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弁護士ブログ

2010/01/22

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 僕は巨人ファンだし,新聞は読売新聞を読んでいる。読売新聞に掲載された「日本の針路」というシリーズがあったのだが,先日素晴らしい記事にめぐりあった。総合科学技術会議員の白石隆さんの「『科学立国』を掲げよう」という記事である。

 

 僕などが下手に要約してもどうかと思うが,要するに,日本という国は先端的な科学技術を有しており,これをますます保護,発展させて人類に貢献しよう,そのためには有為な人材を確保し,中長期的な視点で研究を暖かく見守ろう,「科学立国」というのも日本のアイデンティティーの一つではないかということであろう。

 

 この白石隆さんは,総合科学技術会議の議員として,資金助成の対象になる先端的な研究者30人の選考に関わり,650以上の提案を読み,100人近い人の話を聞いたそうだ。その時「日本にはすごい研究者がいる」と本当に元気になったという。例えば,iPS細胞(新型万能細胞)を作った山中伸弥京大教授,超伝導で論文引用数が世界一になった細野秀雄東京工大教授をはじめ,その他にもいずれ産業化にも結びつく先端的な研究者が日本にはいっぱい存在する。

 

 民主党が政治ショー化したいわゆる事業仕分けで,スーパーコンピュータ開発費用をカットする話しが出た後,外国企業が日本の技術者引き抜きを図っているという噂まで流れたようである。また,iPS細胞(新型万能細胞)を作った山中教授もアメリカへ行けば年俸は簡単に数倍になるにもかかわらず,行かないのはやはり日本に世界的な研究センターを作りたいからであろうと言われている。そういう有為な人材,そしてそれに陸続と続く若い研究者を保護しなければならないのは言うまでもない。民主党の蓮舫という国会議員は,鬼の首を取ったように「1番じゃなきゃだめなんですか。なぜ2番じゃだめなんですか。」とのたまったという。知的財産権においても先願主義が支配し,1番じゃなければだめなのだ。こういう手合いが事業仕分けを仕切っているとは。それに科学技術の分野は,目先のしかも短期的な効果をすぐに期待してはいけない。目に見える形ですぐに効果が出なければ何でもかんでも予算をカットするというスタンスでは,有為な人材は海外に流出し,仮に国内にとどまったとしても研究意欲がそがれてしまうであろう。記事には,次のようなくだりがあった。

 

 「日本が輝いている部分はたくさんある。省エネで賢い生活スタイルを創り出せるかもしれない。素材や部品も強みだ。電気自動車の時代がくれば,日本のモーターなしに世界は車を作れなくなるかもしれない。日本は覇権を求めたり,説教して回ったりする国ではない。しかし,先端的な科学技術を生かして縁の下の力持ちになり,人類の生活や安全や繁栄を支える-そんな役割は日本人の性に合っている。それをこなす力も衰えていないと思う。」

 

 ・・・・・うーん,正にそのとおりだと思う。資源のない日本は人こそ資源である。先日得た情報では,海洋研究開発機構は,現在,地上で排出した二酸化炭素(CO2)を海底に輸送して閉じこめ,将来はそこで微生物の力で天然ガスに転化して活用する研究にも乗り出したという。・・・よく分からないが(笑),何だかすごい。

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