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弁護士ブログ

2009/12/04

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 いわゆる事業仕分けという作業がテレビで公開されていた。ネットでも視聴が可能だったようだ。確かに,高級官僚の天下りや「渡り」の受け皿となっている訳の分からない独立行政法人の,大して意味もない事業に血税がつぎ込まれるようなことがあってはならない。私達の血税は有効かつ適切に生かされるべきだ。

 

 ・・・・・・だが,しかし・・・その事業仕分けの状況を見ていたら,絶えず説明や発言を遮られ,矢継ぎ早の紋切り型の質問責めに遭い,時間的に急かされ,初めに結論ありきの異様な雰囲気の中での無力感に苛まれている状況に陥っているのが,あたかも自分であるかのような感じがして,見るに堪えなかった。

 

 新聞報道によれば,この事業仕分けそのものやこれが公開されたことについて,約7割くらいの国民が積極的に評価しているようである。無駄な税金の使われ方が抑制されること自体は僕も評価するが,あの公開された状況を見て,かなりの割合の国民が本当に快哉を叫んでいるのかは疑問である。何より,あの民間から選ばれた仕分け人の資質や能力に疑問がある。的外れな質問を平気でしていたし,何よりも人の説明を聞こうとする姿勢に欠け,初めに結論ありきのスタンスが露骨に現れている者もいた。また,取り仕切っていた議員自体も,防衛省関連の施設と東京ディズニーランドを同一の目線で比較するなどといった,これまた的外れな認識を示していた。一説によると,彼らは各事業ごとの専門知識がある訳ではないから,財務省が予めマニュアル様のものを作成して用意し,それには質問やチェック項目,想定される問答(各担当者がこう説明したらこう切り返せばよいなどといったもの)などが記載されていたらしい。僕は,民主党としては,財務省の主計官がやっていたことを公開の場で議員や民間人仕分け人にやらせ,国民にアピールしたかったのではないかと穿った見方もしてしまう。あれは一種の政治ショーだ。

 

 いずれにしても,あの殺気だった仕分け現場における雰囲気は,文化大革命において毛沢東語録を振りかざし,反動分子を打ち据え,自己批判を求めている紅衛兵を連想してしまった。ジェット式姿勢をとらされなかっただけ,まだましか(笑)。

 

 この事業仕分けは,前にも述べたように良い面もあるが,問題もかなりある。ノーベル化学賞を受賞された野依教授は「歴史の法廷に立つ覚悟があるのか。」と正論を述べられたし,旧7帝国大学や早稲田,慶應義塾の総長,学長が記者会見したように,科学技術や学問研究は,目先の効果だけを性急に追求するのではなく,中長期的な観点も必要である。資源のない日本は,人材や研究こそがその存立基盤ともいえる。民主党がやみくもに事業仕分けを断行するのは,結局は,マニフェストで約束した「子ども手当」などの財源確保の必要性からであろう。マニフェスト至上主義というやつである。経済学者竹中平蔵氏の論調はあまり好きではないが,彼は,いま民主党がやっていることは,小さな無駄を削って,より大きな無駄を作ろうとしているという趣旨のことを言っていた。たまにはいいことをいうなあと思った(笑)。返す返すも,あの殺伐とした,事業仕分けを支配した雰囲気は,日本人のメンタリティーとはちょっと違うような気がする。

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