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弁護士ブログ

2010/03/26

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 朝の通勤経路にある小学校の桜が咲き始めた。とても美しい。あと数日で満開になるのではないだろうか。満開になった時は見事な桜ですよ。この学校の桜は。そういえば,小・中・高の各学校はもう既に卒業式は終えているのであろう。卒業式といえば,僕なんかがすぐに想い出すのは,「仰げば尊し」という歌である。

 

 ところが,この「仰げば尊し」という名曲は,現在では卒業式の際に歌われることが極めて少なくなっているらしい。とても残念である。いつの時の卒業式だったかは忘れたが,この「仰げば尊し」を歌いながら,僕も涙目になったし,同級生の中にも泣いていた子が少なからずいた。旋律が美しいだけでなく,何よりも歌詞が素晴らしい。

 

1番
 仰げば 尊し 我が師の恩
 教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
 思えば いと疾(と)し この年月(としつき)
 今こそ 別れめ いざさらば
2番
 互(たがい)に睦し 日ごろの恩
 別るる後(のち)にも やよ 忘るな
 身を立て 名をあげ やよ 励めよ
 今こそ 別れめ いざさらば
3番
 朝夕 馴(なれ)にし 学びの窓
 蛍の灯火 積む白雪
 忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月
 今こそ 別れめ いざさらば

 

 素晴らしい歌詞ではないか。卒業式の場で,数年間の思い出深い学校生活,そして先生や同級生との名残を惜しむ最後の短い時間,感動しながらしみじみと歌うのである。でも,これを歌うことに反対する人々,特に日教組は,先生に対する恩を強制することになるとか,特定の曲を歌わせることは民主主義に反するとか,2番の歌詞にある「身を立て 名をあげ やよ 励めよ」が競争主義を助長するとか主張しているという。

 

 学校で1年に1回だけ,さきほど述べたように卒業式の場で,数年間の想い出深い学校生活,そして先生や同級生との名残を惜しむ最後の短い時間,感動しながらしみじみと歌う際に,「先生に対する恩を強制された」などと感じる生徒がいるだろうか。この歌詞を1年に1回歌ったからといって,それが競争主義を助長することになるのだろうか。知的好奇心,やりがい,向上心などからくる真っ当な努力,立身出世のための蛍雪の努力と競争のどこが悪いのか。ノーベル物理学賞などを受賞した日本人学者たちの存在は,我々にとって誇りであることはあっても,決して競争主義の申し子,「勝ち組」などといってネガティブな感情をもつ国民がいるだろうか。日教組の諸君は,不正な資金提供の前提となるカンパ集め,政治活動やデモ,国歌斉唱に対する妨害,非協力的態度などに血道をあげるのではなく,本当の意味で生徒から「師の恩」を感じてもらえるような教育者になる努力をすべきである。政治活動より,教育者としての資質,能力の向上に努めるべきである。

 

 まあ,卒業式で歌われる曲については,卒業する生徒らに選んでもらってもいいが,少なくとも何らかの政治的な圧力で,この「仰げば尊し」という名曲がそのリストから半永久的に外されるのは,僕としてはとても残念なのである。

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