弁護士ブログ

目から鱗(うろこ)

 

 冬ですから寒いのは当たり前ですが,それにしても寒いですね。でも私は,道を歩いていて大きく鼻から空気を吸い込んだ時,鼻の奥が痛くなるほど冷たい,澄み切った,凛としたような空気の方が好きです。清々しい気分になるからです。

 

 新約聖書の使徒行伝第9章には,目から鱗(うろこ)が落ちる話があります。あることをきっかけとして急に物事の本質が分かるようになることの例えです。ユダヤ教徒でキリスト教に激しい敵意を燃やしていたサウロ(後の使徒パウロ)が,ダマスコに町の近くまで来たときに突如として天からの光を受けて目が見えなくなってしまいます。三日の後,今度は神の命を受けたアナニヤがサウロの上に手を置くと,急に目が見えるようになり,サウロは「目から鱗のようなものが落ちた」と言いました。

 

 さてさて,私は最近,マクロ経済の知識もなく,その素養もないにもかかわらず,今の日本の置かれているデフレ経済・超円高というどうしようもない現実に関心がありますし,危機感を抱いております。実際問題として,私は仕事柄いろいろな方々と接するのですが,事業者を取り巻く経営環境には非常に厳しいものがあるということをひしひしと感じます。日本の企業,従業員,店舗経営者などの元気がないのです。

 

 日本だけのようです,こんなデフレに陥っているのは・・。そして日本だけです,こんなに通貨高なのは・・。もう本気で何とかしなければならない時期に来ています。前置きが長くなりましたが,「デフレと超円高」(岩田規久男著,講談社現代新書)という本は実に素晴らしかったです。日本国民の皆様,是非とも全員がこの本を読んでください!赤ちゃんや幼児に対しては「読み聞かせ」をお願いいたします(笑)。素晴らしい本です。

 

 この本は,いわゆるバブル崩壊後の日本経済がなぜ世界で一国だけデフレ経済に陥っているのか,その具体的な原因は何だったのか,デフレが超円高を招くメカニズムはどういうものか,デフレ・超円高がなぜ日本という国にとって問題なのか,デフレ経済を脱却するにはどうすればよいのか,中央銀行たる日本銀行の本来の役割はどういうものか,これまでの日銀の職務怠慢にはどれほど罪深いものがあるか,などがよく分かります。正に,目から鱗が落ちる感じです。データに基づいていて論旨明快です。

 

この本の前書きからいくつかの文章を引用してみましょう。

 

「このように、デフレに加えて、円がどの通貨に対しても軒並み高騰したままでは、政府がどんな成長戦略を取ろうとも、日本経済が安定した成長を達成し、それを維持することは不可能である。」

 

「デフレと超円高は何よりも雇用を直撃する。・・・したがって,企業内潜在的失業者を加えた実質的な失業率は13%から14%にも達することになる。さらに、雇用は失業率だけでは測れないほど悪化している。・・・男性非正社員のうち36%は、これからの日本経済を担うべき15歳から34歳の若年層である。」

 

「成長戦略が成果を上げるためには、まず、デフレを止めなければならない。デフレを止めれば、円高も止まる。デフレと超円高を止めることができる唯一の機関は、政府ではなく、日本銀行である。これを逆に言えば、デフレと超円高をもたらしている真犯人は、日銀だということである。」

 

「本書は、日銀の金融政策をどのように変えれば、デフレと超円高から脱却して、雇用も、財政も、年金も大きく改善できるかを明らかにしようとするものである。とくに、本書で強調していることは、デフレ下の金融政策とは、人々の間におだやかなインフレ予想の形成を促すことによって、デフレと超円高から脱却する政策である、という点である。」

 

 民主党のバカな議員にはもうホトホト愛想が尽きましたから(もっとも私の場合は最初から全く評価しておりませんでしたが・・),せめて自由民主党,たちあがれ日本の議員の方々にはこの本を熟読してほしいと思います。

 

 あとは,「日銀は誰のものか」(中原伸之著,中央公論新社)という本も誠に素晴らしいようです。私は早速この本を注文しました。この本も,早く読みたくってしかたないですよ(笑)。

2012年01月10日

今の状態

 

 日本の年金制度,医療保険制度などのいわゆるセーフティーネットは,微に入り細に入り検証すればいろいろと問題があるでしょうが,基本的には世界に冠たるものがあると思います。日本の消費税率は諸外国と比較しても相当に低く,これらセーフティーネットの給付水準を維持するためには,消費税率引き上げはやむを得ないと思います。それはそうなんですが,私が思うのは,その税率引き上げの前に政府も日銀も本来の職務を全うすべきだろうということなのです。それは,デフレ経済と超円高からの脱却のための真剣かつ真摯な努力です。不景気の中で増税路線を突っ走って日本経済をさらに悲惨な状態にさせた橋本内閣の二の舞になってしまいます。学習というものをしなければなりません。

 

 リーマン・ショック以降,アメリカはドルの通貨供給量を約3倍にしました。諸外国もその水準までにはいかないまでも1.5倍から2倍ほどの通貨供給量にし,いわゆる量的緩和に踏み切りました。日本だけです,何かブツブツ独り言を言いながら下を向いてひとり旅を続けているのは・・(爆笑)。変動相場制である以上,円高になるか円安になるかは他国通貨との相対関係で決まり,諸外国がこぞって量的緩和に踏み切るのですから,このような超円高になるのは当然でしょう。同様に,デフレというのは物価が継続的に下落していく状況のことですが,この15,6年も続いているデフレ経済から脱却するには,いわゆるデフレギャップの解消をするしかありません。この2つの状態を何とか改善するためには,どうすればいいのでしょうか。心ある,そして危機意識を持った,そして政府御用でない経済学者や経済評論家は,金融緩和と財政出動を同時に行うことを再三にわたって提唱しております。今は復興需要もあり,正に好機なのではないでしょうか。

 

 おいっ!のび太君似の日銀の白川君,何処吹く風みたいな,他人事みたいな顔をしていないで,無能な財務省と一緒になって量的緩和に踏み切りなさい!日銀には,「手段の独立性」はあっても「目的の独立性」はないのだから,そうしなさい。無能な財務省ももっと国のために真剣に物事を考えなさい。ハイパーインフレなんか起こるわけないじゃありませんか。円に対する信認がちょっとやそっとで崩れる訳がないでしょう。このように金融緩和と財政出動を同時に行うことで超円高とデフレが少しずつ改善し,名目GDPが増えれば税収が増えるではありませんか。そのような経済の改善状態でもなお歳入が不足する場合には消費増税を含めた増税をしてもよいのです。

 

「・・税収が減れば、税収を増やそうとして税率を上げ、その結果、デフレが悪化して名目GDPが縮小し、さらに税収不足を招くという無間(むけん)地獄に陥ります。すると、民間から政府にお金がどんどん流れていきますから、民間の需要が減る一方です。そうすると、資金需要なんて当然ありませんから、民間への貸し出しは減り、もう国債を買うしかなくなります。だって、政府にしかお金の需要がないんですから。結局、国債だけがバンバン売れて、民間の資金は細っていく。デフレはいちだんとひどくなって、製造業はどんどん海外へ出て行ってしまうし、大型倒産もさらに増える。地獄です。」(「『日本経済ダメ論』のウソ」28~29頁,三橋貴明・上念司著,イースト・プレス)

 

 無間(むけん)地獄といえば,私のゴルフもそうです(笑)。1月4日はゴルフの打ち初めだったのですが,また100を少しオーバーしてしまいました。100くらいは切らなきゃなあ・・・。道具としてのクラブが悪いのかも・・。少しでも景気回復のためのお役に立つべく,アイアンセットとドライバーを新調しようかしら。

2012年01月06日

戦略的な互恵の関係なんて夢のまた夢

 

 あー,とにかく忙しいんです。この忙しさでブログの更新頻度も低下しております。そんな中でも,韓国領海内で違法操業をしていた中国漁船の船長が,取り締まりに当たった韓国の海洋警察官を1人刺殺し,もう1人に傷害を負わせた事件には唖然としました。自ら違法なことをしておきながら人を殺すなどとは・・・。野生動物です。

 

 このような中国漁船による領海侵犯,違法操業,取締官に対する攻撃は後を絶たないばかりか,エスカレートしており,中国当局も放任状態です。まともではありません。産経新聞によると,その背景には,中国の極めて深刻な環境汚染,とりわけ工場排水による中国沿海部の海洋汚染があり,極めて目の細かい網でやみくもに魚を捕るために稚魚まで少なくなって生態系を破壊しているので,中国漁民は法を犯してでも外に撃って出る訳です。それに,以前でしたら内陸部まで魚を運んだり冷蔵したりすることができず,内陸部では魚を食べたりはしていなかったようなのですが,最近では中国でも電気冷蔵庫が普及し,内陸部でも魚の消費があり,漁民としては儲けようとして乱獲,違法操業までするのです。

 

 また,警察庁の調査によりますと,金融機関のインターネットバンキングで,今年の春以降に利用者の預金が不正に送金されてしまう被害が急増していますが,不正送金先として使用された235口座のうちの約9割に当たる214口座が中国人名義の口座だったそうです。この不正送金被害の手口は,パソコンにウィルスを忍び込ませて個人情報を盗んだり,いわゆる「フィッシング」などによるものだそうです。

 

 さらに,これも産経新聞の記事に出ていたのですが,コンピューターセキュリティー会社のシマンティック(アメリカカリフォルニア州)の調査報告書によると,今年の7月から9月までの間に,日本企業1社を含む世界の企業全48社に対してサイバー攻撃が行われ,これに中国人が関与した可能性があると指摘されております。ついでに言いますと,カナダ政府も中国国内を発信元とする大規模なサイバー攻撃を受けたことが報道されており,日本の参議院へのサイバー攻撃の発端は,中国から送信されたメールで議員のパソコンがウィルスに感染したことだったと報道されておりますし,三菱重工業や日本の在外公館へのサイバー攻撃についても同様のことが指摘されております。

 

 極めて由々しき事態だと痛感しますが,民主党政権は「党内融和」だけにご執心で,こういった諸問題に対しては何らの危機意識も持ち合わせていないようです。

2011年12月16日

国の誇りも何もあったものではない

 

 新聞報道によりますと,日本政府は今年初め,在中国の日本公館に保護を求めた北朝鮮からの脱北者の扱いについて,「今後は公館外から公館に連れ込まない」という趣旨を記載した誓約書を中国政府に提出していたことが判明しました。民主党政権や外務省のこれまでの外交姿勢は,「弱腰外交」などと揶揄されてきましたが,尖閣諸島沖の中国漁船領海侵犯問題における売国的対応と同様,その「弱腰外交」の有様がこの報道でも裏付けられております。

 

 民主党政権や外務省のこんな対応では,国の誇りも何もあったものではありません。要するに,人道的措置の継続,国の主権よりも,中国の圧力に屈することを選択したのですから,新聞報道のとおり日本の国際的信用の失墜は免れないでしょう。

 

 それに最近の国会内での委員会答弁でも,民主党の売国的体質が如実に表れております。自由民主党の稲田朋美衆議院議員の質問に対し,玄葉という外務大臣は,韓国による竹島の不法占拠について「国際法上根拠のない形で実効支配が行われている」などと言うのみで,絶対に「不法占拠」という言葉を使いません。かつての岡田という外務大臣も,何度も指摘されたにもかかわらず,その答弁の際には意地になってでも「不法占拠」という言葉を使いませんでした。特定アジアの国々に阿っているとしか言いようがありません。外務省の面々だって,学校でのお勉強はできても,そしてエリート意識だけは超一流でも,日本国の国益などは眼中にないのです。自らのその後の栄転だけに関心があり,少なくとも自分の在任中に失点に結びつくようなことは避けようとする「事なかれ主義」の信奉者に成り下がっております。彼らに「ノブレス・オブリージュ」などといった言葉は全く通用しませんし,覚悟なんかしてません。杉原千畝さんや重光葵さんは草葉の陰で嘆いておられることでしょう。

 

 先日,「重光葵-連合軍に最も恐れられた男」(福冨健一著,講談社)という本を読みました。次のような件がありました。

 

「重光は、『正論をもって強硬論をとなえ』『未だかつて弱腰で交渉したことはない』と断じている。しかも、交渉は『大処高所』から見たもの、『理路整然』としたものであって、『国家の大局に益するもの』でなくてはならないと述べる。この重光の外交姿勢は、終生変わらなかった。現在の日本外交に欠けているのが、重光のこの外交姿勢ではなかろうか。現在の日本外交の混迷は、『正論』よりも『波風を立てないこと』を優先し,『強硬論』でなく『媚態』を演じ、『国家の大局』よりも『弥縫策』に終始し、日本自身が北東アジアの不安定要因になっているのではなかろうか。」(同書196~197頁)

 

 本当にその通りですよね。重光葵という人は,昭和7年(1932年)4月29日,上海で挙行された天長節祝賀会の際,朝鮮人による爆弾テロで右足を失いました。小雨のなか,祝辞の後に海軍軍楽隊の演奏で君が代斉唱が始まったのですが,その最中に水筒の形をした金属が二個投げ込まれたのです。重光葵は,国歌斉唱中に動くことは不敬であると思い,不動のまま君が代を歌い続けたのです。しかしその水筒形の金属はころころと台の上を転がり,耳をつんざく音で爆発し,重光はズボンから鮮血を流し,重傷を負ったのです。そして右足を失いました。しかしこの時,逃げなかったのは重光だけではなく,白川義則大将(死亡),野村吉三郎中将(片目失明),植田師団長も同様でした。当時の日本人には覚悟というものがあったのでしょう。

2011年12月09日

叱ることのできない親たち

 

 今朝の産経新聞の投書欄に,東京都立川市に住む15歳の女子中学生の投書がありました。まずはその女子中学生が電車内で体験した事情からお話ししましょう。投書によれば,こんなことがあったそうです。

 

 電車内で小さい2人の子供(兄弟のようです)が大きな声を出しながら車内を走り回っておりました。その行動はだんだんとエスカレートし,この子達は隣の車両まで遠出して走り回っていたそうです。ところが,この子達の父親は無言で何も注意しません。車内のその他の人たちは迷惑そうな表情をしております。そんな状況が続いていたところ,年配の男性が意を決してもの凄い形相で車両間の扉をピシャリと閉めたのです。それを見たその子達の父親は,ようやく「静かにしなさい!」と注意したそうです。

 

 そういう親は結構おりますよね。叱ることのできない親たちです。投書の女子中学生も,叱るのが遅すぎる,あまりにもカッコ悪い親だと主張しておりましたが,そのとおりです。また,飲食店内やその他の公衆の場で乱暴狼藉をはたらいている子どもに何も注意しない母親が,よその大人に自分の子どもが窘められたとき,「ほらごらんなさい,よそのおばちゃんに怒られるでしょ!」なんて言うバカな母親もいます。要するに,ロクな躾けも受けていない親は,やはり自分の子にロクな躾はできない訳です。これも負の再生産でしょう。戦後60数年,徐々にダメになってきた家庭教育,学校教育を,やはり同じくらいの時間をかけてゆっくりとまともな状態に戻す必要があります。そうでなければ,この負の再生産は拡大再生産になってしまい,日本国はガタガタになってしまいます。

 

 たまたま今読んでいる本は,「昭和、家族の見識」(新井えり著,中央公論新社)という本です。味わい深い,そして日本人が忘れてはいけない,いわば文明ともいうべき醇風美俗に接することができます。実例がふんだんに盛り込まれています。昨日読んだ箇所の一部を引用しておきます。

 

「社会全体が子供の機嫌をとっている。学校でも家庭でも、子供に対してはっきりと『否!』と言えない。変な平等主義や安っぽい権利意識が、『子供なんだから、ダメなものはダメです。理由はありません。』ときっぱり言うことを、大人に許さないのである。『大人らしい大人』がいなくなり、子供が『子供らしく』なくなった。日本中、誰も彼もが『お友だち』。敬語が滅びる所以である。」(同書59ページ)

 

 叱るべき時には叱り,躾けるべき時には躾けなければなりません。理由なんか要りません。会津藩の什の掟の末尾にあるように「ならぬことはならぬものです」。

2011年12月05日

素晴らしい演説

 

         
 来日中のブータン国王ジグミ・ケサル国王は,昨日,国会で演説を行いました。その演説の全文を目にした時,不覚にも涙が止まりませんでした。長くなり,また断片的にはなりますが,その一部を引用してみましょう。

 

「私自身は押し寄せる津波のニュースをなすすべもなく見つめていたことを覚えております。そのときからずっと、私は愛する人々を失くした家族の痛みと苦しみ、生活基盤を失った人々、人生が完全に変わってしまった若者たち、そして大災害から復興しなければならない日本国民に対する私の深い同情を、直接お伝えできる日を待ち望んでまいりました。いかなる国の国民も決してこのような苦難を経験すべきではありません。しかし仮にこのような不幸からより強く、より大きく立ち上がれる国があるとすれば、それは日本と日本国民であります。私はそう確信しています。」

 

「皆様が生活を再建し復興に向け歩まれるなかで、我々ブータン人は皆様とともにあります。我々の物質的支援はつましいものですが、我々の友情、連帯、思いやりは心からの真実味のあるものです。ご列席の皆様、我々ブータンに暮らす者は常に日本国民を親愛なる兄弟・姉妹であると考えてまいりました。両国民を結びつけるものは家族、誠実さ。そして名誉を守り個人の希望よりも地域社会や国家の望みを優先し、また自己よりも公益を高く位置づける強い気持ちなどであります。2011年は両国の国交樹立25周年にあたる特別な年であります。しかしブータン国民は常に、公式な関係を超えた特別な愛着を日本に対し抱いてまいりました。私は若き父とその世代の者が何十年も前から、日本がアジアを近代化に導くのを誇らしく見ていたのを知っています。すなわち日本は当時開発途上地域であったアジアに自信と進むべき道の自覚をもたらし、以降日本のあとについて世界経済の最先端に躍り出た数々の国々に希望を与えてきました。日本は過去にも、そして現代もリーダーであり続けます。」

 

「このグローバル化した世界において、日本は技術と確信の力、勤勉さと責任、強固な伝統的価値における模範であり、これまで以上にリーダーにふさわしいのです。世界は常に日本のことを大変な名誉と誇り、そして規律を重んじる国民、歴史に裏打ちされた誇り高き伝統を持つ国民、不屈の精神、断固たる決意、そして秀でることへの願望を持って何事にも取り組む国民。知行合一、兄弟愛や友人との揺るぎない強さと気丈さを併せ持つ国民であると認識してまいりました。これは神話ではなく現実であると謹んで申しあげたいと思います。それは近年の不幸な経済不況や、3月の自然災害への皆様の対応にも示されています。」

 

「皆様、日本および日本国民は素晴らしい資質を示されました。他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。それは数年数十年で失われることはありません。」

 

「(ブータンは)小さな美しい国ではありますが、強い国でもあります。それゆえブータンの成長と開発における日本の役割は大変特別なものです。我々が独自の願望を満たすべく努力するなかで、日本からは貴重な援助や支援だけでなく力強い励ましをいただいてきました。ブータン国民の寛大さ、両国民のあいだを結ぶより次元の高い大きな自然の絆。言葉には言い表せない非常に深い精神的な絆によってブータンは常に日本の友人であり続けます。」

 

「ご列席の皆様。いま私は祈りを捧げました。小さな祈りですけれど、日本そして日本国民が常に平和と安定、調和を経験しそしてこれからも反映を享受されますようにという祈りです。ありがとうございました。」

 

 心温まる素晴らしい演説でした。でも私はこの全文に目を通した後,このまま日本国民がこれからの教育の重要性を自覚せず,また平和ボケのまま覚醒せず,歴史と伝統を軽視しいわゆる自虐史観のまま眠りこけたままになっていては,この演説内容にあるような評価を受ける資格は完全に無くなってしまうと思いました。

 

 それにしても,NHKはこの演説の全てを放送したのでしょうか。また新聞各社はこの素晴らしい演説の全文を掲載したのでしょうか。マスゴミ,いやマスコミもダメなのです。

 

 一川という名の防衛相は,ブータン国王夫妻を招いた宮中晩餐会を欠席した上で,あろうことか同じ民主党の参議院議員の政治パーティーに出席したばかりか,そのパーティーでは「(宮中晩餐会より)こちらの方が大事だ。」などと発言し,官房長官から厳重注意を受けております。語るに落ちたとはこのことです。民主党にはこんなバカしかおりません。あいかわらずGHQによる占領政策の効果が維持されておりますし,こんな手合いの存在そのものがそもそも占領政策の成果なのでしょう。

 

 素晴らしい演説の余韻に浸りたかったのですが,どうしても最後に言ってしまいました。

2011年11月18日

びっくりしたなぁ、もう。

 

 いわゆるTPPの議論が喧しいです。あの野田という人,一見は誠実そうに対応しているようで,実は本当に独善的かつ無責任,不誠実,不勉強といわざるを得ません。こういう人でも首相がつとまる国って,いったい・・・。でも考えてみれば,鳩山由紀夫,菅直人と続いていたわけですから,今更驚くことはありませんか。でも本当に情けない。

 

 11月11日には参議院でTPPの集中審議があり,自由民主党の佐藤ゆかり議員が質問に立ちました。佐藤議員は,いわゆるISD条項の危険性について質問したのです。前にもこのブログで触れましたが,ISD条項というのは,国が自分の国の公共の利益(例えば,環境の保全とか食の安全など)のために政策的に定めた法令などによって,海外の投資家が不利益を被った場合には(例えば,その法令の規制によってその投資家・企業の商売の一部ができなくなったなど),世界銀行の傘下にある「国際投資紛争解決センター」という第三者機関(仲裁機関)に訴えることができるという制度を定めた条項です。ところが,この機関の審査は非公開ですし,何でそのような結論が導かれたのかという理由部分が不透明であり,したがって個々の判断理由が先例的な価値を持たないがために予測不可能な点に大きな問題があります。また,さらに問題なのは,その審理は「その法令による規制,政策が投資家にどの程度の損害を与えたか」が重視され,「その国の公共の利益がどのようなものであったか(なぜそのような規制を定める必要があったか,それによりどのような利益が守られようとしていたのか)」は考慮されません。この毒素条項ともいうべきISD条項を含むTPPが成立してしまうと,それは批准を伴う条約であり,法形式間の効力でいうと,条約が国内法(法律)に優先するため,大変なことになってしまいます。かつてはこのISD条項によって,カナダもメキシコも酷い目に遭っております(笑)。

 

 自由民主党の佐藤議員は,「TPPのISD条項によって国内法が曲げられてしまう恐れがあるのではないか」と述べて,野田という人にその問題性,危険性を質したところ,この人は何と,「国内法で対応出来るよう交渉していく」と答弁したのです(爆笑)。この頓珍漢な答弁で,審議は当然にストップしました。要するに,この野田という人は,効力面で条約が法律に優越することを理解していなかったばかりか,直後に自ら認めたように,ISD条項の意味すら理解していなかったのです。びっくりしたなぁ,もう(笑)。こういう人がAPECでTPP交渉参加を明言してしまうのです。さきほど私は,この野田という人のことを「一見は誠実そうに対応しているようで,実は本当に独善的かつ無責任,不誠実,不勉強といわざるを得ません。」と言ってしまいましたが,あながち嘘ではないでしょう?

 

 ちなみに,「びっくりしなたぁ、もう。」というのは,昭和を代表するコメディアンだった三波伸介(初代)さんのギャグでした。私も昭和の人間ですから,思わず口をついてしまいました。

2011年11月16日

やはりTPP交渉に参加するのでしょうか


         
 野田首相は,「『失われた20年』の経済状況を立て直すにはTPPの交渉に参加するしかない」と述べました。うすうす感じておりましたが,どうやらこの人物は物事を深く考える能力がないようです。一国の首相であれば,財務省の走狗に成り下がってしまうのではなく,この20年間,日本経済がガタガタになってしまった経過と原因について本気で勉強すべきでしょう。一つの見識を示したものに「平成経済20年史」(紺谷典子著,幻冬社新書)という本があります。「『失われた20年』の経済状況を立て直すにはTPPの交渉に参加するしかない」などと言いますが,そもそもこの記録的な円高の嵐の中で,どうやって輸出を伸ばすんですか。今本当にやらなければならないことは,デフレ脱却と効果的で実効性のある円高対策でしょう。

 

 どうやら,TPP推進論者の構成を分析してみると,①経団連の米倉会長らのように関税障壁や非関税障壁の可及的な撤廃によって自社が儲かるぞと目論んでいる政商のような方々,②TPPに参加すれば,安全保障面で「宗主国」であるアメリカが軍事的にもっともっと日本を守ってくれるようになるぞという「幻想」を抱いている方々,③「平成の開国」というチャッチフレーズの下,「バスに乗り遅れるな」,「このままだと日本は世界の孤児になってしまう」というワンフレーズに漠然と危機感を覚え,付和雷同しようとしている方々の3種類に分類できるような気がします(笑)。

 

 ①の政商のような方々はともかくとして,有効な円高対策を高じなければ輸出など伸びません。それに,日本が交渉に参加するとして,参加(予定)10か国のGDPのシェアはアメリカや約7割,日本が約2割で,この2か国で約9割に達しているのですよ。ですから,TPPといっても実質的には日米FTAなのです。そのアメリカは輸出倍増計画で自国の貿易赤字を極力減らし,雇用を極力増やそうとしています。アメリカの雇用が増えるということは,日本の雇用が失われるということです。今,米韓FTAの批准で韓国の国会がすごいことになっているのは,韓国が「不平等条約」を飲まされたからです(笑)。少なくとも今後,日本のアメリカに対する貿易黒字がさらにどんどん伸びる素地がないじゃありませんか。それにTPPで「アジアの需要を取り込め」などといい加減な連中がほざいておりますが,そのTPPに中国や韓国,インドネシアなどは参加しているんですか?

 

 ②については,論外です。財政的にアメリカは今後はそれどころではないし,何よりも,自分の国を自分で守ろうともしない国のために血を流してはくれません。あまりにも当然のことです。日米安全保障条約と日米同盟の下で,今後日本は自主防衛への道程に臨むべきでしょう。

 

 ③については,かつての小泉政権下の選挙で,有権者の多くは,「構造改革」,「規制緩和」,「民でできることは民で」,「グローバリズム」,「抵抗勢力」などの言葉に幻惑され,いわゆる劇場型選挙がなされました(マスゴミ,いやマスコミもそれを扇動しました)。小泉政権下の「構造改革」については様々な評価がありますが,結果的には,アメリカのハゲタカファンドが丸儲けをし,グローバリズムの名の下で日本の金融機関にも外資が進出し,駅前の商店街は閉められたシャッターばかり,所得格差が広がり,非正規雇用の割合も激増しました。今回のTPPも「平成の開国」などといったワンフレーズに惑わされてはいけません。いわゆる混合診療もテーマに上がるでしょうし,アメリカは,今度は郵政民営化後の「簡保」や農協の「共済」を狙っているのでしょう。

 

 最後に,アメリカは勿論,ドイツもイギリスもフランスも穀物自給率は100%以上かそれに近い水準を確保しております。日本は,高付加価値の商品作物(野菜や果物)だけを作っていれば良いということにはなりません。カロリーベースでの穀物自給率を高めることは,正に食の安全保障なのです。食えなければ国を守れません。将来,食料面で「ABCD包囲網」をやられてしまったらどうなりますか。農業だけが悪者になっているようですが,交渉テーマは21ほどもあります。農業だけではないのです。それに,非関税障壁部分での規制撤廃,緩和もゴリ押されるでしょう。食の安全などにも影響してきます。それに,あの,ISD条項は・・・。TPP推進論者は,農業の効率化,体力強化を図るきっかけになると言っておりますが,具体的にはどんな方策を描いているのでしょうか。

 

 本当に最後になりますが,これは交渉に参加するだけである,ダメだったら離脱すればいいではないかという論があります。TPPというのは,交渉当事国も多く,国際的な協定締結交渉です。隣町の寄り合いの会合にちょっと顔を出してくるわといった安易なものではありません。国益をかけての交渉なのです。今の民主党政権,国益を国益とも感じない売国奴然としていては国益は守れませんし,離脱する勇気すらないでしょう。アメリカはかつて,先進国レベルで米国流の投資ルールをグローバル化しようと考え,1995年からOECDの場でMAI(多国間投資協定)の成立を目指しましたが,1998年にアメリカの意図に不審を抱いたフランスが協議から離脱したため,そのMAI構想も頓挫しました。また,アメリカは,今度はFTAA(米州自由貿易地域)を呼びかけることによって,米国ルールのグローバル化を南アメリカ大陸に拡大しようとしましたが,2003年,ブラジルなどが強く反発して失敗に終わったという歴史があります。日本の国益を守るという観点から,こんな民主党政権で,このような毅然とした離脱,反対をする勇気と覚悟があるのでしょうか。

 

 本当に困ったものです。

2011年11月11日

見易い道理

 

 東京都の小金井市では,可燃ごみが年間約1万3500トンほど出るそうですが,既存施設が老朽化したため,平成19年からは同市での可燃ごみ処理を停止し,周辺自治体に委託してきました。今年度は多摩川衛生組合(稲城市,狛江市,府中市,国立市)に8000トンを委託し,残りは昭島市に委託する計画だったようです。

 

 ところが,今年春の統一地方選挙で小金井市長に当選した佐藤和雄という人は,その選挙戦で「4年間で20億円のごみ処理費用」を「ムダ遣い」と主張して当選を果たしました(笑)。ですから,その就任直後から昭島市が反発して委託計画が頓挫し,その後も周辺自治体のごみ受け入れの目処が立たず,その責任をとっての辞任だそうです(笑)。毎日新聞の報道によれば,現場では,多摩川衛生組合への委託量も11月中旬には搬出枠の8000トンに達する見通しのようで,小金井市内のごみ収集停止が懸念される事態になっているそうです。

 

 そもそも,責任ある首長候補者であれば,既存のごみ処理施設が老朽化したのであれば,奮闘努力して予算措置を講じ,施設を新設して今後の安定的なごみ処理を目指すというのが候補者たる見識というものでしょう。それなのに,受け入れてくれている周辺自治体の住民感情をよそに,「ムダ遣い」ですって(笑)。周辺自治体の反発を買うことは見易い道理ではないでしょうか。この佐藤和雄という市長の頭の中には,「4年間で20億円のごみ処理費用」を「ムダ遣い」と主張した後に,どんな落としどころ,成算があったのでしょうか。誠に浅はかとしか言いようがありません。この人は元アカヒ,いや朝日新聞の記者だったようで,特定のイデオロギーあるいは思想傾向の下,有権者に耳あたりの良いフレーズときれい事を,後先考えずに選挙戦で述べたのでしょうね。それにしても,市長を辞めるだけでその責任をとったことになるのでしたら,本当に気楽な商売ですね。

 

 また,小金井市の有権者もこんな市長を当選させてしまったのですが,自分達の属する市内で発生した可燃ごみの搬出,処理を受け入れてくれた周辺自治体及びその住民に申し訳ないなという気持ちと,「自分のことは自分で」という気持ちはないのでしょうか。人間がその地域で日常生活を営んでいる以上,やはりごみは出ますからね。これも見易い道理なのではないでしょうか。小金井市民は,自分の地域で生じたごみを他地域に押しつけながらも,「4年間で20億円のごみ処理費用」を「ムダ遣い」との主張に共鳴したのでしょうかね。この小金井という町は,あの希代の俗物であり反日左翼である菅直人の選挙区です。反日左翼やいわゆる都市インテリを好むような風土なのでしょうか。

2011年11月04日

愛国者だと思いますよ

 

 人間の性分というものが直らないように,少なくとも今年の巨人は最後の最後まで同じような試合しかできず,今シーズンは終了しました。今年ほどファンの期待を裏切るような試合内容が続いた年もありません。

 

 ベテランの古城がレフト線二塁打を放ち,好投のゴンザレスまでもが三遊間を抜くヒットで出塁した場面です。1番の坂本は相変わらず○○の一つ覚えのようにフライばかり打ち上げ,例によってふて腐れ顔を露わにしております。0-1でリードされ,この試合に負ければ後がないというのに,2アウト一塁三塁のチャンスの場面で,打率1割7分台の2番寺内に「賭け」てしまうんでしょうか・・・(笑)。いつも思うんですが,寺内はバント失敗も少なくなく,出塁率も低いと思います。人材が払底しているのでしょうか。寺内はその表情からすれば既に相手に負けてしまっております。拙攻のオンパレードですし,原監督の采配にも疑問符がつきます。返す返すも残念なシーズンでした。

 

 それにしても,TPPの問題が世間を騒がせておりますが,民主党議員のうちTPP推進論者はその問題性を自覚しているのでしょうか。○○なのか,それともその問題性を知った上で確信犯的に売国しているとしか思えません。

 

 先日のフジテレビの「とくダネ!」という番組に出演した中野剛志さんのことがネット上で話題になっております。放送事故じゃないかなどと言われるほど,中野剛志さんは,TPP問題における(もちろんそれだけじゃなくて,全般的にという意味でしょうが)マスゴミ,いやマスコミの不誠実,無責任に対する怒りが爆発したのでしょうね。経済産業省の官僚で,現在は京都大学助教の立場にある中野さんはぶちギレしておりました(笑)。今回のTPP問題の報道姿勢一つをとってみても,改めて国民のメディア・リテラシーの重要性を認識させられました。本当にマスゴミ,いやマスコミはいい加減です。

 

 先の番組における中野さんの態度には,当然賛否両論があるでしょうが,私は中野さんは愛国者なのだと思いますよ。TPP問題についてやむにやまれぬ思いがあったんでしょう。それに彼は,その著作の中で,福澤諭吉先生の「開鎖論」を引用し,まことに見事にその著作をしめくくっておりますし,ある動画では,「東京裁判史観」に洗脳された知人たちを前に思いのたけをぶつけた小林秀雄にも言及しております。中野剛志という人は,愛国者で国を憂えているのだと思います。今後その活躍を期待しております。AKBの大島さんに若干顔が似ているのが難点ですが(笑)。

 

 TPPの問題を比較的短時間で勉強し,自分なりの意見形成に資すると思われる文献を3つほど挙げておきます。偏っているのではと言われそうですが,どれも素晴らしい内容です。

 

① 「TPP亡国論」(中野剛志著,集英社新書)
② 「国家の存亡-『平成の開国』が日本を滅ぼす」(関岡英之著,PHP新書)
③ 「間違いだらけのTPP-日本は食い物にされる」(東谷暁著,朝日新書)

