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弁護士ブログ

2012/07/09

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 平成23年10月,大津市内の中学2年生の男子が飛び降り自殺をした事件が報道されていますが,本当にやり切れないという思いがあります。私が特に怒りを感じたのは,大津市教育委員会による記者会見の内容です。はっきり言いまして,記者会見に臨んだ面々の顔はどれもこれも非常に醜悪でした。事なかれ主義と,自己保身,卑怯というものが全面に表れていました。

 

 新聞報道では,この自殺事件直後には,全校生徒(859人)を対象にして,本件に関する「暴力」,「いじめ」についてのアンケート調査が実施され,伝聞を含めて227件の「暴力」,「いじめ」に関する証言が得られていたというではないですか。しかもその回答内容は生々しく,トイレで殴る蹴るの暴行を受けたり,首を絞められたり,教科書をビリビリに破られたり,口の中にハチやカエルを入れられたり,万引きを強要されたり,そして自殺の練習までさせられていたという回答もあったといいます。挙げ句に,担任の教師がこのような実態を現認しながら形ばかりの注意をしただけで,あとは一緒になって笑っていたという証言まであるのです。

 

 私が知りたい一つ目の点は,このようなアンケート結果を前提として,当該中学校関係者や大津市教育委員会がどのような調査をし,その調査によってどのような情報を得,最終的にどのような理由で「自殺との因果関係はない」と帰結したのかということです。理不尽にも殴る蹴るの暴力を振るわれ,ハチやカエルを口に入れられ,教科書をビリビリにされ,万引きを強要され,挙げ句に自殺の練習までさせられたら,多感な少年が発作的に自死を選んでしまうということは,十分に考えられるのです。推測でものを言ってはいけませんが,アンケート実施後は生徒には事実上の箝口令のようなものがしかれていたという情報もありますし,アンケート結果のごく一部しか公表されなかったことからすると,学校関係者や教育委員会の面々が事なかれ主義,自己保身に走ったのだと思います。

 

 私が知りたい二つ目の点は,アンケート結果に表れたような生々しい場面の目撃談や伝聞情報があったくらいですから,被害生徒が自殺に追い込まれる前の時点で担任教師をはじめ,学校側がそのような実態を本当に把握できなかったのか,一部できていたとしてもそれほど深刻なものとは受け止めていなかったのか,それとも見て見ぬふりをしていたのか,ということです。もし後者だとしたら,教職者としてはあるまじきことです。

 

 私が知りたい三つ目の点は,いじめの加害者生徒(状況からして「いじめ」が全くなかったとは到底いえないでしょう)は,親からどのような家庭教育を受け,どのような躾を受けてきたのかということです。端的に言いますと,「共感」という感情を育むような環境に置かれていたのかということです。共感とは,他者と喜怒哀楽の感情を共有すること,またその感情をいい,通常は人間に本能的に備わっているものです。例えば,ある人が酷い目に遭っているような時,「辛いだろうな。」,「可哀想だな。」,「何とか助けてあげたいな。」というような感情です。こういう共感という感情,情操は,通常ならばもともと人間に備わっているとはいうものの,さらに家庭教育で育んでいかなければならないものです。

 

 いずれにしても,この事件は既に民事訴訟が提起されております。この訴訟の中で真相が明らかにされるべきです。それにしてもこういった事件は残念ながらあとを絶ちません。学校関係者や教育員会関係者には襟を正して欲しいと思っておりますし,彼らこそ「共感」という感情を取り戻して欲しいと思います。

 

 このブログでもよく登場する会津藩の「什の掟」の中には,「一、ひきょうなふるまいをしてはなりませぬ」,「一、弱いものをいじめてはなりませぬ」とあります。また,薩摩藩伝統の郷中教育の指導の中に「弱いものいじめをするな」とあります。武士道のわが日本には,昔から卑怯を憎む心があります。親や教師は,現在でも家庭教育や学校教育でこういったことを実践,指導していく必要があると思います。

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