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弁護士ブログ

2011/01/07

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 今,私の体はアザラシのようになっている。ただでさえ我が家では冬場は鍋料理にする割合が高く(実感では2.5日に1度の感じ),鍋だと食べ過ぎの傾向があるし(もちろんお酒も),これに加えて年末年始のハメ外しである。いずれにしても,このアザラシのような体に対しては,もう少し危機感というものが必要である(笑)。民主党政権のように・・。

 

 私は産経新聞と読売新聞を読んでいるのだが,月刊誌としては産経新聞社から出版されている「正論」という本を読んでいる。この本はいいですね。こういう本を有権者のたとえ半分でも読んでくれれば,この愛すべき日本は良い方向へ進んでいくと思うし,民主党などは泡沫政党に成り下がるだろうし,社民党に至っては絶滅するのではないか(笑)。愛読する「正論」1月号には,自由民主党参議院議員の山谷えり子氏の論稿が掲載されていた。民主党政権がまずは閣議決定しようとし,日本という国やその基盤となる家族を解体しようと画策している諸法案(選択的夫婦別姓,永住外国人への地方参政権付与法案,人権侵害救済機関設置法案など)に対して,非常に説得力ある批判論述を展開されている。その前置き部分の一部を引用すると・・・

 「国土と家族。この二つは無関係ではありません。日本の伝統的価値観に宿る精神性の高さを世界に知らしめた新渡戸稲造の『武士道』(明治三十二年)に、次のような記述があります。『日本人にとって、国土とは金を掘ったり、穀物を収穫したりする土地以上の意味がある。それは祖先の霊が宿る神聖な地なのである』日本人は古来、『人は死んだあとも魂は山や川や森や周囲にとどまり、子孫の繁栄を見守って幸せになれよと祈りつづけてくれている』と考えていました。民俗学者の柳田国男も『魂のゆくえ』(昭和二十四年)で、『魂になってもなお生涯の地に留まるという想像は自分も日本人であるゆえか、私には至極楽しく感じられる』と記しています。魂の存在と愛を信じて命の連続性を大切にし、ご先祖や子孫とも強く結びついているのが日本の家族の姿であり、そこから国土を大切にする心も育まれてきたのです。」(同書195頁)

 

 全く同感である。山谷議員は,安倍内閣の時にも教育再生担当として活躍された。今後も大いに期待したい。

 

 それに引き換え,森永卓郎という人物は何者なのだ。どうもこの人は,平成23年1月1日付けの東京スポーツ紙上で「私は日本丸腰戦略というのを提唱しています。軍事力をすべて破棄して、非暴力主義を貫くんです。仮に日本が中国に侵略されて国がなくなっても、後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族がいました』と書かれればそれはそれでいいんじゃないか」と発言したという。この人物はそのほかの機会においても,日本固有の領土である竹島問題に関して「韓国にあげればいい、東京都内だって外国の投資ファンドに買われている」などと発言した。この人物は大学教授だというのだが,こんな奴が大学で何を教えているのだろうか。経済アナリスト(評論家)やタレントという肩書きも有しているが,こんな人物をチヤホヤしているマスコミというのは・・。

 

 本日のブログでは2人の人物が登場したが(アザラシ風の人は除く。),同じ日本人でもかくも違うものとは。

2010/12/27

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 天皇陛下は12月23日,77歳,喜寿の御誕生日を迎えられた。御皇室の弥栄を心からお祈りいたします。

 

 天皇は天壌無窮,いつの時代も日本と日本人の心の中の,何ものにも代え難い存在であると思う。日本という国は易姓革命などといったものを受け入れる国ではなく,その時々の世俗権力の帰属主体が変わったとしても,天皇はいつも日本と日本人の心の中の,何ものにも代え難い存在であったし,これからもそうである。

 

 御誕生日を迎えられた天皇陛下は,皇居・宮殿で記者会見をされ,「人々の老後が安らかに送れるようになっていくことを切に願っています」と語られた他にも,絶滅したとされていたクニマスの発見,日本人2人のノーベル化学賞の受賞,小惑星探査機「はやぶさ」の偉業などにも触れられた。

 

