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弁護士ブログ

2015/06/16

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  かなりブログの更新ができませんでした。週に2回程度は更新をしてきましたが,公私ともにばたばたしていて間が空いてしまいました。

 

 去る6月9日,私の同業の弁護士でキャリアとしては15年先輩に当たるS先生が病気のため急逝されました。とても残念です。人の死について「喪失感」などといった言葉で表現するのは適切ではないかもしれませんが,とにかく深い喪失感があります。

 

 S先生ご自身から私の事務所に電話連絡があったのは,4月の中旬でした。5月13日に入院することになったこと,手がけている事件が数件あるが万が一の時は引き継いで処理して欲しいことなどを言われました。病気の内容をお聞きしているうちに,まさかと思う一方で,少し心配でした。

 

 4月23日の夕方には,S先生は昔から事件処理でお世話をされてきたあるご家族3名を連れて来られ,当事務所で万が一の際の打合せもしました。その時の様子を見ていてよく分かったのは,S先生という弁護士は人情味があり,誠実で,依頼者からとても慕われているということです。そのことがよく分かりました。

 

 5月中旬には,S先生は入院先から私の事務所に電話をくれ,「手術は無事に終了した。思ったより良さそうだ。」という話でした。とても安心したことを覚えています。しかし,6月8日に吐血,一旦は落ち着いたもののその後容体が急変し,6月9日に鬼籍に入られたのです。返す返すも残念です。

 

 私はかつて11年間ある事務所で勤務弁護士として働きましたが,実はS先生は同じ事務所の勤務弁護士第1号だったのです。同時期に一緒に仕事をしたことはありませんでしたし,プライベートでのお付き合いをしたことは特にありませんでしたが,S先生は何かにつけて私のことを気に掛けてくれ,頼りにしてくれてもいました。利益相反になるため自分が処理できない事件などを紹介してくれたり,法科大学院非常勤講師のお話をいただいたりしました。本当にありがたいことです。

 

 何かにつけて私のことを気に掛けてくれ,頼りにしてくれていたというのはうれしいことであり,そういった方を失うというのはやはり深い喪失感があるのです。

 

 こういうことを音楽に結びつけてしまうのも気が引けるのですが,いわゆる「虫の知らせ」というのは少なからずあるのではと思いました。またそう思いたい気持ちでもあります。というのも,私は6月8日の夕方に車を使って遠方の警察署に出向く用事があり,吐血のことや容体のことについて何も知らない私は,その車中で最近ではそれほど聴かなくなったベートーヴェンのピアノソナタを聴いていたのです。やはりベートーヴェンのピアノソナタはいいなと思いながら・・・。数曲聴きましたがその中に第26番変ホ長調「告別」があったのです。本当に久しぶりに聴く「告別」でした。

 

 S先生のご冥福を心からお祈りいたします。本当にありがとうございました。合掌

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