名古屋グランパスのチーム状況がとても悲惨なものになっている。リーグ戦第17節のFC東京戦では0-3の完敗。昨日行われたナビスコ杯の決勝トーナメントでは,やはり同じFC東京が相手だったが,1-5の大敗を喫している。この試合は,何と,開始26分の間に4失点もしており,「破綻」という表現がピッタリである。
リーグ戦第16節の対ガンバ大阪戦では後半ロスタイムの得点で辛勝したが,その前の対鹿島戦ではやはり0-3と完敗し,それに先立つ新潟戦,千葉戦,磐田戦も連敗している。思い起こせば,もう4月の川崎フロンターレ戦以降の戦いぶりから,疑問と不安を感じ始めていた。このブログでも述べたが,何より中盤が全く機能していない。相手から厳しいチェックは受けても,自分の方からは厳しいチェックをできないでいる。こぼれ玉はことごとく相手選手に奪われる。中盤を相手に制圧されているから,徐々にディフェンスラインを下げ,スルーパスやアーリークロスをゴール前に出されて失点する。中盤とディフェンス,中盤とフォワードのそれぞれの協同関係が見えないし,本当に何らかの約束事や戦術の共通認識があるのかと思う。
今朝の新聞のスポーツ欄を読んだら,カタールに移籍を決めたダビはフロント,監督,コーチ,選手を非難するようなコメントを出しているし,ストイコヴィッチ監督はダビを非難している。もうカタールに移籍するダビのことはいい。僕が最近思うのは,これまで相当の時間が与えられながら,チームというものを作り上げられなかった監督には少しばかり失望した。選手を入れ替えたりすることで問題は何ら解消しないのだ。どうもこれまでの戦い振りを見ると,監督の学習能力,修正能力に疑問を感じる。
以上述べたようなチーム状態や戦い振り,これまでにも繰り返されてきたんだよなぁ・・・・・。Jリーグが発足してもう16年も経ったのだが,名古屋グランパスは天皇杯は2度制してはいるものの,リーグ戦での年間優勝の経験はまだない。何かしら,宿痾のようなものを感じてしまう。
いやー,本当に疲れた。へとへとである・・・。疲れたと言っても,仕事ではなく,ゴルフなんだけど。車で行くことのできる場所だが,土曜日に一泊し,土曜日と日曜日に連続でラウンドした。昔はこのようなことは平気だったが,最近では年齢のせいか2日連続ラウンドは割と体にこたえる。帰宅したら,自然に熟睡できた。ビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」という曲の歌詞の中に,「 I should be sleeping like a log 」(丸太みたいに正体もなく眠りたい)というのがあるが,正にそんな感じであった。熟睡というより,爆睡というやつである。
さて,さて,ゴルフのスコアはやはりダメであった。前にこのブログで「復活の兆し」と題してあたかも開眼したかのように述べたが,甘い評価であった。確かに,その時に肝に銘じた「早打ち厳禁」の鉄則は今も真実だと思っているし,このこと自体に間違いはない。でも,僕の場合は,それだけでは解消されなかった問題点があったのだ。それは,球があまり上がらないことである。宿敵のY弁護士は,僕の地をはうような独特の弾道を見て,「まむしの元松」などと揶揄している。確かにドライバーだってそうだし,アイアンだって「ロフト角度」というものがある。ちゃんとしたスイングをしていれば,このロフト角度どおり,自然に球が理想的な弾道を描くはずなのである。どうも僕の場合は,球が上がりにくい傾向があった。こういう場合,例えばグリーンの前に池が立ちはだかって,いわゆる「花道」がないような場合は,致命的である。
