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弁護士ブログ

2010/01/07

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 長野県伊那方面にとても律儀な方がおられる。かつてこの方の事件依頼を受け,代理人として交渉などをし,数年前に無事解決となった。事件の内容はもちろん言えないが,内容的にはこの方にとっても望外の喜びだったろう。ただ,事件終了後の弁護士報酬は7~8回の分割払いとさせていただいた。その分割払いが半分くらい終わったある日,この方から「申し訳ありませんが,支払を1か月遅らせてもらえませんでしょうか。」という丁寧な電話連絡があった。

 

 この方も比較的高齢で経済的には余裕のある方ではなく,しかもこのような丁寧な電話連絡。僕はとてもうれしくも恐縮し,言葉に気を遣いつつも丁寧に以後の支払を免除させていただきたい旨を申し上げた。この方は再三にわたってそのような措置を固辞されたものの,僕の方から何とかそのようにしてもらった。それからである,この方からは毎年冬になると,美味しい日本酒が当事務所に贈られてくるようになったのである。僕としては,申し訳ない,もう十分にお気持ちはいただきましたから,などと言いながらもお言葉に甘えていた。

 

 そうしていたところ,先日,この方から僕あてに近況報告などの電話があり,「ここ数か月体調を崩して寝込んでおり,申し訳ありませんが今年はお酒をお贈りすることができないのです。」とのこと。何と律儀な方なのであろうか。こういう方がおられることがうれしかった。もう,お気持ちだけで十分である。

 

 さて,伊那と酒といえば,前にもこのブログで一度触れたが,井上井月という放浪の俳人である。彼は江戸後期から明治中期にかけて活躍し,伊那方面を約三十年間にわたって漂泊,放浪しつつ句を残した。種田山頭火はこの井上井月のことを心から慕い,一度故郷の山口からはるばる伊那へ行乞しつつ,井月の墓参りを試みたが,あと一歩というところで肺炎を患い,墓参りを断念している。でも山頭火の井月に対する思慕の念は絶ちがたく,その四年後に再び故郷の山口からはるばる伊那を訪れ,ようやく墓参りを果たす。その時,山頭火は井月の墓を前にして四つの句を残している。

 

 「お墓したしくお酒をそゝぐ」
 「お墓撫でさすりつゝ、はるばるまゐりました」
 「駒ヶ根をまへにいつもひとりでしたね」
 「供へるものとては、野の木瓜の二枝三枝」

 

 本当に山頭火というのは自由律で素直な感情を表現したのだなと思うし,このような句に接するにつけても,井月に対する思慕,敬愛の念が強かったことを改めて感じる。

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