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弁護士ブログ

2012/03/30

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西 郷「今日も今日とて,お酒はうまいんだが,・・・あーあ,お前と一緒で,また俺も春の人事異動の内示がなかったわ。我が社も一体全体,どんな人事考課をしとるんじゃい!」
大久保「俺もお前も係長昇進が同時期だったけど,もうあれから9年も経つか。」
西 郷「こういうのを万年係長って言うんだろうか。」
大久保「・・・まあ,そうだろうな・・・。」
西 郷「そうだろうなってお前,いやに冷静じゃないか!・・・後輩の黒田も,松方も出世してるっていうのに。」
大久保「先日ね,NHKで『100分 de 名著 ブッダ 真理のことば』っていう番組をやってたんだけど,なかなか良かったよ。出世なんかどうでもいいかなと思った。NHKという放送局の作る番組のうち,政治的なものや歴史的なものは全く信用していないけど,ごくたまには良い番組も作る。西郷ちゃん,お釈迦様の言葉には「はっ」とさせられる,腑に落ちる言葉がたくさんあるよ。西郷ちゃん,一切の執着を捨てなさい!君はこの瞬間においても,目の前に一匹残ったホタルイカの沖漬けを食べてしまおうと狙っているでしょう。」
西 郷「あれっ,何で分かるの?」
大久保「目の動きと,雰囲気的にはホタルイカに対するギラギラとした執着心が君を全体的に覆っている・・。(最後の一匹のホタルイカの沖漬けを美味しそうにおおばりながら)いいかな,この世は無常です。諸行無常・・。この世は仮の住まいです。人生なんてほんの一瞬。人は様々なものに執着して生きている。でも執着が強すぎると,地位や財産,家族といった本来は幸せをもたらすはずのものも,自分の思い通りにならないことに苛立ち,苦しみを感じてしまうのだよ。心の苦しみというのは執着から生ずるのだ。執着心を捨てればそもそも苦しまなくて済む。課長補佐というポストに対する執着なんて・・・,バカげているよ。」
西 郷「・・・・・お前も偉そうに・・,でも確かに説得力はあるわね。諸行無常,そして盛者必衰といえば,民主党もいよいよ断末魔だね。俺はこの政党を心の底から軽蔑している。2年数か月前,マスゴミ,いやマスコミが一斉に支援する中,そして『一度くらいはやらせてやっても』という極めて安易な多数の有権者の投票によって,憲政史上最悪の政権が誕生した。あの長妻っていう元大臣が就任の際に「みなさん,このマニフェスト持ってますよね。」なんて鬼の首取ったように厚生労働省の職員を前に演説したシーンを今でも思い出すよ。マニフェストっていったって,何の裏付けもなく反日左翼が無責任に作成し,何かまともに達成できたものがあるのか?」
大久保「おっと,そっちの話題になったのか。民主党なる政党を心から軽蔑している点では完全にお前と一致してるよ。『民主党 やらせてみれば この始末』という名句が誕生したりしたね・・(笑)。」
西 郷「ねぇ,大久保ちゃん。ホタルイカの沖漬け,お代わりしてもしてもいいかな。民主党批判の話題になったら,お酒がますますうまくなってきちゃって,おつまみに最高でしょうに。」
大久保「うん,食べよ,食べよ。」
西 郷「それにしても,大久保ちゃんは,課長補佐には全然なりたくないの?」
大久保「・・・・・・・・なりたい。」
西 郷「一切の執着を捨てよ!」

2012/03/29

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 新聞報道によりますと,日中韓投資協定が実質的に妥結したようです。この協定を土台にして,この3か国は自由貿易協定(FTA)の締結も見据えているとのことです。あーあ,私はこういった国々との自由貿易協定などといったものは,やめた方がいいと思います。どうせろくなことがないと思うのです。

 

