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弁護士ブログ

2009/04/21

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 もう,一週間も前のことになるだろうか。仕事を終えて自宅に歩いて帰る途上で目にした月の本当に見事だったこと。まん丸でとても大きかった。その時に僕の頭に浮かんだのは,「あのような月をバッハも見たのだろうか。」という思いである。

 

 その時にそういう思いが浮かんだのは,何故だか分からない。古今東西というが,昔でも今でも,また洋の東西を問わず,月の姿は同じであって,僕がその音楽を心から愛するバッハを思慕してそのように思ったのか,それともある本の一節が頭のどこかに残っていたからなのかは分からない・・・・。その本というのは,「バッハへの旅」(加藤浩子著,東京書籍)。この本は,著者が,バッハ生誕の地アイゼナッハから終焉の地ライプツィッヒまで,その生涯と由縁の街を巡る旅の様子を写真入りで紹介した本である。この本のうち,ちょうどこの著者がバッハの活躍したケーテンを訪れた際の記述の中に,「あの月を、バッハも見たのだろうか。」(174頁)という表現があったのだ。

 

 この著者は,本当に心からバッハの音楽を愛しているのだと思う。この本の「あとがき」の一部を引用してみると・・・・・・・

 「バッハに導かれて、ここまできた。いつ出会ったか、記憶にないままに。けれど気づいてみたら、いつもバッハがいた。好きな作曲家は大勢いるのに、好きな音楽もたくさんあるのに、ふと佇んだとき、曲がり角にいるとき、いつもバッハがそこにいた。バッハはさりげなかった。そして強かった。・・・・・・・・だがその足跡をたどればたどるほど、私はバッハの音楽へのかぎりない愛を、音楽を極めたい、その高みに上り詰めたいというたぎるような情熱を、感じずにはいられなかった。それがどれほど破格であることか。それはバッハに魅せられたひとりひとりが知っている。バッハに慰められたひとりひとりが知っている。行く手の見えなかった私がここまで歩いてこられたのも、バッハの強さの、破格さの、証明であるように思えるのだ。・・・・・・・あなたが逝って二五○年。その間、いったいどれほどの人たちが、あなたの音楽に励まされ、慰められ、癒され、勇気づけられてきたことでしょう。はるかな時空の彼方から、私たちに寄り添いつづけてくれているあなたの音楽に出会えた幸せを、私たちは改めて噛み締めています。」(342~345頁)

 

 引用が長くなった。でも繰り返すが,この本の著者は本当にバッハの音楽を心から愛しているのだなあと思ったし,僕も全く同じ気持ちなのである。

 

 ただちょっと待てよ。僕が帰途に見た月の絵柄は,当然,「うさぎの餅つき」であった。でも,バッハが見た月の絵柄はこれと同じではないはずだ。僕が小さい時,確か世界各国で見られる月の絵柄自体は違うというようなことを教わった。よくよく調べてみると,ドイツでは,「薪をかつぐ男」だったり,「悪行の報いとして月に幽閉された男の姿」として見えるようである。ちょっと暗いというか,ネガティブというか,少なくとも日本で例えられるような(うさぎの餅つき),ほのぼのとした雰囲気はないようだ。ということは,バッハが見た月と僕が見た月とで共通していることは,丸いこと,大きいこと,明るいことの三つということですか(笑)。

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