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弁護士ブログ

2011/08/31

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 今朝,通勤途上で,木にとまって鳴きもせずにじっとしている蝉を2匹見ました。別々の木に1匹ずつです。私が近づいても微動だにしません。音も全くしません。おそらくいまわの時を迎えているのでしょう。何か胸に迫って来るものがありました。

 

 昨日もこのブログに書いたのですが,日本霊異記を読み進めているところです。大変興味深く,面白いのです。ただ,昨夜読んだ中巻のある話では,万(よろず)の子という名の美女が,ある夜に鬼に食べられてしまい,その場にはその美女の頭と指1本が残されていたという恐い話でありました。この仏教説話集は因果の決まりを説いており,この日本霊異記の他の話では大体は因となる行いが予め明らかにされ,その因の結果として悪報に遭遇するということになっているのですが,この美女が鬼に食べられた話は,その美女が前世あるいは現世でどんな悪いことをしたのか全く触れられておりません。いきなり食べられてしまうのです。・・・少し恐いです(笑)。

 

 わが読売巨人軍はいよいよ貯金2となり,首位のスワローズに3・5ゲーム差まで迫って来ました。期待が持てます。私は,ジャイアンツの中で長野選手には割と好感を持っております。現在,セ・リーグでは数少ない3割打者で実績も残しておりますし,さわやかな感じがします。先日は相手チーム投手の危険球で左ほお骨にヒビが入るケガを負いながら,後日謝罪したその投手に対しては逆に励ますような言葉を送っておりますし,また長野選手は2塁打を打った時に,肘当てなどの用具を預かりに来るグランドボーイ(少年)に対し,丁寧に言葉をかけます。「頼むね」,「ありがとう」などと言っているのでしょうか。ひょっとしたら武士道精神があるのかもしれません。これからますますブレイクして欲しい選手です。

 

 さて,民主党政権はこれから新体制になるようですが,民主党である限りはダメだと断言できます。取り敢えずは輿石東という人が要職である幹事長に決まったようですが,あの反日左翼の日教組のドンであり,しかも「党内融和に全力をあげる」と言っているようですが,幹事長が党内融和そのものに全力を挙げなければならない分裂的な政党って・・・。それに,これは言ってはいけないことなのかもしれませんが,輿石東という人の顔は,電波に乗ってはいけないそれです。あの顔を見て,皆さん元気になれますか?(爆笑)

2011/08/30

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 もう蝉の鳴き声も聞こえなくなりました。今年の夏を乗り切るのには苦労しましたが,いよいよ秋です。大変好きな季節です。

 

 それにしても最近,自分でも思うのですが,1つ1つのブログの文章が長過ぎはしまいか。あんまり長いと,全国6189万人のこのブログ愛好者も(笑),さすがに読む気が失せるのではないかと思い始めてきました。確かに,私は自分の仕事面でも裁判所に提出する準備書面はページ数が多めです。以前私が勤務していたボス弁護士も,口癖のように「お前の準備書面は長過ぎるわ。誰も読まんぞ,そんなの。」と言っておりました(笑)。でも私は,この点に関してはボスの真似はしようとは思いませんでした。だって,ボスの書面は短過ぎるんだもん(爆笑)。

 

 ああ,こうやって前置きなどをするから,1つ1つのブログの文章が長くなってしまうんですね。今日の本題は,日本霊異記のことです。今この本を楽しんでおります。年齢のせいか,それとも他に何か理由があるのかは知りませんが,最近では特に,この愛すべき日本の古い昔の文学に憧れるのです。

 

 日本霊異記というのは,正式名称は「日本国現報善悪霊異記」というもので,その成立年代はあの遠い昔,平安時代初期の822年ころと言われております。筆者は薬師寺の僧侶である景戒という人です。この本は一言で言えば仏教説話集です。基本的には因果応報を説き,良き結果を得たいと思えば良き因となる行為に務めよ,邪な心は禁物ですよ,というものです。でも,結構面白いんですよ。今は中巻の第32話まで進みましたが,当時の人々の生活,風俗の一部を覗くこともできますし,何よりも当時は聖武天皇を初めとして仏教を広めたいという強い気持ちがあり,そして実際に広まっていったのです。

