まだパリ・パラリンピックの日程が控えていますが,先日パリ五輪の閉会式も終わりましたね。繰り返しますが,日本選手団の奮闘に心から敬意を表します。金メダル20個というのは,海外で開催されたオリンピックでの日本選手団の最高成績だそうです。
もうパリ五輪の閉会式も終了したことですし,後になってとやかく言うのも憚られるところですが,今回のパリ五輪についてはその運営上,果たしてスポーツ選手に敬意が払われていたか,そして審判の判定を含めスポーツとしての公正さが保たれていたかについては,残念ながらいずれも疑問符が付きますね。
過去約100年にわたってセーヌ川はその水質の点で遊泳禁止になっていたのです。確かにこのオリンピックに向けて水質改善に多額の予算がつぎ込まれたとはいうものの,雨が降れば雨水とともに旧式の下水道からの生活排水,下水が混入して川に流れ込むため,やはり大腸菌などの汚染は不可避です。案の定,トライアスロン参加選手の中には体調を崩して嘔吐を10回繰り返して入院してその後の競技を棄権したり,オープンウォータースイミング参加選手も嘔吐や下痢をしたり,第三者機関の調査では「浮遊性大腸菌群のカウントでは許容範囲だったが,包括的な大腸菌群のカウントでは制限値を超えていた。」との報告もありました。
選手村では基本的にはエアコンの設置がなく(フランス選手団の部屋にはエアコンの設置があったとのこと),暑さで睡眠不足になる選手も後を絶たず,何とか自費により臨時でエアコンの設置を余儀なくされたり(経済的余裕のない国や選手はこれもできない),また,選手村での食事ではアスリートのたんぱく源となる卵や鶏肉が不足し,野菜や豆類などのビーガン食に重点を置いた食事の提供で,選手からはクレームのオンパレードだったそうです。結局,思い余って選手村を出て,独自にホテルに宿泊した選手団も少なくなかったようです。運営上,とてもスポーツ選手に敬意が払われていたとはいえないようですね。
審判の判定を含め,スポーツとしての公正さが保たれていたのかについても疑問の残る大会でしたね。私は五輪の前半,日本らしい柔道が世界に喧伝されるべきだと思って,特に柔道に関心をもってテレビを見ていました。私は勿論素人ですから的外れなことを言っているかもしれませんが,男子60キロ級の準々決勝で永山竜樹選手がスペインの選手に一本負けをした試合は明らかに誤審ではないかと思いました。相手が締め技に入った後,メキシコの女性審判は進展がないとして「待て」と宣言したにもかかわらず,相手はその後も約6秒間締め続け(相手は「待て」の声が聞こえなかったと弁解している),結局「落ちた」(失神した)永山選手が一本負けを宣告されたのです。そもそも「待て」の後の行為は無効でしょう!審判団は結果的に「落ちた」ことを理由に判定を覆さなかった。それじゃあ,「待て」を無視して反則を続けた者が得をすることになります。また,この柔道選手としての経験があまりない女性審判は,「待て」を宣言した後ですぐに締め技を止めさせるべきだった。
惜しくも銀メダルとなった男子90キロ級の決勝に進んだ村尾三四郎選手も,見事な内股を決めたかに思えたのですが,審判は技ありも取らない。そして例のフランスとの混合団体決勝も明らかにおかしい。3-1でリードし,ここで登場した阿部一二三はフランス選手を圧倒し,既に指導2回を受けていたフランス選手に対してさらに果敢に攻撃を仕掛け,そのフランス選手は極めて消極的な態度を継続していたにもかかわらず,フランスの応援団に忖度したのか決して3回目の指導を出さなかったのも明らかに公正さを欠く審判の判断です(ルーマニアの女性審判)。そして極めつけは90キロ超級のリネールを登場させた例のデジタル式ルーレット(笑)。
柔道に限っても誤審騒ぎは少なくなかったのに,他の競技を含めれば誤審騒ぎ,誤審疑惑には事欠きません。いやー,この暑いのに愚痴ばかりが続くのも何ですから,もうこの辺でやめておきます(笑)。
