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弁護士ブログ

2013/06/24

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 週明け早々の月曜日から「対位法」の話なんか聞きたくもないですよね。そりゃそうだと思います。でも「対位法」の話をします(笑)。

 

 本当に買って良かったなと心から思える本というものには,なかなか巡り会えるものではありませんが,久しぶりにそういう本に出会いました。とても嬉しいし,これからも何度も何度も読み返すと思います。「ライプツィヒへの旅-バッハ=フーガの探究」(ミッシェル・モラール著,余田安広訳,春秋社)という本です。

 

 この本は,バッハの「平均律クラヴィア曲集」を題材に,対位法の精華であるバッハのフーガについて,その構成の精緻さと巧みさを非常に分析的に記述しています。架空の登場人物(一部実在の人物も含まれています)に物語風に語らせ,対位法とは何か,バッハのフーガの素晴らしさについて説得的に,しかも分かりやすく表現しております。やはりバッハはとてつもない巨人です。

 

 前にもこのブログで書いたことがありますが,私は対位法というものにコンプレックスを感じながらもとても憧れてきました。小学生の時にピアノを習ったのはいいのですが,バイエルやブルグミュラーなどは順調にこなしたのに,バッハのインヴェンション(2声)とシンフォニア(3声)になると途端に牛歩になってしまったのです(笑)。でもこのポリフォニー(複音楽)には魅力を感じてしまう。・・・でも技術の方は言う事を聞かない(笑)。ましてや平均律クラヴィア曲集(第1巻,第2巻)はどれも全く素晴らしい曲群なのに,プレリュードはもちろん,フーガには手も足も出ません。それでも憧れる。何とか弾いてみたいという衝動に駆られるのです。

 

 対位法は旋律線とそれらの積み重ねの技法であり,各声部を構成する旋律線がそれぞれ独自性を失わず,それでいて他の声部との見事な調和が維持され,タペストリーのように展開していきます。この複音楽を理解するには,各声部の旋律線をちゃんと聴き分けられるか,弾き分けられるかにかかっております。そのためには特に難解なフーガの曲の構成をある程度分析できなくてはなりません。

 

 そこでこの本です。素晴らしい・・・。主唱,そしてその主唱の2回目の入りの部分からこれに寄り添うように展開する対唱,主唱と対唱が複数になる場合,そして直行,反転,拡大形,縮小形など,さらには二重対位法,三重対位法・・・。分かりやすく私たちに説明してくれます。それにしてもバッハという人は,9歳と10歳の時に相次いで両親を亡くし,その後は経済的には恵まれず,ましてや英才教育を受けた訳ではないのに,このようなフーガの群を作曲する技法をどのようにして学んだのでしょうか。とても信じられません。

 

 著者は,フランスの音楽教育,特にエクリチュール(和声学,対位法・フーガ)教育の第一人者であるマルセル・ビッチ氏の教えを受けてこの本を著したということです。対位法の解説については曲として何を題材とするのか迷うところでしょうが,著者はバッハの「平均律クラヴィア曲集」を選択し,その理由として次のように述べております。

 

「そんな中、音楽をより深く感じ取れるようになりたいと願う人々のために、今までになかった視点で本を書いてみようと思い立った。その題材として当然のように浮かんだのが、西洋音楽の原点のひとつ『平均律クラヴィア曲集』である。この作品をよりよく理解できる人は、音楽全般をさらによく聴き、愛するようになるはずだと確信した。この作品にはそれだけの豊かさと多様性があり、濃密さがある。」(はしがき)

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