 ところで,これは他のブログを読んでいて初めて気づいたのであるが,天皇陛下のご会見を伝える新聞報道における言葉の使い方が新聞社によってずいぶんと異なるのである。わが産経新聞は,文句なしの敬語が使われている。これはとても満足である。読売新聞はというと,「・・・と述べられた。」,「・・・にも思いを寄せられた。」,「・・・と明かされた。」などとなっており,これもまあ合格点とは言える。

 

 ところがである,朝日新聞,毎日新聞,地元の中日新聞などはどうしようもないのである。これらの各紙は,「・・・と話した。」,「・・・とした。」,「・・・をたたえた。」,「・・・と気遣った。」などとなっており,敬語が全く使用されていない。これにはすごく違和感を覚えたのである。どうやらこれらの各紙は,この種の報道に敬語は使わないと決めているとしか思えないし,何やら明確な意図すら感じられるのである。これらの各紙の普段の報道姿勢も極めて問題だし,最近では特に,ことさら「報道しない」という形式での問題性も感じている。われわれのメディア・リテラシーを研ぎ澄ましていかなければならない。

2010/12/22

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 日本の在中国大使は,丹羽宇一郎という人であるが,これも当然に民主党政権による人選である。新聞報道によると,丹羽大使は,今月上旬に外務省本省に対して,日本から中国への政府開発援助(ODA)の強化,増額を意見具申していたということである。

 

 しかもその理由たるや,対中ODAが日中間の経済,交流関係を強化する外交手段として有効であるなどと述べ,9月の尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件などで悪化した日中関係の改善に,ODAの「増額」が効力を発揮するとの判断があったようである。

 

 懲りない日本人の典型である。昭和54年以降,これまで日本は中国に対し,累計で3兆6000億円を超える巨額のODAを実施してきた。平成20年度の実績も53億円で,日本は世界最大の対中支援国になっている。でもどうだ?このような実績を中国政府は国民にはほとんど知らせていない。相変わらず中国人民は愛国教育の名の下で反日教育を施され,日本に対する反感はあっても感謝などはない。私自身は,いみじくも李克強第一副首相が述べているように中国の国家統計などは全く信用していないが,中国は今年,GDPで日本を抜いて世界第二位の経済大国になろうとしているし,金にあかせてアフリカ諸国を懐柔して資源漁りに邁進している。そのような国に政府開発援助など必要だろうか。中国は,20年近く連続で前年比10%超の割合で軍事費を増大させ,アメリカ国防省が昨年まとめた「中国の軍事力」という報告によると,日本を射程内におさめる中距離核弾道ミサイルは100基前後にのぼり,日本にも照準が合わされているという。中国はロシアやアメリカとは既に首脳間で,それぞれ照準を外すことを約束しているが,日本との間ではそのような約束はなく,かえって日本固有の領土である尖閣諸島を盗りにきている。

 

 丹羽という大使はどこの国の大使なのであろうか。この人は,ビジネス上中国とのつながりの深い伊藤忠商事の社長,会長,相談役をやってきた人であるが,要するに商売人なのである。大使というものは,国の名を冠し,国益をはかるために邁進すべき存在である。しかし,彼の頭の中にあるのは,ただただ中国に進出した日本企業の商売がやりやすいように,また中国をできるだけ怒らせないように,機嫌を損ねないようにという発想である。そうでなければ,今回の外務省本省への意見具申は理解に苦しむし,5度にわたって中国当局から呼び出され,時には深夜にもかかわらずノコノコ出かけていくなどといったことはしないはずだ。この人は名古屋大学法学部を相当前に卒業し,名古屋にはゆかりの人だが,大使になるような人ではない。これも民主党政権のお土産である。

