私はいつも大谷翔平選手の本塁打をワクワクして心待ちにしているのですが,7月20日投開票の今度の参議院議員選挙(通常選挙)の結果も心待ちにしています。自公政権が地滑り的大敗に至るのがうれしい(笑)。
私は政治的には保守的な考え方をもっていますが,もう自由民主党という政党は保守政党ではありません。全く違う。今,参政党という政党が急速に支持を集めていますが,この現象は自民党支持者のうちの岩盤保守層が自民党という政党にほとほと愛想をつかし,参政党はやり場のないこういった岩盤保守層の投票行動の受け皿になっているのだということで説明がつきます。
欧米では,行き過ぎたグローバリズムによる貧富の格差と国民の分断,無軌道な移民政策による自国民と移民との軋轢・犯罪の増加・治安の悪化・コストの増大,自国ないし自国民の伝統・文化・アイデンティティを取り戻そうという欲求などから,ドイツではAfD(ドイツのための選択肢),フランスでは国民連合,イギリスではリフォームUK,イタリアではイタリアの同胞などの右派政党が軒並み勢力を伸ばしており,イタリアに至っては政権を獲得しています(イタリアのメローニ首相)。アメリカのトランプ政権の不法移民に対する厳格な施策もこのような流れでしょう。にもかかわらず,自民党は全く危機意識もなく周回遅れの移民推進政策をとっており,外国人(特に中国人)による不動産取得には安全保障上問題のある特別の地域以外は全く規制しようともしていません。特区民泊の95%は大阪に集中し,その約4割が中国系事業者であり,地域住民との軋轢が生じていますし(こういうことからも私は維新という政党は信用していません),今朝の産経新聞でも報道されていましたが,首都圏新築マンションの価格が本年上半期で過去最高額に達し,外国人購入者による押し上げ効果があることが指摘されております。北海道などの各地リゾート地や水源地などの購入を含め,どうせ中国人富裕層らによる購入がかなりの部分を占めているのではないでしょうか。このような事象に対し,自公政権は全く無策です。
また,今度の参院選に向けての自民党の公約,CMの内容を見て呆れかえってしまいました。GDP1000兆円にする(経済成長させる),国民の所得を5割増しにするんですと(笑)。1997年からの約30年間,そのほとんどの期間を自民党が政権を担ってきましたよね。経済成長してきましたか。国民の実質賃金は上がりましたか。上がったのは国民負担率だけではありませんか。その約30年間の日本と諸外国のGDPの伸びを示した折れ線グラフを何度も見ていますが,諸外国は積極的な財政出動,金融緩和,生産力の向上などで軒並み右肩上がりであるのに比し(2倍,3倍・・・),わが日本だけは横ばいです。それこそ見事なくらい成長していません。しかも日本国民の実質賃金は下がり続けてきました。当然少子化も歯止めがかかりません。
結局これは,自民党政権がこれまで続けてきた政策の失敗と総括,評価できますよね(笑)。如実に数字に表れているのですもの。約30年間も政策の失敗を継続してきたような政治屋の集まりが,急にGDP1000兆円,国民所得5割増しなどできる訳がありません。有権者を馬鹿にするにもほどがある。怒髪天を衝くだわ(笑)。
言いたいことは山ほどあるけど,あんたのブログは長すぎるという批判もありますので,この辺にしておきますが,目標とされている自公で50議席を下回った場合,参議院でも少数与党に転落する訳です。石破茂というただただ首相になりたかっただけの人物は当然身を引きますよね。だって,昨秋の衆議院議員選挙(総選挙)では大敗し,先の東京都議選でも大敗し,今度の参院選でも大敗ならば,3連敗ですよ。野球だって,空振りが3つになれば三振でアウト,次の打者に交代しますし,アウトが3つになればスリーアウトチェンジ,相手チームの攻撃に移るんですから。
石破氏は,来られては票が逃げるからといって応援演説を事実上断られた選挙区もありますし,川崎市のある選挙区内のポスター掲示場提供者が「首相のポスターなら外してくれ!」という苦情を言ったため,苦肉の策として石破首相の顔の部分に地元立候補者のポスターを重ねて貼って隠したという報道に接しました(産経新聞)。
マクロ経済に精通している専門家も指摘しているとおり,経済成長,内需拡大には一時的な給付よりも恒久的な減税の方が圧倒的に効果があるのです。そして積極的な財政出動をして本来のデマンドプルインフレ(コストプッシュインフレではありません)に持っていって景気を良くする。景気が過熱し,インフレが高じたら増税する。それでよいのです。これが機能的財政という考え方です(アバ・ラーナー)。
選挙対策のためだけにできもしない公約をしてみたり(GDP1000兆円,国民所得5割増しなど),付焼刃的に内閣府に「外国人との秩序ある共生社会推進室」なる訳の分からない組織を立ち上げたり(共生社会を推進するというのみで移民政策を見直すとは言っていません),自民党(公明党を含む)の政策的な欺瞞性については,実は賢明な有権者は既に見抜いています。
今回,参政党が勢いを増しているのはこのような背景事情があるからでしょう。結局またまた長い文章になってしまいました(笑)。大谷の本塁打が出て,そして自公政権が地滑り的大敗を喫する・・・。7月20日の投開票の結果が今から楽しみです。うちのカミさんは既に期日前投票に行きましたが,私も当日は命がある限り絶対に投票所に足を運んで投票いたします。