いずれにしても,あの醜悪だった開会式のLGBTQ+やポリティカル・コレクトネスの押し付け,マリー・アントワネットの斬首された首に擬した血なまぐさい演出にも辟易としましたが,大会の運営自体も決してスポーツ選手に対する敬意が払われたとはいえず,また,審判の判断を含めスポーツとしての公正さが保たれたとは評価できない五輪だったと思わざるを得ないのです。
いよいよパリ五輪も日程的には終盤となりましたね。日本選手団の奮闘に心から敬意を表します。
さて,パリ五輪の開会式から約2週間が経過しようとしていますが,みなさんはあの開会式のいろいろな場面のことはもうお忘れでしょうか。私も長いこと生きておりますが(笑),率直に言ってあのように醜悪な,そして嫌悪感を覚える開会式を目にしたことはありませんでした。残念ながら・・・。
恐らくはレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をオマージュしたと思われる奇妙な風体の各登場人物そして演出は,LGBTQ+や多様性とやらに対する理解を強く求める趣旨に出たものでしょう。しかしながら,こういった演出や映像は,その筋の左翼活動家やそのシンパによる押しつけがましさを感じますし,お茶の間で見せられたり子供に見せるようなものではないでしょう。やはり欧米もいよいよここまで来てしまったのかと思いました。あるブログの作者はうまいこと表現しています。いわく,「世界中のキリスト教徒は、パリ大会の主催者がレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』のタブローで開会式を締めくくる決定に抗議している。ルネサンス期の画家が描いたイエス・キリストと使徒たちの有名な絵は、ドラッグクイーンや同性愛者、性転換者を巻き込んだバッカス祭として再解釈された。」
LGBTQ+,多様性(多文化共生,人種,移民など),そしてジェンダー思想のごり押しには辟易としますし,いわゆるポリティカル・コレクトネス(政治的に正しいこと)に対しては絶対に異論は唱えさせないぞ,といったような有形,無形の圧力を感じてしまう今日この頃です(笑)。
それにフランス革命時のマリー・アントワネットの斬首された首を思わせる演出やバーッと血が噴き出す様子を擬した演出なども明らかに狂気的で悪趣味です。こんな演出で何を訴えたかったのでしょうか。エドマンド・バークも「フランス革命の省察」において,狂気めいた行き過ぎや理性万能主義の危険性に警鐘を鳴らしていたではありませんか。
このたびのパリ五輪の開会式を見て私が覚えた嫌悪感,違和感については,ざっとこんなところです(もっと本当は言いたいことはあるのですが,「お前のブログは長過ぎる。」とお叱りを受けることも多いので,これくらいにしておきます。)。
ただ,アメリカのドナルド・トランプ大統領候補(共和党選出)や,スロバキア副首相のトマーシュ・タラバは次のように述べておりますので,引用しておきます。タラバ副首相はパリ五輪の閉会式はボイコットする旨を明言しています。
「パリ五輪の開会式は本当にひどい。恥ずべきものだった。」(ドナルド・トランプ)
「私は閉会式でスロバキアを代表するはずだったが、普通(ノーマル)の世界にとって、このオリンピックは倒錯した退廃の忌まわしい象徴として永遠に記憶されるだろう。スポーツの美しさを悪用し、それを進歩的な政治劇へと仕立て上げたのだ。」
「キリスト教への侮辱と提示された退廃は、文化とゴミの違いを理解している普通の世界全体を怒らせるほどのレベルに達している。」(トマーシュ・タラバ)
