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弁護士ブログ

2009/02/24

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 ここ数日,これから数日は雨模様であるが,今日は月の話。仕事帰りに歩きながら冬の月を眺めることがある。冬の月は,眺めているこちらが寒がっているせいか,どこか寒々とした風情もある。でも,他の季節と比べて,月と自分とを遮るものが少ないような気がして,くっきりと見事な姿に映る。冬の月もまた格別である。

 

 月のついでに,ここ数年で知った,名前に「月」という字がつく人物についてお話したい。いつも思うけど,僕のブログは本題への導入が何とも強引である(笑)。

 

 一人目は,大町桂月である。高知県出身で,明治期から大正期にかけて活躍した歌人,随筆家,評論家である。何でこの人を知ったかというと,数年前に十和田湖,奥入瀬渓流に旅行した際に,湖上遊覧船で紹介されていたのと,泊まったホテルにもその紹介があったからである。この人は,酒と旅行を終生こよなく愛し,十和田湖などのすばらしさを全国に知らしめた。人生の最後には,十和田湖からそれほど遠くない蔦温泉に移り住み,そこで人生を終えたそうだ(蔦温泉の辺りも車で通ったが,なかなか佳い所)。僕も十和田湖や奥入瀬渓流は大好きで少なくとも2度は訪れている。どっかりと腰掛けて奥入瀬の流れを眺めていると,無常観が湧き上がってくる。絶え間ない水の流れは一瞬たりとも同じものはなく,そう,「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。・・・」(方丈記)の世界。自分の来し方行く末を思ってしまう。こうやって歳を重ねていくのだなぁ・・・。

 

 二人目は,井上井月である。気になる種田山頭火の関連書物を読んでいて,この井上井月という,幕末から明治20年にかけて長野県の伊那盆地周辺を放浪した俳人のことを知った。山頭火はこの井上井月に非常な親近感をもっており,その感情は思慕に近かったようだ。井月もやはり放浪の俳人であり,山頭火としてもその境涯や作風の面などで身近に感じていたのだろう。山頭火は,その放浪の中心は西日本だったが,何とか長野県の伊那にある井月の墓参りをしようと念願し,二度目でようやくその念願を果たしている。井月の代表的な句をいくつかあげてみる(村上護著:「種田山頭火」ミネルヴァ書房,372頁以下)。

   「旅人の我も数なり花ざかり」
   「何処やらに鶴の声きく霞かな」
   「酔いてみな思ひ思ひや月今宵」
   「芋掘りに雇はれにけり十三夜」

 

 月といえば,僕は中村屋の月餅も好きだ。ち,違うかぁ・・・(笑)。


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