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弁護士ブログ

2020/08/14

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明日は終戦記念日であり,戦後75年の節目でもあります。靖国の杜(もり)にある靖国神社は,わが国の戦没者追悼の中心施設です。幕末以降,国に殉じた246万余柱の御霊が祀られ,このうち213万余柱は先の大戦の戦没者です。

 

私の父(三男)の長兄も外地で戦死しました。身内のことながら弟思いで相当に優秀だったそうです。私も東京に行く際には,時間を作って靖国神社に参拝するようにしております。

 

国のために散華された御霊に対し,国を代表して哀悼の意を表すべく,安倍首相には是非公式参拝してもらいたいと思います。春秋の例大祭の折にでも良いと思います。第二次安倍政権が発足し,年末に参拝して以降,安倍首相は玉串料を納めることはあってもその後は全く参拝しておりません。改めてその理由を尋ねたい。中国や韓国からの抗議を恐れているのでしょうか。だとしたら誠に情けない。

 

香港の民主活動家10名が逮捕された人権弾圧の事態に関し,日本国政府が重大な懸念を表明したことに対し,中国は「内政干渉だ」と抗議しています。そうであるならば,安倍首相や閣僚が靖国参拝という当然のことを行うのに,中国や韓国があれこれ言うのも「内政干渉」というべきでしょう。安倍首相,閣僚は胸を張って参拝すべきなのです。

 

私はね,「大東亜戦争肯定論」(林房雄著,中公文庫)の次の一節が忘れられず,その一節を読むたびに感動を覚えるのです。

 

「ただ、日本の百年にわたる孤軍奮闘は、これを歴史としてふりかえる時、決して無意味ではなかった。無謀とも言えない。西洋列強の植民主義と侵略主義の重囲の中にあっては、いかなる名将、大政治家といえども他に対策はなかったはずだ。秘密裡ではあったが、当時の政府と軍部の首脳者によって、日支戦争不拡大、対米英戦争回避のあらゆる努力が行われたことは、現在発表されている多くの文献が証明している。だが、罠にかけられ、追いつめられた最後の関頭においては、山本五十六元帥ならずとも、玉砕を覚悟の決戦にふみきらざるを得なかった。これが日本の運命であった。慰めは、たださきに引用したオーエン・ラチモアの言葉である。『日本が立派にやりとげたことは、アジアにおける植民地帝国の十九世紀的構造を破壊することであった』『戦時中、日本人によって占領された土地のうち、ただ一つも(旧主人のヨーロッパ人によって)満足にとりもどされたものはなかった』

『百年戦争』をみごとに遂行した日本の犠牲者たちを、誰が『犬死』と笑うことができるか!日本の戦死者たちは歴史の定めた運命に黙々と従い、最も悲劇的で英雄的な死を遂げた。散華である。アジア大陸と南と北の海に散った花々のために靖国の宮はすみやかに復興されねばならぬ。」


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