 経済産業省の幹部は「日本企業は今後、透明性の高いルールに基づいて中国に投資できる。」などと脳天気なことを述べています。頭の中がお花畑なのでしょうね。かの国が法治主義ではなく「人治主義」の国であることをご存じないのでしょうか。そんなことはもう百も承知ですよね。中国という国は,法律やこれに関連する諸規定や通達は山ほど作られております。でもこの国の問題点は,法律等が整備されていないということではなく(山ほどあるのですから・・・),ちゃんと法を守ろうとする意識が欠如していることです。これに尽きます。

 

 産経新聞には,この日中韓投資協定とやらの骨子というのが掲載されておりました。ざっと列挙しますと,①相互の知的財産権の保護(爆笑),②国内外の企業を同等に扱う「内国民待遇」,③投資規制の強化を禁止,④過度な技術移転の要求を禁止(笑),などです。

 

 世界に出回っている偽物の約7割が中国や韓国で作られているというデータがありますのに,知的財産権の保護だなんて,あなた・・・(笑)。中国のある遊園地では,よれよれの「ドラえもん」がいたような・・。また,韓国はK-POPと称してガンガンやっておりますが,それはとりもなおさず自国では何よりも市場が小さすぎるという事情もさることながら,すぐにCDやDVDの海賊版で出てしまって商売にならないからでしょうに。

 

 また評論家の三橋貴明さんは,為替操作国である中国(共産党が人民元の為替レートを政治的に決めています)なのに,関税という「盾」をなくそうとする時点で全く信用できないと述べておりますし「過度な」技術移転要求か否かをだれが判断するのかという指摘もされています。これまで恐喝まがいの技術移転を要求していたのはどこの国でしたっけ・・。

 

 昨日の読売新聞の朝刊には,日本の工作機械製造の最大手の「ヤマザキマザック」の中国人社員が,産業スパイ行為をした疑い,不正競争防止法違反(営業秘密の領得)で逮捕されたニュースが報道されていました。この中国人社員は退職間際に大量にデータをダウンロードしており,その件数は1万件に達しているとの報道もあります。この中国人社員は,雇用契約では4月20日付けの退職予定だったようですが,3月12日に予定より早く退職を申し出たことで会社側が不審に思い,調査したところこれが発覚したようです。そんなことでもなければ,発覚せず,重要な産業データ(設計図等)が他社に売却等されていたかもしれません。こんなことはアメリカではしょっちゅう発生しています。とにかく,日本もこういったことは常日頃から「監視」しておかなければなりません。

 

 もう時間がありませんから,インターネットで「中国 民事訴訟法231条」とキーワードを入れて検索してみてください。そのカントリー・リスクの凄さ,恐ろしさを体験できます。

2012/03/27

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 突然で何ですが,宿痾(しゅくあ)というのは,長い間治らない病気のことをいいます。これまた朝っぱらから,そしてお恥ずかしい話なのですが,私にも宿痾があります。それは「魚の目」というやつです(笑)。

 

 ちょうど右足小指の内側と外側に1箇所ずつあります。これまでは市販の塗り薬,ほら,患部に塗って魚の目周辺の神経を弱らせ,組織を白っぽくさせてから剥離させていくというやつです。でもなかなかうまくいきません。私は素人考えで,魚の目というのは何か木の細かい針のようなゴミが足の指などに刺さってそれが内部に向かって進出し,芯のようなものができているのではないか,だから最終的にはそのゴミを特殊なピンセットなどで除去してやらなければ治らないと思っておりました。でも,実際には,歩き方の癖や靴のサイズ不適合などで特定部位に断続して外力が加わり,表皮が角質化し,それが徐々に真皮部分に向かって進み,角質化した芯が神経を圧迫してしまうということのようです。針のようなゴミが原因ではありません。

 