今更ながら,やはりドジャースの大谷翔平選手はスーパースターですね。その活躍ぶりを観ていますと,私に勇気を与え,何やら日本人として誇らしい気持にさせてくれます。お前は何を言っているんだと言われそうですが,東証プライム上場企業のある社外取締役の方と先日歓談していたら,その方も私と同様,大谷選手の活躍ぶりを観るにつけ士気を鼓舞されると仰っていました。大谷選手とは縁もゆかりもないのですが,彼が活躍すると何かしら勇気づけられるのですよ(笑)。これはもう理屈抜きです。
連休中の5月6日でしたか,強豪ブレーブス(アトランタ)戦をテレビで生中継を観ていましたが,初回先頭打者のムーキー・ベッツが四球で出塁したら,DHの大谷選手が速球派の左腕投手から特大(約141メートル)の第9号本塁打を左中間にぶちかました時には鳥肌が立ちました。本当に凄い!彼はこの日は4打数4安打で第4打席にはこの日2本目となる第10号本塁打まで放つという大活躍ぶり。
翌5月7日にはマーリンズ(マイアミ)との試合でしたが,初回表に相手に2点を取られてしまったのですが,すぐその裏の攻撃ではやはりベッツが四球で出塁した後,2番DHの大谷がセンターバックスクリーン方向へ第11号本塁打を放ち,あっという間に同点に追いつき,さらにその直後,3番打者のフレディ・フリーマンがソロ本塁打を放ってあっという間に逆転してしまいました。この3人で瞬時に3点取って逆転という訳です。もうドジャースファンは熱狂の渦です(笑)。
それにしても大谷選手は早くも監督や同僚からリスペクトされ,チームに溶け込んでいることがその映像などからもよく分かります。日本人らしく礼儀正しく,優しく振舞っていますね。バットボーイ(少年)がヘルメットや手袋等を取りにくれば,大谷選手は決まって「頼むよ。ありがとう。」といった感じで彼らの肩をポンと叩いて労いますし,本塁打を放ってホームベースを踏む時だって白線を踏んで乱すことのないように気を付けています。こういったところにも大谷選手の人柄が表れ,その申し分のない成績とともに同僚やファンから親しまれている理由なのでしょう。
ドジャースの1番から3番までのいわゆるMVPトリオの活躍は素晴らしく,人間的にも尊敬に値する人たちであるように思います。出塁して先にホームインしたベッツ選手などは,第11号本塁打を放った大谷選手がホームインする際には可愛らしく胸で手を合わせて仏様を拝むかのようにお辞儀をして迎えていました(笑)。
34歳のフリーマン選手は,本塁打を放った大谷選手がホームインする際には,たいていは自分のバットを足に挟んで両手で拍手をしながら迎え入れて手でタッチします。映像を見ていてもフリーマンは精神的にも非常に落ち着いていて,いかにも人格者だなと感じます。彼は自分が10歳の時に愛する母親を皮膚がんで失うという不幸に遭遇していますので,酷暑でもアンダーシャツを着用していますが,彼の父親はインタビューで次のように答えています。「フレディ(フリーマン選手のこと)のシューズには今も母親のイニシャルが入っている。彼は汚い言葉を言わないし、グラウンドでつばを吐かない。母がやってはいけないと言ったことを今でも守っている。」
さて,何でチーム名が「ドジャース」なんでしょう。気になって調べてみました。”dodge”は「避ける」という英語で,私たちも小学生の頃にドッジボールをやってボールに当たらないように避けたり,逃げたりしていましたよね。ドジャーは避ける人という意味で,その複数形はドジャース(dodgers)です。ロサンゼルス・ドジャースは今でこそロサンゼルスが本拠地ですが,チーム発足以来(1883年),1957年まではニューヨーク(ブルックリン地区)が本拠地でした。当時ブルックリン地区では路面電車(Trolley)が極めて多く,住人たちは路面電車を避けて通らざるを得ず,ブルックリンの住人は「路面電車を避ける人たち」(Trolley Dodgers)と呼ばれていました。これがチーム名の由来という訳です。