2011年11月01日

言うべきことは言うべきである

 

 手土産までぶら下げて行った今度の野田首相の訪韓は,いったいどんな外交的な意味があるのでしょうか。この民主党政権というのはどこまで日本を貶めれば気が済むのでしょうか。外交というものは,国益を守るというのが究極の目的であるはずなのに,民主党政権のこれまで行ってきた「外交」もどきは,その本来の目的とは著しく乖離しております。

 

 ウォンの急落対策等のため,財務省と韓国銀行(中央銀行)との間の通貨スワップ協定を新たに300億ドルの限度で創設し(期限1年),さらには日銀と韓国銀行が締結している既存の通貨スワップ協定の枠も300億ドルまで拡大するなど,あれやこれやで総額約5兆3000億円相当の支援を決定しております。

 

 これは,ヨーロッパの債務・金融危機の影響で韓国からの資金流出が加速して通貨ウォンが急落し,ドルなどの外貨不足が懸念されているためでしょう。つまり,韓国は,ウォン安で銀行の外貨建て債務の返済負担が増大していますし,外貨借り入れの約3割を依存する欧州の金融機関からの借り換えが困難になり,外貨の調達コストがふくらみ,金融不安深刻化の懸念が強まっているのです。・・・しかし,しかしですよ。私の認識に間違いがなければ,韓国はそもそもこれまで,家電製品など日本と市場で競合する品目の輸出で日本に優位に立ち,これを蹴散らすために,意図的かつ強力にウォン安(円高)誘導を行ってきたのです。いわば自業自得なんです(笑)。しかもその市場で競合する家電製品や自動車などの韓国製品は,淵源をたどれば日本の技術提供等によって結実したものです。その挙げ句にウォンの急落(暴落)懸念で「日本よ,我が国を助けろ」っていうのでしょうか。そしてこの野田なる人物は,「儀軌」の一部ともども,通貨スワップ協定などの手土産を持参して,のこのこと出かけた訳です。

 

 でも,1998年のアジア通貨危機の際にも,2008年のリーマンショックの時にも,日本は韓国に対して同様の便宜を図っています。でも,そんなことは十分に韓国の国民には知らされておらず,相変わらず凄まじいまでの反日教育を続けています。挙げ句に,日本の固有の領土である竹島を不法占拠している韓国はそこに軍事施設を設ける動きも見せていますし,ソウル市は在韓日本大使館前にこれ見よがしに「慰安婦」の記念碑を建立することを認めましたし,さらには韓国は,ありもしない「従軍慰安婦」の問題を再び国連に提起しました。こんな違法,不当な動きに対しては断固たる立場で抗議しなければなりません。それが主権国家というものです。今回の訪韓の際,野田という人は全くそんなことをしておりません。

 

 野田というお人は,「日韓は共存共栄なんです。共存共栄をしなければならない最も重要な隣国だと十分認識している」そうです。でも韓国という国は,わが日本をそのように思っているでしょうか(笑)。はっきり申し上げて,野田というお人の認識は脳天気な認識です。無理もありません,民主党という政党は,民団の支援を受けている訳ですから。外交面では,やはり毅然とした態度で言うべきことは言わなければなりません。民主党政権は単に韓国に迎合しているだけです。全く外交になってはおりません。

 

 きのうは頼まれた講演があり,講演会場に到着するまで少し時間がありましたから,小ぶりの柿がたわわに実った大きな柿の木の木陰に車を止め,少し緊張した気持ちを静めました。日本の自然は美しい。その時,ラジオから聞こえてきた話の内容は,キクイムシとナラの木の関係でした。キクイムシはナラの木に発生することも多く,キクイムシが幹の内部まで侵入したナラの木は,結局枯れてしまうそうです。

 

 ちょうど,日本と民主党の関係を思い浮かべてしまいました。

2011年10月21日

一刻も早く読みたい本

 

 何だか知りませんが,あの希代の俗物,菅直人という人がまたお遍路さんを始めたようです。マスゴミ,いやマスコミのカメラはこんな人の跡を追うほどヒマなのですか。何のニュースバリューがあると言うのでしょうか。もっとしっかり報道しなければならないことが他に一杯あるんじゃないでしょうか。カメラの前での相変わらずの醜悪なニヤケ笑い。この菅という人は,お遍路さんをやっている間もSPを引き連れております。何という小心者,何という税金のムダ使いでしょうか。明治維新を成功させた元勲,無私の大久保利通は暗殺の日の朝も護衛などは連れておりませんでした。

 

 私の自宅の居間の小テーブルの上には,買ったはいいけどまだ読んでいない本が積まれております。その中には一刻も早く読みたい本もあるのですが,私は変に律儀なところがあって,本は購入順にしか読まないのです(笑)。その一刻も早く読みたい本の筆頭は,「亡国の宰相-官邸機能停止の180日-」(読売新聞政治部,新潮社)という本です。この本に付けられていた帯に書いてある文章がすごいです。「人望、人脈、調整能力なし。国民に知らせるべき情報を隠蔽し、思いつきのパフォーマンスを連発して大混乱を招いた挙げ句の果てに逆ギレ。にもかかわらず、権力の座にはしがみつく。地震、津波、そして原発事故--。未曾有の大災害に襲われた日本にさらなる危機をもたらしたのは、菅首相その人だった」とあります(笑)。よくまあ,ここまで上手く,適切な表現ができるものです(笑)。そ,そして,その本の帯に記されていたキャッチフレーズがさらに輪をかけてすごいです。・・・こうあります。「戦後最大の危機に『最悪の愚宰相』を戴いた日本の悲劇--。」と記されていたのです(爆笑)。素晴らしい!ああ,一刻も早く読みたいです。

 

 それにしても,野田佳彦という人も本当にダメですね。○○○○がやりたいから首相になったんだ,というのではなく,とにかく首相というものになってみたかった,というそれだけの人です。完全に財務省の走狗になっております。ごくごく一例を挙げますれば,朝霞の国家公務員宿舎建設の件です。財務相時代に自らなした決定を簡単に覆しております。全く行き当たりばったりで,定見がありませんね。とにかく「安全運転」だけに心がけている,積極ミスだけはすまい,揚げ足取りだけはさせまい,その一心でしょう。いわゆるぶら下がり会見の拒否がそれを如実に物語っております。はっきり断言しましょう。民主党というのは,旧社会党の残党や日教組その他の反日左翼勢力が牛耳っている陰湿な左翼政党,そして選挙互助会に過ぎないんです。

 

 じゃ,自由民主党はどうなんでしょうか。今のままではやはりダメでしょう。谷垣などといった人が総裁なんですもの。彼は新橋辺りで一杯やっているサラリーマンのような感じです。幹事長は石原という人ですか。お父さんは立派な人だと思いますが,この息子はダメでしょう。自民党内の憂国の士は,なぜ行動を起こさないのでしょうか。・・・・・とにかく今は,安倍晋三元首相を総裁にして,党内を抜本的に立て直し,次回の総選挙では民主党の議席を3分の1程度に減らす必要があります。でなければこの愛すべき日本という国がもちません。

2011年10月06日

国士

 

 国士(こくし)という言葉の意味は,国家のために身命をなげうって尽くす人物,憂国の士ということです。戦前の日本には正に国士と呼ぶことのできる人材が山ほど存在したのでしょうが,誠に残念ながら今ではほとんどいないようです。いわゆる東京裁判史観による「閉された言語空間」がずっと続き,日教組による反日的活動,安保ただ乗り論と軽武装経済至上主義による「平和ボケ」,こういった約60年にわたる歴史,教育のツケが今日の惨状をもたらしたのでしょうね。その惨状は,鳩山,菅で思い知らされたと思います。わずか4日間(その後,これはまずいかなと思ったのか今月末ころまでの延長に応じたようですが)の臨時国会の本会議場の閣僚席に座った面々の顔を眺めていると,野田,山岡,安住,蓮舫,一川,枝野,中川,平岡,小宮山,川端,細野・・・,暗澹たる気持ち,本当にイヤな気持ちになってしまいます。

 

 でも自由民主党やたちあがれ日本などに所属する議員の中には,国士と呼べなくもない人材がいると思います。亡くなった中川昭一さんは国士と呼べるような人で,本当に惜しいことをしました。さて,今度の臨時国会の代表質問の中で,自由民主党宮崎3区選出の古川禎久衆議院議員の質問の動画を見ました。本当に感動しました。素晴らしい内容であり,まだ若いし,極めて有望な議員だと思います。今私自身が考えている問題のかなりの部分について網羅的に質問してくれていました。今後も期待できます。彼が質問した項目の一つ一つに触れていく時間はありませんが,特に最後の質問,このたびの東日本大震災に対し,約190億円もの多額の心からの義捐金を送金してくれた台湾に対する感謝のくだりには,思わず目頭が熱くなりました。

 

 それにしても,今度内閣総理大臣になった野田佳彦という人は,民主党に属しているというだけで私は既に全く信用しておりませんが,もう馬脚が現れておりますね。何よりもこのたびの人選を見れば明らかですし,靖国神社参拝やいわゆるA級戦犯合祀の問題についての国会答弁は完全に矛盾しております。国防意識も希薄です。所詮この人もこんなものなんでしょうね。古川禎久議員の質問に対する答弁は,完全に官僚の作成した原稿の棒読みです。私だって大体の漢字は読めますから,棒読みするだけだったら,何と,私でも内閣総理大臣が務まってしまいます(笑)。実は前から密かに思っていたのですが,野田という人は,割烹着が似合いそうだと思います。ああいう顔の割烹着を着たお母さんは日本には結構いると思うんです(笑)。少なくとも首相の器ではありません。

 

 この辺りでやめようと思ったのですが,やはりこのたびの人事は腹に据えかねます。消費者被害を招来する危険性のあるマルチ商法関連業者からの多額の献金を受け,拉致問題にこれまで全く関与してきたこともない山岡賢次という人物が消費者担当,拉致問題担当ですって(笑)。顔のことは言ってはいけないことかもしれませんが,山岡という人の顔は大嫌いです(笑)。それにシビリアンコントロールの言葉の意味すら理解できない一川という防衛大臣,加えて,本人ですら「エッ?,俺が財務相?」とでも言わんばかりの門外漢で軽佻浮薄の安住という人,平岡という法務大臣のことは既にこのブログでも触れております。それに,文化大革命時の紅衛兵のような村田蓮舫,この人は中国で,日本人の若者には歴史教育が足りないとほざいたそうですよ。私は真逆の意味でその結論には同意します(笑)。そして,これも言ってはいけないことでしょうが,口元が少し気持ち悪い枝野という人。私がこの人を嫌いなのは,口だけで誤魔化そうとし,とにかく揚げ足だけは取られまいとする理屈と逃げだけの答弁が卑怯に思えるからです。・・・・・もうやめときましょう。私にも仕事というものがあります(笑)。

2011年09月16日

不適材不適所

 

 残念ながら今度の台風は西日本を中心にして甚大な被害を与えてしまいました。不幸にして亡くなられた方のご冥福を心からお祈りしますとともに,ご遺族やその他被災された方々には心からお見舞い申し上げます。和歌山県の那智勝浦町では,その日に結納を迎えるはずだった24歳の女性が亡くなられたそうです。本当に言葉がありません。

 

 今回の台風は歩みが極めてのろく,多くの雨を降らしました。この週末は私も自宅で仕事をしたり,骨休めをしたのですが,土曜日の早朝も日曜日の早朝も暴風雨でした。私は産経新聞と読売新聞を購読しているのですが,そんな暴風雨の中でもちゃんと朝刊が遅れなく届いておりました。新聞配達の方には頭が下がります。うちのカミさんが産経新聞の集金係のおじさんから聞いた話によると,産経新聞の購読者はこの地方ではすごく少ないらしく,我が家は貴重な一軒なんだそうです。配達先がまばらだと,配達の効率も悪く,配達員さんも大変でしょうね。でも,産経新聞は唯一といってもよいほどまともな新聞です。新聞製作部門も営業部門も配達部門も是非頑張って欲しいと思います。

 

 さて,野田新内閣が発足後,内閣支持率が急上昇しているようです。そんな流行に水を差すわけではありませんが,誰が首相になろうと,どんな組閣がなされようと,民主党政権ではもうダメですし,こんな唾棄すべき政党に籍を置いているというだけで私は野田佳彦という人を全く信用しておりません。彼は今度の組閣について適材適所という言葉を使いましたが,到底そのようにはなっておらず,早くも馬脚が現れております。不適材不適所と言うしかありません。だって,適材適所という言葉は,その人の適正や能力に応じて,それにふさわしい地位・仕事に就かせることを意味するのに,全くそうなってはいないんですもの。

 

 閣僚一人一人を検証していきたいところですが,そんなことをやっていると,「お前のブログの文章は長すぎる。」,「ちゃんと仕事しとるんか!」などといった批判や声なき声に対して反省していないと言われますので,今回は法務大臣に絞りましょう。この平岡秀夫という人間も仙谷由人や江田五月などといった面々と同様,陰湿な反日左翼でしょう。この者は,初登庁後の記者会見で,死刑執行について「国際社会の廃止の流れや,必要だという国民感情を検討して考えていく。考えている間は当然判断できないと思う。」などと述べて,当面は執行しないという考えを示しております。

 

 しかし,もうこの問題では多くの国民の方々も知っていると思いますが,刑事訴訟法によれば,死刑執行は法務大臣の命令によることになっており(475条1項),この命令は判決確定の日から6か月以内になされなければならないことになっております(同条2項本文)。この反日左翼の大臣が死刑制度に対してどんな考えをもっていようと,厳然と死刑制度があり,刑事司法に基づいて判決が確定している訳ですから,執行機関として重い命令は下さなければならないでしょう。それができないのであれば,そもそも法務大臣を引き受けるべきではありません。彼の頭の中にあるであろう死刑制度は廃止されるべきだという考えはあくまでも立法論であって,仮に彼が一議員ならばそれを考え,議論していけばよいのですが,今は執行機関の統括者である法務大臣なのです。立法論を持ち込んではなりません。大臣になりたいだけの人間と評されても仕方ないでしょう。「考えている間は当然判断できないと思う。」などといったコメントは完全に国民をナメております。この伝でいくと,「まだ考え中です。」と言えば命令しなくてもよいことになり,自分の在任期間はその職責の一部を完全に放棄しますと言っているに等しいからです。

 

 またまた文章が長くなってしまいました。もうやめときます。でも,今回大臣になった人々のうち,不適材不適所とすべきなのはこの平岡秀夫という人だけではありません。また気が向いたら書きたいと思います。

2011年09月05日

懲りるということ

 

 「懲りる」という言葉の意味を辞書で引いてみますと,「失敗してひどい目にあい,もうやるまいと思う。」ことのようです(大辞林)。国民の皆様,いかがお過ごし,いや,いかがお考えです?民主党という政党のことを。約2年前の平成21年8月30日,すなわち前回の総選挙で,この民主党という唾棄すべき政党に対し,あろうことか「308」という途方もない数の衆議院議員の議席を与えてしまったのです。その翌日,私は自分のこのブログで「是非に及ばず」と達観しつつ,そしてうなだれたのです。この時点では国士である自由民主党の中川昭一先生もご存命でしたし,捲土重来を期せば・・・と思っておりました。これは後付けの知恵と言われそうですが,私は民主党によって日本がこんな状況にさせられることは十分に予想しておりました。そして,この民主党の下で,永住外国人に対する地方参政権付与,人権救済法案,選択的夫婦別姓制度,「新しい公共」及び地域主権(地域に主権などあるはずがないだろっ!)などなど,この日本という国の形を何とかして壊そうという企みが着々と進んでおります。みなさん,私はいつも思うんですが,民主党のあのロゴマーク,日の丸の赤い部分を2つに分裂させたようなイメージがありませんか?あのマーク,この愛すべき日本がこの政党によって分裂させられようとしているようで,イヤでイヤで仕方ありません。

 

 この約2年間,もうずいぶんと忘れてしまったこともありますが(ルーピー鳩山の底抜けの頓珍漢,迷走,そしてゴキブリ総理こと菅直人の無為,無能と抜きがたい名誉欲),日本国や日本国民は,この民主党という政党のおかげで散々な目にあったと思いませんか。もういい加減に我々も,「失敗してひどい目にあい,もうやるまいと思う。」こと,すなわち懲りなければなりません。えっ?もう懲りてる?・・・そうそう,そうこなくっちゃ。

 

 次の民主党の代表,ひいては首相には,どうやら前原誠司という人がなりそうなんでしょうか。私はなぜこの人がこんなに人気があるのか皆目見当がつきません。私はそうは思いませんが,ハンサムだからでしょうか。いつも自身に満ちたような(虚勢をはるタイプであることは,例の偽メール事件の際の対応で明らかですが),そして少しばかり含み笑いをしたような,結局は何を考えているのか分からないような表情の人です。この前原という人は,私の記憶に間違いがなければ,つい約2週間前の8月11日ころ,「首相と閣僚では仕事の大変さが違う。私には能力も覚悟もない。」と述べて,今回の代表戦には出馬しない意向を表明していたのではないでしょうか。・・・そ,それが・・・,約2週間というごく短期間のうちに,突如として「能力も覚悟も」ある状態になっちゃったのでしょうか(笑)。少なくとも政治家に要求される「能力」というものは,僅か2週間,あっという間に身につくようなものではありません。あの首相の菅さんだって,もう60数年生きているのに,まだ身についていないのですから(爆笑)。

 

 この前原という人は,国土交通大臣の時に八ッ場ダム問題で,十分な検討に裏付けられてもいない民主党のマニフェストをたてに,鬼の首をとったように建設中止の方向を明言したのではないでしょうか。それが今はどうなっています?まだ「検証中」ですか(笑)。また,日本航空(JAL)の再建問題に関しても国際線撤退の要否等について,全く定見のない発言を繰り返し,「こども大臣」と揶揄されましたね。また,いわゆる尖閣諸島沖の中国漁船衝突問題に関しては,国土交通大臣として当初は威勢のいいことを言っておきながら,その後外務大臣に就任後,結局は仙谷や菅という反日左翼と共に,そのヘタレな措置を那覇地検のせいにして恬として恥じませんでしたね。「口だけ番長」とも揶揄されました(笑)。要するに,政治家としての定見がないのです。さらには,例の在日外国人からの政治献金問題の発覚により,外務大臣を辞任しておりますが,その後この問題についての説明責任は果たされたと言えるでしょうか。

 

 私がこの前原という人を全く信用していないのは,以上のような点,そして民主党みたいな政党に籍を置いていることだけでなく,この人は議員生活以外に,これまで働いた経験が全くないということです。それはこの人のエリートとしての経歴だから仕方ないではないか,君のような非エリートのひがみだと言われてしまえば身も蓋もありませんが,この人は,大学を出て直ぐに松下政経塾に入り,そこを出て直ぐに弱冠28歳で京都府議会議員に当選し,その後今度は国会議員に転身しております。人に使われたこともなく,職業人として汗水流して働いたことがないのです。すぐに「先生」と呼ばれ,議員報酬や議員歳費という経済的安定の下にあって,失礼ながら経済面を含めて苦労というものを知らないのではないでしょうか。

 

 さて,それ以外の候補者と呼ばれている人々はどうでしょうか。我先に小沢一郎という人の元にはせ参じ,阿り始めております・・・。それらの方々のお顔を見るにつけても辟易します。数合わせ(多数派工作)ばかりが先行し,政策論など皆無です。総理大臣になってこの日本をこう再生させていくんだという明確なビジョンなどはなく,総理大臣になりたいだけの輩です(現職の菅という人と同様)。もう民主党じゃダメなんだと思っております。「懲りる」・・・,とても良い言葉ですね。

2011年08月25日

菅政権はもう詰んでおります

 

 いやー,暑い,暑い・・・。何でこんなに暑いんでっしゃろ。汗,拭いても拭いても流れてきよるわ。どないなっとんねん・・。

 

 昨日は大阪へ出張に行ってまいりました。一晩寝て,ようやく大阪弁が直りました(笑)。いやー,大阪はコテコテでんな-。地下鉄のオバはんはよくしゃべりますね。互いに扇子で仰ぎながら,会話が途切れるということが全くありません。それに大きな声です。夏休み中で人口密度が高いこともあるのでしょうが,地下鉄の人の流れが何となくごちゃごちゃした感がありますね。それも庶民的で良いとは思いますが・・・。あとは,エスカレーターはみんな右寄りです。戸惑いました(笑)。

 

 さて,もうどうしようもないのが菅政権です。菅直人という希代の俗物です。将棋でいえば,もう詰んでおります。潔い棋士ならばとっくに投了していると思いますよ。この名誉欲だけの人間は,最終的には頭に金を打たれて詰まされるまで指し続けるのでしょうか。

 

 つい最近,「いまアメリカで起きている本当のこと」(日高義樹著,PHP研究所)という本を読みました。この本にはいろいろな事が書かれておりましたが,はっきりとしていることは,現在のアメリカのオバマ政権はもちろんのこと,共和党の有力者のほとんどは,菅政権を全くと言っていいほど信用しておりません。より正確に言えば,相手にしていないというのが真実のようです。日高義樹さんは在米期間も極めて長く,ハドソン研究所首席研究員であり情報通,したがってその論述には説得力があります。

 

 それにどうです?昨日の産経新聞朝刊の記事。アメリカ側は日米首脳会談の日程調整を事実上拒否しています。アメリカが日米首脳会談に消極的なのは,様々な理由があるのでしょうが,何よりも菅という人間と会って話をしても何の成果も期待できないからでしょう。菅政権になってからも,米軍普天間飛行場問題は動いていません。菅という人が「平成の開国」などとぶち上げたTPPの交渉も先送りされています(もっとも,私はTPPには問題があると思っておりますが)。実は,8月7日に行われていた先進7か国(G7)の財務相代理緊急協議を前に,アメリカのオバマ大統領やフランスのサルコジ大統領,ドイツのメルケル首相ら欧米各国の首脳は頻繁に連絡を取り合っていました。少しでも対応を誤れば,世界的な金融危機を引き起こしかねないという強い危機感があるためです。にもかかわらず,世界第3位の経済大国である日本の菅首相のもとには各国首脳からの連絡は一切なかったそうです(笑)。2008年のリーマン・ショックの時は,当時の麻生太郎首相は各国首脳との間で,金融サミット(G20)の枠組み作りに向けた調整を行っていたというのに・・・。

 

 また,菅という名誉欲の塊が6月2日に「退陣表明」した後に来日,会談した元首級は僅かに4人のみで,今後も元首級の会談予定は入っていないそうです。産経新聞は,この状況を外交の休眠状態と表現し,諸外国はこの居座り首相を無視しているとまで述べています。悲しいかな全くそのとおりなのです(笑)。

2011年08月09日

万年有閑マダム同士のシティホテルのランチバイキング会場での会話(その4)

 

ひみ子「(ムシャムシャ)・・・・・ああー,今日のバイキングでまさか鱧が食べられるとは思ってもみなかったわ。ああー,満足。鱧を梅肉ソースに付けて食べるのは最高ね。」
さくら「うん。確かに今日のお料理,素敵だったわね。それに冷たい稲庭うどん,これもすごくうまかったわ。」
ひみ子「・・・うまかったじゃなくて,おいしかったでしょ?」
さくら「・・・へぇ。」
ひみ子「何が『へぇ』よ。びっくりするほど下品だこと。」
さくら「びっくりって言ったら,あの中国の高速鉄道事故の処理にはびっくりしたわよね。」
ひみ子「ホントね。たまげたわよ。お亡くなりになった方々やそのご遺族には本当にお気の毒だと思います。ただ,あの事故処理には度肝を抜かれたわね。」
さくら「高架に立てかかったままの事故車両を乱暴に地面に落としたり,重機で事故車両をボコボコにしたり,その挙げ句にその車両を地面に埋めたり,そしたら今度は,批判を浴びたからかもしれないけど,その車両をまた地中から掘り出したり・・・,日本じゃとても考えられないわね。考えられないのは,あなたの食欲もだけど・・・。」
ひみ子「余計なお世話よ。あんなことして,本当に事故原因を究明して今後に生かそうとする気があるのかしら。その翌日には何事もなかったかのように事故現場を車両が通過しているし・・・。何か,中国のやり方を見てると,『何かあった?あったとしても,見なかったことにして。』とでも言ってるような感じ。それに,もう生存反応がないからといって生存者の捜索を早々に打ち切った後に,2歳の女の子の生存が確認されて車両から救出されたり・・。人の命や安全に対する考え方が,日本とは全然違うわね。」
さくら「・・・そうよねぇ。昭和39年10月に東海道新幹線が開業し,その後も新幹線が全国各地で開通したけど,日本の新幹線は開業後47年間,乗客の死亡事故を一度も起こしていないのよね。ホントにすごいことだと思うわ。」
ひみ子「これはあるブログからの受け売りだけど,東京駅の18番,19番線ホームの階段下に,人知れず設置された一枚の碑文があるんですって。その碑文は東海道新幹線の完成,開業を記念して造られた碑文なんだけど,そこには『東海道新幹線 この鉄道は日本国民の叡智と努力によって完成された 1964 10月1日』と刻まれているそうよ。」
さくら「・・・(泣)。そうなんだ・・・。サンフランシスコ平和条約が発効したのが1952年よね。それから僅か12年で新幹線の完成,開業を果たしたのね。日本人って,地道だし,勤勉だし,努力を惜しまないし。その努力が結実して完成したのよね。以後は47年間全く乗客の死亡事故は起こしていないし,なにしろ到発着時間が正確でしょ。高い職業倫理を感じるわ。車両製造面でも,安全システム構築面でも,そして保線区で厳しいチェックをしてくれている作業員の方々・・・。ちょっと,あなた。何か企んでいるでしょ!目がキョロキョロしてるわよ。」
ひみ子「あっ,バレた?これから白玉ぜんざいのデザートのお代わりしたら,私のこと軽蔑する?」
さくら「また・・・,そんなこと私にことわる必要はないわ。お金払ってるんだから,臨月のお腹みたいにいっぱい食べてもいいと思うの。神経戦はやめましょ。私も実は,冷たい稲庭うどん,もう一杯食いてぇのよ。」
ひみ子「それにしても,この閉塞感・・・。菅というゴキブリみたいな存在のせいよ。日本経団連の会長,経済同友会の代表幹事,都道府県議会議長会の緊急決議,連合の会長が相次いで菅首相の退陣を求めたのよ。このままでは日本がつぶれる,菅という人には能力がないということで・・・。」
さくら「えっ,それって四冠王みたいじゃないの(笑)。特に連合って,民主党の支持母体なんでしょ。」
ひみ子「そうよ。もうみんなが菅という人の本質に気付いているんじゃないかしら。先日の産経新聞に書いてあったけど,保守の論客で『閉された言語空間』という名著を書いた江藤淳さんは,生前,菅直人という人のことを『市民運動家の仮面をかぶった立身出世主義者』とおっしゃってたそうよ。」
さくら「あっちゃー,ものの見事に喝破されちゃってるわねー。あー,少しすっきりしたわ。あと半分だけ,いや4分の1だけ,冷たい稲庭うどん食べよっと。」

2011年08月04日

万年係長同士の居酒屋での会話(その15)

 

大久保「お前,さっきから『どや顔』ばっかりしてるけど,何を威張ってるんだ?」
西 郷「・・・お前,以前から俺に生レバー食わそうとしてたし,生レバーが食えない俺をバカにしてたろ。あのなァ,厚生労働省は生レバーは,食品衛生法で禁止するかどうかを検討し始めたぞ。ああいうものを生で食う方がおかしいんだ!」
大久保「じゃあ聞くけど,菅内閣が続くのと,生レバー食わされるのと,どっちがマシだ?」
西 郷「・・・な,何だその選択は,まったく関係ねえだろ!どっちもイヤだわ。」
大久保「ハハハ,お前にとっては究極の選択だろうな。・・・まあ,俺にとっても菅直人という男は反吐が出るほどの存在だ。あれほど醜くて恥ずかしい奴はいない。・・・ねェ,西郷ちゃん,一体全体菅直人という奴は,何者だと思う?」
西 郷「そうさなあ,俺もいろいろと考えたんだが,奴は,ひょっとしてコミンテルンの残党じゃないかと思うんだ。人民戦線戦術で権力の中枢に潜り込み,この愛すべき日本を徹底的に,しかも確信犯的に弱体化しようとしているとしか思えない。東日本大震災の復旧,復興を確信犯的に遅らせているだろう?それに思いつきの,そして突っ込まれたら「個人的な意見」と弁解した「脱原発」の記者会見はどうだ?20年,30年先にはそういう着地点でもいいけど,一国の首相ならばそれまでのプロセスや電力確保の道筋について真剣に方向性を示さなきゃならんだろ。このままだと,定期点検中の原発の再稼働がどうなるのか分からないし,現在稼働中の原発も定期点検に入ってしまい,来年にはほとんどが止まってしまう危険性もある。国内の企業はやむなく海外に移転を余儀なくされて国内産業が空洞化し,孫正義とかいう政商と手を組んだ太陽光発電を中心にした再生エネルギーの固定買い取り制度で電気料金がアップして国民の負担は増えるわ,ますます企業が疲弊する・・・,企業の国際競争力が低下する・・・,この日本が本当に立ち直れないほどダメになっちゃうぞ。」
大久保「ホントになぁ,気分が落ち込むな・・・。そうか,お前は『コミンテルン残党説』か。」
西 郷「うん。・・・そういうお前は,菅という奴は何者だと思う?」
大久保「俺か?俺は少し見方が変わってるかもしれないが,いわば『前世ゴキブリ説』とでもいうのかな,要するに菅という男の前世はゴキブリだったんじゃないかと真剣に思うんだ。」
西 郷「・・・・・おおっ,そういう切り口か。なかなかやるな。何でそう思うんだ?」
大久保「ゴキブリって,すごい生命力だろ。スリッパで多少叩かれたって逃げていくだろ。菅という男は,自己保身というか,一分一秒でも長く総理大臣のイスに座っていたいという強烈な名誉欲があって,そのためにはなりふり構わずに,曖昧な退陣表明をして内閣不信任案を否決に追い込んだり,その後も何かと理由を付けては延命策を講じている。自己保身にかけてはすごい生命力だと思うんだ。あるブログなんかには,菅のことが『ゴキブリ総理』と表現されていた(笑)。ゴキブリには悪意はないけど,菅には悪意があるという意味では,ゴキブリに例えちゃゴキブリに失礼だけど・・・」
西 郷「・・・うーん,お前もたまにはいいことを言うな。なるほどな・・・,意外に説得力があるわ。」
大久保「それにしても,俺は女子サッカーのW杯では,本当になでしこジャパンの選手達に勇気をもらった。ありがたいと思った。でも,彼女らは気の毒に首相官邸に優勝報告に行かされた。可哀想に・・・帰国早々,あんな奴の顔は見たくはないだろうに,それよりも一刻も早く東北の被災者の所に勇気づけに行きたいだろうに・・・」
西 郷「そうだよな。にもかかわらず,菅という奴は,なでしこジャパンにあやかって,『私も諦めずに頑張りたい』とほざいたそうだ。こいつばっかりは,本当に恥というものを知らない。」
大久保「まあ,『コミンテルン残党説』も,『前世ゴキブリ説』どちらも正しいと思うよ(笑)。それにしても,今回のW杯でつくづく思ったんだけど,日の丸の旗というのは本当に美しいなあと思った。シンプルで気高くて,素晴らしい国旗だね。」
西 郷「・・・うん(泣)。」

2011年07月21日

つける薬がない(その16)

 

 またまた,すごく久しぶりの「つける薬がない」シリーズの復活です(笑)。元内閣総理大臣の安倍晋三先生が「史上最も陰湿な反日左翼政権」と表現されましたように,今の菅政権は史上最悪でしょう。この史上最悪の政権,そしてひいては民主党政権の崩壊,瓦解を強く期待して,この「つける薬がない」シリーズが復活したのでございます。もちろん,公職選挙法に違反しない限度で(笑)。もっとも私のような者が陸の孤島のようなこのブログ内でいくら吠えても何にもなりませんが,私もこの大切な日本国を愛する国民として,そして納税者として,今の状況に対しては吠えざるを得ないのです。

 

 菅という希代の俗物は,その俗物ぶりをいかんなく発揮しておりますね。国家や国民のことなど寸毫も考えておりません。一分一秒でも長く総理大臣をやっていたいだけです。彼の現在のどんな振る舞いも,結局は,その地位に恋々とすること,その地位を手放さないことが自己目的化しております。

 

 菅という人間は,浜岡原発稼働停止という国民受けするような項目については,予め予定されていた担当の経済産業大臣による記者会見の機会を奪って,自らがヒーローになろうとしました。しかしその後,玄海原発の再稼働については,海江田経産大臣が現地の了解を取り付け,あとは古川康佐賀県知事が首相自身との面会と最終的な説明を求める段になって,菅という人は「俺は言いたくない。」などと述べてこれを拒否し,突如として今度はストレステスト(耐性検査)のことを言い出しました。ついこの間までは,玄海原発再稼働は政府内でも既定路線だったはずです。菅というイメージを重視する人間は,自らが立地自治体の長に会って再稼働の了解を取り付けることが,「脱原発」という自分のイメージの障害になると考えたのでしょう。そして,この男がちらつかせる「脱原発」を最大争点とする解散・総選挙の将来の障害になってしまうと思ったのでしょう。さらには,ストレステストを経て再稼働の可否が決定するまでは自分の在任期間がさらに延びると全く姑息なことも考えているはずです。いずれにしても,国会の答弁で海江田経産大臣が「辞任」を仄めかしているように,閣内不一致は明らかですし,つい先日の復興担当大臣の辞任など,もはや政権の体をなしていません。この夏,冬の電力供給は大丈夫なのでしょうか,日本国の経済はどうなってしまうのでしょうか。ある委員会で菅という人間が一人で答弁し,閣僚席には他に誰もいないという写真を見ました。象徴的です。ある週刊誌によれば,首相公邸の裏にはお酒のビンや缶などがうずたかく積まれていたそうです。あのでしゃばりのファーストレディーに「あなた絶対にやめちゃだめよ。」と言われながら,その気になって飲んでいるのでしょう。

 

 先日の産経新聞の朝刊には,同社の名物記者である阿比留瑠比さんが,次のような記事を書いておりました。誠に,おっしゃるとおりでございます!