 

 ①赤ちゃんが鷲にさらわれたのですが,悲嘆にくれていた父親が数年後に,本当に不思議なきっかけで,その子を育てていた家に偶然に宿泊して巡り会い,無事に引き取ることができた話とか,②以前に蛇に呑み込まれようとしていた蛙を助けたり,売られようとしていた蟹を買い取って放生してやった女性が,その後に屋根から侵入した蛇に迫られた際に,以前助けた蟹がその蛇を切って女性を助けた話とか,③その当時愛知県(名古屋市中区辺り)に住んでいた行いの正しい強力(力持ち)の女と,やはりその当時岐阜県(本巣町辺り)に住み,住民に迷惑をかけていた強力(力持ち)の女とが力比べをし,愛知県の方の女が勝ち,以後は迷惑をかけないように懲らしめた話とか,・・・なかなか面白いんですよね。それに,狐という名の由来(来つ寝)とかも分かります。

 

 私としては,今後も古典に対する憧れが続きそうです。

2011/08/25

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 「懲りる」という言葉の意味を辞書で引いてみますと,「失敗してひどい目にあい,もうやるまいと思う。」ことのようです(大辞林)。国民の皆様,いかがお過ごし,いや,いかがお考えです?民主党という政党のことを。約2年前の平成21年8月30日,すなわち前回の総選挙で,この民主党という唾棄すべき政党に対し,あろうことか「308」という途方もない数の衆議院議員の議席を与えてしまったのです。その翌日,私は自分のこのブログで「是非に及ばず」と達観しつつ,そしてうなだれたのです。この時点では国士である自由民主党の中川昭一先生もご存命でしたし,捲土重来を期せば・・・と思っておりました。これは後付けの知恵と言われそうですが,私は民主党によって日本がこんな状況にさせられることは十分に予想しておりました。そして,この民主党の下で,永住外国人に対する地方参政権付与,人権救済法案,選択的夫婦別姓制度,「新しい公共」及び地域主権(地域に主権などあるはずがないだろっ!)などなど,この日本という国の形を何とかして壊そうという企みが着々と進んでおります。みなさん,私はいつも思うんですが,民主党のあのロゴマーク,日の丸の赤い部分を2つに分裂させたようなイメージがありませんか?あのマーク,この愛すべき日本がこの政党によって分裂させられようとしているようで,イヤでイヤで仕方ありません。

 

 この約2年間,もうずいぶんと忘れてしまったこともありますが(ルーピー鳩山の底抜けの頓珍漢,迷走,そしてゴキブリ総理こと菅直人の無為,無能と抜きがたい名誉欲),日本国や日本国民は,この民主党という政党のおかげで散々な目にあったと思いませんか。もういい加減に我々も,「失敗してひどい目にあい,もうやるまいと思う。」こと,すなわち懲りなければなりません。えっ?もう懲りてる?・・・そうそう,そうこなくっちゃ。

 

 次の民主党の代表,ひいては首相には,どうやら前原誠司という人がなりそうなんでしょうか。私はなぜこの人がこんなに人気があるのか皆目見当がつきません。私はそうは思いませんが,ハンサムだからでしょうか。いつも自身に満ちたような(虚勢をはるタイプであることは,例の偽メール事件の際の対応で明らかですが),そして少しばかり含み笑いをしたような,結局は何を考えているのか分からないような表情の人です。この前原という人は,私の記憶に間違いがなければ,つい約2週間前の8月11日ころ,「首相と閣僚では仕事の大変さが違う。私には能力も覚悟もない。」と述べて,今回の代表戦には出馬しない意向を表明していたのではないでしょうか。・・・そ,それが・・・,約2週間というごく短期間のうちに,突如として「能力も覚悟も」ある状態になっちゃったのでしょうか(笑)。少なくとも政治家に要求される「能力」というものは,僅か2週間,あっという間に身につくようなものではありません。あの首相の菅さんだって,もう60数年生きているのに,まだ身についていないのですから(爆笑)。

