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弁護士ブログ

2014/07/25

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 この暑さ,皆さんは気は確かにもっていらっしゃいますか(笑)。「殺人的な」という,あまり耳にしたくない形容動詞がありますが,この暑さは殺人的な暑さです。不幸にも熱中症で命を落とされる方も出ており,この表現は強ち誇張ではありません。今日も裁判所へ参りますが,日傘を差して参ります。

 

 そんな暑さの中で,私のブログネタは「暑苦しいなあ」と思われるかもしれませんが,今日は短めにお話しします。

 

 実は今,「小林秀雄 学生との対話」(新潮社)という本を興味深く読んでおります。今は亡き「知の巨人」の一人とも言うべき文芸評論家の小林秀雄は,昭和36年から昭和53年にかけて,真夏の九州の「学生合宿」に5回にわたって出かけ,そこで火の出るような講義と真摯極まる学生との対話を行ったのです。その内容をまとめたのがこの本です。

 

 本居宣長のこと,「もののあはれ」のこと,民俗学者柳田國男のことなど大変に興味深いのですが,この本を読んでいてとても懐かしい一節に釘付けになりました。講義後のある学生からの質問の一部で柳田國男の「清光館哀史」に言及があったのです。この学生は高校時代に教科書で「清光館哀史」を読んだことがあると言っていたのですが,そういえば私自身も現代国語か何かの授業の際,教科書にあった「清光館哀史」に接したことを突然に思い出したのです。遠い遠い昔,確かに私もこれを読んだことがありました。そのタイトルを今でも覚えております。でもその話のあらすじは忘れてしまいましたが・・・。

 

 ネットで「清光館哀史」の全文が出ており,改めて読み直してみましたが,「・・・ああ,そうだった,こういう話だった」と,懐かしくも哀しい物語が頭の中でよみがえりました。同じ民俗学者でも,大先輩格の柳田國男の手法や著作内容と,宮本常一のそれとでは大分違っていると思いますが,いずれの著作も興味深く,民俗学の世界は独特の魅力があります。もう一度柳田國男の世界を渉猟してみたいと思います。宮本常一の世界も同様に・・・。なお,宮本常一の著作で素晴らしいと思った一つは,やはり「忘れられた日本人」(岩波文庫)です。必読です。

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