 確かに私は,仕事柄,そして通勤等で歩く機会がとても多く,しかも靴底の減り具合が少し偏っていますから,歩き方に癖があるのかもしれません。とにかく痛みが強くなり,これはいかんなと思っておりました。カイロプラクティクの先生に施術をしてもらった折りに,「右足のふくらはぎや太ももがいつも硬いですね。」と指摘されました。きっと魚の目の痛さから逃れたいばかりに,歩き方が歪で,特定の筋肉も硬くなり,骨盤の歪みまで出ているのでしょう。その先生に魚の目のことを言いましたら,皮膚科がいいでしょうね,と言われました。私は正直申し上げて,皮膚科という発想はありませんでした。たかが魚の目・・・,失礼,魚の目様の治療を皮膚科の先生がしてくれるのだろうかと・・・。

 

 インターネットで調べて見ますと,やはり皮膚科で魚の目の治療はやってくれます。いろいろな方法があるようですが。そこで私は,医院名(ソフトな名前の病院かどうか),設備や治療法の説明(充実しているかどうか),先生の顔(ソフトな容貌かどうか),電話での接客の物腰(ソフトな応対かどうか)などを総合的に考慮し,決して「痛いこと」はしそうにないという病院を選択し(笑),早速診てもらい,処置してもらいました。ソフトな病院名の,ソフトな接客態度の,ソフトな容貌の女性の先生でした(笑)。結局私の場合は,角質化した部分を削り取る手技が選択され,あっという間に,特に苦痛もなく処置してくれました。恐ろしかったので右足は見ておりませんでしたが,何か専用のグラインダーやカミソリのようなものを使っておられたと思います。

 

 結局,角質化した部分を削り取っただけですから,痛みがまたぶり返したら再びそのような処置をしてもらうということしかなく(ウイルスが原因ならば液体窒素などを使用する方法もあるようです),あとは靴のサイズなどに気をつけたり,歩き方に気をつけていくことが重要のようです。

 

 それにこれは再び素人考えではありますが,魚の目などのように身体のどこかに痛む部分を絶えず抱えていますと,意識するしないにかかわらず相当なストレスになり,それが交感神経を優位にし,交感神経が優位になることによって毛細血管が収縮し,髪の生育に大切な栄養が血液によって毛母細胞まで運ばれず,髪の生育に悪影響を及ぼす・・・(笑)。森羅万象をどうしても毛髪に結びつけようとする悲しい男の性(さが)・・・(笑)。

 

 いずれにしても,優しい女医さんのお陰で,右足も大分楽になりました。

2012/03/21

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 突然で何ですが,人間いつも感謝の気持ちを忘れてはならないと思います。今朝もあたかかい白いご飯を美味しくいただいてきました。ありがたいことです。

 

 行乞,そして漂泊の俳人,種田山頭火もその旅の途上で,いくつものしみじみとした感謝の句を作っております。例えば・・・

 

「ありがたや熱い湯のあふるるにまかせ」
「飯のうまさもひとりかみしめて」
「人のなさけが身にしみる火鉢をなでる」
「けふも大空の下でべんたうをひらく」
「あたたかい白い飯が在る」

 

 「ありがとう」といえば,この言葉をいっぱい使った感動的な小学生の詩の存在をあるブログで知りました。しまいに涙が出てきてしまうほど感動したので,「拡散」します。これは東日本大震災で多くの被害が出た気仙沼市の教育委員会の横山智恵子教諭から紹介されたある小学生の詩で,地元の河北新聞にも掲載されたそうです。

 

「ありがとう」
文房具ありがとう えんぴつ、分度器、コンパス大切にします。
花のなえありがとう お母さんとはちに植えました。花が咲くのがたのしみです。
うちわありがとう あつい時うちわであおいでいます。
くつをありがとう サッカーの時とってもけりやすくて、いっしょうけんめい走っています。
クッキーありがとう 家でおいしくたべました。
さんこう書ありがとう 勉強これからもがんばります。
図書カードありがとう 本をたくさん買いました。
やきそば作ってくれてありがとう おいしくいっぱい食べました。
教室にせん風機ありがとう これで勉強はかどります。
応えんの言葉ありがとう 心が元気になりました。
最後に
おじいちゃん見つけてくれてありがとう さよならすることができました。