 

 この前原という人は,国土交通大臣の時に八ッ場ダム問題で,十分な検討に裏付けられてもいない民主党のマニフェストをたてに,鬼の首をとったように建設中止の方向を明言したのではないでしょうか。それが今はどうなっています?まだ「検証中」ですか(笑)。また,日本航空(JAL)の再建問題に関しても国際線撤退の要否等について,全く定見のない発言を繰り返し,「こども大臣」と揶揄されましたね。また,いわゆる尖閣諸島沖の中国漁船衝突問題に関しては,国土交通大臣として当初は威勢のいいことを言っておきながら,その後外務大臣に就任後,結局は仙谷や菅という反日左翼と共に,そのヘタレな措置を那覇地検のせいにして恬として恥じませんでしたね。「口だけ番長」とも揶揄されました(笑)。要するに,政治家としての定見がないのです。さらには,例の在日外国人からの政治献金問題の発覚により,外務大臣を辞任しておりますが,その後この問題についての説明責任は果たされたと言えるでしょうか。

 

 私がこの前原という人を全く信用していないのは,以上のような点,そして民主党みたいな政党に籍を置いていることだけでなく,この人は議員生活以外に,これまで働いた経験が全くないということです。それはこの人のエリートとしての経歴だから仕方ないではないか,君のような非エリートのひがみだと言われてしまえば身も蓋もありませんが,この人は,大学を出て直ぐに松下政経塾に入り,そこを出て直ぐに弱冠28歳で京都府議会議員に当選し,その後今度は国会議員に転身しております。人に使われたこともなく,職業人として汗水流して働いたことがないのです。すぐに「先生」と呼ばれ,議員報酬や議員歳費という経済的安定の下にあって,失礼ながら経済面を含めて苦労というものを知らないのではないでしょうか。

 

 さて,それ以外の候補者と呼ばれている人々はどうでしょうか。我先に小沢一郎という人の元にはせ参じ,阿り始めております・・・。それらの方々のお顔を見るにつけても辟易します。数合わせ(多数派工作)ばかりが先行し,政策論など皆無です。総理大臣になってこの日本をこう再生させていくんだという明確なビジョンなどはなく,総理大臣になりたいだけの輩です(現職の菅という人と同様)。もう民主党じゃダメなんだと思っております。「懲りる」・・・,とても良い言葉ですね。

2011/08/23

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 先日の産経新聞の記事に,大正9年に日本がシベリアのポーランド孤児765名を救出し,手厚く看護,もてなしをして無事にポーランド本国に送り返してあげた実話が載っておりました。実はこの話は,私自身も以前から知ってはおりましたが,この記事を読んで改めて感動しました。

 

 ポーランドという国は私が好きなショパンを生んだ国ですが,列強によるポーランド分割により,第一次世界大戦の当時も国を失っておりました。ポーランドの若者は国を取り戻そうと独立運動を進めます。当然のことです。しかし,彼らの多くは極寒の地,シベリアに流刑されてきました。第一次世界大戦終結後は,ドイツは敗れ,オーストリアの国力は衰退し,ロシアも革命が起こって状況が一変したため,シベリアに流刑のポーランド人は歓喜に湧きましたが,新しく出現したソ連から弾圧を受け,ポーランド人は凍てつく原野で難民と化し,多くの孤児が出ました。

 

 この時,ポーランド人有志は必死で諸外国に救出活動の助けを求めましたが,日本はすぐに救出を決断し,日本赤十字社,シベリア出兵中の帝国陸軍が一生懸命,ポーランド孤児を救出しました。その数は765名です。日本は,東京と大阪の2か所で平均年齢5歳のポーランドの孤児を受け入れます。飢餓や凍傷で満身創痍の孤児達を必死で看護し,もてなしました。その結果,当時の日本人はこのいたいけなポーランド人孤児の一人も死なせることなく,故国に送ってあげたのです。