でも,今回の2ラウンド目にようやくつかんだ。球が上がるスイングに目覚めたのである。僕の場合は,どうやらいずれのショット(ドライバーとアイアン)もインパクトの瞬間にクラブフェイスがかぶさり気味で,ロフト角度を全く生かせていなかったことに気づき,「ボールを払うような」スイングとクラブフェイスの向きを修正してみたら見事に高い弾道を描くようになったのである。ドライバーもアイアンも。ハッ,ハッ,ハッ!やりました。今度こそ復活の兆しであります。ちょっと季節は暑くて辛いけど,宿敵Y弁護士に今度こそ圧勝すべく,次のラウンドが誠に楽しみであります。
名古屋グランパスは土曜日のホームでの千葉戦に0-1で敗れた。シュートは16本も打っているけど,ゴールの予感すらないものがほとんど。実はこのような戦い方がここ数試合ずっと続いている。この千葉戦は確かにケガや出場停止で必ずしもベストメンバーで臨んだ訳ではないかもしれないが,そういうことを差し引いたとしても,仮に勝っていても勝利には値しない戦いぶりである。
ストイコヴィッチ監督は,この試合後のコメントでディフェンスや中盤はよくやっている,攻撃陣がもっと奮起せよと述べている。でも,恐れながらちょっと違うような気がする。例えば鹿島アントラーズの戦いぶりと比較してみても明らかなように,中盤が機能しているかどうかが決定的な差となっている。グランパスの試合を観ていても,実況や解説者からは「中盤ができていない」などと言われるように,中盤でのパスミス,ボールキープ力不足,パスワーク不良,苦し紛れのバックパスないし前線への放り込み,ルーズボールへの対応の遅さなどが目立つのである。また,「ディフェンスはよくやっていた」といっても,それは中盤を相手方に制圧されて押し込まれていたからディフェンスが忙しかったというのが実情であろう。
強いチームは何よりも中盤がしっかりしている。平成8年ころの強いグランパスは中盤がしっかりしていた。このブログを書いている今日,グランパスのフロントがオーストラリア代表FWのジョシュア・ケネディとの入団交渉を成功させ,獲得したとの情報に接した。確かにFWのケネディは身長194センチでハイボールの競り合いには強いし,ポストプレーも十分に期待でき,強力な助っ人にはなろう。FW陣のうちダヴィ,玉田,ケネディをどのように使っていくのかは分からないが,いずれにしても彼ら攻撃陣が得点を量産するにもそれを下支えし,お膳立てをすべき中盤が機能していることが前提であると思う(「もう,あちきは,個人技だけに頼る戦法をとるでやんすよー。」というのであれば話は別だが。)。
中盤が機能していないのであれば,どのようにして機能するようにしていくかを考え,工夫し,実践させていくのが監督の役割であり,学習能力,修正能力が要求されるのである。今は監督としての正念場ではなかろうか。
ジャイアンツの方は今のところはあまり心配していないが,グランパスの方は最近では新聞の順位表に目をやらなくなってしまった。でも心の中では応援しているのだ。プロ意識をもっと前面に出してぜひとも頑張って欲しい。
行きつけのそば屋で,お気に入りの「海老おろし(大盛)」を注文した。注文の品が出されるまでの間に週刊誌を読んでいたら,その記事の中で「20」という数字が僕の気を引いた。その「20」というのは,どうやら日本の大相撲では,平成18年初場所の栃東の優勝以来,20場所連続で日本人力士の優勝が全くないらしい。20場所も連続で。な,情けない・・・。本当かよ!と思って調べてみたら,本当だった。優勝者は,朝青龍,白鵬,琴欧州,日馬富士のみだった。みんな外国人力士だ。彼らが両国国技館や地方の土俵を沸かせてくれているのはいい。で,でも・・・何かなぁ。僕が小学生の頃は,強い日本人力士がいた。その強さや土俵内外での振る舞いはいかにも力士らしく,尊敬していた。柏戸,大鵬,玉の海,北の富士など。それ以降も北の湖,輪島などはワクワクするような相撲をしていた。小学生の頃は,親友が玉の海役ならば僕が北の富士役でガチンコの相撲をして勝ったり負けたりしていた・・・・・・・・あっ,年がバレるね。ああ・・日本人力士よ,奮起せよ!
