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弁護士ブログ

2010/04/12

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 ネットでいろいろな記事を目にするが,民主党政権がどうしてもやるという「子ども手当て」については,受給を求める外国人が連日地方公共団体の窓口を訪れ,現場は大変なことになっているようである。何しろ,日本に居住している外国人の母国にその子どもがいれば,やはり手当てが支給されるというのである。このような受給申請については,実子でも養子でもよく,不正受給の危険性もあるため,厚生労働省はあわてて「年2回以上はその子どもと面会していることをパスポートなどで確認すること」などといった要件チェックをするよう通達した。でもねぇ,そもそも民主党は,このように外国にいる子どもの実数やそれらに対する支給総額を把握しないまま法案,予算を通してしまったんじゃないだろうか。場当たり的である。

 

 しかも,この子ども手当ては,参議院議員選挙前の6月に2か月分,10月に4か月分,翌2月に4か月分という変則的な支給方法となっており,いかにも参議院議員選挙前に何とか支給したいという意図が見え透いている。

 

 今年度は一人あたり月額1万3000円であるが,来年度は月額2万6000円になるという。もし2万6000円となると,約5兆4000億円もの財源が必要になると言われており,しかもこれには外国に居住している子ども(日本に居住している外国人の)に対する分が十分に組み込まれているかどうかも疑わしい。今年度は税収が約37兆円であったにもかかわらず約44兆円もの国債を発行している始末である。来年度子ども手当ての恒久財源も確保されていない。これはバラマキであって,結局はこの子どもたちが大人になった時の国の借金として背負う羽目になる。

 

 朝三暮四という中国の故事があるが,ウィキペディアによると次のような内容である。
「非常に猿と戯れるのが好きな男がいた。この男は家族のことも放っておいて,猿を可愛がるものだから,餌の時間になるといつも猿が寄ってくる。ところが,それが原因である日,奥さんに『猿の餌を減らしてくれないと、子どもたちの食べる物までなくなってしまう』と窘められてしまう。困った男は何とか猿たちを籠絡しようとし,一斉に呼びかけた。これからは『朝には木の実を三つ,暮(ばん)には四つしかやれない』と告げるも,猿たちは皆不満顔。それならば『朝は四つ,暮は三つならどうだ』と言うと,合計七つは変わらないにも係わらず猿は皆,納得してしまったのである。そこから『朝三暮四』は,人を巧みに言いくるめて騙すこと,また猿の立場から,物事の根本的な違いに気付かない愚かな人を指す言葉となった。」

 

 確かに必ずしも好況とは言えず,生活は楽ではない。したがって,15歳未満の子どもを持つ家庭では子ども手当ての支給はありがたい面はあろう。その意味では,朝三暮四の故事を引き合いに出すのは不謹慎かもしれない。でも,将来のことをよく考えると,超赤字国債を発行してまでやることだろうか。むしろ安心して働けるセーフティーネットの整備,待機児童解消のための人的・物的整備,有効な景気浮揚対策を行うべきであり,そして何よりも将来の日本を担ってくれる大切な子どもたちの教育の中身こそが重要なのではないだろうか。

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