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弁護士ブログ

2011/02/03

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 国旗に向かっての起立や国歌斉唱はそんなに悪いことなのであろうか。私は「日の丸」や「君が代」は,この愛すべき日本国の象徴だと思っている。日本代表選手が優勝などして日の丸が掲揚され,君が代が流れる瞬間はじーんと感動するのである。スポーツの世界に限らず,世界中のどの国にも国旗や国歌があり,それぞれ自国の国旗・国歌には誇りをもち,敬意を表しているであろう。逆に,自国の国旗・国歌に誇りをもてず,ないがしろにするような人間は諸外国からは尊敬もされない。

 

 しかるに,この国には誠に奇妙で,思考が停止してしまっているとしか思えないような集団が存在する。入学式などで国旗に向かって起立することや,国歌斉唱することを要求されるのは自分の思想・信条を侵害するものと考えている教職員が,慰謝料支払などを求めて訴訟まで提起しているのである。その訴訟では,平成18年9月に東京地裁でとんでもない判決が出されたのを昨日のことのように記憶している。詳細は省くが,結論的には東京都に対し,教職員1人当たり3万円の慰謝料の支払を命じたのであり,その判決理由の中で,日の丸や君が代のことを,「第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」とまで述べている。この判決が出された報に接した時,私は唖然としたし,こんな判決は上級審で必ず破棄されるだろうと確信していた。

 

 ありがたいことに,上級審である東京高裁は,平成23年1月28日,この妙ちくりんな東京地裁判決を破棄し,入学式や卒業式で国旗に向かっての起立や国歌斉唱を求めた東京都教育委員会の通達や校長の職務命令は憲法に違反するものではないとして,教職員らの請求を棄却したのである。極めて真っ当な判決であり,まずは一安心である。

 

 よくよく冷静に考え,思ってもみて欲しいのである。入学式や卒業式など人生の感動的な一ページ,一場面で,国旗掲揚時や国歌斉唱時に,起立もせず歌いもしないふてくされた教職員の姿を目にした児童,生徒がどのように感じるのか。教職員という公的で教育的配慮を要求される立場にありながら,国旗を前に起立もせず,国歌を歌いもしないこのような手合いの行動が,多感な児童,生徒に与えてしまう悪影響を・・。彼らはそのようにして示威行動をしているのである。唾棄すべきである。

 

 妙ちくりんな東京地裁判決は,日の丸や君が代のことを「第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」と断定しているが,軍国主義の時代であろうとなかろうと,日本国民は古来昔から,心の奥底で万世一系の天皇を心のよりどころにし,君が代や日の丸があまねく浸透していった時代以降は,これらも精神的支柱の一つとしていたのである。君が代や日の丸がその属性として軍国主義思想に結びつくかのような論は短絡的過ぎる。この判決を出した裁判官は,歴史というものを深く勉強したことがあるのだろうか。また,当事者となっている教職員は,自分たちが教職員という公的で教育的配慮を要求される立場にあることを深く自覚すべきであろう。こういった人たちは,相変わらずGHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の影響下にあり,「閉された言語空間」の中にあり,ひょっとしたらコミンテルンの残党なのかもしれない(笑)。プライベートならば自分の主義,主張を最大限に表明することはいいが,公的で教育的配慮を要求される立場にあるのならば,自ずと制約もあるのである。要するに,入学式や卒業式での日の丸や君が代がそんなに嫌なら,教員を辞すれば良いのである。この方々は先日出された東京高裁判決に不服で,最高裁に上告するとのこと。こんな訴訟に精力をつぎ込む時間と余裕があるのであれば,少しでも児童,生徒から尊敬されるような存在になるべく努力すべきなのではないだろうか。お互様ではありますが(笑)。

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