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弁護士ブログ

2011/09/05

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 残念ながら今度の台風は西日本を中心にして甚大な被害を与えてしまいました。不幸にして亡くなられた方のご冥福を心からお祈りしますとともに,ご遺族やその他被災された方々には心からお見舞い申し上げます。和歌山県の那智勝浦町では,その日に結納を迎えるはずだった24歳の女性が亡くなられたそうです。本当に言葉がありません。

 

 今回の台風は歩みが極めてのろく,多くの雨を降らしました。この週末は私も自宅で仕事をしたり,骨休めをしたのですが,土曜日の早朝も日曜日の早朝も暴風雨でした。私は産経新聞と読売新聞を購読しているのですが,そんな暴風雨の中でもちゃんと朝刊が遅れなく届いておりました。新聞配達の方には頭が下がります。うちのカミさんが産経新聞の集金係のおじさんから聞いた話によると,産経新聞の購読者はこの地方ではすごく少ないらしく,我が家は貴重な一軒なんだそうです。配達先がまばらだと,配達の効率も悪く,配達員さんも大変でしょうね。でも,産経新聞は唯一といってもよいほどまともな新聞です。新聞製作部門も営業部門も配達部門も是非頑張って欲しいと思います。

 

 さて,野田新内閣が発足後,内閣支持率が急上昇しているようです。そんな流行に水を差すわけではありませんが,誰が首相になろうと,どんな組閣がなされようと,民主党政権ではもうダメですし,こんな唾棄すべき政党に籍を置いているというだけで私は野田佳彦という人を全く信用しておりません。彼は今度の組閣について適材適所という言葉を使いましたが,到底そのようにはなっておらず,早くも馬脚が現れております。不適材不適所と言うしかありません。だって,適材適所という言葉は,その人の適正や能力に応じて,それにふさわしい地位・仕事に就かせることを意味するのに,全くそうなってはいないんですもの。

 

 閣僚一人一人を検証していきたいところですが,そんなことをやっていると,「お前のブログの文章は長すぎる。」,「ちゃんと仕事しとるんか!」などといった批判や声なき声に対して反省していないと言われますので,今回は法務大臣に絞りましょう。この平岡秀夫という人間も仙谷由人や江田五月などといった面々と同様,陰湿な反日左翼でしょう。この者は,初登庁後の記者会見で,死刑執行について「国際社会の廃止の流れや,必要だという国民感情を検討して考えていく。考えている間は当然判断できないと思う。」などと述べて,当面は執行しないという考えを示しております。

 

 しかし,もうこの問題では多くの国民の方々も知っていると思いますが,刑事訴訟法によれば,死刑執行は法務大臣の命令によることになっており(475条1項),この命令は判決確定の日から6か月以内になされなければならないことになっております(同条2項本文)。この反日左翼の大臣が死刑制度に対してどんな考えをもっていようと,厳然と死刑制度があり,刑事司法に基づいて判決が確定している訳ですから,執行機関として重い命令は下さなければならないでしょう。それができないのであれば,そもそも法務大臣を引き受けるべきではありません。彼の頭の中にあるであろう死刑制度は廃止されるべきだという考えはあくまでも立法論であって,仮に彼が一議員ならばそれを考え,議論していけばよいのですが,今は執行機関の統括者である法務大臣なのです。立法論を持ち込んではなりません。大臣になりたいだけの人間と評されても仕方ないでしょう。「考えている間は当然判断できないと思う。」などといったコメントは完全に国民をナメております。この伝でいくと,「まだ考え中です。」と言えば命令しなくてもよいことになり,自分の在任期間はその職責の一部を完全に放棄しますと言っているに等しいからです。

 

 またまた文章が長くなってしまいました。もうやめときます。でも,今回大臣になった人々のうち,不適材不適所とすべきなのはこの平岡秀夫という人だけではありません。また気が向いたら書きたいと思います。

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