大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手,復活に向けて右肘靭帯の手術を受けましたね。手術は無事に成功したとのこと,本当に何よりです。やはり賢明な彼は,できるだけ球場に足を運び,チームメイトらと一緒の時間を過ごすようにしつつも,その一方で負傷箇所の諸検査を経て,以前にトミー・ジョン手術を執刀してくれたニール・エラトロッシュ医師からの説明,アドバイスを受けるなど,復活に向けて着々と準備していたのですね。さすがです。
ちょっと前の産経新聞の「産経抄」にも書いてあったのですが,肘の靭帯の再建手術であるトミー・ジョン手術というのは,かつてこの手術を受けて見事に2年後に復活した元ヤンキースのトミー・ジョン投手の名前に由来しています。あの有名なフランク・ジョーブ医師が執刀して,見事に成功し,結局トミー・ジョン投手は1989年のヤンキースの開幕投手にも選ばれ,当時は大リーグ最年長の45歳でした。そしてこの左腕投手は通算288勝を挙げるのですが,そのうちの半分以上がこの手術を受けた後の勝利だったというのです。
新聞記事によると,ニール・エラトロッシュ医師は,多くのプロ野球選手を執刀した整形外科医のフランク・ジョーブ氏の元で学んでおり,アメリカを代表するトミー・ジョン手術の権威です。大谷選手としても前回の手術が成功し,その後は復活もしているので,この医師を信頼していたのでしょう。ただ,今回大谷選手が受けた手術は,トミー・ジョン手術のような完全な再建ではなく,「インターナル・ブレイス」と呼ばれる新たな手術方法のようで,靭帯に強度を与えるために厚い縫合糸のような素材が使用される「修復」術だったとも言われています。ただいずれにしても,手術は成功したようで,今後はリハビリ期間を経て見事に復活してもらいたいものです。
ネットの記事などを読んでいますと,非常に多くの人達が,大谷選手の活躍ぶりを伝えるNHK-BSのテレビ中継を楽しんでいたようで,私も午前5時ころから放映されるような時には観ていました。本当に凄い選手だと思いますし,勇気を与えてくれます。投稿されたコメントなどを見ますと,サラリーマンでしょうか,仕事で辛いことがあっても大谷選手の活躍ぶりで勇気づけられるといったものもあります。今シーズン終盤での彼の故障はとても残念ですし,大谷選手を擁するエンゼルスの試合のテレビ中継もなくなってしまったのは寂しい限りです。
それにしても,今シーズンの大谷選手の成績,とてつもないものです。DHとしては本塁打44本,95打点,打率3割4厘,投手としては10勝,防御率3.14という驚異的なものです。その存在がチームの精神的な支柱になっている感もあり,礼儀正しい振る舞い,勝利へのこだわり,ストイックなまでの健康管理と自己鍛錬,まさに「ユニコーン」です。
言葉を換えれば,いわば,野球の申し子ですね。「申し子」の意味は,「神仏から授かった子ども」あるいは「霊的なものから生まれた子ども」という意味で,少し大げさなようですが「神がかった力をもった子ども」とでもいいましょうか。ちょっと言い過ぎですか(笑)。
とにかく,大谷選手のあの豪快なホームランや快刀乱麻の投球を再び目にしたいものです。
女子サッカーW杯,なでしこジャパンは残念でしたね。でも,世界ランキング11位なのにベスト8まで進出したのですから,天晴れだったと思います。
ただ,ベスト4をかけた対スウェーデン戦では日本は前半が確かシュート0だったと思いますが,ほぼ一方的に相手チームにボールを保持され,消極的な戦いぶりで残念な気もしました。身長差は歴然としている中で,相手チームはロングボールを多用したり(いわゆるパワープレー),セットプレーでの得点を狙っているのですから,むしろ日本が厳しいチェック(プレスをかける)などして好きにクロスを上げさせないようにする必要があるのにこれが不十分で,逆に相手から厳しいチェックを受けてボールを保持できず,フィジカルコンタクトでも負けていました。