2012/03/19

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 今朝なんかも風は冷たくて強いですね。でも,何となくですが確実に春が近づいているような気がします。私の徒歩通勤途上には,そのシーズンになると本当に見事な桜が咲き誇る公園があるのですが,その桜の枝をよく見ますと,蕾がふくらんでおりますし,木の枝全体が何となく暖色めいてきたのです。

 

 さてさて,表題の「どうなんでしょうかね・・・」というのは,先日行われたサッカーの試合に対する不満の気持ちの表現です。「日韓女子リーグチャンピオンシップ」とやらの試合で,わがなでしこジャパンが誇るDF近賀ゆかり選手が,ゴール前で韓国人選手に容赦なく顔面を蹴られ,ケガをしたという情報があり,ユーチューブの動画にもアップされています。近賀選手の鼻の上部は象さんの鼻のように腫れ上がり,動画を見ても本当に痛々しいし,韓国人選手のラフなプレー振りに呆れてしまいます。いくら彼女らがボールを目がけていたと主張したとしても,あの危険な状況で,普通のメンタリティーがあったならば蹴ったりはしません。顔面を蹴ってしまうことになるという予見が十分にできたという意味では,少なくとも「未必の故意」はあったと評価されても仕方ありません。

 

 この試合は「日韓女子リーグチャンピオンシップ」とやらで,日本のINAC神戸と韓国の高陽大教というチームの対戦です。はっきり申し上げて,日本人選手が無意味なケガをしないように,こんな試合はしないにこしたことはありません。日本人選手の身体のことが心配でならないからです。以前にこのブログで,ACL(アジアチャンピオンズリーグ)のことについて話題にしたことがありますが,朝鮮半島の国々,そして中国の各チームによるラフプレーの頻度は高く,日本人選手のケガ人が出る事例も枚挙にいとまがないほどなのです。そして,このたびの近賀選手のケガなどからすると,この傾向は男女を問わないものだと思います。「日韓女子リーグチャンピオンシップ」とありますが,両国のチャンピオン同士が戦って勝者を決めても,私としては全然ワクワクしませんし,格別名誉なことだとも思えません。それよりも日本人選手にはどうぞ相手選手のラフプレーでケガなどをすることがないように,という気持ちの方が強いのです。

 

 日本人選手は,いわゆる武士道精神でフェアプレーを行い,そのことは世界的にも評価されております。フェアプレー賞に何度も輝いておりますし,2011年の国際サッカー連盟(FIFA)の年間表彰式で,日本サッカー協会はフェアプレー賞を受賞しております。近賀選手がケガをしたこの試合においても,日本のINAC神戸がフェアなプレーぶりで韓国の高陽大教を3-0で下したことは言うまでもありません。

2012/03/16

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 これが3月中旬の気候なのかしら,と思わせるようなとても寒い朝もあります。先日は仕事で彦根まで行ってきましたが,米原や彦根では少し雪も降っていたくらいです。

 

 「糠に釘」という日本語がありますが,これは何の手応えもなく効き目がないことの例えで,「暖簾に腕押し」とほぼ同義です。中国という国はルールというものを守らず,他国や他者からそのことについて批判や非難を受けても,我関せずという厚顔無恥ぶりです。糠に釘とはこのことです。中国はレアメタル(希少金属)の不当な輸出規制をしていたため,アメリカや欧州連合(EU)は中国を世界貿易機関(WTO)に提訴しておりました。そしてこの1月には中国の敗訴が確定したのです。それにもかかわらず中国の改善は不十分で,むしろ生産規制が目立つと指摘されています。ルールも何もあったものではありません。

 

 そしてこのたび,今度は中国によるレアアース(希土類)の輸出規制が不当だとして,アメリカと欧州連合(EU),それに日本が協力して,中国を世界貿易機関(WTO)に提訴したことが新聞報道されておりました。中国は,自国の企業に有利なように資源の囲い込みを狙っているのですから,提訴されて当たり前です。実は日本は中国に対しては,「政治的配慮など」から提訴を控えてきた経緯がありますが,加盟国にルールを守らせるのは当然なのであり,日本の弱腰にはホトホト呆れます。中国は世界貿易機関(WTO)に加盟し,貿易によって十分過ぎるほどの恩恵を受けているのですから,国際的なルールくらいは守らなければなりません。