2010/12/20

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ひみ子「・・このホテル,今日は洋食のランチバイキングよねぇ,楽しみだわ。久しぶりにいっぱい食べちゃお。」
さくら「・・・久しぶりって,あなた・・・(苦笑)。いつもいっぱい食べてるじゃない。そんな風に食べまくってると,北朝鮮の後継者,ほら,金正恩とかいう人みたいになっちゃうわよ。あの人あれでまだ20代なんでしょ。何であんなに栄養状態がいいのかしら。」
ひみ子「あら,それって私に対して失礼ねぇ!いくら何でもあんなに太ってないわよ。あー,でもこのタンシチュー美味しいわ。・・・それにしても,今の民主党見てると,もう怒りを通り越してむしろ滑稽にさえなってきたわ。そうは思わなくって?」
さくら「ホントに。たまにはいいこと言うわね。民主党が政権の座についた頃は,かなりの疑いの目で見てたの。その後,ルーピー鳩山の振るまいに度肝を抜かれて極度の不安に陥り,徐々に心底怒りに震え,イラ菅,空き菅,いや菅直人になってからも底なしの絶望感に苛まれ,最近ではむしろ面白くなってきてしまったわ。滑稽なんだもの。楽しみですらあるわ・・・。」
ひみ子「楽しみっていうのは,ここまで有権者の前で醜態をさらし続けているんだから,次の総選挙が楽しみということなの?」
さくら「ご明答!茨城県議会議員選挙の結果も民主党にとって悲惨だったしね(笑)。あー,それにしてもホントに美味しいわね。」
ひみ子「あっ,それ何?その黒いの・・」
さくら「ペンネじゃないかしら。イカスミの・・」
ひみ子「いいなぁ,私も後で取ってこよっと。まあ,民主党のどの議員にも付ける薬はないけど,小沢一郎という人は本当に国民の空気が読めないわね。口にする政策も国益を害するものばかりだし・・・。でもね,小沢一郎の発言で一つだけ私が評価しているのがあるのよ。」
さくら「えー,何?どんな発言なのよ。」
ひみ子「自民党の福田内閣の時に小沢一郎が大連立を画策して失敗したことがあったじゃないの。その時に小沢一郎が『民主党には政権担当能力がないから。』って言ったの。スゴイと思わない?その限りでは民主党の真実を知り抜いていて,珍しく真実を語っているんですもの。」
さくら「あの顔は何をどうしても好きにはなれないけど,そんな正論を語っていたとはね。その限りでは見直したわ。」
ひみ子「菅という人も,本当にうわべだけを取り繕う軽薄な人間ね。諫早湾開拓事業の裁判の上告断念だって,肝心の開門時期や方法,それまでに巨額を投じて展開されてきた干拓地での営農に与える影響,対策などを具体的に詰めた上での政治判断じゃなかったようなのよ。長崎県など地元にも全く根回しもなく,農水省の役人は途方にくれているそうよ。指導力を発揮したかのようなパフォーマンスをすれば支持率アップにつながると単純に考えたんじゃないかしら。場当たり的な沖縄訪問や,突如の硫黄島訪問も,しょせんはそれなのよ。よく言われるようにモグラたたきの政治家ね。」
さくら「菅という人は,反国家権力でここまで来た市民運動家ですもんね。いったん権力の座についてみて,よく考えたら,この国をどうしようというビジョンも国家観も何もないことに今気づいているような感じ・・・。だって,この菅という人は,国旗国歌法に反対した人なのよ。あの君が代も『嫌いではないけど,もっと元気のいい歌でもいい。』なんて言ってるような人間。こんな人に国益を守っていくちゃんとした政治などできっこないじゃないの。私なんか君が代を聴くと,いつもじーんときちゃうの・・・。」
ひみ子「それが日本人というものよ。あなた知ってる?」
さくら「何を?」
ひみ子「インターネットで,たとえば『君が代 野々村』って入れて検索してみたら?甲子園球場で当時高校生だった野々村彩乃さんが君が代を独唱している動画を見ることができるわ。本当に感動するわよ・・・(涙)。」
さくら「・・・・・あ,あなた,何も泣かなくったって・・・(苦笑)。イカスミのペンネ,取りに行かないの?」
ひみ子「あっ,そうだった。行ってくる。」

2010/12/17

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 昨晩,どうやら悪夢にうなされていたようだ。何時頃に目が覚めたのかは分からないが,目が覚めた時には恐怖でドキドキしていて,その直前に実際に声を出していたようである。実際に声を出していたような感触がのどにあったのである。悪夢にうなされるというのはこういうことだったのか。

 