 

「(菅政権は)何の成果も実績もない。だから、何か成果を挙げるまで政権を維持したいのだろうが、執着がさらに弊害を生む悪循環に陥っている。『権力をかさに着た成り上がり者の大言壮語や、権力に溺れたナルシシズム、ようするに権力崇拝ほど、政治の力を堕落させゆがめるものはない』これはドイツの社会学者、ウェーバーが100年近く前に述べた言葉だ。まるで首相の姿を予言したかのように思えてならない。」

2011年07月08日

不道徳な人物

 

 私としても,ある人のことを嫌いだなどとは言いたくないのですが,菅直人という人は本当に嫌いです。大嫌いであると言ってもいい。こんな卑怯で「自己保身」の行動原理のみで動く人間を見たことがありません。この人の当初の思惑は,避難所で不自由な生活を余儀なくされている被災者の方々のことを考えず,うずたかく積まれている瓦礫の山を尻目に,震災後の政府の数々の不手際を追及されまいとして,今国会の会期延長はせずに,一休みして7,8月に国会を召集しようということだったはずです。それが,自分に対する退陣要求が強くなるや否や,急に「1.5次補正予算」を組むとか,「再生可能エネルギー電気調達特別措置法案」の成立をぶち上げたり,少しでも自己の延命を図ろうとして次から次に延命工作をしております。本当に唾棄すべき人間です。菅という人は,「再生可能エネルギー電気調達特別措置法案」の成立を目指す市民団体の集会に出席し,一種の政商とも言うべきソフトバンクの孫正義と一緒になってはしゃいでいたシーンをみなさんはテレビ等でご覧になりましたか。菅という男は,避難所生活の被災者や瓦礫の山を尻目に,大笑してはしゃぎまくり,挙げ句にはVサインまでしたのですよ。非常に不道徳な人物です。この一分一秒でも長く首相でいたいだけの稀代の俗物に対しては,軽蔑心しかわきません。

 

 政治評論家の三宅久之さんは,月刊誌上(WiLL:7月号)で次のように述べております。

 

「おそらく、菅直人という人は、総理大臣としては史上最低と言っていいでしょう。宇宙人と言われた鳩山由紀夫の時も『史上最低』と言ったような気がするが、それを下回る。攻撃型の野党党首としてはそれなりの存在感はあったと思いますが、政権与党のトップとして、これほど無能な人間はいません。特に、今回のような国難に際して、何をどうすればよいのかが全くわかっていない。統治能力が全くない。経済のメカニズムも全く理解していない。震災にあたって、彼は彼なりの危機感は持ったのかもしれません。しかし、だからといって二十一もの本部やら会議やらを作っても仕方がない。数だけたくさん作って安心したいのかもしれませんが、それぞれがお互い何をすればいいのか。どこまで権限を持っているのか、守備範囲はどこまでなのか、誰もわからなくなっている。責任が分散して、結果的にどの『委員会』も『本部』もなにも機能しない。」

 

 三宅久之さんは,長年の新聞記者経験,評論家経験の中でいろいろな首相を近くで見てきたのでしょうが,菅という人間に対するこのような評価には説得力があります。そういえば,ルーピーな(いかれた)鳩山由紀夫退陣の後,この菅という人が民主党の代表になり,内閣総理大臣に指名されたのは,その当時の対抗馬であった小沢一郎だけは困るという,極めて消極的な理由からでした(笑)。

 

 ちまたでは,菅という人は,自分の無能ぶりを棚に上げて,市民運動家時代からのライフワークとでもいうべき「反原発」でみるみる元気になったと言われています。そして,小泉純一郎が劇場型の「郵政民営化」を争点とした解散総選挙に打って出て大勝したこともあって,この菅という人は,いざという時は,「反原発」というセンセーショナルな問題を主たる争点として解散総選挙に打って出るのではないかとも噂されております。私自身は,悪夢のような民主党政権を崩壊させるべく,総選挙は本当に待ち遠しいのですが,「反原発」のみを唯一の争点とするようなまやかしの選挙で,「核アレルギー」の有権者が再び民主党政権という最悪の選択をしないよう,祈るばかりです。

2011年06月20日

「お試しコース」

 

 テレビや新聞などを見ていますと,いろいろな商品に関して「お試しコース」というのがあります。あくまでも「お試し」なのですから,基本的には無料だったり廉価だったりします。こういうのはその商品の良し悪しを判断するには,いい機会なのかもしれません。私なんかも,3000本植毛コースの「お試し」が無料だったりしたら,左右のそり込み部分に1500本ずつ分けて,試してみようかしら(笑)。それは冗談ですが,冗談抜きで同業者の若手敏腕弁護士のY先生に勧めてみるかもしれません(笑)。彼はどちらかというと,つむじ周りに施した方がいいかもしれません。

 

 それにしても,民主党政権には本当に辟易します。私は民主党政権を蛇蝎のように嫌っております。「ポスト菅」なんてことが取りざたされておりますが,テレビに映る民主党の「実力者」,「次期首相候補者」の面々の顔を見ていると,本当に胸が悪くなります。鳩山由紀夫,小沢一郎,仙谷由人,岡田克也,前原誠司,枝野幸男,野田佳彦,原口一博・・・,本当に胸が悪くなります。そして未だに参議院議員会長として隠然たる力を持っていると伝えられる輿石東・・,この人などは棺桶からよみがえったかのような風情をしております。

 

 どうなんでしょうか,平成21年8月末の総選挙,政権交代は,いみじくもその後に菅という人が「これまでは仮免許だった」と述べたように,いわゆる「お試しコース」だったのではないでしょうか。みなさん,試してみていかがでしたか?私なんかは,民主党になど絶対に投票してはおりませんから,試したつもりも毛頭ないのですが,一度はやらせてみようとして投票した有権者は,今どんな感想をもっているのでしょうか。きつくお灸を据えられたという印象なのではないでしょうか。

 

 「お試しコース」が済んで,もうこれはダメだと思ったら,商品購入の本契約などには至りませんよね。民主党政権はもう潮時なのだと思います。もう今日は私の本来の仕事を始めますが,私が民主党政権がダメだと思うには,その政策,基本的な考え方(国家という形をできるだけなくしてしまおうという魂胆),その支持母体,党員構成などなど,深い理由があるのです。

2011年06月09日

いよいよそろい踏みか

 

 きのう,最高裁の第1小法廷であまりにも当然で妥当な判決がありました。本当に安心しました。この裁判では,都立高の元教職員13人が,国旗に向かっての起立や国歌斉唱をしなかったことを理由として,退職後に嘱託職員として再雇用しなかったのは違法だとして損害賠償請求をしていた事件ですが,最高裁の第1小法廷はこのような措置は合憲であるとして,元教職員らの上告を棄却し,彼らの敗訴が確定しました。

 

 この判断は極めて妥当であり,その要旨は次の2点に集約されると思います。
① 起立斉唱行為は慣例上の儀礼的な所作としての性質を有し,職務命令は個人の歴史観や世界観を否定するものではなく,個人の思想と良心の自由を直ちに制約するものとは認められない。
② ただし,国歌国旗に敬意を表明することは応じがたいと考える人にとっては思想と良心の自由に間接的な制約となる面があることは否定し難いが,式典を円滑に遂行するという職務命令の目的や公務員の職務の公共性を踏まえ,(職務命令には)許容しうる程度の必要性,合理性が認められる。

 

 なお,実は5月30日にも,国旗に向かっての起立や国歌斉唱に関する職務命令の合憲性が争われた同種の事案で,最高裁第2小法廷はやはり前記と同様の理由で合憲と判断しており,この判断も全くもって正当です。

 

 世界中どこの国を見ても,自分の国の国旗には敬意を表しますし,国歌は起立して斉唱するのが常識になっているでしょうに。それにしても,こういった職務命令の合憲性を争う教職員(以下「この手合い」といいます。)は,教職員,公務員としての職務の公共性,児童・生徒らに対する影響力を一顧だにしておりません。児童・生徒にとって,入学式や卒業式のような人生の一ページとなる厳粛な式典の最中に,ふてくされて起立もせず,国歌斉唱もしないような教職員の姿を目にして,児童・生徒はどう感じるでしょうか。その悪影響は看過できません。この手合いが一般市民である場面で起立や国歌斉唱を強要されたというのならば憲法19条(思想・良心の自由)の問題が生じますが,訴訟で争われている場面は,教育という公共性の高い場面なのであり,人権もその職務の公共性に応じて一定の制約があるのはやむを得ないのです。この手合いがその歴史観,価値観に基づいて国旗や国歌に対してどんな認識,感情を有しているのかは知りませんが(恐らく,当時のGHQが徹底して推し進めていた史観,「眞相はかうだ」,「眞相箱」,「質問箱」のようなプロパガンダ,その後の「閉された言語空間」の中での反日的な思考などに立脚するものでしょう。),教育現場や式典の場面で,これは自分の気にくわない情況だ,思想信条に反するからといって,勝手気ままに振る舞わせていたら,秩序が保てませんし,児童・生徒への悪影響は計り知れません。はっきりと言いますが,卒業式などの場面で,この手合いがふてくされたまま起立も国歌斉唱もしないという行動をとるのは,一つのデモンストレーション(示威行動)だと思います。厳粛な式典の場面でそんな権利はありません。そもそも職務命令まで出させる状況自体がおかしいのです。ましてや,そうしたからといって再雇用しないのはけしからんなどと裁判で争うというのは,恥を知る人のすることではありません。

 

 産経新聞によりますと,最高裁の第3小法廷でも,今月の14日と21日にやはりこの種の事案に対する判決が予定されているとのことです。第3小法廷もさきほどのような極めて妥当な判断をすることを期待したいと思います。そうなれば,この争点については,第1小法廷,第2小法廷,第3小法廷のそろい踏みとなりますね。

2011年06月07日

結局は御身大事の話

 

 今日は梅雨の合間の上天気ですが,私の心の中はどんよりとした黒っぽい曇り空です。昨日の菅内閣不信任案の否決はひどかったですね。全くお話しになりませんし,「実際のところ、民主制は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた、他のあらゆる政治形態を除けば、だが。」という,ウィンストン・チャーチルの言葉が至言と思えるほどです。

 

 不信任案に賛成と息巻いていた数十名に上るといわれていた民主党議員は,結局は次のように考えたのでしょう。

 

 すなわち,「仮に内閣不信任案が可決されたら,菅内閣は10日以内に総辞職するか,そうでなければ解散・総選挙に打って出なければならない。でも菅直人という権力欲と名誉欲の塊は,絶対に総辞職などはしない。これは間違いない。だとすると,解散・総選挙ということになってしまう。そうなると,政権交代以来の民主党の体たらくに愛想を尽かせている有権者は自分たちに票を入れてくれない。現有勢力の3分の1でも生き残れば御の字というような惨憺たる状況だ。やっぱり議員の身分を失いたくない。怖いなあ・・・。アレッ?何だかしらないが,鳩ポッポが『確認事項』なんていう訳の分からない曖昧なことをして,我々が振り上げた拳を一応は下ろす口実を作ってくれた。それじゃあ,党から除名されても困るから,否決に回ろう。これで議員の身分を失わなくて済む。ああ,ホッとした。」・・・てなもんでしょう。

 

 採決前に行われた民主党の代議士会では,「一応のメド」とは一体いつのことなのか極めて曖昧ですし,「確認事項」の中には辞職や辞任のじの字もなく,菅という俗物自身も確定的な時期を明言せず,「確認事項」の中には明記されていなかった福島第一原発の事故処理が一応の収束を見るまで,のような口吻までもらしていました。鳩ポッポは,震災復興基本法案と本年度2次補正予算編成のメドが立ったらという認識なのに,その認識と,言質を取らせない菅という人間の発言,認識との間には明らかに齟齬があります。ですから,その代議士会においては突っ込みどころ満載だったのに,不信任案に賛成と息巻いていた数十名に上るといわれていた民主党議員は,その点を質すこともせず,一応のメドが立った後の辞職をほのめかす発言を引き出したからなどという曖昧な理由で,今度は否決に回ってしまっています。

 

 結局は御身大事なのです。もう仕事があるから,今日はもうやめときます(怒)。

2011年06月03日

果たして本当の理由はそれだけなのか

 

 いよいよ菅内閣に対する不信任案が提出される運びになりましたね。この未曾有の国難に対して,敢然と,有効かつ適切に対処すべき政権担当者が,あろうことか菅内閣であるとは・・・。正にそれこそ国難です。私はそう言ってきました。この国難を乗り越えるには,そしてこの国を守り,見事な復興を果たすためには,しかるべき能力とスタッフと覚悟を備えた方々でなければならないと思います。だから菅内閣は一刻も早く退場していただかなければなりません。それが国のためです。

 

 でも,自分の胸に手を当ててよくよく考えてみますと,今述べたような結論を導き出す理由は本当にそれだけなのか,実は他にも理由があるのではないかということです。そして冷静になって考えてみますと,国のためという理由があるのはもちろんですが,実は菅直人という人間そのものが心底嫌いなのではないか,ということに思い至ったのであります。うん,そうだ,心底嫌いなのだ,嫌悪感があるということに気づきました。

 

 以下,菅直人という人のことを彼と呼びますが,私は新聞か何かで読んだのですが,彼の周辺の人の話によると,彼は「歴史に名を残したい。」というのが口癖だというのです。そういえば彼はよく,「歴史的」という言葉を口にします。市民運動家として身を起こし,ついにはこの日本国の首相にまで上りつめた。あとは一度手にした政権は衆議院議員の任期満了まで絶対に手放さず,何とかカッコよいこと,歴史に自分の名を刻めるようなことをやりたい一心なのでしょう。自己愛が強い単なる俗物なのではないかと思います。児玉源太郎や後藤新平のような方々は,彼のように「歴史に名を残したい」などといったケチな了見ではなく,心底から国家・国民のために邁進されたものと認識しております。

 

 鳩山由紀夫元首相の政権末期,いよいよ自分の順番が回ってくるぞという時に,彼はあれだけ迷走していた米軍海兵隊普天間基地移設問題について,「自分は関与していなかったから」などと一線を画すかのような発言をしていました。本当にいやらしい人間だなと思いました。少し前の国会の審議中に,彼は,野党議員から,「あなたには心がない。」と言われていました。確かにそうです。被災地の避難所ではごく短時間の滞在に止め,被災者には当たり障りのないことを言い,形を作っただけです。そもそも気持ちがないのだから気持ちが伝わる訳もありません。答弁の際にもイライラしたり,自分に対する一切の批判を許さないかのような狭量な態度を示したりもします。

 

 浜岡原発停止については,経済産業省と中部電力の下交渉,その苦労も知らず,脚光を浴びる記者会見は「自分がやる」と言って横取りし,ヒーロー気分です。震災直後の計画停電に関する記者会見についても,「俺がやる」といって会見時間を遅らせた結果,JRも準備等ができず,帰宅を急ぐ首都圏の勤め人は突如として徒歩による帰宅を余儀なくされました。諫早湾干拓事業に関する開門禁止問題での上告断念にしても,関係各所に対する根回しも,それが招来する結果についても十分な検討をせず,自分こそが「上告断念」の記者会見をして,あたかもリーダーシップをいかんなく発揮したのだというポーズを取りました。全ては自分の権力欲,名誉欲,保身の為なのです。以上述べたことなどは,ごく一部のエピソードであり,こういった類の彼のエピソードは枚挙にいとまがありません。

 

 人間性だけでなく,政治家としての方向性にも多大の疑問符がつきます。その最たるものは,国旗国歌法に反対したり,「菅談話」なるものを発表したり,北朝鮮の拉致実行犯の釈放嘆願署名欄に署名したり,などなどです。

 

 こういったこれまでの彼の言動を知るにつけ,私の頭の中では本当に嫌いになってしまったのだと思います。

2011年06月01日

お金というのは額に汗して稼ぐものだ!

 

 振り込め詐欺の加害者を心から軽蔑しております。悪知恵を働かせて手の込んだことをし,特に高齢者から老後の生活のための蓄えをむしり取るような連中は,許し難いと思います。どのような職業であれ,お金というのは額に汗して稼ぐものだ!

 

 振り込め詐欺にも様々なものがありますが,2週間ほど前の産経新聞の記事によりますと,イラク・ディナールやスーダン・ポンドの振り込め詐欺が猛威をふるっております。どういうことかというと,イラクの通貨であるイラク・ディナールを買えば「別の業者が高く買い取る」とウソをついて金をだまし取る悪質な手口が横行し,同じようにスーダンの通貨であるスーダン・ポンドに関しても同じようなウソをついてお金をだまし取るのです。

 

 もう少し詳しく言うと,例えば,Aという業者から突然自宅に電話がかかり,「アメリカ軍がイラクから撤退すれば,イラクのディナールという通貨の価値が跳ね上がるんですよ。今買っておけばめちゃくちゃ儲かりますよ。このチャンスを逃してどうするんですか。」などと言われて,1口(2万5000ディナール)10万円での購入を勧誘するんです。取り敢えず断るか,考えてみると言って電話を切ったとしても,ほどなくして今度はBという業者から電話がかかり,「イラクのお金,ディナールをお持ちになっていませんか。もしお持ちでしたら,是非当社に買い取らせてください。欲しいんです。」などと言って,あたかもこの通貨が高騰しているかのような錯覚に陥らせてしまうのです。結局,再びAという業者から電話がかかってきた時に,「これは儲かるな。」と思って100口近くもの多額の購入をしてしまうのです。このように,複数の加害者が役割分担をして騙していく手口を「劇場型」の振り込め詐欺と言います。

 

 しかし,イラク・ディナールの実際の為替レート(5月8日~14日)は100ディナール当たり7円2銭に過ぎず,2万5000ディナールでも1755円にしかならず,50倍以上もの完全なぼったくり状態なのです。スーダン・ポンドに至っては,為替レートすら不明なのです。国民生活センターによると,スーダン・ポンドの相談者のうち,実際にお金を振り込んだ総額は合計約9億100万円に達し,イラク・ディナールについても,その被害合計額は約24億1000万円に上っており,その被害者の大半は高齢者だということです。さらに悪いことには,騙された被害者の傷心に乗じて,「あなたが買い取らされたその業者は詐欺業者だ。弁護士を紹介します。」などといってさらにだまし取ろうとする悪質業者もおります。

 

 このような被害の救済については,振り込んで間がない場合には,いわゆる「口座凍結」戦法が有効だと思います。

 

 高齢者が特に騙されやすい背景事情としては,主として2つほどの理由があると思います。第1は,やはり老後の生活不安があり,虎の子の資産を少しでも増やしたいという心理が働いてしまうこと。第2は,核家族化です。昔ならば,高齢者はもうご隠居さんの身で,直接電話に出たり,来訪者に直接応対せず,お嫁さんなどがまずは防波堤になったり,同居の家族に相談したりする機会がありましたが,独居の老人では守ってくれたり,忠告してくれる機会が少なくなっているのです。

 

 とにかく,悪質業者にあぶく銭をつかませてはなりません。言い古されたことですが,「うまい話には気をつけろ!」です。

2011年05月27日

思わず唸ってしまった「言い得て妙」の言葉

 

 もちろん私も職業人の一人ですから,毎日ちゃんと真面目に仕事をしておりますが,ここ数日,自分の頭の中でぐるぐる回っているフレーズがあります。これはあるお気に入りの政治ブログの中で発見した言葉なのですが,ご紹介しましょう。

 

「バカな大将 敵より怖い」

 

 素晴らしいじゃありませんか!「言い得て妙」とは正にこのことです。戦時には,当然敵を甘く見てはだめで,敵を恐れ,その戦力を分析し,斥候し,戦術を練り,兵站も確保して万全を期します。自分の力を信じつつも,やはり敵を恐れるものです。しかし,その敵よりももっと怖いものがあります。それは自軍のバカな大将です。先ほどの言葉は,仮に自軍にバカな大将がいたとしたら,それは敵よりももっと怖いという意味です。誰のことを言っているのか,もうお分かりですね。そう,菅直人という人物です。到底,宰相の器でも,大将の器でもありません。

 

 次に,これもうまいことを言うなあと感心したのは,ある会合で三宅博さん(前八尾市市議会議員)が発言された次のような言葉です。

 

「3月11日の大震災によって,東北の港に面する町々が,津波のがれきによってライフラインが寸断された。復興の第一歩はまずはがれきの除去から始めなければならないであろう。いま,日本の政治そのものもライフラインが寸断されている。菅直人,あるいは民主党政権というがれきが,うず高く積み上がっている。だから日本の再興は,民主党政権というがれきを取っていかなければならない。それがまず第一歩だ。がれきと民主党政権を比較するというのは,がれきに対して失礼かと思う。それは何故かというと,がれきには悪意がない。菅直人,民主党政権は悪意の塊である。」

 

 なるほどね。これもあるブログからの紹介ですが,思わず唸ってしまうような表現ですね。そのとおりだと思います。

 

 菅直人という人は,ドービル・サミット(G8)へ出席していますが,前回のカナダでのサミットにおけるのと同様,相変わらずヘラヘラと愛想笑いをしているだけです。前回のカナダにおけるサミットでの様子がユーチューブにアップされておりますが,彼は各国首脳の中で完全に孤立しておりました。なにしろ英語でのコンタクトが取れず,思いあまったロシアのメドヴェージェフ大統領が話しかけても,やはりヘラヘラ愛想笑いを浮かべるだけで会話として発展しない様子が撮影されています。また彼は思いつきで,G8の会合に中国も呼ぼうなどといった頓珍漢な提案をし,各国首脳から完全に無視されています。G8というのは,自由,民主主義,人権という価値観を概ね共有している(ロシアは?ですが・・・)という意味で,G20とは違う存在意義があるということすら理解していません。

 

 今回のドービル・サミット(G8)において彼は,将来の原発政策についていろいろとご託を並べるようですが,他の国,首脳が腹の中で思っていることは,「将来の理想論もいいけど,何よりも『フクシマ』は今どうなっているんだ。どういう段階で,これからどんな手を打って収束させようとしているんだ。その見通しはどうなんだ。どんな情報も客観的なものを最大限オープンにしないと外国の信頼は得られないぞ。」といったようなものだと思うのです。でも彼(菅直人)はそれが分かっていません。付ける薬がないのです。

2011年05月26日

使命感のない人たち

 

 みなさんも既にご承知のとおり,私は政治評論家でもありませんし,政治の世界に詳しい訳でもありません。でも,どうしても民主党及びその議員の言動には腹に据えかねるものがあるのです。ど,ど,どうしても言わずにはおれないのですっ(笑)。

 

 日本会議のメールで知ったことなのですが,このたび国会の「震災対策合同会議」が発展,解消するに当たって,民主党が「震災対策合同会議」の打ち上げの懇親会を東京都内の高級中華料理店で開催しようと呼びかけたということです。日本会議からの情報では,被災地の学校給食は,給食センターが機能していないために悲惨な状況になっている所が多いとのこと。育ち盛りの子供たちは,ご飯,ふりかけ,牛乳という給食でしのぎ,たまに献立が変わっても,ふりかけが佃煮になったり,たまにゼリーのデザートが付くくらいなのだそうです。しかも避難所の被災者の方々の中には,相変わらず冷たいおにぎりや弁当の食事でしのいでいます。それなのにこの使命感の希薄な民主党の議員さんたちは,都内の高級中華料理店での打ち上げの懇親会を呼びかけたのです。さすがに「懇親会」はまずかろうとの意見もあり,「意見交換会」にネーミングは変わりましたが。何も飲み食いするなと言っているのではありません。少なくとも,中身は高級中華料理店での打ち上げの懇親会に過ぎないのに,「震災対策合同会議」の名を冠するなと言いたいのです。そして少しは被災者や子供たちに思いを致せといいたいのです。

 

 民主党副代表の石井一という人間は,この連休中に,他の民主党議員2名らと一緒に,フィリピンでゴルフに興じました。この人間は震災対策副本部長(!)でもありました・・・。そして圧巻なのは,「国外ならば目につかないと思った。」との本人の弁明です。いい年をして恥というものを知りません。いや,有権者をナメているというしかありません。

 

 菅という一分一秒でも長く総理大臣でいたいだけの人は,何と,国会の会期延長はせず,二次補正予算の提出は8月以降に先延ばしする意向のようです。ガレキの仮置き場への移動率はまだ14パーセント程度であり,ガレキ処理も遅々として進みません。遅々として進まないのは仮設住宅の建設も同じです。為政者としては,会期を延長してでも復旧,復興に向けてやるべきことは山ほど有るでしょう。この菅という者は,「拙速はいけない」などと寝とぼけたことを言っていますが,じゃあ例えば,「復興構想会議」なるものは機能しているんでしょうか。「熟議」を重ねて何か実になるものが提示されるのでしょうか。一言居士達がそれぞれ意見を言いっ放しに述べるだけの「百家争鳴」状態で,この会議の構成員にもなっている三県(岩手,宮城,福島)の各知事もその議場にいながら相当な不信感をもっていることでしょう。この菅という人間は,恐らく相当に自己愛が強く,裏付けのないプライドのみが高く,名誉欲が旺盛で,自己に対する批判を許さず,「期限を切った独裁」を目論んでいるのでしょう。どうやら最近の顔を見ていると,浜岡原発運転停止の指示で支持率浮揚を図ることができたぞ,これで安心してドービル・サミット(G8)に行けるぞ,そして会期延長はせずに国会を閉じて批判封じと責任追及をかわせるぞ・・・,そういう感じなのだと思います。

2011年05月17日

蚕食

 

 この連休中に長野県の伊那に日帰りの家族旅行に行ってきたことは,既にこのブログに書きましたが,井上井月の句碑巡りをして帰途につく前に,高遠城趾周辺にも足を伸ばしました。会津藩初代藩主で名君と伝えられる保科正之が育った場所です。この高遠城趾の近くにある伊那市民俗資料館には何か懐かしい品々が展示されており,この地域では昔から養蚕業が盛んだったようです。蚕が桑の葉っぱを食べて繭を作り,それを生糸として生産するやつです。

 

 話は変わりますが,この大震災のどさくさに紛れて,皇居や国会議事堂からほど近い都心の一等地(港区南麻布4丁目)の約5677平方メートルの土地を,中国が60億円で落札したそうです。代金納付が実際になされれば,こういう大切な土地の所有権が中国に移るのです。本当に極めて由々しきことです。その土地に隣接している土地上に既に中国大使館が存在するのに,さらになぜ新たに約5677平方メートルもの広大な土地が必要なのでしょうか。極めて疑問だし,恐ろしいと思います。

 

 この件については自由民主党の浜田和幸参議院議員の公式ブログでも明らかにされており,浜田議員は,この中国による入札は菅政権の下,日本の外務省がお膳立てしたとも指摘されています。確かに,日本国内では新潟市内の市有地(何と5000坪!)や名古屋市内の国有地をいずれも中国総領事館が購入しようとして問題になり,一応今のところは反対運動もありペンディングになっておりますが,次から次に中国という国は一体何を目論んでいるのでしょうか。私自身も,評論家の櫻井よしこさんの講演に行った時に,反対の署名をしてきました。

 

 外交関係に関するウィーン条約によれば,大使館を含む在外公館(総領事館,領事館を除く。)は,外交特権を有しており,その敷地は不可侵とされ,設置された国(日本)の官憲は同意なしに立ち入ることができません。日本に無数のミサイル照準を合わせているような国に対し,不必要に広大な土地を与えるべきではなく,せいぜい相当範囲の賃貸借で対応すべきです。

 

 ルーピーとか言われた鳩山由紀夫という人は,「日本列島は日本人だけのものではない。」という迷言を吐かれました。や,やはりルーピーです(笑)。民主党政権というのは,国を守るという意識が全く希薄なのです。

 

 それにマスコミ。皇居や国会議事堂からほど近い都心の一等地(港区南麻布4丁目)の約5677平方メートルの土地を,中国が60億円で落札した事実を報道したのでしょうか。それとも報道できない何らかの圧力がかかっているのでしょうか。マスコミの現状にも暗澹たる気持ちになります。

 

 こんな政権が継続していけば,蚕が桑の葉を食べていくようにこの大切な日本の国土が次第に失われていきます。「蚕食」という言葉を国語辞典でひくと,その意味は「蚕が桑の葉を食うように、他の領域を片端からだんだんと侵していくこと」とあります(大辞泉)。

2011年05月11日

異常に慣れてしまう怖さ

 

 歩いていると少し汗ばんでしまう季節となりました。突然ですが,「政権交代の悪夢」(阿比留瑠比著,新潮新書)という本は,とても良い本ですね。いやー,本当に良い本です。ひいおじいちゃん,ひいおばあちゃんから,乳幼児まで,全ての日本国民は必読なのではないでしょうか。この本には「愚かすぎる政権の酷すぎる内幕」というコピーの帯カバーが付けられています。

 

 のど元過ぎれば熱さ忘れるといいますが,平成21年9月に民主党政権が成立してからの絶望的な状況を,この本は改めて克明に思い出させてくれます。最初の首相は誰でした?そうそう,鳩山由紀夫というとてつもなくルーピー(いかれている,愚かな,おかしい)人でしたね。この人は重要案件である米軍普天間飛行場問題について,自民党政権が苦労に苦労を重ねて同盟国(アメリカ)との間で結実させたロードマップ,すなわち2014年までに辺野古沖に移設するという合意,計画をぶちこわしてしまいました。社民党みたいな絶滅不危惧種(笑)との連立維持の方を,日米合意に優先させてしまいました。とんでもない判断です。平成21年末までには方針を決定すると言っておきながら,その年末には「年内までには決めない」ことを決めました(笑)。国の大切な案件を,翌年早々の名護市長選という一地方選挙の結果に委ねる愚を犯しました。鳩山というルーピーな人は,ようやく春になって沖縄を訪れ,その際には「学べば学ぶにつけて米軍海兵隊の抑止力に思い至った」などといった周りをあきれさせる趣旨の発言をしました。そして退陣し,次期衆議院議員選挙には出馬しないと言いながら,前言を翻して恬として恥じません。

 

 話が長くなるのを今日は避けますが,政権交代のあった年の末に,天皇陛下の習近平とかいう人物とのご引見に際しての小沢一郎の傲岸不遜な言動は心底はらわたが煮えくりかえりました。菅という次の首相の体たらくはご承知のとおりです。昨年秋の尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件をめぐる屈辱的な外交がありました。パフォーマンスばかりを繰り返し,全く機能しない対策本部やチームなどを20以上も作り,一分一秒でも長く総理大臣でいたいだけの俗物です。傲岸不遜といえば,「赤い官房長官」仙谷由人の言動もまさに「法匪」の行いでした。

 

 民主党なる政権は,本当に愚かで酷すぎるのです。安倍晋三元首相が表現したように,「史上まれにみる陰湿な左翼政権」なのだと思います。この「政権交代の悪夢」(阿比留瑠比著,新潮新書)という本は,平成21年9月に民主党政権が成立してからの絶望的な状況を,改めて克明に思い出させてくれます。国民はそういった経過をたどったことを決して忘れてはいけないのです。異常の中に長く置かれると,それに慣れてしまってそれを概ね正常なものと錯覚してしまう傾向があり,とても怖いと思います。民主党政権は,この本の帯カバーに記載されたコピーどおり,「愚かすぎる政権」であり「酷すぎる内幕」がてんこ盛りだと思います。

2011年05月10日

人選

 

 菅直人という人は,このたび「復興構想会議」なるものを立ち上げ,その議長に五百旗頭真という防衛大学校長を起用したようです。これで菅という人が立ち上げた会議や○○本部は全部で20の大台に達したのでしょうか,それとも19でしょうか(笑)。これは一般論ですが,何をやるにしてもその人選を見れば,そういった人選をした人の能力,意欲,思想傾向が分かると思います。菅という人は,やはり少なくとも有能ではなく,やる気もなく無責任なのだと思います。

 

 この五百旗頭真という人物は,4月14日に開かれた「復興構想会議」の初会合の席上で,「がれきを使った『希望の丘公園』を造ってはどうか」と提案したそうです。もうだめです(笑)。意味が分かりません。それにこの人は,「16年前の(阪神大震災の)被災がかわいく思えるほどの,すさまじい震災だ。」とも発言しております。阪神淡路大震災の被災者の方々の心情を察するメンタリティーもなければ想像力もありません。それにこの人は,ある大学教授の話によれば,その教授の前で「(北朝鮮の)拉致なんて小さな問題にこだわるのは,日本外交として恥ずかしい。」と発言したそうです(産経新聞)。さらにこの人の歴史認識上の自虐史観には度し難いものがあり,こんな人物が,あろうことか防衛大学校の校長とは・・・。

 

 人選といえば,菅という人は,辻元清美なる議員を災害ボランティア活動担当の内閣総理大臣補佐官に起用しました。この方は一体全体,今何をし,どんな働きをしているのでしょうか。ウィキペディアによるとこの人は,阪神淡路大震災の時,被災者に対して「自衛隊は憲法違反だから,救援物資を貰ってはいけません。被災者の皆さん,我慢しましょう。」と呼びかけていたそうです(笑)。それにこの人は,やはりウィキペディアによると「本当のことを言えば,1条から8条はいらないと思っています。天皇制を廃止しろとずっと言っています。(中略)日本国憲法は9条から始め,天皇は伊勢にでも行ってもらって,特殊法人か何かになってもらう。」と発言しているような人物なのです。心底怒りを覚えます。さらにこの者は,「国会議員って言うのは,国民の生命と財産を守るといわれてるけど,私はそんなつもりでなってへん。私は国家の枠をいかに崩壊させるかっていう役割の"国壊議員"や!」とも発言しています。こんな人物が今,災害ボランティア活動担当の内閣総理大臣補佐官に起用されているんですよ。誰だ!こんな人選をしたのは!・・・そうそう,菅という人でしたね。呆れかえってしまいます。

 

 国家の枠で思い出しましたけど,劇作家の平田オリザという人物がこの菅内閣においても内閣官房参与に起用されております。この人物は,あるシンポジウムで「・・・やはり21世紀っていうのは,近代国家をどういう風に解体していくかっていう百年になる。しかし,政治家は国家を扱っているわけですから,国家を解体するなんてことは,公(おおやけ)にはなかなか言えないわけで,それを選挙に負けない範囲で,どういう風に表現していくのかっていうことが,僕の立場」と発言しております。国家を解体するんですって(笑)。民主党政権や菅という人物が要職に起用した中にはこんな手合いがワンサカいるんでしょう。

 

 人選・・・,思い起こせば,悪夢のような政権交代後,民主党なる政党が満を持して選んだ首相が鳩山由紀夫と菅直人なんですもの。亡国ものですね。不幸にして東日本大震災という天災は確かに起こってしまいました。でもその後のこの状況(被災者救済が有効に機能せず,さらに基本的には東京電力任せで後手後手に回り,収束の見通しが今ひとつ曖昧な原発事故処理)は,正に人災です。

2011年04月18日

ヤフーの検索エンジンが少し意地悪になっている件

 

 ヤフーの検索エンジンは本当に賢く,例えば私たちが,あるキーワードを入れて検索しますと,「ひょっとしてあなたが検索しようとしているのは○○○ではありませんか?」という趣旨で親切に確認したり,訂正したりしてくれます。そういった場合には,検索結果の画面の左上に「○○○○ではありませんか?」と,青色や赤色で確認したり,念を押したりしてくれるのです。本当に賢いのです。

 

 これからのお話は,私のお気に入りのあるブログからの情報の受け売りなのですが,実際にやってみて思わず吹き出してしまったことがあります。それは,ヤフーの検索画面で「菅 有能」とキーワードを入れて検索しますと,何と検索エンジンは「菅 無能ではありませんか?」と確認,訂正してくれるのです(笑)。これには思わず腹の底から笑えてきました。ヤフーの検索エンジンというのは本当に賢いのですね。同時に思ったのは,機械やシステムには感情がないにもかかわらず,ヤフーの検索エンジンは少し意地悪なのかなということです(笑)。おそらく,それだけ「菅」といえば「無能」という情報がネットではいっぱいあふれているのでしょう。

 

 確かに産経新聞によれば,菅直人という人は,3月の大震災の発生後,19個もの「会議」を設置したようです(笑)。各会議間の調整ができていない一方,各省庁スタッフは会議の資料作りに追われ,かえって「被災者が求めている課題への政府対応は遅くなるばかり」(民主党閣僚経験者)という弊害も指摘されています。彼はべらぼうに多くの会議を作ったことで安心なのでしょうか。それで一応の仕事をしたと思っているのでしょうか。大切なのは会議の数などではなく,1つでも2つでもいいから,日本最大のシンクタンクとも言うべき官僚組織と情報とノウハウを駆使することも含めて,有効かつ機動的に機能させることです。西岡武夫参議院議長は,菅という人が「復興構想会議」を作ったことを受けて,「いくつ会議をつくれば気が済むのか。首相がどう復興するか方針を示すのが先だ」と批判しています。本当に困ったものです。国民はぐうの音も出ません。

 

 ちなみに,ヤフーの検索画面で,「鳩山由紀夫 有能」とキーワードを入れて検索をしてみますと,やはりヤフーの検索エンジンは,「鳩山由紀夫 無能ではありませんか?」と無邪気に確認,訂正してくれます(笑)。

2011年04月13日

既に結果が見えていた選挙

 

 東京都知事選が終わり,予想どおり,石原慎太郎さんが当選しました。まずは何よりの結果で,安心しました。石原さんが出馬しないと報道された段階では,私は呆然とし,日本の顔でもある東京都知事は一体誰になってしまうのだろうと本当に心配しました。幸い,石原さんはやむにやまれず出馬を決意してくれました。そうなった以上は,この選挙は既に結果が見えていた選挙と言えるでしょう。どうしたって石原さん以外にはあり得ないでしょう!

