2025年には日本国際博覧会が開かれる予定になっており,その会場が大阪市内ですから「大阪・関西万博」と呼ばれています。もちろんそのこと自体は結構なんですが,そのイメージキャラクターの「ミャクミャク」というのはどうも・・・(笑)。
「ミャクミャク」には全く罪はないのですが,正直申しますとイメージキャラクターとしてはイメージが悪いし,かっこ悪いと言わざるを得ません。一体全体,誰がどのようにして決めたのか。岸田首相は,歴史,伝統,文化,世界とのつながりを脈々と引き継ぐ,そういった意味が込められている愛称だと説明しました。この万博のロゴマークは細胞をイメージしているようで,この「ミャクミャク」も細胞,血管のように見えてしまいます。少なくとも可愛さや美しさはありません。審美眼などと大上段に構えるつもりはないのですが,選んだ方々に美を的確に見極める能力があったとは決して言えないような・・・。
一方で,今私がピアノレッスンで挑戦しているのが,バッハの「小さなプレリュードニ短調(BWV926)」なのですが,本当にこの曲のかっこいいこと。素晴らしくかっこいいのです。練習のために弾いていても,つくづくバッハの曲というのは知的で美しさがあるなと思いますし,たとえ小品であろうと感動的なのです。
一度YouTubeで「バッハ BWV926」とキーワードを入れて検索し,聴いてみてくださいな。かっこいいですよ(笑)。ヨハン・マッテゾンの調性格論によれば,ニ短調というのは「気分の沈んだ女性らしさ、奇妙であることや曖昧さを含む。」とあり,確かにこの曲はそんな沈鬱な感じで進行しますが,最後は長3度のピカルディ終止(短調の曲なのに最後の音は長調【長三和音】の明るい感じで終わり。)となります。これがまたかっこいい。
レッスンに通って先生の前で弾いても,なかなか仕上がりが良くなくて,〇印をもらえないこともあります。結構自信をもって演奏し終わっても〇印をもらえない時などには,私も内心少し不機嫌になったりもしますが,それでもバッハの曲ならばモチベーションが高いままで,そんなことにはめげることなく練習を続けることができるのです。本当にバッハは凄いです。
ちょっと心残りなので最後に一言,「ミャクミャク」ごめんね(笑)。