 

 また産経新聞の報道によると,3月11日付けのイギリスのサンデー・タイムズは,イギリスの防衛産業大手BAEシステムズが開発に加わるアメリカ主体の最新鋭ステルス戦闘機F35のデータを盗み出すため,同社のコンピュータに中国のハッカーが侵入していたと報じたとのことです。中国のハッカーは,F35の設計図や性能,電気系統などのデータを盗むため「スピアフィッシング」と呼ばれる手口を駆使し,アメリカ国家安全保障局などになりすましてBAE関係者の名前やパスワードを聞き出し,1年半にわたって同社のコンピュータに侵入していたとのことです。F35といえば,何と,わが日本国が昨年末,次期主力戦闘機として導入を決めたばかりなのですよ・・・。中国によるサイバー攻撃や情報盗みのひどさは世界的に指摘され,その対策が検討されております。日本よ,大丈夫か!

 

 ひるがえって卑近な例では,3月14日の読売新聞の記事によれば,ネットバンキング口座が不正侵入され,現金150万円が盗まれる事件があり,神奈川県警は複数の中国人を窃盗容疑等で逮捕したと伝えております。神奈川県警はこの事件の背後に中国人のサイバー犯罪グループがいると見ています。この事件は,横浜市の男性会社員の銀行口座から大分県の女性のパソコンで他人の口座に現金が送金されていたのですが,外部者がその男性のネットバンキングのIDとパスワードを盗み取り,女性のパソコンに不正侵入して送金手続をしたと見られています。その150万円の送金先には3口座あり,しずれも中国人名義で,50万円ずつが振り込まれていたそうです。由々しき事態です。これも,人の物を盗ってはいけないという基本的なルール破りですが,その手口が「サイバー」です。本当に恐ろしい世の中になってしまいました。

2012/03/12

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 「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(増田俊也著,新潮社)という本は,各頁上下二段組みなのに701頁もある大著です。大変に読みごたえがありました。読後の率直な感想はというと,史上最強の柔道家木村政彦という人物が好きになったということです。この本はノンフィクションで,相当綿密かつ広汎な取材に基づいて書かれたもので,柔道(柔術)を心から愛する著者としては,木村政彦と柔道の名誉回復を図りたいと一心に思い,打撃(当て身)を伴う柔道こそが最強だということを著したかったのではないでしょうか。ただ,内容は素晴らしいのですから,せめてタイトルは「木村政彦の真実」くらいにしておけばよかったのに,と思いました。

 

 昭和29年12月22日といえば,まだ私もこの世に生まれておりませんが,プロレスは戦後,庶民の人気を徐々に集め,日本プロレス協会の力道山がスターとしてその頂点を極めようとしておりました。そしてその日,その力道山と,史上最強の柔道家木村政彦との巌流島決戦が行われたのです。でも,考えてみればプロレスというのはブック(台本)のあるフェイク(八百長),いわばショーですよね。この巌流島決戦についても,事前に力道山と木村政彦との間で,61分3本勝負のうち,1本目は力道山,2本目は木村政彦,3本目は時間切れ引き分けというブック(台本)になっていたのです。

 

 ところが,途中までは確かにプロレスだったのですが,突如として力道山がブック(台本)破りを行って,木村政彦を騙し討ちし,強烈な右のパンチを繰り出し,掌底で危険な箇所をメッタ打ちし,さらにマットに座り込んだ木村の顔面をそれこそサッカーボールを蹴るような態様で二度にわたって蹴り,そして木村をマット中央部に引きずった後にその頸椎部を蹴りつけ,狙い澄ましたように掌底でこめかみ部分を打ち,立ち上がった木村をさらにメッタ打ちにして,彼をマットに沈めて血の海にしたのです。凄惨なシーンであり,極めて残酷でした。力道山というのは一体どんな人間だったのか,その人間性を疑わざるを得ません。ユーチューブでもその動画はアップされておりますが,これはもはやプロレスなどではなく,力道山が仕掛けた一方的な喧嘩であって,極めて危険かつ卑怯な振る舞いだったのです。