 こういうことは最近ではまったく記憶にないことである。その悪夢のストーリーや脈絡も覚えてはいないが,少なくとも誰かに追いかけられている夢であったことは間違いない。何かしら迷路のような大きな建物内で追いかけられ,身を隠していたところへ追跡者が目の前に現れ,私が思わず大声を出したところで目が覚めた訳である。追いかけられる夢というのは怖い。

 

 悪夢と言えば,民主党政権である。平成21年8月30日の総選挙で,有権者が民主党に何と308もの衆議院議員の議席を与えてしまったところから悪夢が始まった。財源の十分な裏付けもなく,単に人気取りのために作成したとしか思えないマニフェスト。政権の中枢に位置する面々,たとえば,鳩山由紀夫,小沢一郎,菅直人,輿石東,仙石由人,岡田克也などなど・・・,こういった連中が中長期的なビジョンも国家観も定見もなく,内向きの権力闘争に明け暮れ,迷走を重ね,どんどん国益を害しているのが現実である。正に悪夢である。最近ではニュースなどでこれらの面々の顔が3分割で表示されたりするが,本当に吐き気を催す。

 

 米軍海兵隊普天間基地移設問題にしても,ルーピーと揶揄された鳩山由紀夫がちゃぶ台をひっくり返して台無しにし,政権末期にようやく勉強して抑止力に思い至ったとバカげたことを言うし(笑),菅直人もこれまでは「仮免許」だなどと言っては国民に甘え,これまでこの問題(基地移設)について何も前進させてはこなかったし,あげくに,予算関連法案を通すためだけの単なる数合わせのために一度は離婚した社民党にすり寄り,武器輸出三原則の見直しまで先延ばしにした。定見も何もあったものではない。

 

 評論家の櫻井よしこ氏の産経新聞に寄せた論稿の一部を引用する(12月9日朝刊)。

 

 「中国は年々増額する国防費で空母建設に取りかかり、第5世代戦闘機も開発中だ。日本には、中国が大量に保有し、日本にも照準をあてる核ミサイルもない。空母建設はもちろん、第5世代戦闘機については、米国は日本に売る意思もなく、入手のめどもない。考えられる唯一の道は米欧のF35の開発に参加し、それを日本の第5世代戦闘機にすることだ。そのためには、今回、期待されていた武器輸出三原則の見直しが必要である。だが、社民党と組む菅首相、首相に同調する北沢俊美防衛相らの私益に駆られた政権維持のために、見直しは先延ばしにされる。国益は打ち捨てられたのだ。このような政権に、国民は、汚い表現だが、すでに『ぶち切れて』いると、首相は認識せよ。」

