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弁護士ブログ

2011/12/01

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 ほんとうに早いもので,もう師走です。年齢のせいなのか,それとも年齢なんか関係ないのかは知りませんが,いずれにしても月日の経つのが早く感じられます。12月に入り,週間天気予報を見ておりますと,ここ数日はあまり天気がよくないのでしょうか。

 

 初冬のこの時期,時雨れたりすると自由律俳句の,あの漂泊の俳人種田山頭火を思い出します。「うしろすがたのしぐれてゆくか」という句は,山頭火の句の中でも最も印象に残り,好きな句です。時雨の中で徐々に遠ざかっていくその後ろ姿は,山頭火に先行して道行く旅人のものなのか,それとも山頭火が自己の姿を客観視して表現したものなのか。恐らく後者でしょうね,自意識と自嘲のニュアンスがあります。冬の行乞は大変だったでしょうね。頭陀袋にも鉄鉢にも雨や雪は容赦なく降り注ぎます。

 

 山頭火の世界だったのに,一転して政治の話になると急に興ざめしてしまいますが,自由民主党という政党はもうダメなのでしょうか。とにかく民主党というろくでもない集まり(この政党は綱領すら持っておりません)が,このまま政権の座にいると間違いなく日本国が壊れてしまいます。これは間違いない。では,それに代わる受け皿としての政権の担い手はというと,基本的には自由民主党とたちあがれ日本しかないと思ってはいるのですが,自由民主党は政権奪取のために一体全体どんな努力をし,どんな内部改革を加えているのでしょうか。

 

 これほどまでにろくでもない民主党であるにもかかわらず,政党支持率は両党で拮抗し,自由民主党が伸びません。どこかの会社員然とした谷垣などという人物ではどだい無理なのです。11月30日には党首討論が開かれたようですが,産経新聞の報道によれば,谷垣という人の野田首相に対する追及が極めて甘く,自民党内部からもため息が漏れるほどだったようです。米軍普天間飛行場移設問題に関してもロクな追及もせず,「・・・そのことを申し上げ、次の問題に移ります・・」などと話題を他に転じる始末。その挙げ句,この谷垣という人は,TPP交渉参加問題で,参加への積極論から短時間のうちに消極論に転じた理由を野田首相に問われ,慌てて目を白黒させたとか(笑)。だめですこの人は。自由民主党には,安倍晋三,西田昌司,稲田朋美,古屋圭司,古川禎久,衛藤晟一,下村博文,山谷えり子などといった立派な政治家がいるのですから,彼らがもっともっと頑張ってくれないと・・・。あと,自由民主党には,案外頑張っている女性議員もおります。参議院議員の森雅子さんなどは,実は私の司法修習生時代の同期で,アイウエオ順から机も近かったのです(笑)。それに高市早苗さんなんかも外国資本から日本の森林等を守るために良い仕事をしております。

 

 民主党がこれまでの約2年数か月であれほどの失態,醜態をさらして続けてきたのですから,本来であれば相対的にではあれ自民党などの評価が上がってしかるべきなのに,そうなっていないのが残念です。次の総選挙では自由民主党とたちあがれ日本が何としても議席を伸ばさなければ日本はダメになってしまいます。ですから,頼むから谷垣さんはもうお引き取り下さい(笑)。

 

 そうでなければ,時雨の中で自民党の後ろ姿も徐々に遠ざかっていくことになりますよ。


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