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弁護士ブログ

2011/10/27

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いま日本では,TPP(環太平洋経済連携協定)の締結あるいは交渉への参加の是非に関する話題がマスゴミ,いやマスコミで取り上げられております。いやー,それにしても韓国ではすごいことになっているようですよ。韓国はアメリカとの間でFTA(自由貿易協定)を締結しようとしているのですが,一言で言えば完全な「不平等条約」です。

 

例えば,「ラチェット条項」です。ラチェットというのは一方向に向かってしか動かない爪歯車のことをいい,一旦自由化してしまったらもう絶対に後退(規制強化)を許さないという条項で,市場開放をし過ぎて後悔してももう後戻りできないという強烈な条項です。経済評論家の三橋貴明さんのブログによれば,このラチェット条項が盛り込まれているのは,銀行,保険,法務,特許,会計,電力・ガス,宅配,電気通信,建設サービス,流通,高等教育,医療機器,航空輸送など,どれもこれもアメリカ企業に有利な分野ばかりです(笑)。

 

次に,韓国はISD条項まで飲まされております。このISD条項とは,国が自国の公共の利益(例えば,環境保全とか食の安全など)のために政策的に定めた法令などによって,海外の投資家が利益を被った場合には,世界銀行傘下の「国際投資紛争解決センター」という第三者機関に訴えることができるという制度,条項です。この機関の審査は非公開で不透明,前例等の調査による予測は不可能であり,しかもその審理は,「当該政策が投資家にどの程度損害を与えたか」が重視され,「その国の公共の利益がどのようなものであったか」は考慮されません。このISD条項の存在で,かつてカナダもメキシコも酷い目に遭ったそうです。深刻なのは,米韓FTAではこのISD条項は韓国にだけ適用されるという不平等なものです。アメリカは,「どらえもん」に出てくるジャイアンのようです(笑)。

 

その他,米韓FTAでは,気の毒なほどに韓国に不利で不平等な条項が存在します。このようなことから,韓国の国会ではこれを承認するかどうかで大もめになっているそうです。無理もありません,この米韓FTAは日本がかつて締結した日米修好通商条約のようなんですもの。わが日本は,鹿鳴館時代,日清・日露戦争の勝利などによって,ようやく治外法権の撤廃,関税自主権の回復を図ったのです。

 

ところで,TPPに参加の10か国のGDP総額のうち,アメリカは67%,日本は24%であり,この両国で9割を超えています。ですから,TPPといっても,実質的には日米FTAなのです。アメリカは日本の市場を狙っているのです。民主党議員で推進している脳天気な人たち,マスゴミ,いやマスコミ,財界人,御用学者,御用経済評論家はTPPの問題性を十分に認識した上で旗を振っているのでしょうか。オバマ大統領は切羽詰まっています。グローバルインバランスの是正(貿易赤字解消)と,国内雇用の創出に血道を上げようとしております。自国の輸入額を増やそうとなんか全く考えておらず,輸出拡大に躍起になっております。一般教書でもそうなっておりますし,演説でもそう述べております。

 

なのに,マスゴミ,いやマスコミなどは米韓FTAに羨望のまなざしを向け,「バスに乗り遅れるな」,「日本は世界の孤児になる」などとほざいております。関税率からすればむしろ日本は既に十分に「開国」されているのです。TPPなるものは,乗り遅れたら困るようなバスなのでしょうか。そのバスの行き先を分かっているのでしょうか。韓国の輸出が好調なのは,結局はウォン安だからです。ウォンはここ数年で40%ほども下落しております。実体経済が強いからではありません。しかも,米韓FTAに羨望のまなざしを向けるといったって,こんな「不平等条約」のどこが羨ましいのでしょうか。

 

いま,日本が本腰を入れてやらなければならないのは,デフレ脱却なのでしょう。

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