2010/12/13

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大久保「・・・あー,よく飲んだなあ,お互い。」
西 郷「うん,お前とは意見が合うんだか合わないんだかよく分からんが,お酒だけは進んじまうな・・」
大久保「この店じゃ,やっぱり締めはお茶漬けだよな。おれはこの梅茶漬けが一番いい。口の中がスッキリするんだ。」
西 郷「そりゃおめえ,締めの茶漬けは,この野沢菜の茶漬けに決まってるだろ。あー,日本人に生まれてきてホントに良かったわ。」
大久保「あのさぁ,今日の昼にな,コンビニでちょっと可哀そうなOLがいたよ。その人はどうやら豚丼弁当をカウンターで温めてもらってたようだけど,店員がさぁ,店内に響き渡るような大きな声で『豚丼でお待ちのお客様ぁー!』って叫ぶんだよ。」
西 郷「ぷ,ぷっ(米粒を2つくらい噴き出す)。」
大久保「おめえって奴は・・・。店の中はお客さんは相当いたけど,カウンターの前で温めてもらってた人はどう見たってその,ちょっとばかし太めのそのOLさんだけなのよ。店員もマニュアルどおりなのかも知らないけど,もっと臨機応変に対応してあげればいいのに。小声で『はい,おまちどおさま』って。」
西 郷「『この人はこれから豚丼を食べるんですよ!』と公に宣言されてしまったようなもんだよな・・・。気の毒に。」
大久保「ホントだよ。そのOLさん,割と愛嬌があって感じよさそうな人だったのに,後ろ姿が若干さびしそうだった・・・。」
西 郷「・・・おれ,米粒噴き出しちゃったけどな,中国政府が関与してるかどうかは知らんけど,あの『孔子平和賞』ってのにも思わず噴き出しちゃったよ(笑)。」
大久保「ああ,ノーベル平和賞に対抗するように発表されたやつだろ。受賞者とされた台湾の連戦氏は受賞を拒否したらしいじゃないか(笑)。それも本人は事前に知らされてもいなかったらしいし,授賞式では連戦氏とは全く関係のない女児がトロフィーを受け取ったらしい(笑)。その女児は連戦氏のことを全く知らないとも言ったらしい(爆笑)。お前が米粒噴き出したように,こういうのを噴飯ものというんだ。」
西 郷「授賞式に呼ばれた外国メディアの人たちは,ばからしくて途中で退席する人も多かったようだ。この『孔子平和賞』なるものの関係者は,ノルウェーで開かれるノーベル平和賞の授賞式を意識したものではないと言っているが,『孔子平和賞』のパンフレットにはノーベル平和賞を非難する文章が書かれているそうだ。中国政府は今年のノーベル平和賞のことを茶番劇だと非難したが,むしろ『孔子平和賞』こそ茶番だ。」
大久保「そもそも中国という国は文化大革命時代には『批林批孔運動』なるものをやっていて,孔子像などもボコボコにされたというんだ。『批林批孔運動』は,そもそも林彪,孔子,儒教を否定して罵倒する運動だろう。なんでいまさら孔子を持ち出すんだろう。」
西 郷「中国共産党というのは,なりふり構わないんだな。ノーベル平和賞授賞式に行くなと各国に圧力をかけたし,そんなことをして恥ずかしいと思わないのかね。」
大久保「バカな民主党政権は中国に遠慮して,APECを『成功』させたい一心で,ノーベル平和賞の出欠回答期限を数日遅らせ,ようやく出席するという回答を平和賞委員会に提出した。」
西 郷「中国じゃ,CNN,BBC,NHKなどの海外メディアがノーベル平和賞の授賞式のことを報道すると,とたんにテレビ画面がまっ黒になるんだって(笑)。そういう国なんだよね。日本は価値観外交を展開すべきだと思うよ。」
大久保「なんか,酔いがさめたっぽくないか?」
西 郷「おお,そうだな。寝酒代わりにもうちょっとビール飲む?」
大久保「お茶づけも食べたことだし,生小ぐらいにしとくか。」
西 郷「うん・・・,おねぇさーん!生小2つ。」

2010/12/06

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 先週の土曜日の午後は,評論家の櫻井よしこ氏の講演を聴く機会に恵まれた。先日は元首相の安倍晋三氏の講演だったし,最近はついている。

 

 櫻井よしこ氏の講演は素晴らしかった。国士という表現は男性に対してだけ与えられたものではないと思うが,櫻井よしこ氏は正に国士の一人であり,この人は本当に心から日本という国を愛しており,また本当に心から今の日本という国の現状を憂えている。

 

 櫻井よしこ氏に対して,是非国会議員になって欲しいとか,大臣になって欲しいと期待する声も大きいようだが,私はどちらかというと,今のままの方が良いと思う。というのも,櫻井氏が仮に国会議員になったとしても,国会議員一人の力ではいかんともし難い面があるのは事実だし,大臣になったとしても,現在の「閉された言語空間」(江藤淳)の中では,マスコミをはじめとして,直ちに彼女の言葉を狩る勢力が跋扈するに違いないからである。昭和61年に藤尾政行文部大臣が「日韓併合は韓国にも責任がある」と発言して辞任に追い込まれた。昭和63年に奥野誠亮国土庁長官が「日中戦争で日本は侵略の意図はなかった」と発言して辞任に追い込まれた。平成6年に永野茂門法務大臣が「南京大虐殺はでっちあげ」と発言して辞任に追い込まれた。平成7年に江藤隆美総務庁長官が「韓国植民地時代に日本はよいこともした」と発言して辞任に追い込まれた。これらの発言のどこが暴言,失言なのだろうか。なぜこのような発言をしたからといって辞任しなければならないのであろうか。歴史を深く掘り下げて勉強すれば,当然にこのような歴史認識も成り立つのである。

 