最近僕の気を引いた数字としては「6」がある。我が読売ジャイアンツのゴンザレス投手である。いいねェ,このピッチャーは。この「6」という数字は,6試合連続無四球という意味である。何だ「6」かと思うなかれ。無四球試合をすること自体素晴らしいことなのに,それを6試合も連続しているのだ。これはすごいと思う。相手に四球(フォアボール)を与えないというのは非常にいい。連続フォアボールなどを出された日には,守っている味方の士気にも影響するほど悪いことなのだ。おい,クルーン君聞いてるか?ゴンザレス投手の6連勝直後のインタビューでの発言は,「四球をやるくらいなら,ホームランを打たれた方がまだましだ!」というものである。ますます気に入った。ピッチャーはこうでなくてはならない。がんばれよ!我が読売ジャイアンツのために。
いやー,土曜日のゴルフは散々だった。数日前のブログには,「復活の兆し」などとタイトルまで付けて自画自賛していたのに・・・。そして,評論家ぶって,スコア低迷の原因について,「早打ち」,「リリースが早すぎる」などと分析していたのに。
でも,負け惜しみではないが,やはり自分の問題点は自覚し,再確認できた。ミスショットの際には,振り返ってみると実際に「早打ち」だったり,リリースが早すぎたりしているのである(逆に良いショットの時は,決まって力まず,リリースもゆったり開始している。)。それにしてもねー,何が残念かというと,それをやってはいけないと知りつつもやってしまう自分の未熟さである。「復活の兆し」というのは,ぬか喜びだったのか・・・。
でも,収穫もあった。この日一緒にラウンドさせていただいた同伴者の中に,60歳代から70歳代の女性2人がいた。彼女らのスイングは理想的なものだった。力みなどなく,しかもゆったりしたスイング(早打ちなどない!)。実際にスコアも楽に100を切っておられるのである。見習わなければならない。僕は6月下旬に2ラウンドする予定が入っているので,今度こそは早打ちと力みを見事に制御し,復活したい。
ぬか喜びといえば,グランパスもである。開幕当初は2勝1分と好調な出だしだったが,川崎フロンターレと浦和レッズには連敗し,その後も負けはしないものの勝てない(引き分け)試合が続いた。ヴィッセル神戸戦は2-2で何とか引き分けたが,これは後半44分のゴールでギリギリ追いついたというものだったし,大宮アルディージャ戦でも後半かなり押し迫ってからようやく追いついたという展開だった。ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の過密日程と選手達の疲労度を考慮しても,内容が悪すぎる。そして昨日のジュビロ磐田戦での敗北。ヴィッセル神戸戦は僕もテレビで見ていたが,中盤が機能していない。解説者からも「中盤ができていない。」と言われる始末であった。中盤でなかなかボールがキープできず,プレスを掛けられては苦し紛れに前方にボールを蹴って相手選手に渡ってしまうか,それとも味方のディフェンダーに戻すというシーンが続出した・・・。ジュビロ磐田戦の評価について,新聞でも「ロングボールを多用して工夫のない」サッカー,「ダヴィ依存症?」などと記載されていた。悔しいけど,その通りなんだもの。
監督に必要な能力の一つとして,学習能力,修正能力というものがあろう。もう少し長い目で見守らなければならないが,ストイコヴィッチ監督にはグランパスのためにもう少しがんばってもらいたい。
僕のゴルフのことである。ここんとこ,本当に,ゴルフにならないスコアというか,スコアにならないゴルフというか(どっちでもいいか(笑)),低迷していたのである。超低空飛行,安値安定という状態で推移してきたのだが,去る5月6日と5月9日(おととい)のラウンドでは,嬉しいことに復調の兆しがみられた。もう底は打った感じで,これからは慢心しない限りは復活する予感がある。ただ,まだまだ恥ずかしくてスコアまでは披露できないが・・・・・。
自分で言うのも何だけど,僕の場合,グリーン上のパッティングにはそれほど問題はないと思っている。何が悪いかというと,ドライバー(ティーショット)とアイアンである。・・・・・じゃあ,結局ほとんど悪いということか(笑)。具体的に,ドライバー(ティーショット)とアイアンのどのような点が悪いのか。両者に共通した悪い点として自覚しているのは,ひとことで言うと,「早打ち」ということである。
