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弁護士ブログ

2014/01/21

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 朝食後はすぐに出勤するのではなく,外出支度の前に必ず産経新聞と読売新聞に目を通すことにしております。おかげさまで強膜炎と虹彩炎もほとんど寛解状態になり不快な右眼の痛みもなくなりました。

 

 1月16日の読売の朝刊の「言わせて!」というコーナーに「私の肩抱いた夫の思い」という見出しで,ある読者の投稿記事が載っていました。それを読んでじーんときたといいますか,何となく共感を覚えました。ちょっと引用してみましょう。

 

「一昨年秋の出来事を、長崎県の女性(68)は忘れられません。台所で夕飯の支度をしていると、夫が突然、肩を抱きすくめました。とっさに『タマネギをとってきて』と言ってザルを渡すと、夫は車庫にタマネギをとりに行き、それを置くと庭へ出て行きました。その年末、夫は体調が急変し、一月後に他界しました。『体調に異変を感じ不安だったのでしょう。あの時、私は黙って夫の胸に顔を寄せればよかったのです。気持ちを察することもできず、自分を情けなく思います。あの日、庭を眺めていた夫の横顔を思い出し、涙がこみ上げます。』」

 

 人間,元気でいるときは日常の何気ない一つ一つの出来事や目にするものに特に深く思いを致したり,感慨にふけったりなどすることはありません。しかし,もし自分の体調にこれまでとは何か違う異変を感じたり,いわゆる「死期」というものを悟ったりしたときは,何かにすがりつきたいという不安な気持ちや,もうこんな「日常」を目にすることもないんだと今生を名残惜しく思ったり,それまでは当たり前のように思っていた家族,特に配偶者の行為(家事に勤しむ姿など)に深い心からの感謝の念を覚えたり,限りなく愛おしく思ったりするのではないでしょうか。

 

 この記事に出て来る夫がそのときに何を思っていたのか。肩を抱きすくめられたときに妻が咄嗟にタマネギを取ってきてと照れてしまったように,普段からこの夫婦は決してベタベタはしていなかったのでしょうし,このような夫の振る舞いに戸惑いを覚えたのでしょう。でもそれだからこそ,夫は何かそれまでとは違う思いをもって妻の肩を抱きすくめるという行為に出たのではないか。やはり,何かにすがりつきたいという不安な気持ちや,もうこんな「日常」を目にすることもないんだと今生を名残惜しく思ったり,それまでは当たり前のように思っていた家族,特に配偶者の行為(家事に勤しむ姿など)に深い心からの感謝の念を覚えたり,限りなく愛おしく思ったのでしょう。そして,そんな夫の心情を察してやれなかった妻の無念もよく分かります。

 

 何となく共感を覚えた記事でした。

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