こういったことはかねてからの課題でしたし,今後もこのような課題をクリアしていく必要があるのではないでしょうか。来年はパリ五輪が開催されるのですから,定評のある組織力にはさらに磨きをかけながら,今回改めて浮き彫りになった課題を踏まえて修正していく必要がありますね(素人のくせに偉そうに【笑】)。
もう最近ではMLBのエンゼルスのメンバーをほとんど覚えてしまいました(笑)。大谷翔平選手の正に異次元の活躍ぶりに私も大いに士気を鼓舞されておりますし,同じ日本人として誇らしい気持ちにもなっています。以前はそうでもなかったのですが,最近では大谷選手の各打席,各登板の状況が気になって,時間があればNHK・BS1の放送をチェックしています。
彼の活躍ぶりを「異次元」と形容しましたが,現時点で指名打者としては本塁打42本,投手としては10勝,本当に凄いとしか言いようがありません。しかも,彼には所属チームを牽引していくリーダーシップもあり,またその愛すべき人柄も高く評価されています。
昨日の試合でも,第1打席で第42号本塁打を放ってチームの士気を高め,さらには2本の内野安打も放ちました。第42号本塁打も勿論ですが,何に感動したかといいますと2本の内野安打の時,大谷選手は,本当は連日の試合出場で肉体的にも相当に疲労していると思われるのに全力疾走して内野安打にしていることです。そのような一生懸命な姿を他のチームメイトも見習ってほしい(笑)。そうすれば,「なおエ」はもっと少なくできるはずです。
大谷選手のリーダーシップで思い出すのが,今年3月に行われたWBCの決勝(対アメリカ戦)における彼のチームメイトに対する戦前の次のような発言です。
「(アメリカチームは)ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見たらトラウトもいる、ライトにベッツがいたり、野球をやっていれば誰もが聞いた選手たちがいると思うが、きょう1日だけはやっぱり憧れてしまったら超えられない。僕らは、きょう超えるために、トップになるために来たので、きょう1日だけは彼らへの憧れを捨てて勝つことだけを考えていきましょう。さあ行こう。」
大谷選手はもう既に日米の野球界ではレジェンドになっております。もう29歳であり,過去には左膝や右肘の手術をしていますが,今後も怪我のないようにますます活躍して欲しいと思っております。
サッカー女子W杯(オーストラリア・ニュージーランド共催)もいよいよ決勝トーナメント,佳境に入って来ましたね。わが日本代表(なでしこジャパン)はこれまで快進撃を続けており,その活躍ぶりはエンゼルスの大谷翔平選手と同様,私を励ましてくれています。
これまでの彼女らの戦いぶりなどを見ておりますと,何よりもチームとしての一体感,そして監督と選手との信頼関係の存在を窺わせます。また,対スペイン戦ではボールポゼッション(保持率)は譲り,隙あらばカウンター攻撃で少ないチャンスをものにするという戦術。そして5バックで守備的ながら高さを誇る対ノルウェー戦では,サイド攻撃や細かいパスをつないで(相手のミスも誘う),決定機をものにし,相手のパワープレー(ロングボールをゴール前に上げて身長の高さを生かす)に対しては,できるだけ厳しいチェックをしてクロスを上げさせない・・・。本当にうまく戦っており,それも戦術の共通理解が選手間で徹底しているからでしょう。
次は,世界ランキング3位で,あのアメリカを破ったスウェーデンが相手です。これまでの対戦成績では日本は1つだけ負け越しておりますが,8月11日のこの対戦も何とか頑張ってラウンド8(準々決勝)に勝ち進んで欲しいと思います。