 

 この時,多くの日本人の児童は,自分がもっていた人形やおもちゃ,お菓子などを避難所に届けたそうです。本当に優しい子たちです。彼らだって当時,それほど裕福ではなかったはずです。共感力が強かったのでしょう。そして,このポーランドの子たちは,元気になっていよいよポーランドに出発する段になって,日本人看護婦さんの胸にしがみつき,日本人たちとの別れを必死に泣いて嫌がったそうです。

 

 また,これはその日の産経新聞の記事で初めて知ったことですが,当時21歳の看護婦であった松沢フミが担当したポーランドの幼女は凍傷の上に腸チフスを発症していて,もはや手遅れだと思われていました。松沢看護婦はその子が不憫でたまらず,毎晩その幼女のベッドで添い寝してあげました。彼女としては,その幼女が死を待つしかないのであれば,せめて自分の胸で死なせてやりたいと思ったからです。ところが幸いにして,その幼女は奇跡的に一命をとりとめ,それを見届けた松沢看護婦が倒れ,亡くなってしまいました。松沢看護婦自身が腸チフスに感染していたのです。結局,日本はこの765名のポーランド孤児を一人も死なせることなく本国に送ってあげ,亡くなったのは松沢看護婦一人だけでした。

 

 平成21年の秋に,私は家族とともに皇居前広場に行き,今上天皇即位20周年記念の式典などを拝見しました。その時,外国の来賓のスピーチとしてすごく早い段階で登場されたのが(一番最初だったかもしれません),ポーランドからの来賓の方(女性)だったのです。ポーランドは,台湾やトルコ,バルト三国,フィンランドなどと共に特に親日的な国ですが,ポーランドと日本の結びつきの強さは,この大正期の孤児救出も重要なきっかけとなっているのでしょう。阪神淡路大震災の時も,そしてこのたびの東日本大震災の時も,ポーランドから惜しみない援助が送られたのも,こういうことからでしょう。トルコとの絆で言えば,やはりエルトゥールル号事件は大きかったと思います。

 

 いずれにしても,昔の日本人は本当に優しかったのであります。そのメンタリティーは,基本的には今も受け継がれていると思いますがね。

2011/08/19

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 さる8月17日(水)は,ナゴヤドームに行き,巨人対中日戦を観てきました。これは,弁護士仲間10名(巨人ファン5名,中日ファン5名)が観戦し,①負けたチームの方が試合後に食事をごちそうする,②勝ったチームの方が勝ったチームのグッズを相手方各人にプレゼントする,③プレゼントを受けた方(要するに負けたチームの5名)は,そのグッズを身につけて食事等をしなけばならない,というルールです。もうこの集まりはかなりの期間続いております。

 

 その日の試合は0-1でわが巨人が敗れました。あわや完全試合かとビクビクしなければならないほどの貧打ぶりで(僅か2安打),これじゃあ勝てるわけがありません。試合中の論戦も熱くなりましたが,結局,負けは負け。潔く私たちは,行きつけの台湾料理店に直行し,食事をしたのです。敗れたわが巨人ファンの面々がプレゼントを受けたのは,あろうことか中日ドラゴンズの青いヘルメットなどです。私たちは,そのヘルメットなどをかぶったまま,台湾ラーメンを食べました。もちろんビールもいただきましたが。美味しかったけど,相当に屈辱的でした(笑)。このペナルティー(制裁)は店を出るまでというルールですから,店を出る際には他のお客さんにジロジロ見られ,大変に恥ずかしい思いをしました。

 