 

 力道山は,実はこういったブック(台本)に沿った念書を木村にだけ事前に出させ,自分は要求されてもそのうちに出すと言って約束を果たさず,当て身(打撃技)は木村のみ禁止とし,挙げ句に試合後には「試合中に木村が引き分けにしようと言ってきた」と記者に述べたり,木村に差し入れさせた念書を公表したりもしました。彼にとって史上最強の柔道家木村政彦の存在は目の上のたんこぶだったのでしょう。結局,木村は力道山から,リングサイドの観衆,そして多くのテレビ視聴者らの前で恥をかかされ,敗れたことになってしまいましたが,これはプロレスのブック(台本)破りの騙し討ちに過ぎず,勝ち負けを論ずるのは本来間違っております。実際問題として,木村政彦の柔道の抜きんでた強さは別格,史上最強であり,プラジリアン柔術のメッカであるブラジルでも,あのマラカナンスタジアムにおいてエリオ・グレイシーを一蹴し,その圧倒的な強さを示しています。最初から真剣勝負ということであれば,木村は事前に体をつくり,コンディションを整えた上で,力道山を寝技に持ち込み,得意の腕がらみで一気に仕留める強さをもっていたでしょう。・・・でも,ブック(台本)があったものですから,木村政彦はこの巌流島決戦の前日においても,日本酒1升4合と瓶ビール6本を飲んでしまっておりました(笑)。この巌流島決戦の後,木村は師匠の牛島辰熊の「勝負の世界だ。言い訳するな。」の言葉どおり,その後も男らしく多くを語りませんでした。

 

 この巌流島決戦の後,木村政彦は「力道山に敗れた男」としての屈辱を味わい続け,そのうち世間からも忘れ去られていく存在になります。木村は75歳で天寿を全うしますが,巌流島決戦の時は37歳でしたから,ちょうどその後半生は後悔に苛まれる人生を送らざるを得なかったのです。しかしその人格は人から愛され,柔道家をはじめとして多くの人の尊敬を集める存在でした。どうでしょうか,私は素人ですから分かりませんが,仮にしかるべき人達を対象にして,史上最強の柔道家は誰かというアンケートをとった場合,間違いなく木村政彦がトップになるような気がします。

 

 もし木村政彦がアマチュア柔道の世界にずっと身を置いていたならば,その現役時代,指導者としての時代を通して,木村政彦の名がプロレスや力道山によって貶められることもなかったのでしょうが,いまさら何を言ってもはじまりません。本当はプロレスの世界になど入らなければ良かったのです。戦後のどさくさの最中,よほどの基盤がない限り,アマチュア柔道だけでは食べていくことはできなかったのでしょうし,木村政彦は妻の病気の薬代も稼ぐ必要がありました。

 

 木村政彦は,最愛の妻である斗美(とみ)さんが結核に罹り,ストレプトマイシンの値段が高くて日本では手に入らず,アメリカに渡ってプロレスでお金を稼ぎ,そのお金で薬を買って日本に送り,妻の結核を治そうとしていたのです。木村はその辺りのことについて,「愛する者が病気で死にかかっている。自分が嫌なことを我慢すれば治せるとわかっていたら,君ならどうする?」と述べています(同著681頁)。また彼は,その最晩年に病床に伏してから,長女の友子に「斗美は俺の太陽だったんだよ」と述べております(同著673頁)。

 

 木村政彦は,愛妻や子供たちのために,終戦直後は闇屋などをやって稼ぎ,家族の生活費を稼いだりしておりました。きれい事を言っているような状況ではなかったのでしょう。木村政彦は男の中の男だったと思います。師匠の牛島辰熊とともに,木村政彦のその波瀾万丈の生き方は,私にも多くの示唆を与えてくれます。

