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弁護士ブログ

2009/11/11

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 あまりしつこくなってもいけませんが,「マタイ受難曲」上演当日の思い出を続けます。第1部と第2部との間に約20分間の休憩があったのですが,楽屋に戻ってお茶を入れてなどといった時間的余裕も精神的余裕もありません(笑)。トイレ休憩の後に,再び第1コーラスと第2コーラスとが舞台の下手と上手に分かれ,舞台袖の所で整列です。第1部の最後の29曲目の大コラールでは,「調子に乗って合唱のテンポが早くなったな。」,「もっと指揮者のタクトを見ないといけないな。」などといった反省の言葉が各員から聞かれました。確かにそのとおりでした。総譜(スコア)にばかり目をやっていてはいけません。

 

 いよいよ,第2部の始まりです。イエスが捕縛された後,尋問,裁判,ペテロの否み,ユダの自殺,ゴルゴタの丘への行進,磔刑,埋葬へと続いていきます。特に有名な第39曲(憐れんでください)のアルトのアリア,第42曲(私のイエスを返せ)のバスのアリアは,合唱団員として背後で聴いていても感動するできだったと思います。第1バイオリンと第2バイオリンのそれぞれの筆頭格の各演奏(伴奏)も素晴らしかったと思います。それと印象的だったのは,第57曲(来たれ,甘い十字架よ)のバスのアリアの際の,ヴィオラ・ダ・ガンバの演奏(伴奏)の素晴らしさでした。細身の女性ですが,卓越した技術を駆使した渾身の演奏で,その後に得た情報では,指揮者直々のご指名だったそうです。さすがでした。

 

 僕も,第2コーラスのバスの一員として,約1年間の練習の成果を発揮しようと頑張りました。間違えた所もありましたし,自信のない所は口パクでした(笑)。でも思いのほか,頑張ったのではないかと思います。いよいよ終曲では,絶対に泣いてはいけないと自分に言い聞かせて臨みました。幸い泣きはしませんでしたが,感動しながら唱っておりました。僕にとっては大恩ある方の奥様が,当日券を何とか購入して鑑賞に来てくれたそうです。直後にその奥様からハガキをいただき,終曲の時は涙が止まらなかったと仰ってくださいました。ありがたいことです。人に感動を与える演奏の一翼を担うことができるなんて。

 

 このようにして僕のマタイ受難曲体験は終了しました。打ち上げ会は,演奏終了後ほどなくして,指揮者,ソリストのほとんどを交え,和気藹々と行われました。特に僕の印象に残ったのは,少年少女の合唱指導に当たられた先生が,その挨拶の時に感極まって落涙されたことです。恐らく,良い仕事ができたという達成感と,何よりもバッハのマタイ受難曲に対する思い入れがあったのではないかと推察いたします。その気持ちはとてもよく分かります。その後に催された2次会もとても楽しかった・・・・・。

 

 さて,僕は,バッハのマタイ受難曲を歌いたい一心で合唱団に入団しましたが,仕事が多忙であることもあり,その目的を達し,このたび退団です。これは最初からの予定でした。でも,このような活動の素晴らしさは実感しました。バッハの曲であれば,何とか仕事と折り合いを付けてでも参加したいなという気持ちはあります。そのような虫の良い入退団が許されるのかどうかは分かりませんが,将来,ふたたびバッハの曲が演目として選ばれたら,さながら子羊のような姿でオーディションを受けてでも(笑),再びこのような貴重な体験をしたいと思っております。

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