 それにしても,今年の巨人はやはり弱い。昨日も1-2で逆転負けです(この試合も僅か4安打)。とにかく打てません。これではいくら投手が良いピッチングをしてもダメです。今年の弱さは格別です。覇気というものが感じられないのです。栄光の巨人軍ならば,もうそろそろ来年の戦力構想を練らなくてはなりません。昨日もテレビで巨人戦を観ていたのですが,逆転された時点でテレビのスイッチを消しました。今の巨人には再逆転する力が感じられなかったからです。そして傷心の私は,癒しを求めてバッハの世界(深い森)へと足を踏み入れたのです。昨夜は,ブランデンブルク協奏曲全6曲を,カール・リヒター指揮,ミュンヘンバッハ管弦楽団でその映像と共に楽しみました(DVD)。バッハのケーテン時代の器楽曲の充実ぶりも半端なものではありません。巨人には失望させられながらも,バッハの音楽で安らかな眠りにおちたのです(笑)。

2011/08/18

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 8月18日の政変というのは,江戸末期の文久3年8月18日に起こった事件で,会津藩,薩摩藩を中心とした公武合体派が,長州藩を主とする急進的な尊皇攘夷派を京都から追放したクーデター事件です。思いますに,割と短かった新撰組の活動期間の中で,新撰組が最も輝いていた時期は,この8月18日の政変あたりから,翌元治元年の池田屋事件を経て,同年7月19日の禁門の変(蛤御門の変)のあたりでしょうね。新撰組にとっては,この頃がもっとも生き生きとしていた時代でしょう。それにしても,8月18日の政変の頃は,まだ会津藩と薩摩藩とが手を携えていたのですから,その後の大きな歴史のうねりを感じてしまいます。

 

 禁門の変(蛤御門の変)の際にも,新撰組は大活躍しました。京都御所の現在の蛤御門(正式名称は新在家御門)が,なぜ蛤御門と呼ばれるようになったのかについては,光格天皇の頃に発生した天明の京都大火(大火事)の際,それまではめったに開かなかったこの門が,この大火事の時にやっと開かれたという事実に由来しているとのことです。つまり,貝殻のように固く閉じていたのに,熱い火にあぶられてようやく開いた,ハマグリのようだ,ということで蛤御門になったそうです。

 

 今年の3月11日は,かつてこのブログでも書きましたように,私は京都旅行の幹事をやっていまして,新撰組コースの責任者だったのです。何度も下見にも行きました。その旅行コースのことですが,あの日,3月11日,私たちの貸し切りバスがちょうど蛤御門を出発し,その次の行き先である八木邸に向かう途中で,あの東日本大震災が発生したのです。その時点では私たちは全く気付いておりませんでした。その日の午後5時ころに知ったのです。

 

 このお盆の時期,改めてこのたびの大震災でお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りしますとともに,ご遺族の方々や被災された方々に対し,心からのお見舞いを申し上げます。

2011/08/16

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 いやー,暑い,暑い・・・。夏だから当たり前だということは十分に分かってはいるつもりですが,それでも思わず「暑い」という言葉が口をつきます。昨晩は,お風呂に入って横になり,テレビを付けましたら,「ビートたけしのTVタックル」という番組が放送されていました。この番組は割と面白いので昔はよく見ていたのですが,久しぶりに目にしました。

 

 そうしたら,ゲストとして2人の「ジャーナリスト」と称する中国人が出演しており,そのうちの男性の方が,男性にしては落ち着きがなく甲高い声で,尖閣諸島は中国の領土だと述べていました。これに対して評論家の三宅久之さんが,アメリカが沖縄を日本に返還した際,沖縄県の一部である尖閣諸島の返還について中国は異議を唱えたのか,と突っ込んでおりました。そうしましたら,その中国人の「ジャーナリスト」と称する男性は,「その頃はまだ中国は力がなかったからだ。今は強いから主張できる・・・」みたいなことをギャーギャー言っておりました(笑)。その言い方や言い分を耳にしていると,魯迅の「阿Q正伝」に主人公として登場する「阿Q」を思わず思い出しました。正にこの男性は「阿Q」でした(笑)。

 

