車が運休になってしまったのだ。長岡駅で足止めになった時は,この女子中学生は絶望したそうだが,母親は「ヒッチハイクしよう。」と果敢に提案し,真夜中で猛吹雪の国道を歩き続け,約4時間半後にガソリンスタンドに止まっていたトラック運転手に声を掛けたところ,金沢までならという条件でトラックに乗せてくれたそうな。

 

 その後,この運転手は,自分にも中学3年の子どもがいるから気持ちが分かるというので,「輪島まで行っちゃる。」と言って,金沢までどころか目的地の輪島市まで乗せていってくれたというのだ。そして,劇的にも試験開始10分前に学校に到着し,無事に入試を受けることができたという。その運転者は連絡先も告げずに笑顔で去ったそうだ。この中学生は一旦は絶望していたのに,後日めでたく合格通知を手にした。

 

 僕がこの新聞記事を目にして感動した点は3つある。第1に,この運転手の武士道精神である。神戸まで仕事で向かわなければならない中で,親切心から能登半島の輪島まで遠回りをし,連絡先も告げずに颯爽と去った。無私の精神ある素晴らしい日本人である。第2に,この女子中学生は航空自衛隊でパイロットになりたいという明確な目標をもってこの推薦入試を受けたという点である。成人式で壇上に上がり傍若無人の振る舞いをして迷惑をかけるような手合いばかりだったら,この日本の行く末が思いやられるが,この女子中学生のような若い人の存在を知るにつけても,わが日本もまだまだ捨てたものではない。あっぱれである。第3は,我が子を励まし,真夜中の猛吹雪の中をヒッチハイクしながら約4時間半も歩き続けた母親の強さと優しさである。

 

 僕は,オムライスが来る直前,この感動で両眼の表面に比較的厚い涙の幕が覆ってしまっており,「困ったな。この涙どうしてくれよう。」とうろたえていた時に,オムライスが来てしまった。まばたきした瞬間に涙が落ちた。ウェイトレスの人にばれてしまっただろうか。

2010/02/12

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 昨日は建国記念日,国民の祝日であった。本来であれば仲間とゴルフの予定になっていたが,天気予報が終日雨になっており,早朝に中止が決まった。午後からの本降りの様子を見るにつけ英断だったと思う。それに,その前の晩は飲み過ぎて二日酔いだったので,助かった(笑)。

 

 さて,建国記念日といえば,紀元節,紀元節といえば,三種の神器,三種の神器といえば,八咫鏡(やたのかがみ),八咫鏡(やたのかがみ)といえば・・・・・

 

 今日は,われわれ法律家が胸に付けているバッジの話を少しだけしたい。まず,裁判官が胸に付けているバッジは,八咫鏡(やたのかがみ)をモデルにしている。八咫鏡(やたのかがみ)は真実をくもりなく映し出すという意味で,公正さの象徴である。確かに,証拠の評価を含めた事実認定が誤っていたら困るもんね。ついでに,裁判官が法廷で着ている法衣が黒色なのは,何色にも染まらないという意味であり,これも公正さの象徴であろう。でも,何色にも染まらないというのが,どんな意見にも絶対に左右されないという意味で,これが高じて独善に陥ることだけは避けてもらいたい。

 

 次に,検察官が胸に付けているバッジは,旭日に菊の花弁と葉をあしらったもので,秋霜烈日の意味である。つまりこれは,秋の冷たい霜や夏の激しい日差しのような気候の厳しさ,ひいては,刑罰・権威のきびしさ,厳かさが検察官の職務の理想であるということであろう。それにしても,小沢一郎民主党幹事長の政治資金規正法違反被疑事件の結末はなぁ・・・。この秋霜烈日章のようにやって欲しかったよ(笑)。

 

 そして弁護士が胸に付けているバッジは,絵柄は丸いひまわりの花弁が回りにあってその中に天秤ばかりがあしらわれている。太陽というのは正義の象徴である。ひまわりはいつも太陽に向かって咲いている。要するに社会正義の実現に寄与すべきだということである。また,中にあしらわれた天秤ばかりは,エジプト神話マアトの「真実の羽根」との重さを比較する天秤のようである。これも真実追究の象徴だろう。

 

 名前負けという言葉があるが,法律家もバッジ負けしないようにしなければならない。

2010/02/09

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 昨年の11月7日(土),不肖私めも第2コーラスバスパートの一員として,バッハの「マタイ受難曲」の演奏に加わった。このことは以前にもこのブログで触れたが,昨日その演奏を収録したDVDが事務所に届いた。コーラスのメンバーが届けてくれたのだ。ありがたい。

 

 早速,昨晩そのDVDを全曲視聴してみた。勿論僕はソリストでも何でもないから大勢の中の一人として小さく映っていたが,我ながらよく頑張っている姿だった。合唱団の演奏としては完成度が高くないのかもしれないが,聴いていてそれなりに感動できる。ソリストやオーケストラの演奏は素晴らしい。約一年間の練習の成果が集約されたDVDだから,とても愛着があるし,一緒に練習を積んだメンバーのそれぞれの表情を見ていて,本当にやってよかったなと心から思えるのである。

 

 このDVDには,我々の黒地の衣装群に混じって白地の衣装で臨んだ可愛いこども達の姿も映っている。非常に通る声で,僕たちもとても心強く感じたのだが,演奏していないときにはあどけない顔で眠そうにしていたり,あくびをしたりといったご愛嬌のシーンもある。

 

 また,どのソリストも素晴らしい演奏だったのだが,とりわけ後方で聴いていて感動したのが,ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の平尾雅子さんである。とても素晴らしい演奏であった。特に,第57曲目のバスのアリア「来たれ,甘い十字架」の伴奏は感動したし,第35曲目のテノールのアリア「忍べよ!忍べよ!」の伴奏も凄い。合唱団の一員としてこの平尾雅子さんの後ろ姿しか見えなかったが,DVDで改めて拝見させていただくと凜として美しい方で,賢人の風情があり,何よりもヴィオラ・ダ・ガンバを心から愛しているという雰囲気が伝わってきた。このような演奏家と同一ステージに立てただけでも貴重な体験である。いずれにしても,今回の「マタイ受難曲」体験は,僕の人生の中でもとりわけ大きく,このDVDは記念碑的な存在となろう。

 

 時空を超えた素晴らしきもの,それはバッハの「マタイ受難曲」。

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