ショットをする時,まずは素振りをする,スタンスする(構える),バックスイングを始める,クラブヘッドがトップの位置に来る,リリースしてスイングを始める,インパクトの瞬間を迎える,振り抜く(フォロースルー)という過程を経ていくのであるが,僕の問題は,クラブヘッドがトップの位置に来た直後にすぐさまリリースしてしまうのが悪い癖。要するに早く打ち過ぎるということ。自分の技術に自信がなく,早く結果(できれば「良い」結果!)を出したいと思うもんだから,一刻も早くインパクトの瞬間を迎えたいという心理が働いてしまうのだと思う。こういう時は,決まってミスショットとなる。このことは自分でもよく分かってはいる。よく分かってはいるのだが,なかなか自分を制御できない。そうではなくて,クラブヘッドがトップの位置に来た時に一呼吸を置き(はやる気持ちを抑えて),リリース開始時もインパクト時も力まずにゆっくりとスイングをすれば良いのである。今振り返っても,こういう時には非常に良いショット(結果)が生まれる。惨憺たるスコアに泣いていた時は「早打ち」のオンパレードであったし,逆に復調の兆しのある最近の2ラウンドでは,「早打ち」率が相対的に低くなっているのだ。
さて,練習場ではちゃんと良いショットができるのに,本番では「早打ち」(力みも含む)が出てしまうのは何故であろうか。練習場では僕のショットなど誰も見ておらず,いわばノン・プレッシャー状態。でも本番ではそうはいかない。要するに,本番でも「プレッシャーに負けない不動の心」を持ち,実践しなければならないということである。僕の経験からすると,①ドライバーでのティーショットを失敗して(いわゆる「チョロ」),7~80ヤードしか飛ばず,セカンドショットでかなり距離を稼がなければと思う時,②トラブルショットが続いて同じパーティーの同伴者を待たせてしまっている時,③素晴らしいドライバーショットの後,この一打(しかも得意のクラブ)の結果次第ではパーオンできるというような時,④同じパーティーの中の美人の前でいいところを見せたいなというような時,だいたいは「早打ち」,「力み」の悪い癖が出てしまう。
くどいようだが,僕のゴルフもようやく復調の兆しがあり,今後も,クラブヘッドがトップの位置に来た時に一呼吸を置き(はやる気持ちを抑えて),リリース開始時もインパクト時も力まずにゆっくりとスイングしさえすれば,ハッ,ハッ,ハッ,往年の輝きが戻ってくること必定である(笑)。
いやね,本日のタイトルになった2つの事象の間には,何の関連もありません。ただ,ジャイアンツが快進撃を続けている間に,僕自身が結構なギックリ腰に見舞われてしまったということなのであります。
昨日(日曜日),ナゴヤドームで巨人対中日戦があったので,弁護士仲間10名で観戦に行ってきた。ジャイアンツ組5名,ドラゴンズ組5名に分かれて,ビールなどを飲みながら,互いに本当に大人げない応援を繰り広げながら,楽しい時間を過ごした。その試合内容も,完全に子供になりきった者同士がさらにエキサイトするほど,面白いシーソーゲームになり,幸い我がジャイアンツが勝利し,3連勝で首位を堅持したのであります。観戦し合った弁護士仲間もさらに愛憎相半ばする親睦(?)が深まったのであります(笑)。良い一日でした・・・ギックリ腰の痛みを除けば・・・(泣)。
もう季節の変わり目という表現もどうかと思うくらい,春が定着し,ちょっと体を動かすと少し汗ばむほどになった。でも,朝晩は暑いのか寒いのか分からないような季節でもある。油断して,しどけない格好で寝ていると,明け方などは寒さで目が覚めることもある。そんな訳で,ここ数日,ほんの少し風邪気味でくしゃみが出やすくなっていた。先日僕が布団を運ぼうとして,中腰というか,中途半端な姿勢をした瞬間に,くしゃみが出てしまったのである。ギックリ腰を誘引しそうな最悪の状況であった。案の定であった・・・・ギックリ腰のような症状となった。痛みもあるし,腰を庇うような情けない格好でしか歩行できない。ナゴヤドームへも,このような情けない格好で出向く羽目になった。このギックリ腰様の症状は,残念ながら当分の間は続きそうである。
それにしても,ジャイアンツの方は心配していないが,グランパスの方は心配である。ジャイアンツもグランパスもそれぞれが仲良く年間王者に輝いてもらわなければ困る。グランパスは,僕が済州島で羽を伸ばしている間に浦和レッズに0-1で負け,その前は川崎フロンターレにも負けているから2連敗を喫していた。土曜日の柏レイソル戦は,FWダヴィの終了間際の決勝ゴールで辛うじて勝ち点3を加えることができたが,試合内容は必ずしも良くなかったようだ・・・。この試合は,グランパスの伝統的なシステムである4-4-2ではなく,中盤のバランスを立て直すために,異例の4-1-4-1というシステムを採用し,ダヴィのワントップだったようだ。「策士策におぼれる」状態にならなければ良いが。でも,試行錯誤しながらやっていくしかないし,ストイコビッチ監督の采配,学習能力・修正能力,負けず嫌いに期待するしかない。
