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弁護士ブログ

2009/05/21

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 少し前,僕の甥(姉の三男)が名古屋駅構内かその周辺で財布を落とした。中には運転免許証やクレジットカードなど大切な物が含まれていて,僕も直後の対応などについて姉から相談を受けたくらいだ。そうしたら,やがて所轄の警察署から「遺失物の届け出があったから,来て欲しい。」との連絡があり,甥は紛失したままの姿の財布を再び手にすることができたとのこと。そういえば,僕自身も今から約20年ほど前,公衆電話ボックスに財布を置き忘れたことがあった。慌てて電話ボックスに戻ったが財布は見当たらなかった。でも,すぐに名古屋の千種警察署から電話があり,置き忘れたままの姿の財布が僕の所に戻ってきたことがあった。

 

 今も昔も,落としてしまった財布がそのままの姿で手元に戻ってくるのである。日本という国はすごい・・・・・。国語事典には,民度とは「人民の生活程度」と記載されているが,高い,低いという用いられ方をする場合,それは道徳心(モラル)という意味が中心であろう。その意味からすれば,手前味噌ながら,日本人の民度はまだまだ極めて高いと思っている。それは長い歴史の中で形成され,法統連綿と続いてきた。日本人の高い民度が長い歴史の中で形成されてきたという点は,最近読んだ「世界の偉人たちが贈る日本賛辞の至言33撰」(波田野毅著,ごま書房)という本の中でも指摘されているし,身をもって感じていることでもある。この本の中から,日本ないし日本人に対して贈られた多くの賛辞の中から2つほどを引用してみよう(同著26~27頁,36~37頁)。

 

 「この国の人々は今までに発見された国民のなかで最高であり、日本人より優れている人びとは、異教徒のあいだでは見つけられないでしょう。彼らは親しみやすく、一般に善良で、悪意がありません。驚くほど名誉心の強い人びとで、他の何ものよりも名誉を重んじます。大部分の人びとは貧しいのですが、武士も、そうでない人びとも、貧しいことを不名誉と思っていません」(フランシスコ・ザビエル)

 

 「外国人は日本に数ヶ月いた上で、徐々に次のようなことに気がつき始める。即ち彼は、日本人にすべてを教える気でいたのであるが、驚くことには、また残念ながら、自分の国で人道の名に於て道徳的教訓の重荷になっている善徳や品性を、日本人は生まれながらに持っているらしいことである。衣服の簡素、家庭の整理、周囲の清潔、自然及びすべての自然物に対する愛、あっさりして魅力に富む芸術、挙動の礼儀正しさ、他人の感情に就いての思いやり・・・・これ等は恵まれた階級の人々ばかりでなく、最も貧しい人々も持っている特質である」(エドワード・シルヴェスター・モース)

 

 うれしいじゃありませんか。冒頭に挙げた2つの例も(甥の財布も僕の財布もそのままの姿で手元に戻ってきたこと),外国人がくれた賛辞のうちの「善良」,「名誉」,「思いやり」の具現化であり,日本人の民度の高さを裏付けるものでしょう。それは決して「逝きし世の面影」だけにとどまらず,日本人のアイデンティティーとして今後も守っていくべきものだと思うのでありまする。

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