 

 確かに石原さんの言動がこれまでに物議をかもしたことは少なからずありましたが,この方はやはり憂国の士であり,自由民主党の青嵐会出身らしくしっかりとした国家観があって,リーダーシップもあります。立派な政治家だと思いますよ。石原都政下で,財政面も治安面も相当に改善され,道徳教育も充実しておりましたし,彼の「我欲を抑えるべきだ。世界中を探したって,パチンコや自動販売機でこれほど電力を浪費しているような国は日本以外にどこにもない。」といった発言は正にそのとおりであって心から共感でき,やはり憂国の士だと思います。

 

 東京都のGDPだけでもお隣の韓国全体のGDPに匹敵する経済規模なのです。世界の有力企業の支店等も東京に集まっております。その知事はやはり世界に向けた日本の顔です。その日本の顔にまかり間違っても東国原というような人がおさまってはいけないのです。選挙期間中にこのブログでめったなことを言いますと,公職選挙法違反になってしまいますので,極力控えておりましたが,実は私は東国原という人が嫌いです。油断ならないというか,俗っぽいというか,自分の値踏みができないというか,名誉欲の固まりというか,本当に浮薄な感じがするのです。宮崎県知事を1期で放り出したのですが,記者からその転身の方向性について質問を受けると,彼は決まって「あらゆる選択肢を排除しません。」などと言うのです。聞いている方としては彼が一体全体何がやりたいのか分からず,結局は宮崎県を踏み石にして最終的には国会議員や大臣になりたいのでしょう。今回の都知事選でも,彼は本当に石原さんに勝てるとは思ってはおらず,とにかく票を集めてもっともっと世間に認知されるということを目論んでいたと思います。開票結果後の「負けても得たものの方が大きかった。」というコメントはそれを如実に表していると思います。それにしても,彼が約169万票も集めたことは本当に信じられないし,東京の有権者はどうしちゃったんだろうと思います。もやもやした感じが残ります。

 

 もやもやついでに,これは全く関係のないことかもしれませんが,実は私は,日曜日の午後7時にテレビ東京系列で放送されている「モヤモヤさまぁ~ず2」という番組に出てくる大江麻理子アナがとても好きです。癒されます。飛び切りとまではいえない美人ですが,出しゃばらず,落ち着いており,上品で,そして突っ込み甲斐のある,この番組ではぴったりの,得難いキャラクターだと思うのです。もちろんさまぁ~ずの2人も好きですし,随所に「パフッ」と入るラッパの音もいいし,男の人の変な抑揚のナレーションもいいと思います。

2011年04月12日

胸のすく思いがしました

 

 公述人という言葉をご存じでしょうか。公述人というのは,公聴会に自発的に又は求めに応じて出席し,意見を述べる利害関係者,学識経験者などをいいます。去る3月23日,参議院予算委員会の公聴会で,京都大学の藤井聡教授が公述人として意見を述べました。本当に素晴らしい内容だったと思います。

 

 この公聴会で藤井教授は,緊急提案書を提出し,その中で「東日本復活五年計画」,「列島強靭化十年計画」を提案しておられます。特にこのたびの東日本大震災によるインフラ,地域社会の生活基盤の破壊はすさまじく,その復旧の青図をどうするのかが喫緊の課題です。藤井教授は,被災者の方々に対する「直接的な救済」はもちろんのこと「就労支援型の救済」を行うことが重要で,そのための「東日本ふるさと再生機構」の設立を提案され,これは東日本の復興までの時限的なもので,国が主体的に出資する法人として,様々な復興事業を推進していくというものです。

 

 問題は財源です。インフラ整備を含めて,このような事業を行うためには総額で数十兆円もの財源が必要となりますが,藤井教授は,国債発行とともに日銀が国債を市中から買い取るオペレーション,積極的な金融政策を同時並行で行うことを提案されております。財務省はやたらと「財政破綻」論を吹聴しておりますが,藤井教授が言うように,そもそも日本の国債は「自国通貨建て」で,しかも「その9割以上が内債」なのであって,通貨危機の時の韓国や,最近のギリシャ,ポルトガルなどとは前提が全く異なっているのでしょう。同じことは,藤井教授が公述される前に,やはり公述人として登場された日本金融財政研究所長の菊池英博氏(経済学者)も全く同じ事を述べられております。大規模な財政出動をするしかないのでしょう,この時期には。

 

  ところで,民主党政権はこれまで,災害対策予備費を生活保護の母子加算の財源に転用したり,いわゆる事業仕分けによって,学校耐震化予算を大幅に削減したり,原子力施設等防災対策等委託費を仕分けたり,スーパー堤防関連も同様に仕分けしたりなどなど,さんざんなことをしております。

 

 私が何よりも胸のすく思いがしたのは,藤井教授は,これまでの民主党の「コンクリートから人へ」なる甘いスローガンを徹底的に批判し,参議院予算委員会に臨んだ民主党議員の前でも,次のように大きな声で明確に述べられたからです。

 

 「さらに言いますなら、そのような、実際には破滅的であるものの、一定の集票効果が見込めるような 軽薄で 耳あたりがよい 甘い『スローガン』を、『国民の生命と財産をまもるべき政治に直接・間接に関わる人々』には、もう二度と、口になされないでいただきたいと、強く、祈念せずにはおれません。」

 

 確かに,藤井教授が言われるとおり,このたびの東日本大震災においても,堤防によって津波から守られた街があったことは事実ですし,公共事業関係費によって進められた「リスクコミュニケーション(例えば,津波から逃げるべきだ)」を日頃から徹底していたことで,あの津波から身を守ることができた人々もおられます。

 
 公述人としての藤井教授の発言に快哉を叫んだのは私だけではないでしょう。

2011年04月05日

もどかしさ

 

 今はただ,被災者の生活・再建の支援と福島第一原発の事故対応に全力を挙げていくべきであり,政権批判ばかりしている局面でないことは十分に承知していますが,やはり菅政権の対応ぶりを見ているともどかしさ,憤りを感じます。

 

 特に福島第一原発の事故については,その対応を誤ると取り返しのつかない事態に発展する危険性があるのに,ありとあらゆる知見と情報,英知を結集したオール・ジャパンの体制で対応しているとは到底思えないのです。ここにもどかしさと憤りを感じます。記者会見は,官房長官,東京電力,原子力安全・保安院,原子力委員会などによりそれぞれバラバラに行われ,現在はいかなる状態にあって今後どうすべきかなどがわかりやすく国民に示されておらず,「原子力に詳しい」とされる菅という人は,最近では引きこもりがちで,挙げ句,専門家に「臨界って何ですか。」と質問までする始末です。世界に向けての情報発信もほとんどなく,情報が隠蔽的であるとさえ批判されています。

 

 この菅という人は,最近やたら民間人を内閣官房参与に任命しようとしておりますが,もっと官僚を効果的,機能的に使うべきだという忠告には全く耳を貸さず,「(東京電力や官僚は)情報を隠している」と不満を漏らすだけですし,この期に及んでも怒鳴り散らしたり,イライラするだけで,「政治主導」のパフォーマンスの下,相変わらず官僚を効果的,機能的に使い切れておりません。またそのつもりもないようです。

 

 この人は,何とか対策本部などといった複数の本部を7つほど作ったようです。しかしこの人は,例えば,内閣府に設置された被災者生活支援特別対策本部を初めて訪問したのは,震災後約2週間も経ってからですし,その滞在時間は僅か4分間だったそうです。また,この人は,防衛省災害対策本部の会議に初めて出席したのは,ようやく昨日だったそうです。「本部」はいくつもあるようですが,有機的に機能しているのでしょうか。何よりも重要なのは,そんなものをやたらに作ることではなく,ありとあらゆる情報が目詰まりなく集中し,ありとあらゆる知見を駆使してこれを分析し,有効な対策をたて,指揮命令系統を明確化し,人体のように有機的,機能的に力を発揮できるような体制を一つだけ作ることです。もう「政治主導」のパフォーマンスはたくさんです。

 

 思えば,この民主党という政党は,ついこの間まで小沢,反小沢で事実上の分裂状態にあったのですし,党内にもいくつかのグループが林立し,今の菅政権はとても挙党態勢で支持されているとは到底思えません。しかも,このたび官房副長官に任命されたり,首相補佐官に任命されたのは,それぞれ仙谷由人,馬淵澄夫といういずれもついこの間問責決議がなされて退いた人々です。それに平成21年8月の総選挙で308議席も獲得した中には1年生議員が無数にいて,タンポポの種のように風に吹かれて国会議事堂に吹き寄せられてきたような人たちです。人材が払底しているのでしょう。

 

 ・・・もうやめましょう。気が滅入ってしまいます。とにかく,くどいようですが,今一番大切なのは,ありとあらゆる情報が目詰まりなく集中し,ありとあらゆる知見を駆使してこれを分析し,有効な対策をたて,指揮命令系統を明確化し,人体のように有機的,機能的に力を発揮できるような体制を一つだけ作ることです。

2011年03月29日

善意を無にしてはならない

 

 今朝の産経新聞に,「『日本に恩返し』思いが宙に浮く-各国の支援行き届かず-」という見出しの記事が出ていました。東北関東大震災の被災者の方々の肉体的,精神的苦痛はいかばかりかと,発する言葉もありません。救援物資がスムーズに行き渡らず,一日の配給が二食分しかなく,しかも一食がおにぎり一個だったり,パン一個だったりの地域もあるようですし,春とはいえ被災地は厳しい寒さであり,一枚でも多くの毛布が欲しいでしょう。

 

 そんな中で,今朝の産経新聞の報道によると,日本に対する諸外国からの善意と支援の一部が行き場を失っており,「日本に恩返しをしたい」という各国の思いが宙に浮く格好になっているようです。たとえばある国は,毛布を数万枚送ると申し出てくれたにもかかわらず,日本政府はサイズ(80㌢×80㌢)を指定し,送られる予定の毛布が20㌢ほど「規格」に合わないとわかると,受け入れに強い難色を示したようです。結局は日本政府のいう「規格外」の毛布は,すったもんだの末にようやく日本に届けられたということです。何という硬直したばかげた対応でしょう。被災地にいる人の低体温症が危惧される中で,一枚でも多くの毛布で身を包みたいでしょうに,20㌢ほど「規格」に合わないことがどうして善意受け入れの障害になるのでしょうか。

 

 「日本からはいろいろな支援を受けてきたので、その恩返しをしたい。受け入れ側の事情も理解しており、不必要なものを送るつもりもない。それでも日本政府の対応は首をかしげる」(東南アジア筋)という声は小さくないそうです。ある国などは,日本に米を送るに当たり,少しでも日本人の口に合うようにと,モチ米を混ぜる工夫までしていたとのことです。本当に,本当にありがたい善意です。

 

 また,他国の善意を失礼,非礼で返すような菅政権の許し難い行為もあります。震災直後,比較的親日的な台湾政府は,すぐに救助隊の派遣を準備し日本にその受け入れを申し出たにもかかわらず,菅政権は,この台湾からの救助隊派遣を二日間も待たせたのです。その間,他国からの救助隊は続々と日本に来ているのにです。中国政府からの救助隊が3月13日に到着したところで,菅政権はようやくその夜に台湾政府からの救助隊受け入れを決定し,同政府からの救助隊はやっと3月14日,羽田空港に到着したのです。菅政権は,政治的な思惑から台湾政府の善意を足止めしたとしか思えません。極めて非礼で,許し難い対応だと思います。

2011年03月25日

泣けて仕方がない

 

 このたびの東日本大震災の被災状況に関する報道,ニュースをずっと見ていたが,泣けて仕方がない。日曜日の読売新聞朝刊には,無事であった孫を泣きながらしっかりと抱きしめる祖母,流された家の跡を見て嘆き悲しむ2人の年配女性,父母の安否が分からないままろうそくの火の周りで集まって不安の一夜を過ごす子供たち,などの写真が掲載されていた。写真はそれらの人々の悲しみと不安を雄弁に物語る。それら報道写真を見たら,泣けて泣けて仕方なかった。家族に悟られまいと,当分の間は新聞を広げたままであった。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りします。また,そのご遺族のご心痛を心からお見舞い申し上げます。

 

 もう小賢しいことを言っている場合ではない。悲しいときは徹底的に悲しむ。被災した人もそうでない人もみんなである。しかる後に,日本国民は冷静に,これまで何度も果たしてきたように,粘り強く復興を果たすのである。

 

 それにしても,これほどの激甚災害に遭いながら,暴動もない,略奪もない,行列を乱す人もない,弱者をいたわり秩序正しく冷静に行動できる民族とは・・・。誇らしくてまた泣けてくる。

2011年03月14日

粘り強く

 

 北方領土をめぐる最近のロシアの傍若無人で理不尽な対応は目に余るものがある。首脳が足を踏み入れたり,軍艦が接岸できる施設を完成したり,ミサイル配備を示唆したり,中国や韓国への投資を呼びかけたり・・・。中国はといえばこれまた相変わらず尖閣諸島沖で傍若無人で理不尽な行動を繰りかえしている。これら独裁的体質を有する国,一党独裁の国が傍若無人に行動しやすいのは明らかであるが,なぜこの時期にこれらの現象が次から次に起こったのか,その理由は明らかである。今の民主党政権の下では外交や安全保障が完全に機能不全に陥っており,この史上最低・最悪の政権は,中国やロシアに対して,今の日本に対しては「何でもあり」だ,何をやっても大事には至らない,やるなら今のうちだというメッセージを与えてしまっているからだと思う。

 

 ただ,さる3月6日の日曜日の産経新聞の朝刊には,モスクワ支局長の佐藤貴生記者が書いた「『自由と繁栄の弧』を再び」というタイトルの記事が載っていたのだが,なかなか良い記事だった。その一部を引用すると,

 

「在露米国大使館は2月18日、『この問題での日本の立場を指示する。(北方領土の)島々への日本の主権を認める』と表明した。」

 

「その欧州議会も2005年、『ソ連により占領され、ロシアが現在占拠している北方領土の日本への返還』を求める決議を採択している。」

 

「一方、遠藤良介・モスクワ特派員がバルト三国のリトアニアでインタビューしたランズベルギス元最高会議議長は、『(北方領土返還を)要求する権利は日本にある』とした上で、『ロシアに対しては自らの尊厳をもって向き合わねばならない。小国には懲罰を受ける懸念からそれが難しいが、日本がロシアを恐れる理由は全くない』と語った。」

 

「世界を見渡せば、日本の味方はあちこちに存在する。問題は、その貴重な日本外交の『資源』を、領土返還の後ろ盾として活用し切れていないことにある。」

 

 この北方領土問題は,まずは国民一人一人の意識と,ロシアの現在の実効支配は国際法上何の根拠もなく,北方四島は日本固有の領土である確かな理由・歴史を学習,理解することから始まり,その上で意識が高く,腰抜けの外務官僚を矯正,導いていくことのできる,そして相手国首脳,高官との太いパイプを築き,有効な外交を展開していくことのできる有能な国会議員を自分の手で選ぶしかない。ルーピー鳩山などに票を入れるなど,酔狂を演じている場合ではない。とにかく粘り強さをもって取り組んでいくことが必要である。先ほど引用した記事は我々に勇気を与えてくれるものではあるが,度し難い民主党政権が続く限り,日本という国は本当にどこからも相手にされなくなる。一刻も早く退場して欲しい。

2011年03月09日

意欲作(その2)

 

 私が意欲作だと思った「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」(若宮健著,祥伝社新書)という本の話の続きである。

 

 韓国にもかつてパチンコ産業があり,日本円にして約3兆円の規模だったようだが,韓国では,パチンコによる依存症の危険性を国として認識し,2006年8月には全面禁止になった(同書12頁)。素晴らしいことである。パチンコ産業が盛んなころ,韓国でも,パチンコがらみの自殺,家庭崩壊,犯罪が目立ちはじめ,社会問題になっていたのである。

 

 では日本ではどうか。昨日のブログでも書いたように,どう考えてもパチンコは賭博なのに,駅前の一等地にパチンコ店がでーんと構え,主婦や若者,老人が昼間から夢中になり,店内にはATMまで設置されているような国がまともな国とは到底思えない。ギャンブル依存症という病気,パチンコマネーの北朝鮮への流出,パチンコにのめり込むことによる多重債務,家庭崩壊など,やはり日本でも同様の問題がある。

 

 この本は,韓国では迅速にパチンコの全面禁止ができたのに,日本ではできない大きな理由として3つほどを挙げている。

 

 第1は,政治家たちが政治献金に目が眩み,業界を擁護していること(同書180頁)。パチンコ業者数十社から構成される「パチンコチェーンストア協会(PCSA)」のアドバイザーとして,2010年10月現在,複数の政党の国会議員が名を連ねているが,民主党議員の数が圧倒的に多い(同書148頁)。さらに,パチンコ業界を応援する団体として「民主党娯楽産業健全育成研究会」だけでなく,さらに「民主党新時代娯楽産業健全育成プロジェクトチーム」という組織もある(同書150頁)。彼らは,正に票と金が欲しくて業界に迎合し,日本国民のことを真剣に考えてはいない。彼らの活動目的(すごいことが書いてある)を知るにつけて暗澹たる気持ちになる。どんな議員が名を連ねているかはネットを調べればすぐに分かる。

 

 第2は,マスコミがメディアとしての責任を果たしていないこと(同書180~181頁)。韓国でパチンコが全面禁止されたことをマスコミはその当時報じたであろうか。そしてパチンコがらみのネガティブな問題をちゃんと報道しているであろうか。我々のメディア・リテラシーが試されている。要するに新聞もテレビも広告収入を失いたくなく,パチンコ業界に頭が上がらないのである。パチンコメーカーやパチンコ店のCMが新聞,テレビを飾らない日はない。

 

 第3は,天下りによる警察利権である(同書198頁以下)。財団法人保安電子通信技術協会(「保通協」),日本電動式遊技機工業協同組合(「日電協」),日本遊技機工業組合(「日工組」),などなど・・・。パチンコ業界からは試験検定料など莫大なお金が保通協などに支払われる。そして,これらの多くの団体の役員に名を連ねているのは警察OBである。これではどうしようもない。

 

 こういう本がこれからもどんどん世に出て欲しい。

2011年02月24日

意欲作(その1)

 

 「なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか」(若宮健著,祥伝社新書)という本はすごい意欲作だと思う。新書だからせいぜい200ページ強の著作だが,あっという間に読めてしまった。説得力があるのである。ジャーナリストというのは,どんなテーマでも実際に足を運んで精力的な取材をしなければ説得力のある著作を世に出すことはできない。

 

 この意欲作とも評価すべき著作は,パチンコ店での依存性の高い人々の生態,パチンコ業界と警察利権,マスコミがパチンコ業界に頭が上がらない理由などが説得力をもって展開されている。

 

 私も仕事で車を走らせている時,平日朝の開店前にパチンコ店の前に多くの人の行列ができているシーンを見ると,暗澹たる気持ちになる。人の趣味・嗜好なのだから余計なお世話だと言われそうだが,どう考えてもパチンコは賭博なのに,駅前の一等地にパチンコ店がでーんと構え,主婦や若者,老人が昼間から夢中になり,店内にはATMまで設置されているような国がまともな国とは到底思えないのである。

 

 この本の中には,パチンコ店員が実際に見聞きしたことなどについて,概略次のような記述がある。


・「俺さ、パチンコ屋で働いていたのよ。お客さんの中にさ、負けても負けても、毎日通ってくるオバちゃんがいたのね。結構性格のいい人でさあ、たまに勝った時とかジュースくれたりするんだ。でもオバちゃんの持ち物が、だんだん安物になっていくんだわ。それで、今まで五万円とか打っていたのに、だんだん使う金も少なくなっていって・・・・、それでも、ほぼ毎日来てたよ。んで、ある日、『今日はあのオバちゃんこないねえ』って言ってたら、次の日、隣町のパチンコ屋のトイレで首つってたよ。」(元店員のネットでの書き込み,同書85~86頁)
・「手にお守りを握りしめて打っていた年配の女性は、ある日ドル箱を五箱積んでいた。次々と飲み込まれて、穂積さんが、最後の一箱を台の前に上げてやったら、ポロッと涙を流した。」(元店員の体験,同書90頁)
・「筆者も、パチンコ店を取材していつも思うが、ほとんどの客は、暗い表情でパチンコ台に向かっていることだ。嬉しそうな顔をして打っている客は、なぜかいない。玉が出ているときでも、申し合わせたように暗い顔をして打っている。」(同書87頁)

 

 ギャンブル依存症という病気がれっきとして存在し,そのうちのパチンコ依存の占める割合は相当高率だと思われる。それにパチンコマネーの北朝鮮への流出,そしてこれはパチンコ店の存在自体に直ちに結びつけるわけにはいかないものの乳幼児を車内に放置したままのパチンコ遊技,などなど。

 

 2009年の時点で,パチンコ業界の売上高は21兆650億円に上っている。すごい経済規模である。21兆円もの庶民のお金が他のものに使われたとしたら・・。例えば,家族そろっての外食,旅行,コンサート,書籍等購入,教育投資など自己実現のための投資,日用品の購入・・・。すごい経済効果があるし,税収も増えるし,家族の絆もより深まる(続く)。

2011年02月23日

万年係長同士の居酒屋での会話(その14)

 

西 郷「・・・あー,最近どうよ?」
大久保「・・・あー,・・何かなぁ・・。お前こそどうよ?」
西 郷「・・・あー,・・何かなぁ・・。まぁ,飲もう。お前と飲むときくらいは,なんか景気のいい,なんか嬉しくなるような話をしようよ。」
大久保「そうだな。ああ,・・・嬉しいってったらね,この前新聞で見たけど,今年は寒ブリが大漁なんだってよ。特に富山の氷見,しかも去年と比べるとべらぼうに大漁だと。嬉しいね-。」
西 郷「ホントかあ。俺さぁ,ブリしゃぶってやつ,ブリのしゃぶしゃぶが好きでね。ますますお酒が進んじゃうね。」
大久保「俺は寒ブリを甘辛く煮た,煮付けがいいな・・・。お前も何か嬉しい話題を提供しろよ。何かないのか?」
西 郷「待ってました!とっておきのやつがあるぞっ。」
大久保「何だ。もったいぶらずに早く教えろ。」
西 郷「ムフフッ・・。知りたい?」
大久保「お前,ホントに嫌なやつだね。・・・早くっ(怒)。」
西 郷「ムフフッ・・。・・・・・・ムフフッ・・。」
大久保「・・・ええ加減にせいっ!(西郷の皿の上にあった彼の好物の串カツを奪い)早く教えないとこれ食っちゃうぞ!」
西 郷「あ,やめてやめて!そういう大人げないこと,卑怯なことはやめてっ。頼むからその串カツだけは返して。それやられると,友人関係に回復しがたい亀裂が生じると思う。」
大久保「よし,お前がそのとっておきとやらの話題をすんなり話し始めたら,返してやるわ。」
西 郷「分かった。その話題というのはね・・・,とうとう,とうとう,待望の事態が発生しました。共同通信の世論調査で菅内閣の最新の支持率が19.9%,ついに危険水域20%を割ってしまいましたっ。」
大久保「おおーーーっ(笑)。やったーっ!(この時ようやく西郷の串カツを返還する)」
西 郷「本当に良かったね。俺は嬉しい(涙)。いやね,俺は別に菅直人という人と面識があるわけでもないし,嫌いだけど個人的な恨みがあるわけでもない。でもね,もう民主党政権がこのまま続けば,日本という国が立ち直れなくなるくらいダメになってしまうんだ。」
大久保「ホントだな。平成21年8月の衆議院議員総選挙で政権交代になったけど,この時のマニフェストの内容は一体全体,どれだけ実現できたのか,また今後できる見込みがあるのか。全くといっていいほど,見込みがないし,そもそも裏付けがあって作成されたものでないことが今では完全にはっきりしている。」
西 郷「それもそうだが,そもそもマニフェストどおりにやられても日本がもたない。これから税率を上げようとしている消費税の一部を『子供手当』や『高速道路無償化』などのバラマキにも使ったんじゃ,結局国の借金が増えるだけでしょう。それに,どうだ外交面での度重なる敗北感。民主党という政権は,首脳間のホットライン,議員・高官同士の太いパイプ,きちっとした外交戦略に立脚した効果的な外交戦術の展開などが全くできていない。現時点では最も重要な同盟国からの信頼も失っている。」
大久保「外交どころか,とにかく内向きで,政治とカネの問題で疑惑だらけの小沢一郎元代表の処分にどれだけの時間をかけているのか。さらには予算関連法案を再可決するための数合わせに躍起で,普天間問題であれだけ引っかき回された社民党なる政党,衆議院でわずか6議席しかない政党に今度も秋波を送り,こんな政党から普天間基地移設関連経費の削除や法人税率下げの撤回など,とんでもない要求を突きつけられて悩んでいるような体たらくだ。もはや政党としての・・・」
西 郷「分かってる分かってる,みなまで言うな。俺が言う。もはや政党としての体をなしていない。なぜならば,民主党の中にはマニフェストを見直そうという流れと,マニフェストどおりやるべきだという流れとがある。概ね小沢グループと言われている集団は,後者の考えをとる傾向にある。でもね,民主党のマニフェストを実現することなんてそもそも無理なんであって,それならばこんなマニフェストをかかげて308議席もとったあの政権奪取自体に正当性がなかったことになる。有権者に嘘をついていたんだから。予算の組み替えで16.8兆円なんか直ぐに捻出できるなんて夢物語をほざいていたんだから。違うか?また,マニフェストどおりにやるべきだとする考え自体も破滅的であって,論外だ。要するに,今の民主党にはまともな人は皆無だということ・・・。」
(ここで居酒屋の店員登場)
店 員「・・・あのー,すいませんお客さん,そろそろ看板なんですけど・・・」
大久保「・・ああ,悪かったね。もうそんな時間か・・。」
西 郷「ごめんね。また今日来るわ(笑)。」

2011年02月14日

雑感

 

 いや,いつも私のブログは雑感ばかりなので,改めて「雑感」というほどのこともないのですが・・。

 

 テレビ朝日系列の「朝まで生テレビ!」という番組は,私は週末の気安さも手伝ってか,出演者に期待できそうな時は見ることがあります。でも前回の時は元ライブドアの堀江貴文とかが出演者として名を連ねていましたので,幻滅して全く見ませんでした。ただ後日インターネット情報で知ったのですが,この堀江貴文という人がその番組で尖閣諸島の問題でとてつもなくバカなことを言ったと知りました。その発言とは・・

 

 「(尖閣諸島を)やっちゃえば良いじゃない。だって,尖閣諸島を渡しちゃって何か問題あります?実際のところ。」
 「だから,国土が侵されて,何かマズイのかって聞いているの!」
 「あのさ,漁業権を買えば良いじゃないの。中国から。」
 「あげちゃえば良いと言ってるんじゃなくて,実際にあげちゃっても良いと言っても,中国は要らねーよと言いますよ。そういう話をしてるんです。尖閣はもう良いよ。」
 「尖閣をあげて,何かマズイことある?金出して中国から買えば良いじゃないですか!金出せば売ってくれますよ。」

 

 この堀江という人間はこの番組で,日本が例えば北朝鮮などから攻められても他の国や国連が助けてくれるよ,などといった寝とぼけたことも発言したそうです。これまで国連の安全保障理事会の常任理事国である中国が拒否権を自国の利益のためだけに行使してきたり,最近その首脳が相次いで北方領土を視察しているロシアもこのような傾向にある事実を知らないのでしょうか。

 

 戦後の日本は,GHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の下,徹底した東京裁判史観をたたき込まれ,これを吉田ドクトリンと呼んでいいかどうかは不明ですが軽軍備・経済優先政策を継続してきました。そのおかげで確かに国内総生産世界第2位の経済大国になり,豊かにはなりました。でも「安保ただ乗り論」という言葉があるように,日本という国は安全保障面では実力的にも精神的にも他国に依存し,自分の国を自分で守ることもできないような国家に成り下がりました。教育面でも正にそうで,日教組を中心として徐々に徐々に日本人の素晴らしい面が忘れ去られていくような内容が浸透していきました。その結果,国家意識が希薄で大日本拝金教の教祖とでも呼ぶべきの無数の人々が跋扈するようになりました。さきほどの発言の主である堀江という人もその典型でしょう。

2011年02月09日

それほど嫌なんです

 

 昨日は愛知県知事選挙,名古屋市長選挙,名古屋市議会解散の是非を問う住民投票の,いわゆるトリプル選挙がありました。実は私は,このうちの県知事と市長の各選挙については,意中の候補者がいた訳ではなく,ただただ民主党推薦候補の落選だけを願っていたのです(笑)。河村たかしさんという人気者の集票力という特殊事情もさることながら,有権者のどのくらいが民主党という綱領なき政党にホトホト愛想を尽かしているかを知りたかったのです。結果的には,どちらの選挙も,民主党推薦候補はトリプルスコアに近い大差で落選しておりました。まずは何よりです(笑)。

 

 思い出したくもないのですが,思い起こせばこの約1年6か月間,民主党が政権を担うようになってから,この国はどうなりましたでしょうか。予算の組み替えにより16.8兆円の財源はいとも簡単に作り出せるなどと標榜していたマニフェスト(嘘により政権を奪取したという意味で「サギフェスト」とも呼ばれています)どおりになったものがあるでしょうか。どだい裏付けもなく口から出任せで主として旧社会党の残党らを中心として作成したサギフェスト(もといマニフェスト)なのでした。菅という人は「一に雇用,二に雇用,三に雇用」などと連呼しておりましたが,雇用情勢は良くなりましたでしょうか。また,米軍普天間基地移設問題における迷走に次ぐ迷走,尖閣諸島沖中国漁船衝突問題,ロシア大統領以下首脳による相次ぐ北方領土訪問などなど,外交面では着々と国益を害し,国民に与えている敗北感,焦燥感は看過できないまでになっております。さきほど私は,愛知・名古屋のトリプル選挙では民主党推薦候補の落選だけを願っていたと言いましたが,それほど民主党という政党が嫌なんです。

 

 2月7日は「北方領土の日」です。北方領土はロシアが不法占拠しており,当時のソ連が火事場泥棒のように日本人を追い出したのです。ロシアによるこのような占拠は国際法上は何らの根拠もなく,正に不法なものなのですが,現在の日本人のどのくらいの人が北方領土問題の歴史を知っているのでしょうか。この問題をこれまで解決できなかったのは長期にわたった自由民主党政権の責任であることはもちろんですが,ロシア大統領以下首脳による相次ぐ北方領土視察などは,それまでにはなかった暴挙ともいうもので,このような事態を招いたのは正に国家観なき,外交音痴の民主党政権なのであり,諸外国からは「民主党政権与しやすし」と見られた結果だと思います。民主党が小沢元幹事長の処分をどうしようか,バラマキ満載の予算関連法案が通らなかったらどうしようななどと内向きのことやくだらない数合わせをやっている間に,国後島にはロシアにより新しい岸壁を完成されてしまい,実効支配を着々と固められてしまっています。また,抗議もせず,したとしても通り一遍の抗議では,「日本なんて本気で北方領土を取り返そうなんて思っていないんだ。」などといった誤ったメッセージを与えてしまいます。日ロ首脳同士の高度で効果的な政治的折衝のパイプすらないのが不安です。このたび「誰がメドベージェフを不法入国させたのか」というタイトルの本が産経新聞出版から出されたようですが,メドベージェフを日本語に訳すと「クマ男」というのだそうです。ぜひ読んでみたいと思っております。皆さんもどうです?(笑)。

