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弁護士ブログ

2014/05/09

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 ある刑事事件で郊外にある警察署まで車で接見に行く際,本当に久しぶりにグレン・グールドの演奏によるバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻を聴きました。大学生の頃から持っているCDですが,グールドの演奏の凄さを改めて感じました。このCDの録音は,1962年から65年にかけてなされたものです。昭和の東京オリンピックが64年ですからその頃の録音ですが,全然古さを感じませんし,相変わらずバッハ演奏としては鮮烈な印象さえ抱きます。

 

 特にフーガなどは4声にも5声にもなるのに,グールドの演奏にかかると各声部がはっきりと弾き分けられていて,グールドのこのような才能と言いますか,テクニックには驚嘆します。私が平均律の中でも比較的容易な曲にチャレンジしたとしても,音として間違えないようにキー(鍵)を何とか押していくことに精一杯で,各声部を独立して上手く弾き分けるなどといった芸当はとてもできないのです。

 

 バッハの「インヴェンション」や「平均律クラヴィーア曲集」のように複数の線が独立的にからみあって作られる音楽をポリフォニー(複旋律音楽)というのですが,各声部の独立した旋律を上手く弾き分けることの難しさを感じます。

 

 グールドの演奏についてですが,音楽評論家の礒山雅さんは次のように述べています。

 

「ところで、私が最高のバッハ演奏家として傾倒しているのは、カール・リヒター(一九二六~八一)と、グレン・グールド(一九三二~八二)の二人である。(中略)五〇歳そこそこで亡くなったこの二人の天才によるバッハは、今後も不滅だと、私は信じている。そこには、現代人のこの上なく鋭敏な魂が、密度高く注ぎ込まれているからである。(中略)グールドがバッハのポリフォニーに運動をもちこんだことは、第一章で述べた。彼がポリフォニーの各声部を生き物のように弾き分ける能力は信じられないほどだが、彼はそうした能力によってフーガを、嬉々とした競走のように躍動させる。一方これに先立つプレリュードでは、表現の多様性が思い切り拡大される。あるときはゆったりした瞑想に沈み、あるときは踊りのように快活に、またあるときは・・・・・。」(「J・S・バッハ」193~196頁,礒山雅著,講談社現代新書)

 

 私が久しぶりに車の中で聴いたそのCDのパッケージの裏面には「一部ノイズ等はオリジナル・マスター・テープに存在するため、ご了承下さい。(又、グールド自身の歌い声も一部ございます。)」という記載がありました(笑)。そうなんです,録音中であるにもかかわらず,グールドは演奏の途中で感極まるのか,それとも無意識なのか,小さな声で歌ってしまうことで有名でした(笑)。それにしても,平均律クラヴィーア曲集第1巻の第22番(変ロ短調)のプレリュードは本当に素晴らしい。はっきりとは聞こえませんが,この曲の時もグールドは小さい声で歌ってしまっていると思いますよ(笑)。

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