 残念ながら今の日本,多くの有権者,マスコミなどは,相変わらず東京裁判史観,自虐史観,WGIPの呪縛のまま精神的な回復を達成できないでいる。そんな中で櫻井よしこ氏が仮に大臣などになったとしても,その発言内容を咎められて辞任に追い込まれるような事態が予想されるし,そんなことは避けるべきである。要するに,櫻井よしこ氏は,言葉狩りや辞任要求などに煩わされることなく自由に,今後も評論家としての立場で堂々と正論を述べ,有権者に対する情報発信,啓蒙活動を継続して欲しいし,保守勢力の結集に尽力して欲しいのである。このような得難い人物は,むしろそういった立場で活躍された方がよいと思うのである。

2010/12/02

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 私はこれまで「メディア・リテラシー」という言葉は耳にしたことはあったが,その意味は理解していなかった。メディア・リテラシーとは,情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し,その真偽を見抜き,活用する能力だそうだ。

 

 テレビや新聞などのマスメディアは,日々私たちに情報を提供してくれているが,それらを鵜呑みにしていると大変なことになる。いや,もう大変なことになってしまっているのではないかとも思える。NHK,TBS,テレビ朝日などの番組を見ていても,首をかしげてしまうことがとても多くなったし,朝日新聞や毎日新聞,地方紙などの記事でも同様である。特にTBSの日曜日の朝の番組などは,どのコメンテーターも日本という国が嫌いでしょうがないような,変なことばかり言っているんだもの(笑)。それに,本当は報道してしかるべき情報なのに,わざと報道しないという手法もある。新聞に至っては,まともな新聞は産経新聞だけのように思えてくるのである。

 

 平成21年4月5日に放送された「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの〝一等国〟』」の内容は本当にひどかったし,インタビューに応じていた台湾の人々の供述内容は歪曲され,番組制作姿勢は極めて偏向していた。この問題については,今では訴訟沙汰になっているほどである(原告団は1万人を超えている)。

 

 平成18年6月29日のTBSの「NEWS23」というニュース番組では,アメリカ下院議員のヘンリー・ハイド議員の「首相が靖国に行くべきではないと強く感じているわけではない」との発言を,あろうことか悪意をもって捏造し,「行くべきでないと強く思う」と訳した字幕を全国に流したのである(全国からの抗議を受けてTBSは謝罪したが)。

 

 以上のようなことは枚挙にいとまがないほどである。「戦後レジームからの脱却」というごく当たり前で,今の日本に必要なスタンスを標榜した安倍晋三内閣の時のマスコミは,ヒステリックなほどの批判的な報道姿勢を示した。現在のマスメディアは,ごく一部の例外を除いて,相変わらず東京裁判史観,自虐史観,WGIPの呪縛のまま精神的な回復を達成できないでいる。情けないことである・・・。依然として「閉された言語空間」(江藤淳)の中にある。

 

 それにしても,「メディア症候群-なぜ日本人は騙されているのか?-」(西村幸祐著,総和社)という本は力作である。これからの日本国民にとって,メディア・リテラシーがいかに重要であるかを,具体例を挙げて説得的に論述している。一度お読みになってみてはいかがでしょうか。

2010/11/24

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 中国の紙幣は人民元札のようだが,私は今までに一度も手にしたことがないので正確なことは知らないが,人民元札の肖像はいずれも毛沢東のようである。この人物は,現在では中国でどのような評価を受けているのであろうか。具体的には,中国の独裁政権を維持している中国共産党では毛沢東をどのような人物だったと総括しているのか,また,民衆レベルではどんな評価なのか,少なからず関心がある。でも,紙幣にその肖像が載る訳だから,それはそれはかの国では高く評価されているのであろう。

 

 読み終えるのに少し時間がかかってしまったが,「毛沢東の私生活(上・下)」(李志綏著,アン・サーストン協力,新庄哲夫訳,文春文庫)という本を読破してしまった。毛沢東を評価するに当たっては,彼が指導者として重要な役割を果たした歴史的事実,たとえば,百家争鳴・百花斉放運動(「反革命分子」のおびき出し),大躍進(どだい無理な政策・目標設定による約2000万人とも言われる餓死者の発生),文化大革命(果てしない権力闘争と大量の殺戮,政治的混乱と文化破壊など)の評価を抜きにして語れないし,これらの点については既に多くの著作がある。でもこの毛沢東の私生活ぶりについてはどうか。中国共産党によって神格化が図られ,その権力維持のためには明らかにできないような私生活面での情報はヴェールに包まれていたのである。