2011年02月07日

そうそう,そんな判決もありましたね・・・

 

 国旗に向かっての起立や国歌斉唱はそんなに悪いことなのであろうか。私は「日の丸」や「君が代」は,この愛すべき日本国の象徴だと思っている。日本代表選手が優勝などして日の丸が掲揚され,君が代が流れる瞬間はじーんと感動するのである。スポーツの世界に限らず,世界中のどの国にも国旗や国歌があり,それぞれ自国の国旗・国歌には誇りをもち,敬意を表しているであろう。逆に,自国の国旗・国歌に誇りをもてず,ないがしろにするような人間は諸外国からは尊敬もされない。

 

 しかるに,この国には誠に奇妙で,思考が停止してしまっているとしか思えないような集団が存在する。入学式などで国旗に向かって起立することや,国歌斉唱することを要求されるのは自分の思想・信条を侵害するものと考えている教職員が,慰謝料支払などを求めて訴訟まで提起しているのである。その訴訟では,平成18年9月に東京地裁でとんでもない判決が出されたのを昨日のことのように記憶している。詳細は省くが,結論的には東京都に対し,教職員1人当たり3万円の慰謝料の支払を命じたのであり,その判決理由の中で,日の丸や君が代のことを,「第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」とまで述べている。この判決が出された報に接した時,私は唖然としたし,こんな判決は上級審で必ず破棄されるだろうと確信していた。

 

 ありがたいことに,上級審である東京高裁は,平成23年1月28日,この妙ちくりんな東京地裁判決を破棄し,入学式や卒業式で国旗に向かっての起立や国歌斉唱を求めた東京都教育委員会の通達や校長の職務命令は憲法に違反するものではないとして,教職員らの請求を棄却したのである。極めて真っ当な判決であり,まずは一安心である。

 

 よくよく冷静に考え,思ってもみて欲しいのである。入学式や卒業式など人生の感動的な一ページ,一場面で,国旗掲揚時や国歌斉唱時に,起立もせず歌いもしないふてくされた教職員の姿を目にした児童,生徒がどのように感じるのか。教職員という公的で教育的配慮を要求される立場にありながら,国旗を前に起立もせず,国歌を歌いもしないこのような手合いの行動が,多感な児童,生徒に与えてしまう悪影響を・・。彼らはそのようにして示威行動をしているのである。唾棄すべきである。

 

 妙ちくりんな東京地裁判決は,日の丸や君が代のことを「第二次世界大戦が終わるまで軍国主義思想の精神的支柱だったのは歴史的事実」と断定しているが,軍国主義の時代であろうとなかろうと,日本国民は古来昔から,心の奥底で万世一系の天皇を心のよりどころにし,君が代や日の丸があまねく浸透していった時代以降は,これらも精神的支柱の一つとしていたのである。君が代や日の丸がその属性として軍国主義思想に結びつくかのような論は短絡的過ぎる。この判決を出した裁判官は,歴史というものを深く勉強したことがあるのだろうか。また,当事者となっている教職員は,自分たちが教職員という公的で教育的配慮を要求される立場にあることを深く自覚すべきであろう。こういった人たちは,相変わらずGHQのWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)の影響下にあり,「閉された言語空間」の中にあり,ひょっとしたらコミンテルンの残党なのかもしれない(笑)。プライベートならば自分の主義,主張を最大限に表明することはいいが,公的で教育的配慮を要求される立場にあるのならば,自ずと制約もあるのである。要するに,入学式や卒業式での日の丸や君が代がそんなに嫌なら,教員を辞すれば良いのである。この方々は先日出された東京高裁判決に不服で,最高裁に上告するとのこと。こんな訴訟に精力をつぎ込む時間と余裕があるのであれば,少しでも児童,生徒から尊敬されるような存在になるべく努力すべきなのではないだろうか。お互様ではありますが(笑)。

2011年02月03日

つける薬がない(その15)

 

 久しぶりの「つける薬がない」シリーズの登場です(笑)。本当にしみじみと思うのですが,菅という人にも,民主党という綱領すらなき政党にもつける薬がないと思うのです。昨日は通常国会の冒頭に,菅直人という,およそ日本国の首相には最もなってはならないような類(たぐい)の人が,とりとめのない,実現可能性もない,総花的で退屈な施政方針演説をぶっておりました。相変わらずほとんど官僚が作ったような原稿から目を離しません(笑)。

 

 私がこの菅という人を好きになれないのにはいろいろと理由がありますが,特に最近嫌だと思うのは,自分が山口県出身であるからか,ことあるごとに長州藩出身の偉人に言及し,あろうことか自分になぞらえるかのような発言をすることです。全くもって笑止です。この人がよく引き合いに出す吉田松陰や高杉晋作には何よりも覚悟というものがありました。覚悟です。いやしくもこの愛すべき日本国の舵取りを任されたのであれば,命を懸けてもよいはずです。それくらいの気概と覚悟が要求されるはずです。吉田松陰先生は「かくすれば かくなるものと知りながら 已むに已まれぬ大和魂」と詠われたように,覚悟というものがあり獄中で落命されました。奇兵隊を率いた高杉晋作も覚悟がありました。

 

 菅などという人が,いくら同郷の偉人だとしても口にするべきではありません。的外れです。なぜならば,彼には覚悟というものがないからです。昨年の参議院議員選挙前に消費税増税をぶち上げ,大敗すると「若干唐突な感じを国民の皆様に与えてしまった」などと弁解して,その後はシュンとなりました。尖閣諸島沖中国漁船衝突事件での処理は国辱ものでした。菅という人の卑怯さは,彼の学生運動時代,公安当局から「第4列目の男」と言われていただけあります(笑)。それにしても今朝の産経新聞には良いことが書いてありました。明治・大正期の言論人で政治家の徳富蘇峰が吉田松陰を次のように評していたというのです。「彼が一生は、教唆者に非(あら)ず、率先者なり。夢想者に非ず、実行者なり。彼は未(いま)だかつて背後より人を扇動せず、彼は毎(つね)に前に立ってこれを麾(さしまね)けり」

 

 ところで,菅という人は,小沢一郎という人の政治とカネの問題は十分に分かっていながら,昨年の小沢氏の私邸で開かれた新年会では乾杯の音頭までとっていた人です(笑)。ただただこの人は,総理大臣になりたいだけの人,少しでも長く総理大臣でいたいだけの俗物です。鳩山由紀夫という人の後釜に座る直前には,自分には火の粉が降りかからないように,普天間基地移設問題では自分は関与していなかったなどと発言もしておりました。よく覚えております。さらに,先日の新聞で読んだのですが,在日中国人ジャーナリストからは,菅直人という人の最大の特徴は自分の考えというものを全く持っていないことだと喝破されてもおりました(笑)。

 

 相変わらず「最小不幸社会」のことに彼は言及していました。それに少し前までは,「一に雇用,二に雇用,三に雇用」などと連呼しておりましたが,直近のデータでは大学生の就職内定率は過去最低の68.8%となっています。「最小不幸社会」なるものは,結局は富の再配分ということになろうかと思いますが,それよりも何よりも富自体を稼ぎ出すべく,まずは企業が元気にならなければ雇用など創出されません。当たり前のことです。菅という人の空念仏はもうやめにして欲しいと思う今日この頃です。

2011年01月25日

持続可能性

 

 ロハスな生活などといった言葉があるが,このロハスというのは「Lifestyles Of Health And Sustainability」のそれぞれの大文字をとって略した言葉である。最後のSustainability(サステナビリティ)は持続可能性というほどの意味である。

 

 昨日の晩,今日はお酒はやめとこうと決意していたのに,うちのカミさんが美味しそうな「おでん」なんかを作ってしまうものだから,つい魔が差して晩酌と相成った。テレビを見ながらお酒を飲んでいると,午後7時のNHKニュースの冒頭ではいきなり中国が世界第2位の経済大国になったと報じていた。

 

 確かにGDPではそうなのだろう。日本という国を称する時の枕詞のようになっていた「世界第2の経済大国」はもはや日本には使えなくなった。でも,いろいろなものの本を読んでいると,日本としては,もちろんその時点における最善の戦略を立てて果敢に実行していく勇気は必要であるが,将来を悲観などする必要は全くなく,ましてや僕個人は中国という国に対する羨望などは全くないのである。というのも,中国経済の歪さは異様なほどであり,深刻な環境汚染などのリスクを含め,とても持続可能だとは思えないからである。

 

 これまで中国の経済を牽引し,GDPで日本を凌駕するまでの要因となったのは,「2つのエンジン」と言われる「輸出」と「投資」である。しかし,諸外国と比べて相対的に輸出依存度が高いその中国製品の輸出は,今後は人民元切り上げ圧力と人件費上昇で「安さ」が売り物にならなくなって頭打ちになる可能性が高い。それに,実は中国の輸出の屋台骨を背負っているのは外資系企業であり,ついさきごろも日系企業が思い知らされたように,頻発するストなどで人件費が上昇すれば,外資系企業としては中国より人件費の安いベトナムやインドネシアなどにシフトするだろう(ただでさえ,いろんな意味でチャイナリスクは高いのだから)。

 

 一方,もう一つのエンジンである投資は主として不動産であるが,この不動産バブルは崩壊寸前だと言われている。中国政府が2009年に銀行に指示して実行されたとされる約130兆円もの新規融資のかなりの部分の行き先が不動産投資であった。中国の都市部にだれも住んでない投機用の高層マンションやオフィスビルが林立しているのはそのためである。いったんバブルが崩壊した後の姿は,超多額の不良債権を抱えた銀行など,どうしようもない状況を招来する。

 

 GDPを構成するのは,政府支出,個人消費,貿易黒字,設備投資などであるが,中国の個人消費率は何と約37%に過ぎない。アメリカは約70%,日本だって約60%もあるのに,中国の個人消費率は低いのである。それはひとことで言えば,個人消費を下支えする中間所得層が希薄で,その可処分所得が必ずしも高くないからである。約40%の富を1%程度の人が占めていると言われているように,貧富の格差はすさまじい。これに加えて,中国の人民の財布のひもが固いのは,セーフティーネット(年金や医療)が整備されていないから,どうしても将来が不安で,これに備えてお金を貯蓄に回してしまうのである。日本でもその傾向にあるが,セーフティーネット(年金や医療)の彼我の差は歴然としている。今後中国は,それまでのように輸出に頼ることができないのであれば,内需(個人消費)に活路を見い出さざるを得ないが,可処分所得が少なければこれも期待できず,かと言って,可処分所得を上昇させるには賃金(人件費)をアップさせるしかないが,それだと安い人件費を売りにした「世界の工場」は維持できず,製品の競争力も低下する。「保八」(経済成長率8%を維持するという中国政府の政策)は維持できないのである。

 

 これに加えて,さすがのNHKも指摘していたとおり,現在の中国が直面しているさらなる深刻な問題はインフレである。これが庶民の生活を圧迫し,社会不安を増大させている。かと言って,インフレ抑制には金融引き締めということになるが,それをやってしまうと,こんどは不動産バブル崩壊の恐れがある。

 

 大変なジレンマというかトリレンマとも表現できる状況なのである。本日は経済評論家でもないのに,偉そうなことを言ってすみません(笑)。タネ本は,「中国の経済専門家たちが語る本当に危ない!中国経済」(石平著,海竜社),「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!」(三橋貴明著,ワック株式会社)でした(笑)。

2011年01月21日

経済倫理

 

 フランスの大手自動車会社ルノーは,日産自動車と共同開発している電気自動車(EV)の情報漏洩問題で,容疑者を特定しないままの刑事告訴に踏み切ったと報道されている。この事件では,一部のメディアは,容疑者とされている幹部3人のうちの2人の銀行口座に,中国の国有電送会社が送金していたと報道し,中国の関与が疑われているのである(産経新聞1月14日朝刊)。この真相はいずれ明らかになると思うが,フランスでは過去にも,中国人研修生が自動車部品メーカーから機密情報を盗み出して摘発された事件が起こっている。

 

 イギリスの政府系シンクタンク「戦略情報研究所」が4年前に発行した特別レポート「中国人スパイの脅威」によれば,学者や留学生をスパイ要員に仕向けて得た産業情報は,アメリカ一国だけでも累計400件を超し,そのほとんどが中国に技術移転された模様であると報告している。2003年8月には,アイオワ州立大学に留学中の中国人留学生2人が軍事産業関連情報を中国の軍情報部に提供したとして逮捕されたし,2006年12月には,カリフォルニアのシリコン・バレーにあるIT企業で働く中国人技術者2人が,マイクロプロセッサの設計情報を盗み出して中国の国営企業に売り渡したとして逮捕されている(「正論」2月号195~196頁,産経新聞社)。

 

 そういえば,平成19年には,わが日本でも自動車部品大手のデンソーに勤務していた中国人技術者が製品情報を持ち出した事件が起こっている。中国は,日本の新幹線技術に少しばかり手を加えただけで,あたかも自国の技術の成果であるかのように装ってその新幹線技術を今度は海外に輸出しようとしている。中国は,2001年にWTO(世界貿易機関)に加入し,国際的な経済ルールを遵守すべき立場にあり,諸外国からもその点を強く求められているにもかかわらず,相変わらず知的財産権の保護などどこ吹く風である。気が向いた時に違法DVDやCDを押収し,これを派手に破砕するなどのパフォーマンスでお茶を濁している。経済倫理も何もあったものではない。

 

 中国当局から様々な迫害を受けたためアメリカに渡って執筆活動を続けている何清漣という人が書いた本に「中国現代化の落とし穴-噴火口上の中国」(坂井臣之助,中川友共訳,草思社)があり,その本の中には次のようなくだりがある(143~144頁)。

 

 「西洋先進諸国の現在のような市民社会は、市場経済体制を基礎とし、道徳の基礎をもっている。すなわち、他人の生命、財産、自由の権利を尊重することであり、すべての法律制度はそこを出発点としている。中国でも市場経済は発展をみているが、生活の理想と道徳の基準が損得勘定となり、社会全体が『人みな泥棒』のような局面に陥ったのはなぜだろうか。利益を追うあまり、他人(または国、集団)の権利を損ない、はては他人の生命と財産を侵害することが織り込みずみの行動すら出現する始末である。こんなことで得られる経済発展など、発展の名に値するのだろうか。」

 

 フランス政府は,重要な輸出先である中国に遠慮してこのルノーの問題の報道には神経をとがらせているようであるが(前記産経新聞),果たしてそんなことでよいのだろうか。また,わが日本も,産業スパイのみならず,国家機密を狙うスパイに対してはあまりにも無防備なのではないだろうか。

2011年01月14日

かくも違うものとは

 

 今,私の体はアザラシのようになっている。ただでさえ我が家では冬場は鍋料理にする割合が高く(実感では2.5日に1度の感じ),鍋だと食べ過ぎの傾向があるし(もちろんお酒も),これに加えて年末年始のハメ外しである。いずれにしても,このアザラシのような体に対しては,もう少し危機感というものが必要である(笑)。民主党政権のように・・。

 

 私は産経新聞と読売新聞を読んでいるのだが,月刊誌としては産経新聞社から出版されている「正論」という本を読んでいる。この本はいいですね。こういう本を有権者のたとえ半分でも読んでくれれば,この愛すべき日本は良い方向へ進んでいくと思うし,民主党などは泡沫政党に成り下がるだろうし,社民党に至っては絶滅するのではないか(笑)。愛読する「正論」1月号には,自由民主党参議院議員の山谷えり子氏の論稿が掲載されていた。民主党政権がまずは閣議決定しようとし,日本という国やその基盤となる家族を解体しようと画策している諸法案(選択的夫婦別姓,永住外国人への地方参政権付与法案,人権侵害救済機関設置法案など)に対して,非常に説得力ある批判論述を展開されている。その前置き部分の一部を引用すると・・・


 「国土と家族。この二つは無関係ではありません。日本の伝統的価値観に宿る精神性の高さを世界に知らしめた新渡戸稲造の『武士道』(明治三十二年)に、次のような記述があります。『日本人にとって、国土とは金を掘ったり、穀物を収穫したりする土地以上の意味がある。それは祖先の霊が宿る神聖な地なのである』日本人は古来、『人は死んだあとも魂は山や川や森や周囲にとどまり、子孫の繁栄を見守って幸せになれよと祈りつづけてくれている』と考えていました。民俗学者の柳田国男も『魂のゆくえ』(昭和二十四年)で、『魂になってもなお生涯の地に留まるという想像は自分も日本人であるゆえか、私には至極楽しく感じられる』と記しています。魂の存在と愛を信じて命の連続性を大切にし、ご先祖や子孫とも強く結びついているのが日本の家族の姿であり、そこから国土を大切にする心も育まれてきたのです。」(同書195頁)

 

 全く同感である。山谷議員は,安倍内閣の時にも教育再生担当として活躍された。今後も大いに期待したい。

 

 それに引き換え,森永卓郎という人物は何者なのだ。どうもこの人は,平成23年1月1日付けの東京スポーツ紙上で「私は日本丸腰戦略というのを提唱しています。軍事力をすべて破棄して、非暴力主義を貫くんです。仮に日本が中国に侵略されて国がなくなっても、後世の教科書に『昔、日本という心の美しい民族がいました』と書かれればそれはそれでいいんじゃないか」と発言したという。この人物はそのほかの機会においても,日本固有の領土である竹島問題に関して「韓国にあげればいい、東京都内だって外国の投資ファンドに買われている」などと発言した。この人物は大学教授だというのだが,こんな奴が大学で何を教えているのだろうか。経済アナリスト(評論家)やタレントという肩書きも有しているが,こんな人物をチヤホヤしているマスコミというのは・・。

 

 本日のブログでは2人の人物が登場したが(アザラシ風の人は除く。),同じ日本人でもかくも違うものとは。

2011年01月07日

またまた違和感を覚えた件

 

 天皇陛下は12月23日,77歳,喜寿の御誕生日を迎えられた。御皇室の弥栄を心からお祈りいたします。

 

 天皇は天壌無窮,いつの時代も日本と日本人の心の中の,何ものにも代え難い存在であると思う。日本という国は易姓革命などといったものを受け入れる国ではなく,その時々の世俗権力の帰属主体が変わったとしても,天皇はいつも日本と日本人の心の中の,何ものにも代え難い存在であったし,これからもそうである。

 

 御誕生日を迎えられた天皇陛下は,皇居・宮殿で記者会見をされ,「人々の老後が安らかに送れるようになっていくことを切に願っています」と語られた他にも,絶滅したとされていたクニマスの発見,日本人2人のノーベル化学賞の受賞,小惑星探査機「はやぶさ」の偉業などにも触れられた。

 

 ところで,これは他のブログを読んでいて初めて気づいたのであるが,天皇陛下のご会見を伝える新聞報道における言葉の使い方が新聞社によってずいぶんと異なるのである。わが産経新聞は,文句なしの敬語が使われている。これはとても満足である。読売新聞はというと,「・・・と述べられた。」,「・・・にも思いを寄せられた。」,「・・・と明かされた。」などとなっており,これもまあ合格点とは言える。

 

 ところがである,朝日新聞,毎日新聞,地元の中日新聞などはどうしようもないのである。これらの各紙は,「・・・と話した。」,「・・・とした。」,「・・・をたたえた。」,「・・・と気遣った。」などとなっており,敬語が全く使用されていない。これにはすごく違和感を覚えたのである。どうやらこれらの各紙は,この種の報道に敬語は使わないと決めているとしか思えないし,何やら明確な意図すら感じられるのである。これらの各紙の普段の報道姿勢も極めて問題だし,最近では特に,ことさら「報道しない」という形式での問題性も感じている。われわれのメディア・リテラシーを研ぎ澄ましていかなければならない。

2010年12月27日

相当に違和感を覚える件

 

 日本の在中国大使は,丹羽宇一郎という人であるが,これも当然に民主党政権による人選である。新聞報道によると,丹羽大使は,今月上旬に外務省本省に対して,日本から中国への政府開発援助(ODA)の強化,増額を意見具申していたということである。

 

 しかもその理由たるや,対中ODAが日中間の経済,交流関係を強化する外交手段として有効であるなどと述べ,9月の尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件などで悪化した日中関係の改善に,ODAの「増額」が効力を発揮するとの判断があったようである。

 

 懲りない日本人の典型である。昭和54年以降,これまで日本は中国に対し,累計で3兆6000億円を超える巨額のODAを実施してきた。平成20年度の実績も53億円で,日本は世界最大の対中支援国になっている。でもどうだ?このような実績を中国政府は国民にはほとんど知らせていない。相変わらず中国人民は愛国教育の名の下で反日教育を施され,日本に対する反感はあっても感謝などはない。私自身は,いみじくも李克強第一副首相が述べているように中国の国家統計などは全く信用していないが,中国は今年,GDPで日本を抜いて世界第二位の経済大国になろうとしているし,金にあかせてアフリカ諸国を懐柔して資源漁りに邁進している。そのような国に政府開発援助など必要だろうか。中国は,20年近く連続で前年比10%超の割合で軍事費を増大させ,アメリカ国防省が昨年まとめた「中国の軍事力」という報告によると,日本を射程内におさめる中距離核弾道ミサイルは100基前後にのぼり,日本にも照準が合わされているという。中国はロシアやアメリカとは既に首脳間で,それぞれ照準を外すことを約束しているが,日本との間ではそのような約束はなく,かえって日本固有の領土である尖閣諸島を盗りにきている。

 

 丹羽という大使はどこの国の大使なのであろうか。この人は,ビジネス上中国とのつながりの深い伊藤忠商事の社長,会長,相談役をやってきた人であるが,要するに商売人なのである。大使というものは,国の名を冠し,国益をはかるために邁進すべき存在である。しかし,彼の頭の中にあるのは,ただただ中国に進出した日本企業の商売がやりやすいように,また中国をできるだけ怒らせないように,機嫌を損ねないようにという発想である。そうでなければ,今回の外務省本省への意見具申は理解に苦しむし,5度にわたって中国当局から呼び出され,時には深夜にもかかわらずノコノコ出かけていくなどといったことはしないはずだ。この人は名古屋大学法学部を相当前に卒業し,名古屋にはゆかりの人だが,大使になるような人ではない。これも民主党政権のお土産である。

2010年12月22日

万年有閑マダム同士のシティホテルのランチバイキング会場での会話(その3)

 

ひみ子「・・このホテル,今日は洋食のランチバイキングよねぇ,楽しみだわ。久しぶりにいっぱい食べちゃお。」
さくら「・・・久しぶりって,あなた・・・(苦笑)。いつもいっぱい食べてるじゃない。そんな風に食べまくってると,北朝鮮の後継者,ほら,金正恩とかいう人みたいになっちゃうわよ。あの人あれでまだ20代なんでしょ。何であんなに栄養状態がいいのかしら。」
ひみ子「あら,それって私に対して失礼ねぇ!いくら何でもあんなに太ってないわよ。あー,でもこのタンシチュー美味しいわ。・・・それにしても,今の民主党見てると,もう怒りを通り越してむしろ滑稽にさえなってきたわ。そうは思わなくって?」
さくら「ホントに。たまにはいいこと言うわね。民主党が政権の座についた頃は,かなりの疑いの目で見てたの。その後,ルーピー鳩山の振るまいに度肝を抜かれて極度の不安に陥り,徐々に心底怒りに震え,イラ菅,空き菅,いや菅直人になってからも底なしの絶望感に苛まれ,最近ではむしろ面白くなってきてしまったわ。滑稽なんだもの。楽しみですらあるわ・・・。」
ひみ子「楽しみっていうのは,ここまで有権者の前で醜態をさらし続けているんだから,次の総選挙が楽しみということなの?」
さくら「ご明答!茨城県議会議員選挙の結果も民主党にとって悲惨だったしね(笑)。あー,それにしてもホントに美味しいわね。」
ひみ子「あっ,それ何?その黒いの・・」
さくら「ペンネじゃないかしら。イカスミの・・」
ひみ子「いいなぁ,私も後で取ってこよっと。まあ,民主党のどの議員にも付ける薬はないけど,小沢一郎という人は本当に国民の空気が読めないわね。口にする政策も国益を害するものばかりだし・・・。でもね,小沢一郎の発言で一つだけ私が評価しているのがあるのよ。」
さくら「えー,何?どんな発言なのよ。」
ひみ子「自民党の福田内閣の時に小沢一郎が大連立を画策して失敗したことがあったじゃないの。その時に小沢一郎が『民主党には政権担当能力がないから。』って言ったの。スゴイと思わない?その限りでは民主党の真実を知り抜いていて,珍しく真実を語っているんですもの。」
さくら「あの顔は何をどうしても好きにはなれないけど,そんな正論を語っていたとはね。その限りでは見直したわ。」
ひみ子「菅という人も,本当にうわべだけを取り繕う軽薄な人間ね。諫早湾開拓事業の裁判の上告断念だって,肝心の開門時期や方法,それまでに巨額を投じて展開されてきた干拓地での営農に与える影響,対策などを具体的に詰めた上での政治判断じゃなかったようなのよ。長崎県など地元にも全く根回しもなく,農水省の役人は途方にくれているそうよ。指導力を発揮したかのようなパフォーマンスをすれば支持率アップにつながると単純に考えたんじゃないかしら。場当たり的な沖縄訪問や,突如の硫黄島訪問も,しょせんはそれなのよ。よく言われるようにモグラたたきの政治家ね。」
さくら「菅という人は,反国家権力でここまで来た市民運動家ですもんね。いったん権力の座についてみて,よく考えたら,この国をどうしようというビジョンも国家観も何もないことに今気づいているような感じ・・・。だって,この菅という人は,国旗国歌法に反対した人なのよ。あの君が代も『嫌いではないけど,もっと元気のいい歌でもいい。』なんて言ってるような人間。こんな人に国益を守っていくちゃんとした政治などできっこないじゃないの。私なんか君が代を聴くと,いつもじーんときちゃうの・・・。」
ひみ子「それが日本人というものよ。あなた知ってる?」
さくら「何を?」
ひみ子「インターネットで,たとえば『君が代 野々村』って入れて検索してみたら?甲子園球場で当時高校生だった野々村彩乃さんが君が代を独唱している動画を見ることができるわ。本当に感動するわよ・・・(涙)。」
さくら「・・・・・あ,あなた,何も泣かなくったって・・・(苦笑)。イカスミのペンネ,取りに行かないの?」
ひみ子「あっ,そうだった。行ってくる。」

2010年12月20日

悪夢

 

 昨晩,どうやら悪夢にうなされていたようだ。何時頃に目が覚めたのかは分からないが,目が覚めた時には恐怖でドキドキしていて,その直前に実際に声を出していたようである。実際に声を出していたような感触がのどにあったのである。悪夢にうなされるというのはこういうことだったのか。

 

 こういうことは最近ではまったく記憶にないことである。その悪夢のストーリーや脈絡も覚えてはいないが,少なくとも誰かに追いかけられている夢であったことは間違いない。何かしら迷路のような大きな建物内で追いかけられ,身を隠していたところへ追跡者が目の前に現れ,私が思わず大声を出したところで目が覚めた訳である。追いかけられる夢というのは怖い。

 

 悪夢と言えば,民主党政権である。平成21年8月30日の総選挙で,有権者が民主党に何と308もの衆議院議員の議席を与えてしまったところから悪夢が始まった。財源の十分な裏付けもなく,単に人気取りのために作成したとしか思えないマニフェスト。政権の中枢に位置する面々,たとえば,鳩山由紀夫,小沢一郎,菅直人,輿石東,仙石由人,岡田克也などなど・・・,こういった連中が中長期的なビジョンも国家観も定見もなく,内向きの権力闘争に明け暮れ,迷走を重ね,どんどん国益を害しているのが現実である。正に悪夢である。最近ではニュースなどでこれらの面々の顔が3分割で表示されたりするが,本当に吐き気を催す。

 

 米軍海兵隊普天間基地移設問題にしても,ルーピーと揶揄された鳩山由紀夫がちゃぶ台をひっくり返して台無しにし,政権末期にようやく勉強して抑止力に思い至ったとバカげたことを言うし(笑),菅直人もこれまでは「仮免許」だなどと言っては国民に甘え,これまでこの問題(基地移設)について何も前進させてはこなかったし,あげくに,予算関連法案を通すためだけの単なる数合わせのために一度は離婚した社民党にすり寄り,武器輸出三原則の見直しまで先延ばしにした。定見も何もあったものではない。

 

 評論家の櫻井よしこ氏の産経新聞に寄せた論稿の一部を引用する(12月9日朝刊)。

 

 「中国は年々増額する国防費で空母建設に取りかかり、第5世代戦闘機も開発中だ。日本には、中国が大量に保有し、日本にも照準をあてる核ミサイルもない。空母建設はもちろん、第5世代戦闘機については、米国は日本に売る意思もなく、入手のめどもない。考えられる唯一の道は米欧のF35の開発に参加し、それを日本の第5世代戦闘機にすることだ。そのためには、今回、期待されていた武器輸出三原則の見直しが必要である。だが、社民党と組む菅首相、首相に同調する北沢俊美防衛相らの私益に駆られた政権維持のために、見直しは先延ばしにされる。国益は打ち捨てられたのだ。このような政権に、国民は、汚い表現だが、すでに『ぶち切れて』いると、首相は認識せよ。」

2010年12月17日

万年係長同士の居酒屋での会話(その13)

 

大久保「・・・あー,よく飲んだなあ,お互い。」
西 郷「うん,お前とは意見が合うんだか合わないんだかよく分からんが,お酒だけは進んじまうな・・」
大久保「この店じゃ,やっぱり締めはお茶漬けだよな。おれはこの梅茶漬けが一番いい。口の中がスッキリするんだ。」
西 郷「そりゃおめえ,締めの茶漬けは,この野沢菜の茶漬けに決まってるだろ。あー,日本人に生まれてきてホントに良かったわ。」
大久保「あのさぁ,今日の昼にな,コンビニでちょっと可哀そうなOLがいたよ。その人はどうやら豚丼弁当をカウンターで温めてもらってたようだけど,店員がさぁ,店内に響き渡るような大きな声で『豚丼でお待ちのお客様ぁー!』って叫ぶんだよ。」
西 郷「ぷ,ぷっ(米粒を2つくらい噴き出す)。」
大久保「おめえって奴は・・・。店の中はお客さんは相当いたけど,カウンターの前で温めてもらってた人はどう見たってその,ちょっとばかし太めのそのOLさんだけなのよ。店員もマニュアルどおりなのかも知らないけど,もっと臨機応変に対応してあげればいいのに。小声で『はい,おまちどおさま』って。」
西 郷「『この人はこれから豚丼を食べるんですよ!』と公に宣言されてしまったようなもんだよな・・・。気の毒に。」
大久保「ホントだよ。そのOLさん,割と愛嬌があって感じよさそうな人だったのに,後ろ姿が若干さびしそうだった・・・。」
西 郷「・・・おれ,米粒噴き出しちゃったけどな,中国政府が関与してるかどうかは知らんけど,あの『孔子平和賞』ってのにも思わず噴き出しちゃったよ(笑)。」
大久保「ああ,ノーベル平和賞に対抗するように発表されたやつだろ。受賞者とされた台湾の連戦氏は受賞を拒否したらしいじゃないか(笑)。それも本人は事前に知らされてもいなかったらしいし,授賞式では連戦氏とは全く関係のない女児がトロフィーを受け取ったらしい(笑)。その女児は連戦氏のことを全く知らないとも言ったらしい(爆笑)。お前が米粒噴き出したように,こういうのを噴飯ものというんだ。」
西 郷「授賞式に呼ばれた外国メディアの人たちは,ばからしくて途中で退席する人も多かったようだ。この『孔子平和賞』なるものの関係者は,ノルウェーで開かれるノーベル平和賞の授賞式を意識したものではないと言っているが,『孔子平和賞』のパンフレットにはノーベル平和賞を非難する文章が書かれているそうだ。中国政府は今年のノーベル平和賞のことを茶番劇だと非難したが,むしろ『孔子平和賞』こそ茶番だ。」
大久保「そもそも中国という国は文化大革命時代には『批林批孔運動』なるものをやっていて,孔子像などもボコボコにされたというんだ。『批林批孔運動』は,そもそも林彪,孔子,儒教を否定して罵倒する運動だろう。なんでいまさら孔子を持ち出すんだろう。」
西 郷「中国共産党というのは,なりふり構わないんだな。ノーベル平和賞授賞式に行くなと各国に圧力をかけたし,そんなことをして恥ずかしいと思わないのかね。」
大久保「バカな民主党政権は中国に遠慮して,APECを『成功』させたい一心で,ノーベル平和賞の出欠回答期限を数日遅らせ,ようやく出席するという回答を平和賞委員会に提出した。」
西 郷「中国じゃ,CNN,BBC,NHKなどの海外メディアがノーベル平和賞の授賞式のことを報道すると,とたんにテレビ画面がまっ黒になるんだって(笑)。そういう国なんだよね。日本は価値観外交を展開すべきだと思うよ。」
大久保「なんか,酔いがさめたっぽくないか?」
西 郷「おお,そうだな。寝酒代わりにもうちょっとビール飲む?」
大久保「お茶づけも食べたことだし,生小ぐらいにしとくか。」
西 郷「うん・・・,おねぇさーん!生小2つ。」

2010年12月13日

櫻井よしこ氏の講演を聴くの巻

 

 先週の土曜日の午後は,評論家の櫻井よしこ氏の講演を聴く機会に恵まれた。先日は元首相の安倍晋三氏の講演だったし,最近はついている。

 

 櫻井よしこ氏の講演は素晴らしかった。国士という表現は男性に対してだけ与えられたものではないと思うが,櫻井よしこ氏は正に国士の一人であり,この人は本当に心から日本という国を愛しており,また本当に心から今の日本という国の現状を憂えている。

 

