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弁護士ブログ

2010/04/19

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 僕ももう弁護士16年目の春を迎えた。経験を積むうちに,事件処理の手法を身につけたり,事件の大体の見通しは立つようになった。でも,最近では何だか実体法(例えば民法,刑法,商法など)や手続法(例えば民事訴訟法,刑事訴訟法など)の知識をもう一度確かなものにしなければと反省している。司法試験受験生の時に勉強したように,もう一度これらの法律に関する基本書を読んで勉強したいという気持が強くなりつつあるのである。

 

 ただそうは言っても,実際の休日の過ごし方というと,事務所に出て来て仕事をせざるを得なかったり,ゴルフで気晴らししたり,好きな本を読んだりで,なかなか法律の基本書を読んでの勉強には至らないのが実情である。この週末の読書といえば,「毛沢東の文革大虐殺」(宗永毅編,松田州二訳,原書房)という本を読破した。約380ページに及ぶ本であるが,あっという間に読み終えてしまった。この本の訳者の日本語はとても正確で,読み易かった。外国人の著作については,何よりも翻訳が重要であるということを改めて痛感した。

 

 この本は,中国の各地方政府の調査報告書や資料だけでなく,各筆者自身が実際に文化大革命を経験した生存者へのインタビューなどに基づいて著作されたものであり,正に史実そのものであろう。文化大革命というのは,プロレタリア文化大革命ともよばれ,ウィキペディアによると,名目はともかくとして「中国共産党指導部内における修正主義の伸長に危機感を抱いた毛沢東らによる,暴力的行為を伴った大規模な権力闘争と評価されている。政治・経済・思想・文化の全般にわたる改革運動のはずであったが,実際には全国の人民を巻き込んだ粛清運動として展開され,数千万人の犠牲者を出したほか,国内の主要な文化の破壊と経済活動の長期停滞をもたらす惨事となった。」とされているものである。修正主義というのは,その当時の劉少奇らの考え方のことを述べているのであろうが,いわゆる大躍進政策で農民らが約4000万人も餓死などにより死亡した無謀な政策を改めるように建言した劉少奇らの方が正当なのであろう。毛沢東率いる中国共産党は,延安整風運動,反右派闘争,この文化大革命と粛清の嵐の連続である。

 

 この「毛沢東の文革大虐殺」(宗永毅編,松田州二訳,原書房)という本では,文化大革命の最前線の具体的な状況がよく理解できるよう記述されている。一方,同時期における中国共産党中央の権力闘争の状況は,「マオ-誰も知らなかった毛沢東(上・下)」(ユン・チアン,ジョン・ハリディ著,土屋京子訳,講談社),「周恩来秘録 上・下」(高文謙著,上村幸治訳,文藝春秋)などを読むと詳しく理解できる。大躍進政策による未曾有の数の犠牲者だけでなく,文化大革命によるこの途方もない数の犠牲者の存在を知るにつけ,現在も天安門に毛沢東の肖像画が飾られ,人民元の肖像画もこの元指導者であることに相当の違和感,いや恐怖感さえ覚えてしまう。

 

 わが国の一万円札の肖像画は,明治時代のオピニオンリーダーであり,「脱亜論」を唱えていた福沢諭吉先生である。

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