 思いますに,歴史学というのは,領土を含め,客観的な史料等に基づいて史実を研究する学問だと認識しておりますし,客観性を有するが故に学問の名に値すると思います。でも,中国は易姓革命の国であり,征服した王朝が後に自己の都合のよいように歴史を書き換え,それが「正史」とされてきました。1949年には中国共産党が中華人民共和国を樹立し,現在でも中国共産党が一党独裁を維持し,現在中国で教えられている歴史というのは,いわば「中国共産党史観」に基づくものです。ですから,中国における歴史ないし歴史学は,さきほど私が述べたような定義とはほど遠く,彼らの言う歴史はむしろ政治なのです。

 

 さきほどの「阿Q」さんが述べた,「その頃はまだ中国は力がなかったからだ。今は強いから主張できる・・・」みたいな論はそのことを如実に示しており,力があれば何とでもなるんだ,客観的な史料に基づく史実研究なんかどうでもよい,国際法もへったくれもないという立論なのです。韓国も似たようなものです。韓国国内で歴史として教えられている内容が,いかに史実に反した歪められたものであるか。竹島にしても,韓国の当時の大統領であった李承晩が,国際法を完全に無視して李承晩ラインなるものを引いた上で,竹島をその中に取り込み,実効支配をし始めたというのが歴史的事実ですし,韓国が竹島の領有権を裏付けるものとしてかつて提出したことのある史料はことごとく矛盾点をはらんでおります。日本がこの問題に関し,かつて2度にわたって国際司法裁判所での解決を提案したにもかかわらず,韓国がいずれもこれに応じなかったのは,国際法上は自らの立場に分がないことが分かっているからでしょう。所詮これらの国々にあっては,歴史は政治なのです。

 

 ところで,私たち日本国民は,尖閣諸島にしても竹島にしても,日本に固有の領有権があるという結論自体は知っていても,中国や韓国のいいがかりのような主張に対して,理論的にきちんと反論でき,きちんと理論的に日本の主張を説明できるでしょうか。評論家の櫻井よしこさんは,フランスのある哲学者の「歴史を知らない人間は,人間ではない」という言葉をかつて引用されたことがありました。歴史を知らなければなりませんね。あー,それにしても暑い,暑い・・。

2011/08/12

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 まぁ,昨日は久しぶりに負けましたけど,わが読売ジャイアンツは借金をほぼ完済し,あとは上昇していく感じが出てきましたし,わが名古屋グランパスは18チーム中第3位の好位置につけ,しかも首位との勝ち点差は僅かに2です。両方とも期待が持てます。

 

 しかし,しかしですよ。最近のテレビ番組は,ごく一部を除いては全く見る価値もありません。芸能人の内輪話の域を出ないもの,決して笑えないいじめのような内容のもの,などなど。また,私は詳しくは知りませんが,韓流ドラマやK-POPというのは,日本のテレビ番組をこれほどまでに占有するほど本当に人気が高いのでしょうか。とてもそうは思えません。昼間っから韓流ドラマを3時間も4時間も,しかもハシゴしながら見ている人がいるんでしょうか。夜間だって,どこかの局では韓流ドラマが放送されているような状況です。

 

 また,マスコミの韓国,中国に対する迎合的な傾向は今更言うまでもありませんが,特に最近ひどいなと思うのはフジテレビですね。フジテレビの番組では,他の局と比較してみても突出して韓国のタレントや芸能人がしょっちゅう出演しており,ハングル文字が踊っております。どこの国の放送局かと思うほどです。スタジオのセットも大韓民国の旗をデザインしたようなものがよく現れます。サッカーの日本代表対韓国代表の試合を「韓日戦」と表示したこともありました。なでしこジャパンがW杯で優勝した時,この局(フジテレビ)は,表彰式を放映しませんでした。わざととしか言いようがありません。フィギュアスケートの大会中継でも,浅田真央選手を貶め,キム・ヨナ選手をことさら賞揚しております。君が代や日の丸を放映することに消極です。もっとも好きな鍋に関するアンケートで,20歳代から60歳代まですべてキムチ鍋が第1位というのは信じられません・・・,などなど。