先日の産経新聞の「産経抄」に書いてあったのですが,この日本女子サッカーの歴史も決して平たんな道ではなかったのですね。2011年のW杯優勝の偉業を達成した時には日本中が盛り上がりましたけど,女子サッカーの人気はやはり浮き沈みを経験し,国内リーグの観客動員については不入りに泣いています。
今から20年前のサッカー女子W杯アメリカ大会のさなかでのエピソードが「産経抄」で紹介されていました。当時,川渕三郎さんが日本協会会長として女子日本代表選手の激励に訪れた際,「問題や課題があれば言って欲しい。」と彼女らに声をかけた。そうしたら選手の一人が遠慮がちに,「合宿に行く時、交通費の前借りができないでしょうか。」とささやかで切実な願いを口にしたそうです。それくらい当時はまだ女子サッカー日本代表選手といえども冷遇されており,経済的にも窮状を訴えざるを得なかった。「胸が締め付けられる思い」をした川渕会長は彼女らに経費の先払いを約束してその場を去ったそうです。
国内女子サッカーについても,「なでしこジャパン」と連呼して4年に1度だけ注目するというのではなく,常日頃のサポート体制の充実,そしてたまには国内リーグの観客として球場に足を運んでもよいのではないでしょうか。
「なでしこ」の語釈の一つとして,「撫(な)でるようにして大切に扱う子供」というのがあります。今回大活躍している代表選手をはじめ,女子サッカーで頑張っている各選手たちに対しても,「撫(な)でるようにして大切に扱う子供」のように暖かく見守る必要がありましょう。
それにしても,次の難関は対スウェーデン戦ですが,これを突破すれば優勝も夢ではありません。イングランド,オランダ,スペインなどもやはり強敵ですが,何とか2011年以来の2度目の優勝を果たし,再び我々を熱狂させて欲しいものです。
エンゼルスの大谷翔平選手,本当に凄いアスリートですわ。私を含め,日本人に勇気を与え,誇らしい気持ちにさせてくれます。対タイガース戦は前日悪天候で中止になり,翌日はダブルヘッダーとなりました。ダブルヘッダーの第1試合,大谷選手は投手として登場,この試合では何と111球を投げ切り,タイガースを僅か1安打,8奪三振,完投完封という結果を出したのです。そして,今度はその僅か約1時間後に始まった第2試合にはやはり2番指名打者で登場し,あのような素晴らしい力投をして凄い結果を出して間もないのに,2打席連続の37号,38号本塁打を放ったのです。
凄い・・・。本当に。アメリカのスポーツ専門局のある記者は,「やっぱり史上最高の選手だ。」と褒めたたえ,完投,完封を果たした第1試合については,他の記者は「9回のマウンドに上がる際も、シャットアウトを決めたあとも、彼は(相手チームである)タイガース・ファンから喝采を浴びていた。」と伝えています。
大谷選手は常日頃プロのアスリートとして節制し,体を鍛え上げているのでしょう。半端ではないプロ意識のなせるわざです。聞くところによれば,彼はかなり長い睡眠時間をとっているそうです。睡眠時間の長さなら,私にも真似ができそうです(笑)。いずれにしても,史上最高のプロ野球選手といっても過言,誇張ではないでしょう。
そして私の中では,史上最高の作曲家はヨハン・セバスティアン・バッハです。そして史上最高の曲はバッハの「マタイ受難曲」だと思っております。この結論は終生変わりません。今日は7月28日ですが,この日はバッハの命日です。バッハの曲はいつも聴いており,むしろ聴かない日はないといってもよいくらいですが,今日の夜は改めてバッハの珠玉の作品に浸りたいと思っております。
サッカーW杯がいよいよ決勝トーナメントに入り,佳境です。我が日本代表はここまであっぱれな活躍ですね。本当に凄いと思いますよ。対コスタリカ戦については監督と選手間,そして選手間同士の意思統一が不十分だったと思いますが,W杯優勝経験があり,決勝トーナメント常連の強豪ドイツとスペインにいずれも逆転勝ちしたのは誠に素晴らしい!