 櫻井よしこ氏に対して,是非国会議員になって欲しいとか,大臣になって欲しいと期待する声も大きいようだが,私はどちらかというと,今のままの方が良いと思う。というのも,櫻井氏が仮に国会議員になったとしても,国会議員一人の力ではいかんともし難い面があるのは事実だし,大臣になったとしても,現在の「閉された言語空間」(江藤淳)の中では,マスコミをはじめとして,直ちに彼女の言葉を狩る勢力が跋扈するに違いないからである。昭和61年に藤尾政行文部大臣が「日韓併合は韓国にも責任がある」と発言して辞任に追い込まれた。昭和63年に奥野誠亮国土庁長官が「日中戦争で日本は侵略の意図はなかった」と発言して辞任に追い込まれた。平成6年に永野茂門法務大臣が「南京大虐殺はでっちあげ」と発言して辞任に追い込まれた。平成7年に江藤隆美総務庁長官が「韓国植民地時代に日本はよいこともした」と発言して辞任に追い込まれた。これらの発言のどこが暴言,失言なのだろうか。なぜこのような発言をしたからといって辞任しなければならないのであろうか。歴史を深く掘り下げて勉強すれば,当然にこのような歴史認識も成り立つのである。

 

 残念ながら今の日本,多くの有権者,マスコミなどは,相変わらず東京裁判史観,自虐史観,WGIPの呪縛のまま精神的な回復を達成できないでいる。そんな中で櫻井よしこ氏が仮に大臣などになったとしても,その発言内容を咎められて辞任に追い込まれるような事態が予想されるし,そんなことは避けるべきである。要するに,櫻井よしこ氏は,言葉狩りや辞任要求などに煩わされることなく自由に,今後も評論家としての立場で堂々と正論を述べ,有権者に対する情報発信,啓蒙活動を継続して欲しいし,保守勢力の結集に尽力して欲しいのである。このような得難い人物は,むしろそういった立場で活躍された方がよいと思うのである。

2010年12月06日

メディア・リテラシー

 

 私はこれまで「メディア・リテラシー」という言葉は耳にしたことはあったが,その意味は理解していなかった。メディア・リテラシーとは,情報メディアを主体的に読み解いて必要な情報を引き出し,その真偽を見抜き,活用する能力だそうだ。

 

 テレビや新聞などのマスメディアは,日々私たちに情報を提供してくれているが,それらを鵜呑みにしていると大変なことになる。いや,もう大変なことになってしまっているのではないかとも思える。NHK,TBS,テレビ朝日などの番組を見ていても,首をかしげてしまうことがとても多くなったし,朝日新聞や毎日新聞,地方紙などの記事でも同様である。特にTBSの日曜日の朝の番組などは,どのコメンテーターも日本という国が嫌いでしょうがないような,変なことばかり言っているんだもの(笑)。それに,本当は報道してしかるべき情報なのに,わざと報道しないという手法もある。新聞に至っては,まともな新聞は産経新聞だけのように思えてくるのである。

 

 平成21年4月5日に放送された「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの〝一等国〟』」の内容は本当にひどかったし,インタビューに応じていた台湾の人々の供述内容は歪曲され,番組制作姿勢は極めて偏向していた。この問題については,今では訴訟沙汰になっているほどである(原告団は1万人を超えている)。

 

 平成18年6月29日のTBSの「NEWS23」というニュース番組では,アメリカ下院議員のヘンリー・ハイド議員の「首相が靖国に行くべきではないと強く感じているわけではない」との発言を,あろうことか悪意をもって捏造し,「行くべきでないと強く思う」と訳した字幕を全国に流したのである(全国からの抗議を受けてTBSは謝罪したが)。

 

 以上のようなことは枚挙にいとまがないほどである。「戦後レジームからの脱却」というごく当たり前で,今の日本に必要なスタンスを標榜した安倍晋三内閣の時のマスコミは,ヒステリックなほどの批判的な報道姿勢を示した。現在のマスメディアは,ごく一部の例外を除いて,相変わらず東京裁判史観,自虐史観,WGIPの呪縛のまま精神的な回復を達成できないでいる。情けないことである・・・。依然として「閉された言語空間」(江藤淳)の中にある。

 

 それにしても,「メディア症候群-なぜ日本人は騙されているのか?-」(西村幸祐著,総和社)という本は力作である。これからの日本国民にとって,メディア・リテラシーがいかに重要であるかを,具体例を挙げて説得的に論述している。一度お読みになってみてはいかがでしょうか。

2010年12月02日

この人物は今どんな評価を受けているのだろうか

 

 中国の紙幣は人民元札のようだが,私は今までに一度も手にしたことがないので正確なことは知らないが,人民元札の肖像はいずれも毛沢東のようである。この人物は,現在では中国でどのような評価を受けているのであろうか。具体的には,中国の独裁政権を維持している中国共産党では毛沢東をどのような人物だったと総括しているのか,また,民衆レベルではどんな評価なのか,少なからず関心がある。でも,紙幣にその肖像が載る訳だから,それはそれはかの国では高く評価されているのであろう。

 

 読み終えるのに少し時間がかかってしまったが,「毛沢東の私生活(上・下)」(李志綏著,アン・サーストン協力,新庄哲夫訳,文春文庫)という本を読破してしまった。毛沢東を評価するに当たっては,彼が指導者として重要な役割を果たした歴史的事実,たとえば,百家争鳴・百花斉放運動(「反革命分子」のおびき出し),大躍進(どだい無理な政策・目標設定による約2000万人とも言われる餓死者の発生),文化大革命(果てしない権力闘争と大量の殺戮,政治的混乱と文化破壊など)の評価を抜きにして語れないし,これらの点については既に多くの著作がある。でもこの毛沢東の私生活ぶりについてはどうか。中国共産党によって神格化が図られ,その権力維持のためには明らかにできないような私生活面での情報はヴェールに包まれていたのである。

 

 この本は,毛沢東の主治医として約22年間も身近で接することを余儀なくされてきた李志綏博士という医師が書いた本である。ごく身近にいた人間でなければ知り得ず,語り得ない内容が多く含まれている。この本の中には「解題 毛沢東とは何だったのか-本書に寄せて-」というアンドリュー・ネイサン(コロンビア大学教授)の論考があり,次のような記述がある。

 

 「史上、毛沢東ほど数多くの人々の上に、それもあれほど長期にわたって権力をふるった指導者はほかにいないし、また自国民にあれだけの破局をもたらした指導者も皆無である。毛沢東のあくなき権力欲と裏切られることへの恐怖は、足もとの〝身内〟や国家を混乱の坩堝に陥れつづけた。毛沢東のビジョンと手練手管は中国を「大躍進」とその戦慄すべき結末である大飢饉や「文化大革命」に突入させ、数千万人の死者を出したのだった。そればかりではない。二十二年間も主治医として務めた人物によるこの回想録で語られている毛沢東と同じくらい、親しく観察された指導者がほかにいただろうか。・・・現政権は今なお毛沢東の公式イメージという間接照明によって統治しているのである。いかなる公認された回想録を見ても、李博士のそれと同じような真実の響きを持った毛沢東像は描かれていない。本書はこれまで毛沢東について書かれたもののなかで、またおそらくは歴史上のどんな独裁者について書かれたもののうちでも、もっともわれわれの蒙を啓いてくれる本だ。」(同書510頁,522頁)。

 

 ページ数が多くてとても大変だけれど(笑),一度は読んでみてもいい本だと思う。

2010年11月24日

度し難い連中

 

 本当に度し難い連中である。柳田法相の国会軽視発言といい,仙谷なる確信的反日左翼の「暴力装置」発言といい,本当に腹に据えかねる。

 

 この仙谷なる男は,参議院予算委員会で,国を守るべき職責を有する自衛隊を「暴力装置」と表現したのである。産経新聞でも指摘されているように,「暴力装置」という言葉はもともとドイツの社会学者マックス・ウェーバーが警察や軍隊を指して用い「政治は暴力装置を独占する権力」などと表現した。それをロシアの革命家レーニンが「国家の本質は暴力装置」などと,暴力革命の理論付けに使用した。このようなことから,かつて日本の全共闘運動などでは主に左翼用語として流行した。もともとこの仙谷なる男は,あろうことか現在ではこの国の官房長官の座を占めているが,その学生時代は日韓基本条約反対デモなどに参加し,「フロント」と呼ばれる社会主義学生運動組織で活動していたのだから,「暴力装置」なる左翼用語は体の随まで浸透していたのであろう。民主党政権というのは,所詮そんな連中の集まりなのである。

 

 でも,官房長官という立場は,有事の際には自衛隊への出動命令などに関与する重要なポストである。現在の自衛隊が,実態としてウェーバーの指す「暴力装置」に当たるのかもしれないが,だからといって,国会という場で,あたかも否定的な価値判断を含むかのような文脈で「暴力装置」なる表現をすることは極めて不当であり,自衛隊員に失礼である。宮崎の口蹄疫問題が発生した時,自衛隊員は炎天下で隊服の上にさらに防疫服を着て汗水たらして黙々と家畜の処分に従事していた。震災の時などの自衛隊員のがんばりは被災地の住民からも高く評価されている。インド洋沖の給油活動も諸外国から高く評価されていたのである。こんな仙谷なる反日左翼に「暴力装置」呼ばわりされたからといって自衛隊員の士気が低下するとは思いたくないが,彼らに対する敬意を欠く不当な言説である。

 

 柳田法相や仙谷なる男は,国会内での暴言を指摘されて,形ばかりの謝罪と撤回をしたが,こういった問題は実はその者の有する体質,資質の問題なのであり,資質そのものは謝罪や撤回したところでどうしようもないのである。

2010年11月19日

違和感

 

 先頃開催されたAPECの日中首脳会談の様子を見せられて,私は心底,民主党なる綱領なき政党による政権に絶望した。実際にはもっともっと早くから絶望しているのだけれど(笑)。それにしても,政治家としての菅直人という人の見苦しさといったら,もう見るに堪えない。本当に唾棄すべき政権である。

 

 日中首脳会談の冒頭の部分が映像で流されたが,この菅という人は,「ようこそお越しくださいました」的な前口上でさえも,相手の目を見ることなく,頭を垂れて,あろうことか原稿を読んでいるのである。プレス関係者を部屋から出して実際の中身の議論に入る段階では,時には手元のメモ等を読むこともあろうが,カメラを前にした段階で(当然全国にその様子が映像として流れるというのに)頭を垂れて原稿を読むとは・・・(苦笑)。こういったシーンを見るにつけても,民主党政権の外交というものは巷間揶揄されているように,正に叩頭外交なのである。恥を知るべきである。この男はいやしくも(国民にとっては誠に不幸なことであるが)内閣総理大臣という日本の代表でしょう。首脳会談ならば相手の目をしっかと見据えて,堂々たる態度で臨まないでどうするのだ。

 

 沖縄県では近々沖縄県知事選挙が実施される。現職の仲井真弘多知事と,前宜野湾市長の伊波洋一という候補との事実上の一騎打ちだと言われている。この伊波洋一という候補は社民党や共産党などが推しているが,この伊波という人の新聞記事におけるインタビュー記事を読んで,すごく違和感を覚えた。もう約1か月も前のことになるが,10月22日の読売新聞の朝刊には,この人の発言内容として次のようなものが掲載されていた。


 「沖縄の米海兵隊を米領グアムに(全面的に)移転し、基地はなくすべきだ。」
 「今の日米安保条約は時代錯誤的だ。日本は同盟深化より日米平和友好条約の締結を視野に入れるべきだ。」
 「沖縄は明治時代、日本に併合されるまで中国と朝貢などの関係があり、中国はとても身近に感じる。(政府が検討中の沖縄の)先島諸島への自衛隊配備には反対だ。」


 この伊波洋一という人は,中国が根拠もなく不法にも尖閣諸島は中国領だとの主張をしているのに,そんな中国をとても身近に感じるようなのだ(笑)。尖閣諸島は紛れもなく石垣市に属し,沖縄県の一部なのですよ。有事の際にはどうやって沖縄県を守ろうとしているのだろうか。こういう人が沖縄県知事の候補なのであり,とても違和感を覚える。

 

 明日は2年ぶりの人間ドック。検査結果を突きつけられるのがとても怖い(笑)。
                            

2010年11月16日

安倍晋三氏の講演を拝聴するの巻

 

 安倍晋三氏は第90代内閣総理大臣であり,きのう日曜日の昼下がり,名古屋で講演をされるということで私も拝聴した。演題は「国家主権の確立と東アジアの安定」というもの。会場は静かながらも熱気というものがあり,どの来場者も現今の民主党政権の亡国的外交と日本の行く末を憂えている人たちだったと思う。

 

 第一次安倍内閣は「お友達内閣」などと揶揄された面もあったが,私は今でもその目指した方向性は間違っていなかったと思う。安倍晋三氏が唱えた戦後レジームからの脱却,これは極めて重要なことだ。GHQによるWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)と焚書,空想的平和主義を標榜する現憲法の下,軽武装経済至上主義で日本は経済復興は見事になし遂げたが,精神的な復興はまだなされていない。それが戦後レジームからの脱却ということだと思う。要するにまずは普通の国になるということ。

 

 第一次安倍内閣は,約1年の短い間ではあったが,憲法改正国民投票法の制定,教育基本法の改正,防衛庁の防衛省への昇格などなど,多くの実績を上げている。この人はまだ若く,何とか自由民主党を立て直して欲しいと思う。もういくら何でも,そしてさすがに,民主党に政権を取らせてしまうことのリスクを国民はいやというほど分からされたに違いない。えっ?まだピンとこない?それは変だよー(笑)。

 

 一方,自由民主党については,今後仮に一時的に数は減るとしても立党の精神に立脚できる人材ばかりに純化していかなければならない。なぜならば,左翼が牛耳っている民主党の議員と何ら変わりがない議員が自由民主党の中にもウヨウヨいるからである。安倍晋三氏には,何とか自由民主党の中核となり,それなりの憂国の士を糾合し,この日本を徐々に立て直してもらいたい。この日の安倍晋三氏の講演の締めくくりでは,日本の教育の立て直しに言及された。正にそのとおりである。教育こそ国家百年の大計である。

2010年11月15日

底なし

 

 最近の読売新聞の報道によると,菅内閣の支持率は35%,不支持率は55%であるという。この状況下にあっても,未だに35%の人々が支持しているという事態が全く信じられない。菅直人という人の近頃を見ていると,もう,いっぱいいっぱいなのであろう。この人は市民運動家であり,それ以上でもそれ以下でもなく,一国の宰相としての資質・能力には明らかに欠けている。ただ少しでも長く総理大臣でいたいだけの人間である。

 

 この人は対中国との関係に言及する時,バカの一つ覚えのように,「戦略的互恵関係」を維持,発展させていくと繰り返している。では逆にこの人に対し,「じゃ,中国との戦略的互恵関係とはいったい何を意味するのですか?」と改めて問うた時,ちっとも説明できないのではないかと思う。今の菅内閣のどこに戦略というものがあるのだろうか。尖閣諸島に対する紛れもない日本の領有権が中国によって不当に脅かされている局面で,どこに互恵関係というものがあるのだろうか。

 

 この人は,恥ずかしげもなく「官邸に情報が集まらない」などと愚痴をこぼしているが,こんなことを諸外国の要人や諜報機関が耳にしたら,ほくそ笑んだりあきれかえったりするだろう。「政治主導」などと大見得を切ったものの,実際には官僚やその有する情報をうまく使いこなせず,副大臣や政務官らとともに,情報や人脈,戦略から隔絶している。さらに悪いのは,傲岸不遜の確信的反日左翼である仙谷なる人間に官邸を牛耳られ,ことごとく国益を害していることである。この男は,国会の答弁で「日本の中国への属国化は今に始まったことではない」などと信じがたいことを平気で述べているのである。これまた,政府要人が国会でこんな答弁をしている事実を諸外国の首脳が耳にしたら,もう日本なんか相手にしないであろう。こんな連中が日本の政権の中枢に巣くっているのである・・・。もういいかげんに,日本は普通でまともな国にならなければならない。異常な事態に長く置かれていると,異常な事態が普通となってしまい,本来あるべき正常な状況が忘れ去られてしまうのである。

 

 尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件における映像が漏洩した件について,この政権は犯人捜しや原因究明を最優先としている。一般論として,機密管理は強化すべきであるが,少なくとも中国漁船衝突事件における映像が漏洩した件については,犯人捜しや原因究明だけの問題に矮小化してはならない。真実を正確に伝える映像そのものをひたすら国民の目から隠そうとしたその行動こそ責められるべきである。事件の初期段階において広く公開すべきであったのである。それでこそ日本の正当性が全世界に説得力をもって示すことができたのだし,中国がとった一連の措置(レアアースの輸出制限,邦人社員を人質に取るかのような身柄拘束,謝罪と賠償要求などなど)の不当性を満天下に主張することができたのである。今頃映像が流出しても,編集されていたり,中国からは偽造だなどといちゃもんをつけられたりで,公開自体が遅きに失しているのである。中国は臆面もなく,恥も外聞もなく,欧米や日本の大使にノーベル平和賞の授賞式に出席しないように圧力をかけている。中国とはそういう国なのである。ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン博士は,中国を「ならず者の経済大国」と表現している。

 

 それにしても,今この日本を危殆に瀕する状態に陥れているこの救いようのない政権は,ただ「冷静に」という言葉を連発し,外交的に有効な手を何ら打つことなく,ただ嵐の過ぎるのを待つだけ,そして何が何でも首脳会談をセットしたいということに汲々としている。度し難く,国益を害すること底なしの政権である。

2010年11月10日

万年有閑マダム同士のシティホテルのランチバイキング会場での会話(その2)

 

さくら「お互い,食欲の秋だわよね。ねえ,元気?」
ひみ子「もちろんよ。おなかがすいてしょうがないわ。今日のバイキングは中華だけど,結構美味しいわね。この四川風マーボ豆腐は超辛いけどやみつきになるわ。中国共産党は嫌いだけど,中華料理はまあまあね。」
さくら「うん,このフカヒレ入りスープもたまんない。・・・ちょっとフカヒレが少ないけど。中華料理って言ったって,私思うんだけど,日本にあるものは日本人の口に合う訳だし,本場の中国のものとは全然違う気がするわ。ある意味では,日本にある中華料理って,結局は日本料理みたいなものよね。あー,それにしてもこのチャーハンの美味しいこと・・・」
ひみ子「ええ,でもあなた,いくら美味しいからって,食べ過ぎちゃだめよ。三段,いやその二段腹は何とかしなきゃ・・・。」
さくら「余計なお世話よ。あなただって,ちょっと油断してしかめっ面したら仙石官房長官にそっくりよ。」
ひみ子「あーーー,それだけはやめて。あの確信的傲岸不遜的反日左翼」
さくら「それにしても,トミ子,ほらあの岡崎トミ子よ,先日衆議院法務委員会で,韓国ソウルで従軍慰安婦問題に関する反日デモに国会議員として公費で参加した件について,『国益にかなう思いをもっている』って答弁したのよ。一体全体何考えてるんだか,これまた筋金入りの反日左翼。日の丸にバツ印をしたプラカードの前で抗議のシュプレッヒコールして何が国益よ。完全に国益を害してるじゃないの。」
ひみ子「えーっ,そんなことほざいたの,あの人・・・。信じられない。民主党っていうのはロクな人がいないわね。あっ,そうそう。あたし,あの行政刷新相だかなんだかしらないけど,蓮ホウっていう人,嫌いだなー。自信過剰が鼻につくし,人をやり込める時のあの人の目は,それこそ文化大革命時代の紅衛兵の目よね。」
さくら「あなたって,たまにはいいこと言うわね。今のは久しぶりに説得力ってものがあったわ。」
ひみ子「あなた,人をほめる時は素直にほめなさい。それに食べるときはそんなに大きな口を開けないの,いいこと?」
さくら「・・・・・ああ,それひきかえ,私は自由民主党の稲田朋美という衆議院議員が大好きなの。本当にすばらしい代議士だわ。為政者には何よりも国家観がなければならないわ。この人の10月6日の代表質問はホントに凄かった。動画でも見ることができるけど,私,この稲田議員の代表質問を聞いていて,泣けてきたもの・・・」
ひみ子「ふーん。そんなに良かったの?」
さくら「とにかく素晴らしかった。『主権国家の気概を示す大演説』との評判よ。稲田議員のこの代表質問の内容は素晴らしかったけど,特に『農業は地域を守る,文化を守る,伝統を守る極めて重要な役割を担っています。お米は日本の主食であり,米作りは日本の文化であり,水田は日本の美の象徴です。』っておっしゃったの。あたし,この時も思わず泣けてきたわ・・・。」
ひみ子「ふーん。確かにそのとおりよね。同じ女性議員でもトミ子らとは全く国家観と,心構えと,覚悟が違うわね。それにしても,お米,水田はいいけど,だからといってチャーハンの食べ過ぎよ。」
さくら「日本人ならお米をたべなきゃ。あなたもチャーハン食べなさい,早くっ!」

2010年10月25日

デモに思う

 

 新聞報道によると,10月19日,中国青海省黄南チベット族自治州同仁県で,チベット族の高校生ら約7000人が「漢語(共通語)による教育を強要され、チベット族の言語や文化が衰退する」などと抗議し,市街をデモ行進したということだ。その背景にあるのは,共産党一党独裁のあの中国による「教育改革」の名目による漢族文化の押しつけ,チベット文化の圧殺である。

 

 中国は,同自治区において,チベット語と英語を除く全教科で漢語による授業を行うことにしたようだ。これにより,漢族の教員が大量流入し,チベット族は失業するという危機感も広まった。デモの中心はチベット族の高校生である。高校生ながら,自らの言語で授業が受けられず,漢語を強要されることに危機感と絶望感を抱いたのであろう。なぜ授業を受けるのに自分の属する民族の言葉が使用できないのであろうか,なぜ他民族の言語使用が強制されるのであろうか,チベット語の授業は辛うじて確保されているが,民族の言語は次第に衰退していく・・・。その心の痛みは,日本人である自分の身に置き換えてみればよく理解できるであろう。

 

 また,尖閣諸島中国船衝突問題で,10月16日,東京でもデモ行進があった。参加者は民主党政権下の現下のこの売国的状況に,いてもたってもいられない心情で参加したのであろうが,このデモ行進も極めて整然としたもので,その参加者も老若男女ありで,愛国心と憂国の気持ちがごく自然な形で表現されていた。

 

 ところが,中国の内陸部の数か所の都市で発生した反日「デモ」は一体全体どうしたものだ。特に四川省綿陽市で発生したものは,日本料理店の破壊,略奪,日本車の破壊とひっくり返しなどであり,あれは「デモ」なんかではなく暴動である。何かに大いなる不満をもったチンピラの集まりだ。ああいうものはデモとはいわない。これに参加した連中は反日教育を受けまくった学生が中心のようだが,あいかわらず義和団や「阿Q」のようである。歴史的には絶対に忘れてはならない通州事件を思わず連想してしまったほどである。要するにこれは「デモ」と称する暴動,悪質な憂さ晴らしである。指桑罵槐という言葉があるが,こういった連中は何に不満をもっているのか,名目どおり反日なのかそれとも何か他のもの,槐(エンジュ)の木を罵りたいのか・・・。

 

 いずれにしても,これらの連中の行動は,チベット族高校生によるデモや日本人のデモとは,全くその性質が異なる。これは民族性,民族のメンタリティー,民度,国柄,社会的背景の大きな違いということで一応の説明ができると思う。

2010年10月21日

傲岸不遜

 

 傲岸不遜という言葉の意味を国語辞典で調べてみると,「自分を偉い人間と考えて、相手を見下した態度をとるさま。」と書かれている。

 

 仙谷由人という官房長官の国会答弁やプレス対応を見ていると,正に傲岸不遜という言葉がピッタリである。政府参考人として呼ばれて発言した現職官僚が,菅内閣の天下り対策に批判的な発言をしたことから,この仙谷という者は,自分に向けられた質問とそれとは全く関連がなかったにもかかわらず,「彼の将来が傷つき残念だ」と述べ,当該官僚に対して将来何らかの人事権を発動するかのような恫喝をした。また,自民党の丸山和也議員から,尖閣諸島付近で発生した中国漁船衝突事件で船長を釈放したことについて,仙谷がアジア太平洋経済協力会議(APEC)に対する影響を恐れた旨の発言をしたことを暴露された際,「健忘症にかかったか、今暴露された会話の記憶はない。」ととぼけた。「健忘症」などという言い訳を平気でするのである。この仙谷という人間の国会答弁やプレス対応での態度を見ていると,この人間は,自分以外は全員バカに見えて仕方がないといった驕り高ぶった感じである。

 

 この仙谷という人間は,中国のあの殺戮と粛清の文化大革命をあたかも積極的に評価しているかのような全くばかげた発言も繰り返しているし,さきほどの丸山議員との会話の中でも「中国への属国化は今にはじまったことではない」と述べ,唯々諾々として今後も中国に膝を屈していくのはやむを得ないかのような発言をしたことが暴露されている。しかも今年8月に発表された歴史の汚点となるような「菅談話」なるものを官邸で主導したのもこの男だといわれている。さらには東京裁判史観,自虐史観そのものを金科玉条のごとく堅持し,日本という国を貶めている。私が一番腹に据えかね,憂うのは,学生運動の闘士であった反日左翼のこの男が,確信的に官邸を牛耳り,ことごとく国益を損じているこの現状である。

2010年10月19日

ノーベル賞で思うこと(その2)

 

 今年のノーベル平和賞は中国の民主活動家劉暁波氏に与えられた。気になっていただけに,思わず快哉を叫んだ。中国共産党は厚顔無恥にも,ノルウェーのノーベル賞委員会に対し,自国に不利になるような人間に賞を授与しないよう政治的な圧力をかけ続けてきた。今回ノルウェーのノーベル賞委員会はこれを見事にはねのけて授与を決定した。どこぞの政府の弱腰,主体性のなさとは大違いであり,主体的で毅然とした立派な態度である。

 

 しかし,中国ではこの受賞についてほとんど報道しておらず,国民の目に触れることを懸命に避けている。CNN,BBC,NHKなどがこのノーベル平和賞授与のニュースを報道するや否や,中国国内のテレビというテレビの画面が真っ暗になったシーンを見て,思わず笑ってしまった。報道の自由というものがない正に異形の国である。また中国は,この受賞決定後もノルウェー政府に圧力をかけ続けている。大使を呼びつけて強く抗議したり,政府高官同士の会談を相次いでキャンセルしたりなどなど・・・。自らの異形の姿を満天下にさらして,恥ずかしくはないのであろうか。

 

 一方,新聞報道によると,受賞者である劉暁波氏の配偶者である劉霞氏は中国政府によって軟禁状態におかれている。家族が彼女に電話をしても通じないし,彼女が外部の者と接触することも近所に買い物に行くことも禁じている。中国政府はさらに,彼女が受賞者である夫の代わりに受賞式典に臨むことも認めないと発表した。いやはや凄い国である。ラルフ・タウンゼントの本ではないが正に「暗黒大陸」である。とにかく受賞者である劉暁波氏は,いわゆる「08憲章」という民主主義国家の価値観では当たり前の憲章を作成するなど民主化運動をしたに過ぎないのに,「国家政権転覆扇動罪」でなんと懲役11年の実刑判決を受けて実際に服役しているのである。完全に人権が蹂躙されている。

 

 それにしても思うのは,中国共産党一党独裁体制はもはやかなりその維持が厳しくなっているのではないかということである。中国共産党があれだけ年8%の経済成長の維持にこだわっているのは,それを下回ると十分な雇用が確保できず,失業者があふれて社会不安がいっそう増す懸念があるからだろう。また,そのジニ係数が示すように貧富の格差はすさまじく,年間10万件にも上る暴動の発生,役人の汚職などがはびこり,民衆の不満は地下で渦巻くマグマのようになっているため,内外で発生する諸事象に関する正確な情報をとてもそのまま国民には伝えられないのであろう。中国を脱出してアメリカに渡った何清蓮という人が書いた「中国の嘘」(扶桑社)という本には,中国政府,中国共産党が国民に対して嘘をつき続けている実態が詳細に論じられている。この本は,やはり同女史が書いた「中国現代化の落とし穴-噴火口上の中国」(草思社)という本と並んで大変参考になる本である。

 

 

2010年10月15日

ノーベル賞で思うこと(その1)

 

 今年のノーベル化学賞の受賞者3人のうち,2人は日本人であり,北海道大学名誉教授の鈴木章さん,アメリカのパデュー大学の根岸英一さんである。パラジウムを触媒とする「クロスカップリング」と呼ばれる有機合成法の開発という業績が認められてのことである。誠に素晴らしい。僕なんかは全く無関係ではあるが,やはり同じ日本人として誇らしい気持ちになる。

 

 毎度同じことを言うようで恐縮だが,鉱物資源などがほとんどないこの日本,人材こそが貴重な資源であり,十分な基礎研究の上に立った応用力を生かし,付加価値の高いものを作り上げていくしかないのである。それにはちゃんとした教育と,研究基盤の確立,サポートを図っていく必要がある。

 

 民主党政権は,「子ども手当て」などの壮大なバラマキ政策のために,やみくもな事業仕分けを敢行し,はたまた「政策コンテスト」なるものを企画して自らの無為無策をさらし続けている。行政刷新相とやらの蓮舫なる人物は,スーパーコンピュータなどの開発について「一番じゃなきゃダメですか?」などといった愚かな発言をして批判され,これを逆手にとって同名の本まで出版している俗物である。受賞者である鈴木章名誉教授は「日本の科学技術力は非常にレベルが高く、今後も維持していかなければならない。・・・研究は1番でないといけない。〝2番ではどうか〟などというのは愚問。このようなことを言う人は科学や技術を全く知らない人の言葉だ。」と厳しく批判している。

 

 また,全国32の国立大学理学部長で作る会議が,10月8日,ノーベル賞につながるような基礎研究費の確保が難しくなっているとして,予算への理解を求める緊急声明を発表している。民主党政権における来年度予算の概算要求で,科学研究費補助金や大学への交付金の一部が「政策コンテスト」を経て決まる特別枠に盛り込まれたことで,「予算が認められなければ研究費の大幅削減になる」と危機感を表明している。そもそもノーベル賞を受賞した鈴木名誉教授も,その業績について,最初から応用を意図した訳ではなく,好奇心に基づいて成し遂げた基礎研究の成果だと指摘されている。基礎研究こそが大事なのであり,民主党政権下ではその基礎研究費の確保すら危うくなっている。

 

 何もノーベル賞の受賞が最終目的などではない。あくまでも鉱物資源などに乏しいこの日本の生きる道は,人材こそが貴重な資源であり,十分な基礎研究の上に立った応用力を生かし,付加価値の高いものを作り上げていくしかない。それにはやはりちゃんとした教育と,研究基盤の確立,サポートを図っていく必要があり,それがなければ日本の学術研究は空洞化してしまう。人材の海外流出もくい止められないであろう。民主党なる政権は,「子供手当て」などをはじめとするバラマキ政策の「有言実行」のために,このような教育費用,研究費用,はたまた防衛費までをも削り続けていくのであろうか。

2010年10月13日

民主党政権ではもう国益は守れない(その4)

 

 海上保安庁巡視船に対する中国漁船の衝突事件,そして尖閣諸島領有に関する中国の不当な主張,菅政権の売国的な対応については,まことに腹に据えかねるものがある。

 

 ただ,今回の一連の出来事は,全く負の面ばかりだったかというとそうではなく,極めて消極的ではあるが良かったなと評価できる点がある。第1は,平和ボケしたり未だに中国様に幻想をいだいていた人々に問題意識を植え付けるきっかけになったであろうこと,第2に,このブログの標題どおり民主党政権ではもう国益を守れないということを有権者のかなりの部分が自覚したであろうことの2点である。後者の方はこれまで述べてきたとおりであるので,今日は前者のことについて思いつくままに書いてみたい。

 

 中国共産党は,尖閣諸島の領有権が歴史的にも,国際法的にも日本にあるという真実を実は認識しているのだと思う。しかしながら,海底資源目当てと領海拡大の覇権主義から,日本が弱腰で確たる国家観を有した政権が存在しないことを奇貨として,尖閣諸島を「盗り」にきているのである。南沙諸島の領有権問題についても中国は周辺諸国との間で数々のトラブルと軍事的威嚇を繰り返しているが,中国は,アメリカがフィリピンのスーヴィック海軍基地とクラーク空軍基地を返還して撤退した途端に,抜け目なく南沙諸島の領有権を強く主張し始め,実効支配支配を始めた。中国という国はそういう国なのである。

 

 今回の事件で,中国はその領有権主張に全く根拠がないにもかかわらず,強引な領有権主張を繰り返し,数々の不当な対日圧力を加えた。閣僚級以上の人的交流停止,中国人の日本旅行の大量キャンセル,レアアース(希土類)の禁輸,人質を取るかのような邦人4名の不当な身柄拘束,例の船長の釈放後の謝罪と賠償要求,対日輸出品の通関業務の遅滞などなど・・・。

 

 特に最後の不当な措置は,それまではごく一部のサンプル検査だったのに,全品検査に切り替えるというもので,納期や工期をちゃんと遵守する日本企業としては影響が極めて大きい。こういうのを嫌がらせというのであって,「チャイナハラスメント」という言葉も登場した。中国という国は何でもありで,「チャイナリスク」という言葉は今や全世界に定着しつつある。合弁会社等の設立を強要し,最終的には「身ぐるみ置いていけ」といった感じで先進技術や施設を獲得する。ニセモノや類似品は氾濫し,知的財産権の保護がなされない。許認可手続を前に進めるためには地方政府の公務員への袖の下が必要になるし,そういった「配慮」でもしなければ一向に手続が進まない。

 

 反日デモでは日の丸が足で踏まれ,旭日旗は破られ,「打倒,小日本!」が大声で叫ばれ,日本人学校やその他の日本の施設に多くの嫌がらせが発生し,義和団もどきや「阿Q」がまだ無数に存在している。中央政府への不満を外に向けさせるために江沢民が始めた愛国教育,反日教育が特に現在その「成果」を挙げている。

 

 さすがに今回は,反日マスコミも中国のこのような不当な嫌がらせの数々を報道せざるを得ず,平和ボケしたり未だに中国様に幻想をいだいていた人々に問題意識を植え付けるきっかけになったであろう。仙石という官房長官も自らが幻想をいだいていたことを認める趣旨の発言もしているくらいである。また,経済的,ビジネス的に中国に過度の依存をすることの恐ろしさと,これを改めていく必要性があることも痛感されたであろう。そういう点では消極的ではあるが収穫があったと思う。そして,くどいようであるが,もう民主党政権では国益は守れないとつくづく思うのである。