2012/03/09

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 今の名古屋市長は河村たかしさんですが,河村さんが衆議院議員だった頃,ある刑事事件の冤罪性に自ら確信をもって,私たち弁護団に何かと熱く協力をしてくれたことがありました。その事件はまだ終了しておりませんが,河村さんは今でもその事件に注目し,判決言渡期日には傍聴に来てくれたりしておりました。

 

 その刑事事件の第一審では概ね2週間に1度の割合で午前も午後も期日が開かれるハイペースの進行でしたが,午前の公判が終了した後,私は他の弁護士と一緒に河村さんやその秘書と一緒によく昼飯を食ったものです。気さくな人柄ですし,しっかりした信念は持っておられます。

 

 その河村市長のいわゆる「南京大虐殺」を巡る発言が物議をかもし,マスゴミ,いやマスコミもさかんに報道しています。河村さんの名古屋市長としての評価も様々ですし,「減税日本」の政策についても同様です。私は「減税日本」の政策の詳細は知りませんが,これは結局将来の世代にツケを回すことになるという意味では賛成できません。でも,河村市長のいわゆる「南京大虐殺」を巡る発言の趣旨には全く賛成ですし,正論だと思っております。中国サイドは彼に「謝罪と撤回」を求め,さもなくば交流の停止など様々な措置を執るなどとしておりますが,彼は謝罪をする必要もその発言を撤回する必要も全くありません。

 

  私がつくづく奇妙だな,変だなと思いますのは,マスゴミ,いやマスコミが,河村発言の影響(イベントや交流停止,ツアーの中止等)だけを大きく報道し,そもそもいわゆる「南京大虐殺」の歴史的な検証,真実性そのものについて真正面から取り上げない報道姿勢です。特に,アカヒ,いや朝日新聞などは酷いものです。これはそもそも論ですが,みなさんは中国側が主張しているような,いわゆる「南京大虐殺」は歴史の真実として本当に存在したと考えておられますか。存在したと思うならば,その確たる根拠は何でしょうか。実は中国側でさえ,これを所与の前提としてプロパガンダするのみで,確たる証拠を示せないでいるのです。あるのは「記念館」のようなものだけです。高校の歴史教科書にそう書いてあったからというだけではダメなんじゃないでしょうか。近隣諸国条項によって阿ってばかりの内容が歴史的に正しい訳がありません。

 

 この際に,この問題についてよーく勉強する良い機会なのではないでしょうか。お勧めなのは,「南京の実相」(日新報道)という本ですし,その他,この問題のプロパガンダ性について第一次資料(捏造写真等)に基づいて鋭く指摘した本は結構存在します。この問題を当時外国メディアなどに流していたティンパーリーやジョン・ラーベ,ジョージ・アシュモア・フィッチなどの中国国民党との密接な関係(特にティンパーリーなどは工作員だったという説もあります)も指摘されておりますし,いわゆる便衣兵の問題,そして国民党軍同士による殺戮(いわゆる督戦隊)の問題もあります。さらには,その当時の南京市民の数,南京安全区国際委員会による安全地帯の設置及び同区域内での安全な状況など,様々な観点から,しかも第一次資料を中心として綿密に研究されなければなりません。真実の歴史は,決して政治的に決まることがあってはならないと思うのです。今のマスゴミ,いやマスコミのようにいわゆる「従軍慰安婦」問題や,いわゆる「南京大虐殺」問題を所与の前提(真実であったとすること)とするような報道姿勢は,全くおかしいと思いますし,父祖や散華された方々に対する冒瀆だと思うのです。

 

 その意味では,このたびの河村市長の発言について,外国要人接受の際というそのタイミングの適否の問題はあっても,内容面についてはその発言を撤回することは全くないのです。

2012/03/07

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 モーリス・ラヴェルの曲は,たまに無性に聴きたくなる時があるのですよ。彼の曲は,フランス音楽の中でも立派な小宇宙を構成していると思います。私は特に若い頃によく聴いたものです。