 

 何も私は,韓流ドラマやK-POPなどがそれ自体悪いと言っているのではありません。日本にもファンがいるのでしょう。でもね,今のようなマスコミの現状(特にフジテレビ)のように,本当にそれほどまでの愛好者が存在しているのでしょうか。今のようなマスコミの現状(特にフジテレビ)の裏には,何か私達の目には見えない,知られざる勢力,思惑が隠れているとしか思えず,不自然で歪められている感を払拭できないというのが,自分にとって問題なのです。

 

 韓国政府は,大韓民国国家ブランド委員会や韓国コンテンツ振興院(KOCCA)の設立等を通して,対外世論工作活動の尖兵としてK-POPを強力に後援しており,スターを育成するために4年間で1兆ウォンの税金を投資しておりますし,2008年度でいうと,韓国の文化振興予算は1169億円(国家予算比では日本の7倍)で,国家的な規模で韓流ドラマ,K-POPなどの大衆文化の海外への宣伝と輸出を積極的に推し進めているのです。私としては,今のマスコミがその政策に乗せられている,そして個人としては不自然で歪められた番組ないし番組表に直面させられているという感を否めないのです。また,フジテレビの日枝久会長は,日韓間の文化コンテンツ産業発展に寄与したとして韓国の高麗大学から名誉博士号を受けるなどしてご満悦ですし,広告代理店最大手の電通の成田豊名誉相談役と韓国との関係は極めて密接のようですし,スポンサーの広告料に依存しているマスコミは電通の機嫌を損ねてはならないのでしょう。

2011/08/10

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 あー,暑い,暑い・・・。どうしてこんな暑いんだろう。こう暑くっちゃあ,ただでさえ思考能力がないことに加えて,ますます思考停止になってしまいます。最近,このブログの更新頻度がさえないのも,暑さのせいです(笑)。

 

 今朝の読売新聞朝刊の「編集手帳」には良い話が載っておりました。先日,放送作家の前田武彦さんが亡くなりましたが,彼は結婚して間もないころはお金に大変苦労しており,貯金箱に5円玉を6個見つけて,その30円という有り金の全てで,あんパン1個と20個入りのキャラメル1箱を買い,それぞれ半分ずつ分け合ってご婦人と食べたそうです。つましい生活です。将来が不安だったでしょう。その際,前田さんがキャラメルを噛んでいたら奥歯の金冠が取れたので,これを質屋に入れたら思いの外高く買い取ってくれ,650円になったそうです。その日のご夫人がつけた家計簿には「収入=650円,(内訳)主人、歯」と記載されていたそうです(笑)。

 

 最近では法曹人口が無軌道に増やされ,弁護士が激増し,弁護士志望の司法修習生の就職難がのっぴきならないところまで来ておりますし,既存の弁護士,私なんかはキャリアからしてもう中堅になるのでしょうが,中堅どころの弁護士事務所ですらその経営難が問題となり,大手渉外事務所でもどんどん人員が整理されている状況のようです。つまり,弁護士は大変な時代を迎えているのです。

 

 私が小学生のころに耳にした曲で,今もどういう訳か頭の中に残っている歌があります。1964年のリリースですから,東京オリンピックが開催され,東海道新幹線が開通した年です。その歌は「だまって俺についてこい」というタイトルで,植木等さんが歌っておりました。その歌詞はというと・・・

 

「ぜにのないやつぁ 俺んとこへこい 俺もないけど 心配すんな みろよ 青い空 白い雲 そのうちなんとかなるだろう」

 

