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弁護士ブログ

2011/03/01

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 自分の読書傾向はかなり偏っているとは思うが,それでもいつも心の中には日本の古典への憧れがある。万葉集,梁塵秘抄,方丈記,平家物語,徒然草などなど。方丈記や徒然草などはボリューム的に手頃だったので既に味わったが,いずれ万葉集や梁塵秘抄,平家物語などはじっくりと読んでみたいと思っている。

 

 日本の古典の中で,これまで漠然とではあるが一度読んでみたいと思い続けていたものに上田秋成の「雨月物語」があった。何でこの作品に興味を抱き続けてきたのかは分からないが,雨も好きだし,月も好きだし,タイトルが何ともしっとりとしていて日本的だし,江戸期の怪異文学の傑作という触れ込みに惹かれ,怖いもの見たさというのもあったかもしれない。そんな訳で,このたび,ちくま学芸文庫の「訳注日本の古典」シリーズ中に高田衛・稲田篤信校注の良い本を書店で見つけたので,読んでみた。

 

 上田秋成の雨月物語は次のような構成になっており,全部で九つの怪異談の集まりである。

巻之一 「白峰」 「菊花の約」
巻之二 「浅茅が宿」 「夢応の鯉魚」
巻之三 「仏法僧」 「吉備津の釜」
巻之四 「蛇性の婬」
巻之五 「青頭巾」 「貧福論」

 

 「白峰」における崇徳上皇と西行の行き詰まるやり取り,「菊花の約」における赤穴宗右衛門の至誠と霊の不可思議,「夢応の鯉魚」における鯉の遊泳の際の美しすぎるほどの描写(三島由紀夫も絶賛),「仏法僧」や「蛇性の婬」における人性,獣性の情念の凄絶さ・・・。

 

 怪異文学としては非常に完成度が高いし,改めて日本の古典の素晴らしさを認識させてくれる。雨月物語における「雨」と「月」の言葉の意味については学者の間で深い分析がなされているが,雨月物語の序の部分で作者の上田秋成が書いているのは,「雨が上がって晴れ,おぼろ月夜の晩にこれを書き上げたから『雨月物語』と名付けた」とのこと。ほんと,風情があっていいねえ(笑)。

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