 

 この本は,毛沢東の主治医として約22年間も身近で接することを余儀なくされてきた李志綏博士という医師が書いた本である。ごく身近にいた人間でなければ知り得ず,語り得ない内容が多く含まれている。この本の中には「解題 毛沢東とは何だったのか-本書に寄せて-」というアンドリュー・ネイサン(コロンビア大学教授)の論考があり,次のような記述がある。

 

 「史上、毛沢東ほど数多くの人々の上に、それもあれほど長期にわたって権力をふるった指導者はほかにいないし、また自国民にあれだけの破局をもたらした指導者も皆無である。毛沢東のあくなき権力欲と裏切られることへの恐怖は、足もとの〝身内〟や国家を混乱の坩堝に陥れつづけた。毛沢東のビジョンと手練手管は中国を「大躍進」とその戦慄すべき結末である大飢饉や「文化大革命」に突入させ、数千万人の死者を出したのだった。そればかりではない。二十二年間も主治医として務めた人物によるこの回想録で語られている毛沢東と同じくらい、親しく観察された指導者がほかにいただろうか。・・・現政権は今なお毛沢東の公式イメージという間接照明によって統治しているのである。いかなる公認された回想録を見ても、李博士のそれと同じような真実の響きを持った毛沢東像は描かれていない。本書はこれまで毛沢東について書かれたもののなかで、またおそらくは歴史上のどんな独裁者について書かれたもののうちでも、もっともわれわれの蒙を啓いてくれる本だ。」(同書510頁,522頁)。

 

 ページ数が多くてとても大変だけれど(笑),一度は読んでみてもいい本だと思う。

2010/11/19

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 本当に度し難い連中である。柳田法相の国会軽視発言といい,仙谷なる確信的反日左翼の「暴力装置」発言といい,本当に腹に据えかねる。

 

 この仙谷なる男は,参議院予算委員会で,国を守るべき職責を有する自衛隊を「暴力装置」と表現したのである。産経新聞でも指摘されているように,「暴力装置」という言葉はもともとドイツの社会学者マックス・ウェーバーが警察や軍隊を指して用い「政治は暴力装置を独占する権力」などと表現した。それをロシアの革命家レーニンが「国家の本質は暴力装置」などと,暴力革命の理論付けに使用した。このようなことから,かつて日本の全共闘運動などでは主に左翼用語として流行した。もともとこの仙谷なる男は,あろうことか現在ではこの国の官房長官の座を占めているが,その学生時代は日韓基本条約反対デモなどに参加し,「フロント」と呼ばれる社会主義学生運動組織で活動していたのだから,「暴力装置」なる左翼用語は体の随まで浸透していたのであろう。民主党政権というのは,所詮そんな連中の集まりなのである。

 

 でも,官房長官という立場は,有事の際には自衛隊への出動命令などに関与する重要なポストである。現在の自衛隊が,実態としてウェーバーの指す「暴力装置」に当たるのかもしれないが,だからといって,国会という場で,あたかも否定的な価値判断を含むかのような文脈で「暴力装置」なる表現をすることは極めて不当であり,自衛隊員に失礼である。宮崎の口蹄疫問題が発生した時,自衛隊員は炎天下で隊服の上にさらに防疫服を着て汗水たらして黙々と家畜の処分に従事していた。震災の時などの自衛隊員のがんばりは被災地の住民からも高く評価されている。インド洋沖の給油活動も諸外国から高く評価されていたのである。こんな仙谷なる反日左翼に「暴力装置」呼ばわりされたからといって自衛隊員の士気が低下するとは思いたくないが,彼らに対する敬意を欠く不当な言説である。

 

 柳田法相や仙谷なる男は,国会内での暴言を指摘されて,形ばかりの謝罪と撤回をしたが,こういった問題は実はその者の有する体質,資質の問題なのであり,資質そのものは謝罪や撤回したところでどうしようもないのである。

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