 素晴らしい歌詞です(青島幸男作詞)。お金のない奴は俺んとこへ来いと誘っておきながら,俺もないけど心配するな,だと・・。しかもそのうちなんとかなると断言しておきながら,その根拠が全く示されておりません(笑)。しかしねぇ,この底抜けの楽天主義がいいのですね。自分にはない気質だから,私もこの曲,歌詞に憧れてしまうのでしょう。この歌が流行った時代は,「青い空 白い雲」という歌詞が示すように,国民は貧しいけれど何となく明るい将来を信じ,希望がもてたのでしょうね。

 

 私は,朝の通勤はやはり歩いており,いろんな経路を試しておりますが,今の季節はわざとセミがやかましいほどに泣いている木々の脇を選んでおります。勇気のシャワーを浴びたいからでしょうか。それらのセミはあと数日で死ぬのでしょうが,その一生懸命な鳴き声は私に対して,「お前もいろいろあるんだろうが,余り頑張りすぎないようにして,人生を全うしろよ!」と励ましてくれているような感じがするからです。

2011/08/09

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 いやー,暑い,暑い・・・。何でこんなに暑いんでっしゃろ。汗,拭いても拭いても流れてきよるわ。どないなっとんねん・・。

 

 昨日は大阪へ出張に行ってまいりました。一晩寝て,ようやく大阪弁が直りました(笑)。いやー,大阪はコテコテでんな-。地下鉄のオバはんはよくしゃべりますね。互いに扇子で仰ぎながら,会話が途切れるということが全くありません。それに大きな声です。夏休み中で人口密度が高いこともあるのでしょうが,地下鉄の人の流れが何となくごちゃごちゃした感がありますね。それも庶民的で良いとは思いますが・・・。あとは,エスカレーターはみんな右寄りです。戸惑いました(笑)。

 

 さて,もうどうしようもないのが菅政権です。菅直人という希代の俗物です。将棋でいえば,もう詰んでおります。潔い棋士ならばとっくに投了していると思いますよ。この名誉欲だけの人間は,最終的には頭に金を打たれて詰まされるまで指し続けるのでしょうか。

 

 つい最近,「いまアメリカで起きている本当のこと」(日高義樹著,PHP研究所)という本を読みました。この本にはいろいろな事が書かれておりましたが,はっきりとしていることは,現在のアメリカのオバマ政権はもちろんのこと,共和党の有力者のほとんどは,菅政権を全くと言っていいほど信用しておりません。より正確に言えば,相手にしていないというのが真実のようです。日高義樹さんは在米期間も極めて長く,ハドソン研究所首席研究員であり情報通,したがってその論述には説得力があります。

 

 それにどうです?昨日の産経新聞朝刊の記事。アメリカ側は日米首脳会談の日程調整を事実上拒否しています。アメリカが日米首脳会談に消極的なのは,様々な理由があるのでしょうが,何よりも菅という人間と会って話をしても何の成果も期待できないからでしょう。菅政権になってからも,米軍普天間飛行場問題は動いていません。菅という人が「平成の開国」などとぶち上げたTPPの交渉も先送りされています(もっとも,私はTPPには問題があると思っておりますが)。実は,8月7日に行われていた先進7か国(G7)の財務相代理緊急協議を前に,アメリカのオバマ大統領やフランスのサルコジ大統領,ドイツのメルケル首相ら欧米各国の首脳は頻繁に連絡を取り合っていました。少しでも対応を誤れば,世界的な金融危機を引き起こしかねないという強い危機感があるためです。にもかかわらず,世界第3位の経済大国である日本の菅首相のもとには各国首脳からの連絡は一切なかったそうです(笑)。2008年のリーマン・ショックの時は,当時の麻生太郎首相は各国首脳との間で,金融サミット(G20)の枠組み作りに向けた調整を行っていたというのに・・・。

 

 また,菅という名誉欲の塊が6月2日に「退陣表明」した後に来日,会談した元首級は僅かに4人のみで,今後も元首級の会談予定は入っていないそうです。産経新聞は,この状況を外交の休眠状態と表現し,諸外国はこの居座り首相を無視しているとまで述べています。悲しいかな全くそのとおりなのです(笑)。

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