歴代の日本代表選手も立派でしたが,特に現在W杯を戦っている選手はほとんどが海外のクラブチームで揉まれている猛者が多いですね。ドイツやスペインを相手にするとリスペクトし過ぎるあまり「ひるんで」しまう傾向があるのですが,確かにリスペクトはあるでしょうけど,彼らは海外で揉まれているだけあって今回は決して「ひるんで」はいません。堂安の鋭いミドルシュート,三苫の敵陣を切り裂くドリブルとクロス,浅野の狭いコーナーを正確につく力強いシュートなどなど,堂々たるものです。
今日のクロアチア戦も大いに期待しております。ただ,クロアチアは2018年のW杯では準優勝しておりますし,歴代の代表選手だってアリョシャ・アサノヴィッチ,ズボニミール・ボバン,ロベルト・プロシネツキ,ダヴォール・シューケル,アレン・ボクシッチなどなどタレントぞろいでした。現在も世界ランク12位で,11位のドイツの次ですから正に強豪なのです。それにしても旧ユーゴスラビアというのは,セルビアやクロアチアが一緒だったのですから,これまた凄いわ。天才性あるタレントがきら星のように存在していましたね。さきほどのアサノヴィッチやボバン,ボクシッチなどに加え,セルビアなどにはあのドラガン・ストイコヴィッチ,シニシャ・ミハイロヴィッチ,プレドラグ・ミヤトヴィッチ,デヤン・サビチェヴィッチなどがいたのですから(笑)。凄いもんです。
さて,我が日本代表,全力で戦って欲しいものです。対クロアチア戦に勝利すれば,日本代表としては決勝トーナメントベスト8という歴代最高の成績となります。今まではベスト16が最高でしたね。そして,この試合に勝利すれば,次はブラジル(世界ランキング1位)と韓国の勝者と対戦します。先日ある番組で内閣官房副長官が「是非日韓戦が見たい。」なんてことを言っていましたが,それはやめて欲しいです(笑)。これまでの経験から,韓国と対戦しますとケガが怖いですし,勝っても負けても不必要に大騒ぎなどされたり,恨み言を言われたりなどとても後味が悪いからです(笑)。それよりも優勝候補ブラジルと正々堂々と戦い,日本代表がどこまで通用するか見てみたいですし,「良い試合だった」と世界中の観戦者を感動させてもらいたいのです。
まずはくどいようですが,対クロアチア戦,日本代表頑張れ!その時間帯にはもう熟睡中かもしれませんが,目が覚めていたら布団の中で暖かくしてテレビ観戦したいと思います。
今年に入って最初のこのブログにはジャイアント馬場のことを書きました。プロレスにはあまり興味もなく,詳しくもないのにその話題を書いたのは,産経新聞の書評に触発されて「雲上の巨人 ジャイアント馬場」(門馬忠雄著,文藝春秋)という本を読んで感動したからです。そのブログでも書いたのですが,私は「気は優しくて力持ち」の人間に憧れ,尊敬しております。「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」のです。
ところで,昨年の12月31日に亡くなった元プロレスラーのストロング小林(本名:小林省三)の記事に遭遇しました。実は新年早々このことは知っており,いつかこのブログでも取り上げようと思っていたのでした。
それにしてもストロング小林の訃報記事のどれもこれも,彼の人柄を高く評価しており,それらを読んで私も感動を覚えました。彼こそ「気は優しくて力持ち」なのではないか。
プロレスラーとしての現役期間はそれほど長くはなかったし,若い世代にはバラエティー番組「風雲たけし城」にストロング金剛の芸名で出演していた人という記憶が辛うじて残っているくらいでしょう。しかし,ストロング小林も間違いなく昭和のプロレス界の巨人の一人だったと思います。例の「昭和の巌流島」と称されたアントニオ猪木との死闘はファンを熱狂させたようです(元祖「昭和の巌流島」は力道山と木村政彦の闘いですが)。アントニオ猪木とストロング小林の世紀の一戦があったその年の秋には,プロ野球の世界では私が少年時代から憧れていた長嶋茂雄が引退しております(1974年)。
さて,ストロング小林はいつも物静かで言葉づかいが丁寧で,職業こそプロレスラーですが決して争いを好まず,本当に心根が優しかったということです。いかつい体でリング上で暴れ回った雄姿からは想像もつかないほど優しい人だったようです。かつて国際プロレスのエースでその実力は折り紙つきでしたが,人間としての性質は優しさと穏やかさにあふれており,それを裏付けるエピソードは枚挙にいとまがありません。