土曜日の川崎フロンターレ戦での名古屋グランパスのパフォーマンスである。あぁ,グランパスくん,そりゃ,だめだわ。僕は期待してテレビ観戦していた。でも,解説者が何度も言っていたように,「ボールの取られ方が悪」すぎた。それに何でもっと積極的にボールに向かっていけないのだろう・・・・。唖然としたのは,最終ラインのDFから味方の守備的MFへの極めて緩慢なパス。相手選手に「どうぞ,インターセプトしてください」とでも言っているようだった。案の定,見事にインターセプトされ,たちまち危機に陥っていた。2点目の失点はセットプレーからのものだが,DFの自分の方にボールが来ているのに,体を張ってそのボールに向かっていけず,目の前で簡単にワンタッチで相手選手にゴールを決められていた(泣)。
グランパスのファンのうち,心臓に持病を抱えている人は観戦しない方がよい。ハラハラ,ドキドキさせられるので,心臓に良くない。ハラハラさせられるだけでなく,実際にゴールされているんだもん(また泣)。幸い僕は心臓に持病はなく,今年は競技場に足を運んで観戦に行こうと思っていたが,萎えてしまった。
攻撃的なサッカーはいいけど,ノーガードに近いのでは,何かなぁ・・。解説者も言っていたけど,攻撃陣があまりにも相手選手に近づき過ぎて,スペースを上手く使えていない。「前がかり」というやつだ。逆に,「前がかり」過ぎると,一旦ロングボールをグランパスのDF前に放り込まれると,たちまち相手に数的優位を作られ,決定機を与えてしまう。心臓に悪いのよ!それに,これは言っても詮無いことであるし,失礼ではあると思うけど,DFの選手が小粒で,高いボールの競り合いにことごとく負けてしまっていた。
実は前半32分の段階でテレビを消してしまった。あとのプレーは見ていない。いたたまれなかったのよ。さあ,それにしても,前にもブログで触れたが,監督に必要な資質,能力は,負けず嫌いの性格だけでなく,学習能力・修正能力である。確かに攻撃的サッカーはいい。魅力的である。でも,守ることも出来てなんぼでしょう。それで思い出すのは,アーセン・ベンゲル監督時代のことである。ベンゲル監督といえばその手腕と能力には定評があり,イングランドのプレミアリーグでは名門アーセナルを率いての実績も十分である。そのベンゲル監督もグランパスに着任して早々は,連敗街道を進み悲惨な出だしであった。DFラインを押し上げてコンパクトで攻撃的なサッカーを目指していたのは良かった。でもその当時の賢いDFであったトーレス選手らとの話し合いで,そういうサッカーを目指すのであれば,前線,中盤での厳しいチェック(相手選手にプレッシャーをかけること)をして,ボールを相手のいいように前線に運ばせないことが必要不可欠だという結論に達し,それを実践するようになってからは快進撃が始まったと記憶している。見事に学習,修正したのですよ。
そうなんです。DFラインを上げてコンパクトで攻撃的なサッカーをするからには,前線,中盤での厳しいチェックをすることが前提になっているんです。それもせずに「前がかり」になり,相手にロングボールをDF前に自由に放り込まれでもしたら,自陣ではたちまち数的優位を作られてアウトなんでしょう。ノーガードになっちゃって,心臓に悪すぎるのです(笑)。お願いですから,厳しいチェックをしてください。「人の嫌がることをしてはいけない」というのは,人倫の大本,人の道(道徳)であり,競技場を出たら一個の人間としてそうしなければなりませんが,サッカーという競技をしている最中は,「人の嫌がること」(厳しいチェックをすること)をしなけりゃなりません。プレスをかけるんですよ。
確かに川崎フロンターレは前年のシーズンでは年間2位の成績であり,18チーム中得点総数が最も多かった攻撃的なチームだ。だからといって,このチームだけが攻撃力をもっている訳ではなく,他のチームだって相当の攻撃力はある。土曜日の試合だけが特別だったなんて言い訳はしないだろうが,是非とも,学習能力・修正能力を発揮して,あのような心臓に悪い試合は繰り返して欲しくない。頼むよー。グランパスくん,愛のムチだからねー。お願いねー(笑)。