2010年09月30日

民主党政権ではもう国益は守れない(その3)

 

 海上保安庁巡視船に対する中国漁船の衝突事件,そして尖閣諸島領有に関する中国の不当な主張に対し,菅直人という市民運動家は日本国の首相として一体何をなしたのか。彼は今年の6月にカナダで開催されたサミット(G8)では各国首脳間で孤立し,ヘラヘラの愛想笑いに終始していたように,今度のニューヨークの国連本部で開かれた会合でも,ヘラヘラの愛想笑いと,一つ覚えの「最小不幸社会」の演説をしただけである。今回の中国との紛争について,中国漁船の不法行為と船長の身柄拘束がやむを得ない措置であったこと,尖閣諸島の領有権が国際法上も明らかに日本に帰属していること,中国によるエキセントリックな対抗措置が極めて不当であることを明確にアピールすべきであったのである。

 

 菅直人のこのような不作為と,主権(裁判権)を放棄するかのような中国漁船船長の不当な釈放とは,結果として,尖閣諸島については日中間で領土問題が存在しているのだ,中国があれだけ強気なんだから中国の主張にも一理あるのではないか,日本という国は中国からすごまれるとすぐに膝を屈してしまうんだ,などといった印象を国際社会に与えてしまった。こういうことは取り返しのつかないことなのである。本来なら公務執行妨害として起訴も可能だったほど,中国漁船の2度にわたる故意の体当たり行為を裏付けるビデオが証拠上存在するのならば,何故早期に公開して日本の主張の正しさをアピールしなかったのだろうか。刑事訴訟法47条には訴訟に関する書類(テープなどの記録媒体も含まれる)は公判の開廷前には公にしないとの原則は規定されているが,その但書には「公益上の必要その他の事由があって、相当と認められる場合は、この限りでない。」と定められている。公益上の必要があって相当な場合には公開が可能なのである。仙石という小ずるく責任回避的な官房長官は,船長の釈放は那覇地検の判断であり,政府としてはその判断を了とするとの見え透いた説明をした。那覇地検でさえ,「国民に対する影響や日中関係を考慮した」というのである(笑)。政府として,ビデオ公開の必要性と公益性を認めるという政治判断がなぜできないのか。

 

 民主党という集団は,まず鳩山由紀夫という笑ってしまうような人を首班指名した。この人が首相になってどんな悲惨な事態が日本にもたらされたかは周知の事実である。この人は「日本列島は日本人だけのものではない」などと全く訳の分からないことを明言したり,日本の政府公式見解は尖閣諸島には領土問題なるものは存せず,これは日本固有の領土であるというのに,この問題については中国と協議したいなどと述べて関係者をびっくり仰天させたり,あの中国様を中心とした「東アジア共同体」なるものを提唱したり,東シナ海を「友愛の海」にしたいと夢想したりし,結果として同盟の相手方を徹底的に困惑させ,日本を世界中の笑い者にした。こういう人を首相にしてしまう民主党という政党は一体何なのだろう。そして,菅直人。小沢一郎だけは嫌だから,あるいはそれよりはマシだからというだけの理由で首相になり,この人は自他共に認める外交,安全保障音痴である。経済音痴とも言われている。この人が国連でスピーチし始めたら,着席者の約4分の3ほどが退席し,会場は閑散とし,その中で例の「最小不幸社会」の持論を述べていたそうである。ひ,ひじょーに辛い。
(とうてい怒りが収まらないので,続く)

2010年09月29日

民主党政権ではもう国益は守れない(その2)

 

 中国漁船の船長に対する今回の公務執行妨害被疑事件の処理(船長の釈放)について,仙石由人という官房長官は,これはあくまでも訴追機関としての那覇地検の判断によるもので,政府としてはこれを了とせざるを得ないなどと全くとぼけた説明をしている。これは官邸からの政治的圧力,介入などは全くなかったと言いたげな説明であるが,こんな見え透いた説明を誰が信じると思っているのか。新聞報道によると,このたびの措置を官邸内で主導していたのはこの仙石という人間であることが示唆されている。国益を著しく害するこのような措置について,全てを那覇地検のせいにし,政権としては全くタッチしていないかのようなこの者の説明は,極めて卑怯であり,責任回避的であり,領土という国益を背負っているという自覚に欠けているものと言わざるを得ない。

 

 刑事訴訟法248条には「犯人の性格,年齢及び境遇,犯罪の軽重及び情状並びに犯罪後の情況により訴追を必要としないときは,公訴を提起しないことができる。」と規定されている。これはいわゆる起訴便宜主義の考え方で,検察官には起訴・不起訴については一定の裁量権が与えられていることが示されているのである。弁護士出身である仙石という者は今回の処理について,実際には「政治主導」で事実上介入しておきながら,那覇地検がその裁量により「日中関係を考慮した」としても,この起訴便宜主義の建前で説明がつくと考えたのであろう。しかし,「日中関係を考慮する」などということは高度に政治的な判断なのであって,犯人に前科・前歴があるとか,反省しているとか,示談が成立しているとかの考慮要素とは全くその性質を異にしており,選挙を通して国民に直接責任を負ってはいない検察庁がなし得ることではない。この仙石という人が「検察庁の判断を了とする」と見え透いたコメントをした時には心底怒りに震えた。

 

 民主党政権は,先月には歴史的にも将来の汚点となる「菅談話」なるものを不当にも発表した。その内容は本当に問題点だらけである。この「菅談話」なるものを官邸で強引に推進したのがこの仙石という人間であると言われている。またこの「菅談話」なるものの中には,自分の個人的思い入れのある「在サハリン韓国人支援問題」もねじ込んでいる。印象的には,とぼけ,薄ら笑い,他人を見下した態度も鼻につく。またこの人は,何かを例えるのに「文化大革命」という言葉をよく使い,その文脈からすればあたかも中国の文化大革命を積極的に評価しているかのようである。あの酸鼻を極めた殺戮と暴力,粛清が繰り返された文化大革命を。この仙石という人間はいったいどこの国の政府の官房長官なのだと言いたくなる。本当は便衣兵(隊)なのではないかと思えてくる。
(とうてい怒りが収まらないので,続く)

2010年09月28日

民主党政権ではもう国益は守れない(その1)

 

 このたびの尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では,民主党政権は取り返しのつかない失態を演じた。一体全体この政権は,この日本という国をどこまで貶めたら気が済むのであろうか。僕は一介の弁護士に過ぎず,僕ごときが何を述べても詮無いことだが,一日本国民として黙ってはいられないのだ。今回の民主党政権のあまりにも無定見,場当たり的,無為無策,不覚悟ぶりには暗澹たる気持ちになる。とうてい怒りが収まらないので,僕のこのブログも当分の間はこの話題が続くと思う。

 

 ことは日本固有の領土が侵されつつあるという大問題なのである。この尖閣諸島が日本固有の領土であることは明らかであり,この点を確認するのであれば,取りあえずは「外務省 尖閣諸島 基本見解」とキーワードを入れて検索してみるといい。また国際法上,ある土地について自国の領土であると主張できる根拠を領域権原というが,この領域権原のいくつかの類型のうち,日本は「先占」(無人の地を最初に占拠すること)を主張することができ,現に日本政府は明治28年に領土的編入の閣議決定を行ったのである。翌明治29年には古賀辰四郎という人が日本政府から尖閣諸島貸与の許可を得て,鰹節工場や珊瑚の加工場を操業させていたのである。さらに,大正9年には,中国漁民が遭難して尖閣諸島の魚釣島に流れ着いた際に,日本の石垣島の住民が助けたことがあり,中国の駐長崎領事はこのことについての感謝状を石垣島の人々に感謝状を贈っているのだが,その感謝状には「日本帝国沖縄県八重山郡尖閣列島」と記載されている。中国も尖閣列島は日本に帰属していることを認めていたのである。にもかかわらず中国が,1971年12月に突如として尖閣諸島の領有権を主張しだしたのは,前にもこのブログで述べたように,この海域に膨大な量の石油が埋蔵されている可能性が国連調査により明らかにされたからであり,資源目当てと領海拡大の野望があるからに他ならない。こんな中国の身勝手な行動については,国際法上は,以前に黙認し,許容していた関係に反する主張を後になって行うことは許されないという禁反言の法理に抵触する可能性も指摘されている。

 

 したがって,「尖閣諸島は中国固有の領土であり,船長の身柄拘束は違法かつ無効で即時釈放を求める」との中国の主張は明らかに根拠がないのである。ところがあろうことか民主党政権は,延長された勾留期限まで数日を残し,中国共産党政府の恫喝,威迫,チャイナハラスメントとも表現される数々の嫌がらせ(閣僚級以上の人的交流の停止,レアアースの禁輸措置,邦人4名の不当な身柄拘束,対日輸出品の通関業務の遅滞などなど)に膝を屈し,処分保留のまま船長(被疑者)を釈放してしまったのである。

 

 中国漁船が2度にわたって海上保安庁の巡視船2隻に船体を故意に衝突させたことは明らかに公務執行妨害であり,その証拠も十分であったはずである。したがって,今回の件では,主権(裁判権)の行使として公務執行妨害罪で起訴し,懲役刑ないし罰金刑を宣告した上で早期に国外退去処分にするのが最も妥当な解決だったのだ。それなのに,無定見,場当たり的,無為無策,不覚悟の民主党政権は,処分保留のまま船長(被疑者)を釈放してしまった。処分保留だから起訴,不起訴の最終的な判断はしていないというのかもしれないが,被疑者自身をあの本国に帰してしまったのだから,もうどう考えても起訴も処罰もできないだろう。要するにこれは,日本の主権(裁判権)を事実上放棄してしまったに等しい。これによって結果的にはどういうことになったのか。それは日本が,領有する尖閣諸島の海域で発生した事件に関する主権(裁判権)を事実上放棄したというメッセージを発してしまったがために,結局は中国の不当な思惑どおりに,尖閣諸島については「領土問題」にまで格上げさせてしまったことを意味するのである。
(とうてい怒りが収まらないので,続く)

2010年09月27日

万年有閑マダム同士のシティーホテルのランチバイキング会場での会話(その1)

 

ひみ子「あなたって,もう・・・いくらバジリコが好きだからって,山盛りにして持って来なくったって・・・」
さくら「いいじゃないの・・・今は山盛りだけど,あっという間に平らげてみせるわ。ハッハッハッ,それより何よあなた,お口のまわりがすごいことになってるわよ,パルメザンチーズのかけ過ぎなのよ,ハッハッハッ・・・」
ひみ子「えっ,何?どうなってるの?」
さくら「お口のまわりが粉だらけで,サンタさんのヒゲみたい。」
ひみ子「えっ,あらやだ。もっと早く教えてよ!」
さくら「・・・それにしても,菅首相とか仙石官房長官という人たちには呆れかえるわ。いったいどういうつもりなんでしょう。この人たちはホントに日本という国が嫌いなんだわ。それこそパルメザンチーズでもぶっかけてやりたいくらい。」
ひみ子「・・・あっ,分かった。トミ子のことでしょ,トミ子。」
さくら「えっ,すごい。大当たり!」
ひみ子「岡崎トミ子みたいな人を,よりによって国家公安委員長にですってよ。何それ?しかも消費者行政と少子化対策担当もですって。」
さくら「ホントよねぇ,岡崎トミ子っていう人は,通常国会の会期中だった平成15年の2月に,わざわざソウルまで行ったのよ。で,日本大使館前で韓国の慰安婦問題支援団体主催の反日デモに参加して,韓国人と一緒になって日本大使館に向かってこぶしを振り上げたんですってよ。この人はどこの国の議員なんざんしょ。」
ひみ子「あたしもそれ知ってる。そのデモの時のトミ子の写真を見たんだけど,その後ろには日の丸の赤い部分に「×」印が付けられたボードのようなものがあったわ。外国の国旗を平気で侮辱するような人と一緒になって日本政府を非難する。・・・・・国を売ってるわね。」
さくら「・・・・・あなた,私がミートローフ持ってきたら軽蔑する?」
ひみ子「・・・まだ食べるの?・・・じゃ,私が鯛のカルパッチョ持って来ても非難めいた表情はしないと約束してくれる?」
さくら「うん,分かったわ,約束する。」
ひみ子「(カルパッチョを持ってきて着席して独りごちる)これがホントに美味しいのよね。」
さくら「(ミートローフを持ってきて着席)あー,どうしてもバイキングだと食べ過ぎちゃうわね。・・・でもせっかくだから食べちゃう。」
ひみ子「岡崎トミ子っていう人の政治団体はね,平成13年には,外国人からの寄付を禁止した政治資金規正法に違反して,北朝鮮籍で朝鮮学校理事長の男性と,韓国籍のパチンコ店経営者からそれぞれ2万円ずつ寄付を受け取ってたのよ。」
さくら「あら,あなた詳しいのね。」
ひみ子「土曜日の産経新聞にちゃんと書いてあったんだから間違いないわよ。さっき言ったソウルでの反日デモの一件も書いてあったわ。」
さくら「それにしても国家公安委員会っていうのは,実は重要な仕事をする機関なのよね。」

ひみ子「そうよ。でもトミ子は,平成16年3月に,女性国会議員のメールマガジンで『外国人犯罪が増えているというが、日本人が犯した場合には立件もされないような軽微な犯罪が多い』なんて,独特の見解も披露しているような人なの。犯罪統計上の真実を全く認識してないのよ。」
さくら「今回,内閣改造はされたけど,旧社会党だった人が5人も入閣してるし,何だかなー,だわね。・・・・・あなた,私がチョコレートケーキ持ってきたら軽蔑する?」
ひみ子「ふふっ・・・もう,そういう神経戦みたいなことやめましょうよ。私もデザートはまだだし,ティラミスかなんか持ってくるわ。日本という国と日本人,この伝統と文化を護っていかなきゃならないのに,本当に心配でたまらないわ。ティラミス食べよっと。」
さくら「ホントだわね。じゃ,私もチョコレートケーキでも食べよっと・・。」

2010年09月21日

万年係長同士の居酒屋での会話(その12)

 

大久保「ねぇ,西郷ちゃん。ようやく涼しくなり始めたね。それはそれでまた酒が美味しいね。」
西 郷「うん,何がどうなったって酒は美味いね。それにしてもねぇ,民主党が究極の選択みたいな,全く不毛な代表選挙をやっている間に,尖閣諸島の海域でまた中国が問題を起こしてるぞ。日本の領海内に中国漁船が勝手に入り込んで来て,わが日本の海上保安庁の巡視船に二度も体当たりを食らわせやがった。明らかに公務執行妨害の犯罪だ。」
大久保「ところがどっこい,中国のマスメディアは不法にぶつけてきたのは海上保安庁の巡視船の方だなんていう,明らかなウソの報道をしているんだろう。しかも中国政府は,自国には全く非はない,即時に船長を含む船員全員と漁船を返せとメチャクチャなことは言うは,日本の大使を5回も呼び出し,呼び出しが深夜という非常識な時間帯の時もあったというじゃないか。外交上は全く考えられない非礼な行為だよ。」
西 郷「うーん,中国の日本大使館周辺ではデモなんかの不穏な動きがあるらしいし,実際に広州市の日本総領事館じゃ外壁にビール瓶が投げつけられたようだ。天津市の日本人学校には金属球が投げつけられたりしている。産経新聞を読んでたら,こういう日本人への嫌がらせが既に30件発生している。」
大久保「中国のネット上じゃ,『原爆を落としてやれ』とか『ミサイルを打ち込め』なんていうコメントもあるらしい。」
西 郷「1994年ころから始まった愛国教育,反日教育の成果が確実に出てるな。こういう状況を見聞きしてつくづく思うんだよ・・・」
大久保「何を?」
西 郷「もう21世紀になったんだけど,今の中国人はやはり義和団事変の時の義和団やこれに付和雷同した民衆,あとは魯迅の小説に出てくる『阿Q』のメンタリティーとあまり変わらないなと思うんだよ。」
大久保「・・・つまみがなくなった。俺は得意のじゃこおろしとだし巻き玉子注文するけど,お前は何食べる?」
西 郷「(店員さんに対し)すいませぇーん!・・・・・じゃこおろしとぉ,だし巻き玉子とぉ,コーンバターとぉ,串カツ2人前とぉ,生中2つお願いします!」
大久保「俺まだ生ビール残ってるし・・」
西 郷「つべこべ言うな。もっと飲め。」
大久保「それにしても,つまみはカロリー的にはお前の方が高いな。」
西 郷「お前だって,結局はいつも俺の串カツ盗み食いするだろ。だから最終的には同じくらいの摂取カロリーに行き着くのだ。はっはっは。・・・それよりな,尖閣諸島領有権問題については日本人はこの際もっとよく勉強しなきゃならんだろ。」
大久保「おぅ,俺もそう思う。インターネットのウィキペディアで『尖閣諸島領有権問題』ってキーワードを入れて検索すると,この問題の要点がよくまとまってるようだ。俺はまだじっくりとは読んでないが。」
西 郷「尖閣諸島はわが国の沖縄県石垣市の一部なんだ。国際法上も日本が領有権をもっていることは間違いのないことだ。そもそも台湾や中国が尖閣諸島の領有権を主張し始めたのはいつだか知ってるか?」
大久保「・・・さあ・・・」
西 郷「じゃこおろし食ってるヒマがあったら,もっとよく勉強しろ。台湾は1971年6月,中国は同じ年の12月になってはじめて領有権を言い出したんだ。お前,なぜだかわかる?」
大久保「・・・何となく思うんだけど,本日のお前は性格悪い・・。早く言え!」
西 郷「1969年と70年に国連の海洋調査が行われたんだけど,その調査の結果,推定で1095億バレルくらいの大量の石油,これはイラクの石油埋蔵量に匹敵するんだが,これがこの海域に存在することが確実という報告だったんだ。これからだよ,彼らが領有権を言い出したのは。」
大久保「今回の問題では日本は毅然とした態度を示さにゃならんが,その前提として,こういう歴史的な,政治的な背景事情をよく理解してないといけないんですね,西郷先生。」
西 郷「うん,分かればよろしい。・・・生徒,もう一杯飲むぞ。」
大久保「はい,先生。」

2010年09月16日

お食事中ならごめんなさい

 

 いつもこのブログを読んでいただき,誠にありがとうございます。今,何をしておられます?コーヒーを飲みながら読んでるんだったらそれほど問題はありませんが,何か食べながらだったら・・・

 

 もしもお食事中だったら,もうこの辺で読むのをお止めになった方が良いかと存じます。大丈夫ですか?・・・本当に大丈夫ですか?(笑) それでは唐突ですが,皆さんにご質問いたします。

 

 もしもどうしてもそういう目に遭わなければならない運命だとしたら,皆さんはどちらの方をお選びになりますか?「下痢」になるのと,「便秘」になるのと,どちらですか?(爆笑)

 

 たとえ数日間だったとしても,どちらもイヤですよね。それが数か月か数年間だったら,なおさらどちらも選びたくないですよね。でも,どうしても選ばなければならないとしたら,皆さん,「下痢」と「便秘」のどちらを選びます?

 

 ある政治ブログを読んでいたら,民主党代表選を評して,「下痢」と「便秘」の選択にたとえた人がいるんですって。お食事中の人には申し訳ありませんが,本当に絶妙の表現ですよね。うまいもんだなぁ・・・。数日前のこのブログで目くそと鼻くそにたとえたんですが,このたとえの方が遙かにインパクトと説得力がありますよね。

 

 いずれにしても,どちらが代表,そして首相に選ばれるにしても,日本国及び日本人のためにならないことだけは間違いないと存じます。私はふだんあまり確信を持てないタイプなんですが,この結論だけは確信をもっております(笑)。アメリカのクリントン国務長官の最近の演説の中で,同盟国に言及する常套句(順)になっていた「日本,韓国,オーストラリア」が「韓国,日本,オーストラリア」に変更されました。これはオバマ政権の外交指針を示す演説として注目されていたものであり,日本に対する何らかのシグナルなのではないでしょうか。また,ASEAN諸国も最近の日本の外交・内政の状況には失望を隠しておりません。本当にそれはそのとおりだと思います。米軍海兵隊普天間基地移設問題などではあのルーピー鳩山が対外的には全く恥ずかしいほどの醜態をさらし,菅政権の下でも遅々として進まず,小沢元幹事長はそれまでの日米合意をひっくり返さんばかりの発言を繰り返しております。

 

 少しばかり言葉が過ぎましたかしら。でも,くどいようですが皆さん,「下痢」と「便秘」,どちらを選びます?

2010年09月10日

目くそ鼻くそを笑うのたぐい

 

 民主党代表選挙も宴たけなわである。小沢元幹事長の出馬で本当に面白くなってきたと思う。僕自身は何か裏付けがあって言っている訳ではないが,今度の代表選挙はどちらが勝っても,悪夢の民主党政権の終焉の時期が早まったと思うからである。

 

 それにしてもここへ来て,菅内閣の支持率がアップしているという。菅内閣が最近国家,国民にとって何か見直されるようなことをしただろうか。否である。菅直人が首相になって何かやったとしたら,参議院選挙に負けたくらいである。またせいぜい歴史に汚点を重ねる「菅談話」というものを発表したくらいであり,何も国家,国民のためになっていない。どちらが首相にふさわしいかという世論調査では圧倒的に菅直人がリードしているが,その最大の理由が「短期間で首相が替わるのはよくないから」という極めて消極的なものである。また,さる新聞記者の伝によると,菅直人という人は「もぐらたたきの政治家」と呼ばれているらしい。政治家としてのしっかりとした国家観や中長期的ビジョンはなく,ただ単に目の前に現れた政治マターを反射的に「もぐらたたき」のように叩いて過ごしていくということのたとえである。また,評論家(元警察官僚)の佐々淳行氏によれば,菅直人という人は彼が学生運動をやっていた時代から公安当局から「第4列目の男」と呼ばれていたそうだ。警察に検挙等されるのはだいたいデモ隊の3列目くらいまでなので,自分は比較的安全な第4列目でデモ隊をアジるだけアジってコソコソしていたということのようである(笑)。しょせんこの人は市民運動家出身である。市民運動家がダメだと言っているのではない。日本国の首相という立場にありながら今も「市民運動家」の域を出ないというのがダメなのである。この人が幕末の志士高杉晋作などに言及して欲しくない。覚悟というのものが全然違うのである。

 

 じゃ,それならばということで小沢一郎でもないでしょう。街頭の演説会に集まっている人がインタビューを受けて,「もうこの閉塞状況を打開するのは豪腕の小沢さんしかいない!」などと述べている人が結構多い。おいおい,小沢一郎という人が豪腕なのはいいけど,その標榜する政策の一つ一つを勉強したことがあるのか。拙速かつ裏付けなしに作成したマニフェスト至上主義。「子ども手当ては満額支給します」だと(笑)。その他のバラマキにも積極的であり,財政規律はガタガタになります。またこの人は韓国訪問の際に永住外国人地方参政権実現を約束している人ですよ。それと空虚なまでの国連至上主義。ツッコミどころは満載なのであります。

 

 この代表選は要するに目くそ鼻くそを笑うのたぐいでしょう。

 

 あとは昨日の読売新聞の社説でも取り上げられていたけど,この代表選の票(ポイント数)は民主党員・サポーターの票(ポイント数)が約4分の1を占めるにもかかわらず,民主党員やサポーターになるための資格としてはいわゆる国籍条項というものがない。僅かなお金さえ払えば外国人でもなれるのである。この政党の衆議院議員が300を超えている以上,「総・代分離」ということでもない限り,この政党の代表を選ぶということはこの愛すべき日本国の首相を選ぶということに帰着する。とても重要な選挙ではある。これに簡単に外国人が関与し,その政治的意思を反映させることができるというシステムには危機感を覚える。この政党の支持団体を見わたせばなおさらその感を強くする。さらには,自分は民主党の党員・サポーターになった覚えはないのに投票用紙が送られてきたという苦情が相当数に上るとの新聞報道もある。名義借りなど簡単にできるような杜撰でいい加減なシステムである。

2010年09月06日

皆さん,この1年間どうでしたかしら・・・

 

 昨年の8月30日に第45回衆議院議員選挙(総選挙)が実施され,あろうことか民主党が308議席も確保し,政権交代となった。僕はこのブログで,慚愧にたえない思いをぶちまけた。あれからもう1年が経つのである。その後ほどなくして,自由民主党の中川昭一というかけがえのない国士を失った。本当に涙がでた。民主党が政権の座についてからのこの1年,みなさんどうでしたかしら?・・・・・

 

  「民主党 やらせてみれば この始末」(爆笑)

 

 名句である。鳩山という人の羽毛よりも軽い言動と噴飯物の考え方,国際社会から一身に浴びた軽蔑のまなざし,みなさん覚えてますよね。小沢一郎という人は,この鳩山という人と共に,約3か月ほど前に政治とカネの問題,支持率低下,参議院選挙乗り切りのために引責的に辞任したばかりです。3か月前と何か事情が変わったでしょうか。民主党参議院議員会長の輿石東という人も,日教組及びその傘下の山梨県教職員組合を支持基盤とする組織内候補だから自ずとその反日的思想は推して知るべしだし,容貌的にはネズミですよね。昨日のニュースを見ていたら,議員会館内の一室で中央に輿石東,向かって左に小沢一郎,向かって右に鳩山由紀夫が座っておりました。こういうシーンを見せられてこの国の将来に希望が持てるでしょうか。民主党という政党は,相変わらずこういった面々が牛耳っているのです。

 

 他方,菅直人という人は首相になって国家,国民のためになることを何かやりましたか(得意の反語的表現)?着任早々に内閣支持率がアップしたことに乗じて,宮崎の口蹄疫問題対策もそこそこに「今だ!」とばかりに参議院議員選挙の方を優先しました。円高・株安対策も後手後手です。「最小不幸社会」を目指すとして,何ら有効かつ実現可能な成長戦略もありません。何よりこの人は,松下圭一の「市民自治の憲法理論」(岩波新書)で展開された論を信奉していることからもわかるように,「プロ市民」による政治活動を積極的に展開し,徐々に国という形をなくす方向性を目指しています。これ加えて,仙石由人や枝野幸男らの学生運動時代から思考そのものが停止してしまった反日左翼が跋扈している状況も背筋が凍ります。

 

 この1年どうでしたかしら?・・・衆愚政治に堕することがないよう,もうこの辺りで国民の一人一人が,民主党というのはどういう政党なのか,どんなメンバー(セクト)で構成されているのか,どんな力学で動いているのか,どんな政策を実行しようとしているのか,民主党が推進する政策を実現していくと国や家族,地域社会がどんな形になるのか,などを真剣に勉強すべき時期に来ているのではないでしょうか。

 

 それにしても,あっという間の1年でした。昨年の総選挙ショックからもう1年が経ってしまいました。本当に月日が経つのは早いものです。今日はもうこの辺で仕事に戻ることにします(笑)。

2010年08月31日

目覚めよと呼ぶ声あり

 

 僕が心からその音楽を愛するヨハン・セバスティアン・バッハの教会カンタータの中に「目覚めよと呼ぶ声あり」(別名「目を覚ませと呼ぶ声あり」)というのがある(第140番)。バッハの教会カンタータの中でも最も有名な曲の一つであり,とても佳い曲である。今朝は,朝ご飯の時にこの曲をしんみりと聴いてきた。

 

 政治の世界では,民主党代表選に小沢元幹事長が出馬することを決めたようだ。もはや日本の政治も絶望的な状況になっている。誤解のないように言うが,小沢元幹事長が勝った後のことを悲観しているのではない。菅首相が勝ったとしても,どちらにしても,民主党という国家観なき,綱領なき,定見なき存在が政権を担っている限り,日本という国の将来は危うい。

 

 それにしても鳩山元首相の顔や存在は,国民にとってはトラウマになっていたはずなのに,最近ではやたらメディアに露出している。恐らくこの人には,恥ずべきことを恥じるというメンタリティー,そもそも「恥ずかしい」という心情そのものがないのではないか。あれほど無知・無能ぶりを満天下にさらしたのなら,普通ならば穴があったら入りたいと思うべきなのに,再び脚光を浴びるべくできもしない「仲介役」をかって出ている。挙げ句,つい先頃までは菅首相続投を支えると述べておきながら,その舌の根も乾かないうちに,今度は自分の一存で旧自由党から小沢氏を民主党に招き入れたのだから,小沢氏を支持するのが「大義」だと述べた。もはやこの鳩山という人にはつける薬がない。この程度の理由が「大義」になってしまうのだと(笑)。それにわずか3か月ほど前,この2人は政治とカネの問題,支持率低下,参議院選挙乗り切りのため,揃って首相(代表)と幹事長を辞任したんじゃなかったのか。3か月ほど前と今とでは一体全体どんな事情の変更があったというのだろうか。引責的に揃って辞めた連中が,格別の事情の変更もないのに,今度は揃って現政権を倒そうとしているこのような行動にどんな「大義」があるというのだろうか。それと,「小沢首相?」。僕も国民の一人であるが,彼らの意識と国民の意識との間には相当に乖離があるのではないか。政権交代後の小沢という人の言動を振り返ってみて欲しい。政策調査会の廃止,陳情窓口の幹事長室一本化,140人を超える議員を引き連れての中国への卑屈な訪問,「人民解放軍野戦司令官」発言,習近平の天皇陛下引見時の不敬な発言などなど。「小沢首相」など誰が望んでいるのだ?G8のサミットに臨む各国首脳の中ではダントツの悪党面ではないか。

 

 では菅直人という人やその取り巻きの仙石由人,枝野幸男,その他の反日左翼の連中がますます政権を牛耳ることになったらどうなるか。その行く末を思うと,背筋が凍るのである。そのことについては,また気が向いたら不満を述べてみたい(笑)。どちらにしても民主党政権ではもうだめなのだと思っている。

 

 「目覚めよと呼ぶ声あり」

 

 もうどうやらジャイアンツは目覚めたようだ。でも政治の世界は・・・。このような政治状況の中では,天は誰に対して「目覚めよ」と言っているのか。それは国民,有権者に対してであろう。

2010年08月27日

晩夏

 

 少しばかり仕事がたまってしまい,きのうの日曜日も事務所で仕事となってしまった。自宅から歩いて事務所に向かう途中,春には見事な花を咲かせる,ある小学校の桜の木のそばを通りかかった。僕は木の前で立ち止まり,蝉はどうしているかその姿を探した。

 

 よーく見ると,蝉が何本かの木に止まっていたが,それらの蝉はもう鳴いておらず,じっとして動かないか,少し動いても今にも木から落ちそうで,全く力のない動きをしていた。この世に生を受け,地中で長時間を過ごし,最後の数週間で思い残すことはないほど力一杯鳴き,その最期を迎えようとしているのであろう。何かしら厳粛な雰囲気がそれらの蝉を支配しており,蝉からは「今日という日はもう二度と還ってはこない。悔いのないように過ごせ。」とでも言われているような気がした。晩夏である。田舎の高原では赤とんぼが飛び交っているのだろうか。

 

 先日テレビを見ていたら,軽井沢かどこかで,鳩山由紀夫,小沢一郎,輿石東,山岡賢次などといった面々が集まって乾杯し,何やら気勢を上げていた。9月の民主党代表選で小沢一郎という人の出馬が取りざたされており,茶坊主のような顔の山岡という人が小沢という人の出馬に向けて積極的に動いているらしい。あれほどまでに首相としての資質・能力の無さを満天下にさらした鳩山という人らとの連携も目指しているようだ。小沢氏が代表になったら,彼が首相になるということなんですか?国民が本当にそれを望んでいると思っているのだろうか。彼が鳩山氏と同時に引責的に代表を辞任した時と現在とで,状況的に何が変わったというのだろうか。一方,菅直人という首相は,これはこれで本来の仕事そっちのけで代表選ばかりを心配している。この人は首相に就任以来,この国のために一体全体どんな仕事をしたというのだろうか。百害あって一利なしの「談話」を出したことだけが記憶に残っている。

 

 こういう人たちは,党内の権力闘争のみに血道を上げ,国家や国民の現在及び将来のことは何も考えていない。国家観も将来のビジョンも全くない。民主党など唾棄すべき存在ではなかろうか。こういった政治状況は,晩夏というか,政治の閉塞というか,日本沈没というか,何とも言いようのない段階に来ている。最終的には,日本の良き伝統,文化を堅持すべく,国民一人一人がよく勉強をして,よく考えて,本当の意味での選良を生み出すしかない。

2010年08月23日

共感力あるいは卑怯を憎む心

 

 今どき,外を出歩くときは日傘を差している。毎度くどいようだが,日傘は本当に助かる。何でみんなはあんなに良い物を利用しないのだろうか。あー,それにしても今年は秋に旬をむかえるサンマが不漁のようだ。どうやら海水温の上昇が原因らしい。秋のサンマは毎年楽しみにしているのに・・・。一尾580円で売られているとの情報もある。それは高すぎるよ(苦笑)。

 

 「いじめとは何か-教室の問題、社会の問題」(森田洋司著,中公新書)という本を読んだ。意識的にこの本を買おうとして本屋を訪れたのではなく,別のお目当ての本を買った際,たまたま新刊のコーナーにこの本が置いてあったので,これも買ってしまったのだ。何となくこの本に指が伸びたのは,「いじめ」という卑怯を憎む心があったからかもしれない。

 

 この本の著者は,学者らしく諸外国におけるものも含めた学術的な研究の成果を比較的分かりやすく説明してくれていた。いじめ問題の研究には,社会学的な考察が不可欠であるということもよくわかった。いじめの社会的背景の一つに,社会の「私事化」があると指摘されている。「私事化」とは,人間関係のしがらみに振り回され,他人が私事に土足で踏み込んでくる煩わしさから逃れようとする動きであり,自分を犠牲にしてまで企業や集団に尽くすことはほどほどにし,私生活の隅々まで丸ごと呑み込まれることがないように人間関係や組織に対して適度な距離を置きつつ,自分の私的な領域(ワタクシゴトの世界)を確保したいという欲求の現れである(同書147~148頁)。しかしこの「私事化」にはネガティブな側面もあり,人々は私生活への関心を高める一方で社会や集団への関わりを弱め,公共性や他者に対して無関心になる傾向,さらには私益が突出して公益が軽視される傾向が強まるのである(同書150頁)。大人の社会がこうならば,その縮図である子供の社会でもこうなる傾向は否定できないであろう。

 

