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2014/05/02

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 中国の国家主席をしている習近平という人は,年の割には額が狭いこともあり,全体的にどう見ても賢そうには思えません。この人は3月下旬にはベルリンで行った講演で,「日本は南京大虐殺で30万人以上を虐殺した」などと嘘八百を並べてドイツに行ってまで日本を貶めたのですが,さらには4月下旬に新疆ウイグル自治区のカシュガル地区の視察で警察を訪れた際にも,「和冦との戦いに学べ」として,和冦と戦った先人に学んで反テロ闘争に備えるように指示したばかりです。ここでも日本を貶めており,この人は反日的言動をすることも自己への求心力を維持する手段だと思っているのでしょう。中国共産党全体もそうですが,求心力はそんなものでは維持できません。もっと真剣に民の生活を考え,真摯な気持ちに立ち返り,いわゆる「経世済民」の観点に立たなければ政権の正当性(レジテマシー)が失われてしまうのです。

 

 この習という人が「和冦」うんぬんと言った直後に,新疆ウイグル自治区のウルムチで爆弾テロが発生しました。もちろん一般市民を無差別に巻き込むテロは正当化できませんし,許せません。なお,これは中国共産党によるさらなるウイグル族弾圧の口実を作るための陰謀だとする説もありますが,当局はウイグル族による爆弾テロと発表しています。ただいずれにしても,僧侶の焼身自殺が後を絶たないチベット,そしてウイグルなどなど,少数民族の不満,そして当局によるさらなる苛烈な弾圧の悪循環という現実は否定できないでしょう。

 

 昨日の産経新聞には,評論家の石平さんの評論記事が掲載されていました。それによると,新設された中国中央国家安全委員会の初会合で,委員会トップの習近平が講話をし,「総体的国家安全観」という耳新しい概念を持ち出したそうです。その講話では「政治安全,国土安全,軍事安全,経済安全,文化安全,社会安全,科学安全,生態安全,資源安全」などの11項目を羅列し,それらの「安全」全てを守っていくのが「総体的安全観」の趣旨だというのです。

 

 この11項目のうち習という人が特に強調しているのが「政治,経済,軍事,文化,社会」の5つだそうで,実はこの5項目のうちで外国からの軍事的脅威に対する「軍事安全」以外は全て国内問題としての「安全」を意味し,石平さんは今の中国は「内なる脅威」に怯えていると指摘しています。確かにそうだと思います。政治面では一党独裁,汚職に対する不信感と不満。経済面ではバブル崩壊,シャドーバンキングがらみのデフォルト危機,景気減速。文化面では「イデオロギー」中心の重しが利かず,娯楽やセックスを追い求める大衆文化の蔓延。社会面では年間20万件を超える暴動。

 

 実はそれだけでなく,これは習という人が指摘した「生態安全」,「資源安全」の範疇に入るのでしょうが,PM2.5などの大気汚染,水質汚濁(特に重金属汚染),砂漠化などの問題も看過できません。尖閣諸島沖で領海侵犯を繰り返している場合ではないのです。

 

 習という人も最近さかんに日本を貶めていますが,実際にはもういっぱいいっぱいなんでしょうね。

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