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弁護士ブログ

2020/05/06

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私はこの連休中でも,2日に1回程度は事務所に来て仕事をしております。事務所までは徒歩通勤なのですが,歩きながら目にする光景は従前とは全く違い,街が死んだようになっております。

 

休みの日は正に「巣ごもり」の状態で,読書をするか,好きな音楽を聴くか,夜はカミさんと一緒に晩酌をし(酒でも飲まなければやってられません!),一緒になって「チャンネル桜」の各番組を見ては,日本人として極めて真っ当な考え方,保守的な思想にひたっております(笑)。

 

そんな訳で,普段よりお酒の量が増え,運動不足にもなって,少し体重が増えてしまいました。ネット情報によれば,やはり新型コロナウイルスを警戒する「巣ごもり」生活で,世間的にもお酒の量と体重が増える傾向にあるそうです。

 

それにしても,この新型コロナウイルス禍はいつまで続くのでしょうか。本当に気が滅入りますね。政府は5月31日までの非常事態宣言期間を延長しましたが,安倍首相のプロンプターを見ながらの記者会見の姿を見ていても,明らかな失政(インバウンド頼みと中国への忖度で1月だけでも中国人観光客等を92万4800人も入国させたこと,その後も諸外国に比し明らかに不徹底な入国制限に終始したこと,感染防止対策と休業補償等の経済対策の遅れなど)のこともあり,怒りを覚えるだけです。

 

何よりも,やはり政治家には高い見識と資質,能力が要求されるだけでなく(もちろん愛国心も),想像力と国民目線というものも要求されます。つまり,このような記者会見を見た国民がどう思うかを想像する力です。解除のための基準,見通し,「出口戦略」などが明確に示されない限り,5月31日までの非常事態宣言の延長を告げられた国民は不安を覚えるだけです。首相ならばそのことに思いを致さなければ・・・。その意味では,吉村大阪府知事が示した,いわゆる「大阪基準」は賛否はあれど一つのモデルになり得るでしょう。結局,その後の経過で解除は時期尚早ということにはなっても,それを状況に応じて適宜修正していけばよいのであって,やはり解除のための基準,見通し,「出口戦略」は示して欲しいのです。安倍首相のあの記者会見では,中小企業の経営者,飲食店の店主,その他の事業者としては不安感を高め,途方に暮れるだけでしょう。

 

このままでは,新型コロナウイルスによる死もさることながら,経済的な死を招来します。経済的な死には,マクロ的にはGDPの大幅減少,不況,そして倒産,廃業,さらにこれらを苦にした自殺者の増加も含まれます(かつて橋本内閣が消費増税と緊縮財政を徹底したためデフレに突入し,自殺者が増えたことも想起すべきです。)。

 

その業績等については功罪相半ばするものの,この状況下で田中角栄が首相だったらどんな経済対策を採用しただろうかと思ってしまいます。きっと,財政規律教という宗教に帰依しまくっている財務官僚を見事に説得し,今は平時ではなく戦時だということで日銀とタイアップして大胆な経済対策を断行したに違いありません。ハイパーインフレが起こるとか,円が暴落するとか,国債金利が急騰するなどといったバカな経済評論家の言うことなどを無視してね。田中元首相も,草葉の陰から,安倍首相に対して「第二次補正は絶対やれよ!」とはっぱをかけるに違いありません。

 

もちろんこのたびの新型コロナウイルスが引き起こす肺炎の恐ろしさは言うまでもありません。ただ,2019年にはインフルエンザで亡くなった方は3000人を超え,関連死を含めると1万人を超えるといわれています。いずれはワクチンもできるでしょうし,時期を見計らってこの新型コロナウイルスと共存する期間を経て(非常事態宣言の解除),終息を目指していくことになるのでしょう。従業員を一時帰休させつつ雇用調整助成金を活用したり,必ずしも十分でない上限のある事業継続金の給付を受けたり,追加融資を受けたり(これは負債の増加を意味します。),家賃の支払猶予を受けたり(結局これはいずれ支払わなければなりません。)などして乗り切るにも,事業者としてはやはり限度というものがありますからね。

 

もうこれ以上の失政は許されません。もちろん習近平の国賓招待など言語道断であり,延期ではなく中止です(笑)。安倍政権には,アベノマスクの配布(今に至るも私の自宅には届いていません。)や星野源とのコラボ動画の配信みたいなことではなく,しっかりとした,そして有効な対策を断行していただきたいと思います。


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