 

 特に何度も何度もよく聴いたのは,ピアノ協奏曲ト長調とか,組曲「クープランの墓」とか,それと先日の娘の卒業式の時にも流れていた「逝ける王女のためのパヴァーヌ」とか,それとどういう訳かその独特の曲調が頭に残っている「道化師の朝の歌」などです。

 

 ピアノ協奏曲ト長調は,最初は鞭の音から入る面白い曲だし,第2楽章の緩徐楽章の癒されるメロディー,そして第3楽章のフィナーレの素晴らしさ。このピアノ協奏曲ト長調とプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番とがカップリングされたドイツ・グラモフォンから出たレコード,演奏者はマルタ・アルゲリッチ(ピアノ),クラウディオ・アッバード指揮のベルリンフィルのやつです!これは名演だと思います。

 

 その名ピアニストのマルタ・アルゲリッチ。美貌で,実力もあり,そして1980年のショパン国際コンクールの審査員をしていて,ユーゴスラヴィアのイーヴォ・ポゴレリチが本選出場に進出できなかった結論に強烈な不満を述べ,審査員を辞退したほどの信念の人です。その彼女が何と70歳になっているんですね。道理で私も歳をとるはずです(笑)。

 

 さて,ラヴェルの組曲「クープランの墓」にしても,「道化師の朝の歌」にしても,そして「逝ける王女のためのパヴァーヌ」にしても,私は原曲のピアノではなく,管弦楽曲に編曲されたものの方が好きです。その方が雰囲気があります。若い頃にこの管弦楽編曲のものを聴いていた盤は,今はあまり覚えておりませんが,エルネスト・アンセルメ指揮のものか,あるいはシャルル・ミュンシュ指揮のものだったと思います。

 

 今日,3月7日はラヴェルの誕生日なのです。

2012/03/05

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 土曜日は好天に恵まれ,久しぶりのゴルフでした。それこそコンディションは抜群なのに,スコアは最悪(笑)。同伴者からやんわりとアドバイスをいただきました。よく「頭を残す」と言いますが,私の場合は,何とかボールを上に上げようとする意識がスイングにも出ていて,すくい上げて打っているようです。したがって,いわゆる「ヘッドアップ」の状態だそうです。確かに,スイングの際に「頭が残っている」時には良いショットになっています。約2週間後にゴルフの予定が入っておりますが,早速実践してみたいと思います。次は良いスコアに決まってます(笑)。

 

 昨日の日曜日の午後は雨模様となりました。今朝もまとまった量の雨です。春雨というのでしょうか。昨日は仕事を自宅に持って帰り,自宅でずっと書面を作成しておりました。疲れてふっと外に目をやりますと,物干し竿から雨がしたたり落ちていました。そして窓の内側には,左側にシクラメンの鉢植え,その右側には娘が卒業式の際にもらってきたアレンジされた花束が置いてありました。本当に花というものは美しいなとつくづく思いました。しばしの間,ぼんやり・・・。

 

 そういえば,このシクラメンの鉢植え。2月中旬に,娘の東京の私大受験の際にうちのカミさんと娘が一緒に2泊し,私は2日間だけ完全独身生活を送ったことがありました。ところがその2日間,ずぼらな私はシクラメンの鉢植えに水をやるのを忘れてしまい,気付いた時にはシクラメンの花が完全に萎れてしまっておりました。本当に可哀想なことをしてしまいました。でも,帰宅後にカミさんが水をやると,萎れていたシクラメンが見事に完全復活してどの茎も直立したのです。本当に素晴らしい生命力です。生命力のない私を叱咤激励するような復活ぶりでした(笑)。

 

 さて,春雨ですが,今度ひまを見つけて,上田秋成の「春雨物語」を読んでみたいと思います。実は昨年,上田秋成の「雨月物語」を読んで感動したので,この春雨の季節に「春雨物語」も,と思った次第です。上田秋成の晩年の思想・認識の到達点がうかがえる作品だそうです。

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