ちょっと前のブログで,マスターズの創設者といってもいいボビー・ジョーンズが,その自制心に富むプレー態度から「球聖」と呼ばれていることについて触れた。僕自身もゴルフをする際にはそのようなことを心掛けている。具体的には,同伴者を不愉快にさせることのように,遅いプレーで迷惑をかけないように,思い通りにならなくてもクラブなどの物に当たったりしないように・・・。
今田竜二という日本人選手がアメリカのプロゴルフツアーで結構活躍している。彼はブラウン管を通して見ていても,さわやかで清々しく,振る舞いも紳士的で好感が持てる。先の「アーノルド・パーマー招待」では3日目終了時点では3位に浮上していた(最終的には17位だったが。)。そのアーノルド・パーマーは若い頃,父親と一緒にラウンドしていた時,思い通りにならなくてクラブ(道具)に当たるという見苦しい振る舞いをし,父親から「もうゴルフを止めろ!」とこっぴどく怒られたことがあったという。それ以降,そしてプロになってからのパーマーの紳士的なプレーぶりはよく知られている。
テレビを見ていても,僕が密かに応援しているのは,喜怒哀楽を露骨に表情に表すことはせず,絶対に道具に当たったりはせず,自制心に富むプレーをしている選手で,例えば,フィル・ミケルソン,レティーフ・グーセン,パドレグ・ハリントンなどである。
また,ゴルフはスコアを自己申告するスポーツであり,各プレーヤーが正直に自らのスコアを申告することで成立している。以前,4,5回一緒にプレーすることがあったHRさんという人のことを今も思い出す。あるゴルフ場でHRさんと一緒に回り,パー4のホールをプレーしていた。彼は,第2打がグリーンに乗らず,3打目を深めのラフからグリーンに乗せ,ツーパットでホールアウトした。僕はてっきりHRさんのスコアは5だと思ったのだが,彼は「7」と申告したのだ。理由を尋ねたら,深いラフから第3打目を打った際,ボールがクラブフェイスに二度当たったというのだ。深いラフからのことだし,これは傍目には全く分からず,本人の手応えでしか知り得ないことなのである。いわゆる「二度打ち」。それで2打罰を加えて「7」。ルール上は当たり前のことであるし,そのように自己申告をするのが当たり前ではある。HRさんのプレーは自制心に富んでいるとかねがね思っていたが,改めてゴルフは紳士のスポーツだと感じたし,紳士的に振る舞わなければならないと思った。今でも,HRさんのプレー態度を模範にしている。
ゴルフはすごく好きなんだけど,最近の僕のゴルフは,全然だめだ。スコアにならないゴルフというか,ゴルフにならないスコアというか・・・。どっちでもいいか(笑)。
でも,4月はマスターズが開催される。まさか僕がマスターズの招待状をもらっている訳はないのだが,マスターズでの一流選手のプレーをテレビで観戦するのは大好きである。大好きな旬の八朔や甘夏を食べながらマスターズのテレビ観戦をするのは,この時期の僕の年中行事の一つとなっている。プロゴルフの世界4大メジャー大会は,マスターズ,全米オープン,全英オープン,全米プロゴルフ選手権であるが,このうちマスターズを観戦するのが一番好きだ。僕が仮にプロゴルファーで,4大メジャー大会の一つだけを制することができるとするならば,間違いなくマスターズのタイトルが欲しい。何故だろう。まずは,マスターズの季節が良い。日本ではちょうど桜の季節で,マスターズ会場でも春先の清々しさがある。そして何よりも,マスターズが開催されるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの各コースの美しさ。
さて,それにつけてもマスターズで思い浮かぶのは,ボビー・ジョーンズの引き際の潔さである。ボビー・ジョーンズは生涯アマチュアを通したゴルファーで,若い頃から優勝を重ね,何と28歳の時にはその当時の世界4大メジャー大会である全米アマ,全英アマ,全米オープン,全英オープンを全て制覇し,年間グランドスラムを達成しているのだ。空前絶後の大活躍。アマチュアで!すごいよなー。そして何とその偉業達成直後に,惜しまれつつあっさりとゴルフ界から引退し,本業の弁護士活動を開始したのだ。その引き際の美しさ,潔さ,カッコいいなあ。正に桜のようだ。ボビー・ジョーンズは,弁護士業のかたわらその後はマスターズの創設や会場となるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのコース設計に関与したのである。
ボビー・ジョーンズは,その自制心に富むプレー態度から「球聖」とも呼ばれているそうだ。自分の最近のスコアは冒頭に述べたとおりだけれど,僕もせめて自制心に富むプレー態度を心掛けたい。でも・・・・スコアも良くしたい。ち,ちょっと打ちっ放しで練習して来るわ!