本来は試合前には精神的に緊張し,ピリピリしているはずなのに,彼はとても優しくファンサービスを行い,恐る恐るあいさつした少年ファンに「おう,坊や,偉いな!」,リング上で花束を渡してくれる女性には「きれいなお花、ありがとう。」とお礼を言う。ちびっ子ファンには「おじさん、力が強いから、そっと握手するけど痛かったら言ってね」と声をかけていた。東京都の青梅市在住で,家族は本当に仲が良く,青梅線ではお年寄りに席を譲る等の姿も目撃されており,動物好きでいつも猫を数匹飼っており,それらはいずれも野良猫だったそうです(可哀そうだと思ったのでしょう。)。死の約2か月前,彼が妹さんにかけた最後の言葉は「猫の世話を頼むよ。」だった。こんな感じでその優しい人柄をしのばせるエピソードはとても多いのです。
改めてご冥福をお祈りたします。
話は変わりますが,私の同業者のある女性弁護士に,日本でも有数の総合商社から司法試験を受験して弁護士に転職した人がおります。いつも忙しそうにしておりますが,語弊を怖れずに言いますと費用度外視で依頼者のために一生懸命に法的サービスを提供しているようです。この方もいわば「気は優しくて力持ち」的な弁護活動をしていると思うのです。
ある時,私が冗談でその人に「ストロング小林!」と言ってしまったことがありました。彼女は何の事だか分からなかったと思いますが,その後ストロング小林を検索して調べたようです。私は決して外見が似ているという趣旨で言ったのではなく,「気は優しくて力持ち」の意味で述べたのです。誤解が解ければよいのですが(笑)。ただ,よくよく見ると顔もほんの少し似ているような・・・(笑)。
ここ2週間ほどは嵐のように忙しく,変化に富んだ毎日でした。そんな訳でブログの更新がなかなかできないでいたのです。そこで本日のお題は雑感・・・。
まずはプロ野球。前にもブログで書いたのですが,昔から熱烈な巨人ファンの私が,ここ最近は「(ジャイアンツ)負けろ!」と過激なことを思ってしまって,対戦相手チームを応援していました。その理由は前にも書いたとおり,全権を握りすぎて唯我独尊の原辰徳監督ではダメなのです。CSではヤクルトを応援し,当然のことながらヤクルトが日本シリーズに進出しました。ペナントレースで3位(しかも負け越し,借金)のチームが日本シリーズに臨むというのは違和感を覚えますし,私としてはひょっとしたら原監督がソフトバンクの工藤監督のように潔く責任をとって辞めてくれるのではないかと一縷の望みをもっていたのです。
ところが,なんと3年契約ときました。潔さも何もあったもんじゃない。しかも,ヘッドとなるコーチがタレントみたいな元木さんですからね。やはりヘッドコーチ格は何と言っても川上監督(V9監督)時代の牧野茂ヘッドコーチのように切れ者,知恵者でなければならないのです。そういう訳で,来年以降,巨人を応援したいとはなかなか思えないし,本当に昔からの熱烈な巨人ファンとしてはとても悩ましいところなのです。私と同じ気持の巨人ファンも多いのではないでしょうか。本当に悩みの深いところです。
次に,ゴルフ。最近は本当にスコアが悪くて閉口しております。ドライバーが全然ダメでした。ドライバーが悪いと当然のことながらスコア全体に影響してきます。でも,実はラウンド中にあることに気づいたのです。ティーアップの高さと位置の問題です。これで少し活路を見い出すことができそうです。
端的に言いますと,絶不調だった私は,ティーアップの位置が真ん中に近すぎると同時に高さも一定していなかった(高かったり低かったりで迷っておりました)。それでティーショットが低空飛行だったり(ゴロに近いこともあります),引っ掛けたり,テンプラになったりと散々でした(笑)。そこでふっとラウンド中に思い出したのが,確か初心者時代にはティーアップの位置は左足かかとの延長線上と教わったということでした。要するに,ティーアップの位置をもっと左側に移し,しかもティーの高さを少し上げたのです(アッパーブローでミート)。そうしたら,ボールがよく上がるようになりましたし,引っ掛けるようなこともなくなりました。あとは突っ込み過ぎないように,そして焦らず,力まず,ゆっくり打てば大丈夫・・・。徐々に改善傾向になり,ドライバーで失敗する頻度も低下してきました。
ティーアップの位置や高さについては確かに様々な考え方がありますが,私の場合は今のところはティーアップの位置は左足かかとの延長線上で,高さは少し高めの感じでいきたいと思います。最近は負け癖がついてしまっているので,当面はこれでいきます。次のラウンドは11月27日,その後は12月1日です。よーし,頑張るぞ!