 そこでこの筆者は,いじめ問題の解決の一つの要素として,「私事化のポジティブな側面を最大化しつつ,共同性に開かれた個人を育成することによってネガティブな側面を最小化し,日本社会を成熟させていくことである。」(同書155頁)とし,さらに,「家庭でのコミュニケーションの問題だけでなく,いじめが人間として許せない行為であるという倫理観の欠如が見られ,家庭教育に問題があるといわざるをえない。社会的な責任倫理の醸成が,家庭教育のなかでも,また,社会全体としても必要なときに来ている。」(同書106~107頁)と指摘する。

 

 そうなのだ。僕もそう思うよ。ただ僕が残念だったのは,最後の指摘,特に「社会的な責任倫理の醸成」の具体的方策についてもっともっと深く言及して欲しかった。時の為政者に対して説得力ある具体論を献策して欲しかった。

 

 卑怯にも複数の人間が一人の弱い子をいじめているのを目の当たりにして,「あぁ,かわいそうだな。」,「(あの子)つらいだろうな。」,「自分がそういう立場になったらいやだな。」,「何とかしてあげたいな。」,「いじめるなんて,卑怯だな。」という感情をもつことを共感力というのであろう。あるいは卑怯を憎む心というのであろう。これなのだ。どの人にも要求されるのは。共感力,卑怯を憎む心を醸成するためには,やはり小・中学校における道徳教育の充実は欠かせないのだ。本当は現在の家庭教育が一番大切なのだが,将来十分な家庭教育を施すことのできる将来の親は現在の小・中学生なのだから,彼らに対する道徳教育が重要なのだと思う。日教組が反対しようが何しようが,この分野の充実が求められている。会津藩の「什の掟」のうち,「四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ」と「五、弱い者をいぢめてはなりませぬ」という規範はいじめ問題にあっては特に重要である。理屈抜きである。「什の掟」の最後にあるように「ならぬことはならぬものです」。

2010年08月18日

頭の下がる思い

 

 宮崎の口蹄疫問題は猖獗を極めたが,幸いにしてようやく非常事態宣言が解除された。民主党政権の極めて杜撰な初期対応には本当に呆れかえるが,とにかく非常事態宣言が解除され本当によかったと思う。

 

 それにしても,この問題で現地に派遣された自衛隊員の奮闘,努力,甚大な貢献ぶりをマスコミはなぜ大きくは報道しないのであろうか。法律上獣医師にしかできない殺処分以外の作業は,彼ら自衛隊員はほぼ全てをやってくれたのだ。埋却用の穴掘り,死んだ家畜の運搬,処分場への家畜の追い込みなどである。休憩や食事なども農場内で防護服を着たままだったそうだ。本来の迷彩服の上に防護服である。この炎天下である。その暑さは想像を絶するであろう。そして土砂降りの中でも黙々と作業に従事した。本当に頭の下がる思いである。感謝である。

 

 自衛隊員の献身的な作業振りは,阪神・淡路大震災の際も語り継がれているし,平成19年の新潟県中越沖地震の際の自衛隊の奮闘努力もすごかった。その撤収式における模様はユーチューブなどにアップされているが,その地元民からの感謝の言葉を聞くにつけても感動的なものがある。どうしてマスコミはそのような報道に消極的なのであろうか。もっと素直に感謝の気持ちを表し,彼らには絶えず高いモチベーションと世界に誇る練度の高さを維持してもらいたいのである。

 

 もっと言いたいことは山ほどあるが,今日はこれから出かけなければならないのでこれくらいにしておく(笑)。

2010年08月06日

 

 今日も初老の男性が独りごちることにします。自分だって人の顔をとやかく言えないことはよく自覚しているが,少なくとも選良と言われている人やテレビによく映る人については,めやすき人がよい。

 

 昨日,民主党の両院議員総会が開かれたが,その場に映った輿石東という同党参議院議員会長の顔ときたら,とても選良とは思えないし,こういう人に政治を託しているこの日本及び日本人の行く末に大いなる不安を抱かせる。見ればわかる。この人は日の丸・君が代大反対の日教組のドンと言われており,その選挙区は山教祖の組織ぐるみの選挙活動でつとに有名である。この輿石という人もかつては教員だったのだろうが,その顔のような教育を行ってきたのだろうか。

 

 その両院議員総会には民主党の実力者小沢一郎という人は案の定出席していなかった。9月の同党代表選挙でこの小沢という人がどのような行動に出るかが焦点になっている。一人の実力者の一挙手一投足に戦々恐々としている議員で構成されているこの民主党という政党は,一体いかなる政党なのであろうか。この小沢一郎という人の顔も,とても選良とは思えないし,こういう人に政治を託しているこの日本及び日本人の行く末に大いなる不安を抱かせる。このブログを読んでいただいている皆さんにも既にご案内のとおりである。

 

 人のことは言えない顔のことはこの程度にして,民主党は,このたびの参議院議員選挙の敗因については,菅首相の消費税増税発言が国民に唐突な印象を与えたことなどだと分析しているが,はっきり言って分かっていないと思う。今の日本の財政状況,諸外国における税率などからして,国民の過半は消費税の増税はやむを得ないと考えているのである。このたびの選挙で民主党に厳しい結果が出たのは,自由民主党に回帰するのもはばかられるが,民主党という政権を勝たせすぎるととんでもないことになるという危機感が有権者にはあったのだと思う。昨年9月に鳩山政権が誕生した後の迷走振りを見れば一目瞭然である。旧社会党系が相変わらず幅を利かせ,日教組や自治労などに依存し,財源の目処もたたないのに俗耳に入りやすくできもしない約束をし,現在の安全保障上は不可欠となっている同盟の相手方を徹底的に困惑させてきた。有権者もこういう状況に危機感を抱いたのではないかと思う。でもだからといって,みんなの党に票を入れるなどという投票行動は全く解せない。みんなの党に一票を入れた人は,この党がどんな日本を目指し,そのために当面は具体的にどのような政策を実行しようとしているのか,この政党がどんな国家観をもっているのかについて理解をしていたのだろうか。

2010年07月30日

CM

 

 初老の男性が独りごちることにします。最近のCMは余り好感のもてないものが多い。古い人間だからかもしれないが,昔のCMの方が結構面白く,癒されたり,もう一度見てみたいというものが多かったように思う。最近のものはやたら音量がデカかったり,画面切り替えのテンポが速かったり,日本語が乱れていたり・・・。

 

 その中でも以前から何となく違和感を覚えていたのが,さる携帯電話会社の白い犬が父親役のCMである。このCMが流れると不愉快になり瞬間的にチャンネルを変えてしまう。お前それは考えすぎだろうと言われるかもしれないが,愛すべき,そして今後もその文明,文化を守っていくべき日本という国,日本人が何かしら暗に否定されているようなニュアンスを感じ取ってしまうのである。この白い犬が父親役をやっているこの「家族」は,設定上は日本の家族というものであろうから。

 

 父親が犬で,その家族から何か軽視,揶揄され,ひいては日本の家族というものを内側から溶解させたいかのような漠然とした意図を感じるのである。さらに最近ではこのCMは,この白い犬の名を「白戸次郎」としている。終戦後,その果たした役割や数々の言動などで,気骨ある日本人として知る人ぞ知る白洲次郎の名をもじったのではないかと疑ってみたくもなるのである。非常に不愉快である。

 

 さらにこの携帯電話会社のCMの最新のバージョンを昨日の夜テレビで見せられてしまった。ボケーッとテレビを見ていたら,偶然に目に入ってきてしまったのである。そのバージョンでは,SMAPが屋台のラーメンを食べながら会話をしているのだが,そのセリフの中に,不正確な再現で申し訳ないが,国境という枠なんかそのうち何の意味もなくなる,国境などなくなるという趣旨のセリフが出て来たのである。国境がなくなるということは,日本という国がなくなるということでしょうか。どこかの国の「自治区」などに成り下がってしまうということでしょうか。ますますこの会社のCMに対する不信感が高まってしまった。

 

 ぜんまいざむらいのキャラクター,例えば,ぜん様,豆丸,だんごやおばば,ずきんちゃん,なめざえもん,かみちよねーさん,わたあめひめなどは,NHKの専属なのだろうか。もし許されて彼らが民放のコマーシャルに登場するようなことがあれば,絶対にウケると思うのだが(笑)。

2010年07月29日

浮薄な行事計画

 

 金賢姫元北朝鮮工作員は23日の午後に韓国へ帰って行った。民主党政権は,一体全体,いかなる目的でこのたびの金賢姫という人の来日計画を立てたのだろうか。拉致被害者の家族との面談はしたけれど,何か拉致被害者の救出に結びつくような直接,間接の新情報が得られたということもないようだ。実は今回の行事にはとても違和感を覚えている。大韓航空機爆破事件による被害者は115人に及ぶ。非常に痛ましい大事件である。このような重大な結果を引き起こした金賢姫という人間が,あたかも国賓のような待遇を受けている様子を見るにつけ,どうしても違和感を禁じ得ないのである。

 

 多額の国費を使って,挙げ句に遊覧飛行的な時間まで確保してやって,何の成果があったというのだろうか。しかもその滞在先が何故鳩山元首相の軽井沢の別荘なのだろうか。この鳩山という人は,首相を辞する時には次期衆議院議員選挙には出馬しないと明言していたが,最近ではそれを簡単に撤回するかのような言動までしており,相変わらずその言葉は軽く,定見がない。今回の行事で別荘を提供し,その存在感を見せたかったのだろう。

 

 民主党政権は本気で拉致問題に取り組もうとしてはいないと思う。というのも,安倍晋三内閣の時のこの問題に対する基本方針と,さる6月に示された菅政権下でのこの問題に対する基本方針とでは相当に違いがあり,明らかに後退してしまっているからである。また,あるネットの情報によれば,金賢姫元北朝鮮工作員が晩餐会に臨んだ帝国ホテルに,政府認定拉致被害者以外の拉致被害者を調査している「特定失踪者調査会」の荒木和博会長が特定失踪者の写真を持って同ホテルを訪れ,政府関係者に対し,金賢姫元北朝鮮工作員にこれらの写真を見てもらって見覚えのある人がいないかどうかを確認してもらう機会を与えて欲しいと申し入れたそうだ。しかしながら,拉致担当大臣の中井という人は,言を左右にしてこれに応じず,荒木会長を約1時間も待たせた挙げ句,結局そのような写真確認の機会を与えなかったという。荒木会長の申し出は極めて当然のことであり,これを認めなかった中井という大臣は本当に拉致問題を解決しようという覚悟があるのだろうか。そのような覚悟はないと思う。この中井という大臣は赤坂議員宿舎のカードキーを妙齢の女性に渡して出入りさせていたというニュースで世間を騒がせたことはあっても,拉致問題でそれらしい仕事をしたという情報は寡聞にして知らない。

 

 民主党政権が企画したこのたびの行事は,国民向けに拉致問題も忘れてはいませんよというポーズをとろうとしただけの浮薄な動機に基づくものだろう。

2010年07月27日

かたはらいたい

 

 暑いなー。健康のために少しは晩酌を控えようと決意はするものの,どうしても夕飯の時に冷たいビールが飲みたくなる。悲しい男の性(さが)である。でも,こうも暑くっちゃ,ビール飲むしかないでしょう(笑)。

 

 「かたはらいたい」といっても,何もビール飲み過ぎて腹が痛い訳ではない。かたはらいたい,という言葉の意味は,国語辞典によると,「他人が実力以上のことを行っているのが、こっけいで苦々しく感じるさま。笑止千万だ。」という意味である。

 

 先の参議院議員選挙では民主党が大敗を喫したので大いに気分を良くした。だから多少気になったことはあったものの,そのままやり過ごしていた。でも,今思い出してもどうにもこうにも腑に落ちなかったのは,柔道家の谷亮子議員の当選確実が出された際の彼女の言動である。そんなことどうでもいいじゃないか,了見が狭いなと言われそうだが,これは言っておきたいのだ。谷議員は当選確実が出された際,「感謝・啓(ひらく)」とボードに書いた。これについて彼女は,「私に1票を預けてくれた方への感謝と,(啓は)国民に政治をひらくという意味」と述べた。

 

 待てよ?感謝の意味は分かるけど,「啓」というのは啓蒙思想の啓だよな。気になって国語辞典を見たら,啓(ひら)くの意味は,「知識を授ける。啓発する。」とあって,用語例としては「蒙を啓く」とある。では「蒙(もう)」とは何か。国語辞典によると,「道理をわきまえず、愚かなこと。無知なこと。」とある。

 

 ということは,谷議員は,政治に対する国民の蒙を啓くと言ったのか?これは僕の誤解であって欲しい。確かに僕は柔道のことは知らない。僕が谷議員とガチンコで柔道の試合をしたら,内また,一本背負い,払い腰,大外刈り,横四方固め,あげくに絞め技などでボコボコにされるだろう。でも,政治マターになっている様々な社会的事象などのことについては,谷議員よりは僕の方が少しは詳しいという自負がある。少なくとも僕は,谷議員に僕の無知や愚かさについて知識を授けられたり,啓発されたくはない。むしろ僕は,谷議員に対して,せめて高額の議員歳費をもらっているのなら議員としての職務を全うするようにしてもらいたいし,ロンドンオリンピックでも金メダルを目指すなどと言って欲しくはない。

 

 返す返すも,かたはらいたい瞬間ではあった。

2010年07月23日

すごいことになっている件

 

 読売ジャイアンツの対阪神戦は,昨日も雨で中止だった。今のジャイアンツの状況だと,それはそれで良かったのかもしれない。ただ,読売新聞のスポーツ欄で巨人軍の活躍振りを伝える記事がないと何か寂しい。

 

 読売新聞の海外欄に目をやると,中国ではすごいことになっている。記事によると,今から10年後の2020年には結婚適齢期を迎える男性が女性より約2400万人も多くなり,結婚相手を探すのが極めて困難になるそうだ(いわゆる嫁不足)。中国では伝統的な男尊女卑の考え方が根強く,1979年から続く「一人っ子政策」のために,出産前に性別を鑑定して女子なら堕胎するという違法行為が横行し,これがさきほど述べた男女比の著しい不均衡の原因だそうだ。

 

 こういった男性の結婚難の状況を背景にして,女性を誘拐して売り飛ばすなどの犯罪行為が増えており,浙江省では,何と・・・,既婚女性の省外出身者20万人中,3万6000人が誘拐の被害者であったことが判明したという(絶句)。

 

 ゆ,誘拐だと・・・。その被誘拐率は18パーセントに達するということになる。すごいことになっている。わが栄光の巨人軍の元になっている読売新聞が今朝の朝刊で伝えているのだから,そして僕は曲がりなりにも漢字は読めるのだから,この報道は間違いないと思う。

 

 中国は北京オリンピックの開会式の際,雨が降らないようにと,「人工消雨作戦」と称して1104発ものミサイル(ヨウ化銀を搭載したもの)を発射し,雨雲が開会式場周辺に寄ってくるのを阻止した。自然の摂理に反してでもメンツの方を重視したのであろう。日本人のメンタリティーというのは,雨になるのは残念だけど,雨なら雨でしょうがない,雨の開会式もまた一興だ,という風に考えるだろう。また,男の子が生まれるか女の子が生まれるかは自然の摂理のままである。妊娠・出産に際して,日本人のメンタリティーなら,それぞれの家庭で性別についてのなにがしかの希望は一応もっていても,女の子であれ男の子であれ元気な赤ちゃんが生まれてくれば言うことない,と思うだろう。お腹の中にいる段階で性別鑑定して女の子だったら堕胎するなどといったメンタリティーは日本人にはないと信じたい。戦前にアメリカの外交官として中国で仕事をしていたラルフ・タウンゼントという人が書いた「暗黒大陸中国の真実」(田中秀雄・先田賢紀智訳,芙蓉書房出版)という本をかつて読んだことがある。中国は経済成長を続け,GDP世界第2位になりつつあり,オリンピックや万国博覧会も誘致できるまでになったが,この著作で指摘された中国人のメンタリティーそのものは,基本的には変わっていないのではないかと思う。

2010年07月16日

今回の選挙について(2)

 

 今回の選挙で,いくつかの選挙区はとても気になっていた。そのうちの一つが神奈川選挙区であり,僕は千葉景子という現閣僚(法務大臣)の落選を心から願っていた。そのとおりになって本当に良かった。ただ,どうやら菅氏は9月に予定されている民主党代表選後の内閣改造時まで引き続き千葉景子氏に法務大臣を続投させる旨明言している。現行憲法上,内閣総理大臣以外は大臣は何も国会議員である必要はない。しかし僕が選挙前から千葉氏の落選を心から願っていたように,この人は法の執行機関の最高責任者である法務大臣の資格はないと考えている。

 

 この人はバリバリの死刑制度廃止論者であり,その就任後は一度も死刑執行命令書に署名していない。しかし,この千葉という人が議員として,立法論として死刑制度の廃止運動に邁進するのはいいが,法務大臣というのは,さきほども述べたように法の執行機関の最高責任者なのである。死刑制度が現実に存在し,刑事裁判によって死刑が確定している以上は法の執行機関としてその死刑執行命令書に署名しなければなるまい。自分の主義・主張でこれに署名しないということは「不作為」による職権濫用である。そのような主義,主張によって死刑執行命令書には絶対に署名しないと心に決めているような者は,そもそも大臣を拝命すべきではない。大臣としての仕事の一部が絶対にできないことが分かり切っているからである。

 

 またこの千葉という人は,菅という人ともども,北朝鮮による日本人拉致実行の容疑者の釈放嘆願書に署名している。これは本人らが認めていることである。全く論外である。その他,この千葉という人のこれまでの歪んだ歴史認識に基づいた反日的な諸活動の数々は,ウィキペディアに詳しい。こういう人が議席を失ったことは,何よりである。それにしてもこういった人たちが重要閣僚を構成しているなんて(ちょっと前までは「社会主義インターナショナル副議長」の社民党の福島という人が連立により大臣に任命されてもいた),民主党というのは一体どんな政党なんだろう・・・。

 

 あとは山梨選挙区の結果はいただけない。輿石東という日教組のドンみたいな存在の落選を心から願っていたのだが,これは果たせなかった。残念である。

 

 こういう風にブログで書いていると,この人は他人の落選ばかり願っているネガティブな人なのかと思われそうだが,決してそうではない。現在の日本を憂えている国士のようなしかるべき人には国会で大いに活躍して欲しいのである。今回も心から応援していた候補者の中には,当選を果たした人もいるし,残念ながら落選した人もいる。

2010年07月13日

今回の選挙について(1)

 

 きのうの参議院議員選挙には僕も投票に行った。危機感を感じていたからである。選挙告示後は,さすがに僕もこのブログで政治的な意見をガンガン言うのは差し控えてきた。でも今度の選挙が極めて重要な意味を持っているということだけは言いたかった。

 

 というのも,今回の参議院議員選挙が終わると,参議院議員の次の改選期まではあと3年ある。衆議院議員はというと,任期が4年で昨年夏に選挙が行われたばかりだから,国民に信を問うべき「政局」でも現れない限りはあと3年程度は衆議院議員選挙がない。3年というと,民主党という危険な政権与党が,議員立法であれ政府提出法案であれ,国民生活に直結するような重要な法案を成立させ,制度化していく十分な期間となる。それがとても恐かったのである。

 

 奥歯にものがはさまったような言い方はやめて,はっきり言うと,永住外国人地方参政権付与法案,選択的夫婦別姓を可能にする民法改正案,人権侵害救済機関設置法案の3つについて,民主党内では法案の提出が予定されていたのであり,これらが成立してしまえば由々しき事態になってしまう。選挙前何よりも僕が不納得だったのは,民主党という政党は,これらの法案提出ないし準備を積極的にすすめ(地方参政権付与法案にいたってはこれまで15回にわたって実際に法案提出をしてきた),現担当大臣やその政党の上層部が積極論者であるにもかかわらず,そして現に法案提出を推進しているにもかかわらず,ことさら今回の選挙用のマニフェストから「除外」しているということである。票が逃げたり,国民的な議論,争点になることを恐れてとしか言いようがない。卑怯である。武士道精神に反する(笑)。

 

 いや,笑い事ではない。ジョン・レノンの「イマジン」ではないけど,こういった法案がことごとく通り,制度化されてしまった後のこの日本の姿を「想像してごらん」。戸籍制度や家族が崩れ,地方公共団体によっては日本の国益に反する事態が発生し,「人権侵害救済」の美名の下に正当な言論が抑圧され,もはや国の体を為さないような状況になってしまう。

 

 とりあえず,改選・非改選を含め,参議院では民主党系が110議席,自由民主党を中心とした野党系は132議席となったことは評価できる。まずは民主党単独で過半数などといった由々しき事態が回避できたことは何よりだ。でも,132議席の中には公明党,共産党,社民党などといった政党の議員も含まれている。したがって,日本という国を内側から解体してしまう,先ほどのような3つの法案が提出された時にはまだまだ予断を許さない。それにしても,民主党に厳しい結果となった今回の有権者の投票行動は何が要因となったのであろうか。菅氏が消費税に言及したからであろうか,それとも民主党という政党の危うさにやっと気づいたからであろうか。もしも消費税増税はいかなる意味でも絶対にイヤ,でも「子ども手当」は満額ちょうだいというのだったら,もうこの国はダメだ。もしそういうことなら,今の日本はローマ帝国が「パンとサーカス」で滅んでしまったのと似ているからである。

2010年07月12日

やり切れなさ

 

 新聞報道によると,福岡県久留米市で5歳の女の子が首を絞められて殺害された。その母親が殺人の疑いで逮捕されたとのこと。本当にやり切れない記事である。この母親の虐待は既に昨年末ころから住民に通報されていたようだ。車内に放置されたり,駐車場でこの母親が被害者の女の子を足蹴りしているところを目撃され,市に通報されている。何故この子を救えなかったのだろうか。こんなことをされるために生まれてきたのでは決してないのに。

 

 今回の殺人事件は6月27日に発生したとのこと。新聞記事によると,次のように記載されていた(読売新聞)。
 「6月23日には、萌音ちゃん(被害者のこと)が通う託児所から『2週間前、萌音ちゃんの首に絞められた跡のような傷があった』との情報が市に通報されたが、市や児相は『2週間も前の話だから緊急性はない』と判断し、萌音ちゃんを保護しなかった」

 

 ・・・・・もはや何をか言わんやである。仮に2週間前の出来事であったとしても,首に絞められたような跡があったことが現認されているのだよ。そもそも虐待というものが残念ながら反復継続して繰り返される性質のものだということすら,市や児童相談所の担当者の頭の中にはない。想像力がない。この子がかわいそうだという共感力もない。全く絶望的な対応である。

 

 それと,そのような通報内容を耳にしていながら「緊急性がない」などと判断した市や児童相談所の担当者は,実は卑怯なのだと言わざるを得ない。「卑怯」という言葉を国語辞典で調べると,「勇気がなく、物事に正面から取り組もうとしないこと。正々堂々としていないこと。また、そのさま。」などとある。児童虐待の防止等に関する法律というのがある。そこには,通告,立入調査,臨検,警察への援助要請,一時保護,施設入所措置,親権制限などの定めがある。せっかくこういう制度があり,しかも今回のように現実に通告がなされているにもかかわらず,しかも2週間前とはいえ首に絞められた跡があったとの情報が提供されているにもかかわらず,当の担当者自体が卑怯ならばどうしようもない。怠慢,卑怯ももういい加減にして,真剣に再発防止に取り組むべきである。

2010年07月02日

万年係長同士の居酒屋での会話(その11)

 

西 郷「あぁーっ,仕事の後に飲む冷たいビールはホントに美味いねぇ,なあ大久保ちゃん。」
大久保「あぁーっ,うめぇ,・・・お前もたまには説得力あること言うね。ホント美味いわ。」
西 郷「素直にハイって言やいいんだよ。・・ったく。そりゃそうと,お前たまごかけごはん無茶苦茶好きなんだってな。社内でもっぱらのウワサだぞ。」
大久保「はっ,はっ,は。確かに好きだけど,ウチの社員って,他に何か考えることないのかね。」
西 郷「あのさぁ,昨日コンビニでおにぎり買ったけど,『たまごかけごはん風』っていうおにぎりが売ってたぞ。食ったけど,まあまあその雰囲気が出てた。」
大久保「えっ,どこのコンビニ?」
西 郷「好評のこのブログを多数の皆さんが見てるのに,俺が特定のコンビニだけ宣伝する訳にはいかないだろう。ウソは言ってねぇ。コンビニを3箇所くらい回ってみろ。きっと見つかる。」
大久保「ふーん。・・・・・・あっ,お前,見た?見ただろ?」
西 郷「何を。ワールドカップか?」
大久保「えっ,ち,違うよ。でも,ワールドカップも見応えがあるな。日本代表はよく頑張った。」
西 郷「うん,まあ,あれが精一杯だよな。これから先は世界のレベルを堪能しよう。ブラジル,ドイツ,スペイン,アルゼンチン・・・すごいねぇ。あれっ,お前さっき何を見たって聞いたの?」
大久保「お前,知らないの?読売新聞や産経新聞に書いてあったけど,48人の中国人が今年の5月以降に次々に入国して,その直後から次々に大阪市に全員が生活保護を申請したんだってよ。」
西 郷「えーっ?・・・・・・・・(絶句)」
大久保「大阪市西区在住の78歳と76歳の2人の日本人女性がいてな,その親族を名乗る中国人48人が今年の5月以降,次々に入国したそうだ。その入国の目的としては,全員がその2人の高齢者の介護をしに来たのだと。もとはと言えば,その2人の高齢者も中国から帰化して日本国籍を取ったそうだ。そしたら今度は次々に入国したその48人が5月6日から6月15日までの間に在留資格を取得して,外国人登録の3日後くらいから次々に西区,港区,大正区,浪速区,東淀川区の5つに『仕事がない,収入がない』として生活保護の申請をしたんだと。彼らは現在では17世帯に分かれて生活をしているようだけど。」
西 郷「・・・・・・・・(絶句のまま)」
大久保「結局,大阪市は32人に生活保護費の支給決定をしてしまったんだと。おいっ,西郷,お前目開けたままで寝てんのか?何とか言え。」
西 郷「・・・介護目的で48人も一挙に入国して,挙げ句に『仕事がない,収入がない』で生活保護の支給か。言葉も分からない人たちが特定の人のための介護で一挙に押しかけてきて,全員が仕事が見つけられる訳ないだろう。最初から分かり切ったことだ。外国人登録の3日後から続々と保護申請なんて・・・。それ目的での入国だろう。・・・それにしても大阪市の役人って・・・(絶句)。」
大久保「ようやく大阪市も,この特定女性の親族にかこつけた大量の生活保護申請に不審をいだいて,残りの申請分に対する決定は保留し,既に決定した32人分の保護決定の取消も今後検討するそうだ。」
西 郷「当たり前だっ,遅いっ。まず要保護性の審査が甘すぎる。俺なんか税金ばかり取られ,小遣いも削られてるのに。」
大久保「その割りにはよく飲んでるね。」
西 郷「うるさいっ。・・・でもさ,中国の大卒の平均初任給は上海が一番高いそうだが,全国的な平均は約3万円だ。そうすると,今回保護が決定された32人が一人当たり仮に9万円の生活保護費を受領するとなると,中国の大卒新人の3倍の月収を手にすることになる。しかも,物価などからした貨幣価値の比較では日本と中国とでは10倍くらいの開きがあるそうだから,1か月に90万円相当の現金を手にした感覚だろう。少なくとも中国の農村部での生活を想定するとそんな感覚だろう。」
大久保「これからこういうことは頻発するかもしれないね。48人の申請だったからさすがに『アレッ?』となった訳だけど,全国各地で数人の申請がなされるような形だったら問題視されないままに過ぎてしまったと思う。」
西 郷「こういう申請を臆面もなくするというのは,さすがに日本人のメンタリティーではできないね。」
大久保「うん。」
西 郷「こんな状況であるにもかかわらず,民主党政権はいよいよ7月1日から中国人観光客のビザ発給要件を緩和する。」
大久保「今度の選挙ではしっかりとした選択をしないとな・・・」

2010年06月30日

「はやぶさ」はまことの武士であった

 

 日本が打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ」が,約7年間の宇宙の旅を終えて地球に帰還し,最終任務であったカプセルをもたらした。これは世界的な偉業なのである。この「はやぶさ」は,エンジンの故障や通信途絶などの艱難辛苦を乗り越えて,60億キロメートルもの距離を進み,決して諦めることなく地球帰還を目指し,それこそ満身創痍の状態で大気圏に突入し,自らの身は燃え尽き,最終任務であったカプセルを落下予定地にもたらしたのである。しかもこの「はやぶさ」は,計画どおり,大気圏に突入する前の時点で生まれ故郷である地球の姿を撮影することにも成功している。「はやぶさ」がその任務どおりに地球を撮影した映像を見て,じーんと胸が熱くなった。

 

 この「はやぶさ」の打ち上げから大気圏突入時に燃え尽きるまでの行動,途中で数々のトラブルに見舞われながらもそれを乗り越えて任務を完遂した事実を知れば,僕としてはどうしても「はやぶさ」を擬人化してとらえてしまうのである。擬人化してとらえた場合,「はやぶさ」はまことの武士であったと思う。国,そして生みの親である宇宙航空研究開発機構(JAXA)に対する忠義,自己犠牲を伴う任務遂行,散り際の潔さ,正に武士道精神である。

 

 「はやぶさ」がもたらしてくれたカプセルに,小惑星「イトカワ」の土壌(砂ぼこりでもいい)が含まれていれば,月以外の天体からの土壌試料回収も世界初の快挙となる。仮にそれが含まれていなくても,今回の様々な経験は今後の日本の宇宙開発研究の意義ある一里塚となろう。

 

 しかしながら,現在のところ,この「はやぶさ」の後継機の開発については,かの民主党政権が事業仕分けによりその予算を最終的には3000万円ほどに削減してしまい(前政権時における概算要求額は17億円),目処が立たない状況になっているようである。このような研究分野は,数年で研究成果が出るというものではなく,基礎科学の土台の上で,それなりの予算を背景に,長年の地道な努力の積み重ねにより花開くものなのである。民主党の事業仕分け人のように,何の資格があってか知らないが,やみくもにバサバサッと予算を切ってしまうようなことを続けていれば,宇宙開発を含む科学技術分野の研究は回復しがたい遅れを来すことになりかねない。子供手当て(現制度では要件さえ具備すれば外国に住む子供にも支給される)や高速道路無償化などのバラマキ政策のしわ寄せを食ってよい訳がない。まことの武士であった「はやぶさ」の偉業を今後に生かさなければならない。

2010年06月15日

国難は去ったのか

 

 本日は,「です。ます。」の口調でいきます。思い起こせば,鳩山由紀夫元首相がその地位にいた約8か月半というものは,国内外に恥をさらし,はなはだしく国益を害してしまいました。虚心坦懐に現実を見ると,この人が日本国の首相であったこと自体が正に「国難」だったという「思い」をもっておりました(笑)。

 

 一方,菅新内閣が発足し,新聞報道によると発足時の内閣支持率は64パーセントにまでV字回復したといいます。でもねぇ・・・。それじゃあ,ようやく国難が去ったのかというと僕には到底そうは思えません。国難はあいかわらず続いていると思います。ひとことで言うと,民主党政権が続いている限りは国難は続くと確信しているのであります(笑)。そりゃ確かに,記者会見などでの受け答えという観点から新旧両総理を比較したら,新総理の方が一応まともに見えます。しかし,国の政治というものはその時々の首相個人のみで決まるのではなく,最終的には政権を担当する政党(民主党)の政策目的の達成,政策の実現という形で動いていきます。

 

 具体的には,民主党の掲げるマニフェスト,その背後に隠れてしまっている政策集(インデックス),さらにはその背後に隠れてしまっている支持団体(日教組や自治労など),さらにはその背後に隠れてしまっている左翼思想,自虐史観などなど。これらの人たちや思想,政策の実現に向かっていくのですから,民主党政権が続く限りは国難は続くのであります。よく考えてみれば,民主党には普通はどの政党にもある綱領というものがありません。要するに国の在り方というものをどのように捉え,どういう方向にもっていこうとするのかについての確固たる礎(いしずえ)がないのです。だから「コンクリートから人へ」,「友愛」,「命を守りたい」,「新しい公共」などといったその内包と外延が全く分からない抽象的なスローガンしか掲げられないのだと思います。さきほど,「背後」という言葉を連発しましたが,民主党は,実際には永住外国人の地方参政権付与法案,選択的夫婦別姓法案などを提出し,実現しようとしているにもかかわらず,国民的な議論がわき起こってしまうのを恐れてか,わざとマニフェストからは外しています。菅新首相を含め,民主党の上層部にはこれらの法案成立に極めて積極的な人が多いし,最終的にはその実現を目指しているのにです。卑怯というか恐怖感を覚えます。

 

 それにしても僕がさらに恐怖を覚えるのは,イメージだけで雪崩を打ってしまうかのような有権者の軽過ぎる反応です。「V字回復」だと(爆笑)。僕を含め,衆愚政治の衆愚になってはならないと切に思います。

2010年06月10日

国難

 

 鳩山由紀夫首相が辞意を表明した。最近の中では最も良い政治ニュースである。数日前に鳩山首相は,「国難に立ち向かって行こう」などと述べて続投を示唆していた。僕はこのコメントを聞いてがっかりした。虚心坦懐に現実を見ると,この人が日本国の首相であること自体が正に「国難」だったからである。

 

 この人の辞意表明の演説の中で,「・・・東アジア、われわれは1つだ。・・・そういう時代を作ろうじゃありませんか。国境を越えて、お互いに国境というものを感じなくなるような、そんな世の中を作り上げていく。」というものがあった。ずっと前には「日本列島は日本人だけのものじゃない。」などと訳の分からないことを口走っているし,外国人地方参政権付与には積極的だし,この人はあまり国や国境というものにこだわりがないようである。評論家としてその空想的な理念や理想を語るのはよいが,国をあずかる首相として,政治面でも軍事面でも日本を取り巻く状況が全く理解できていないのではなかろうか。

 

 北朝鮮の傍若無人振りは周知のとおりである。核兵器を数発保有していると言われている。中国はすごい勢いで軍拡を続けている。台湾や日本に向けて攻撃ミサイルを向けている。さきごろも,中国の潜水艦など10隻が沖縄本島沖の公海を通過して危険な状況を惹起したことが問題になった。しかも,中国はまず近い将来に日本列島から台湾,フィリピン群島に至る第一列島線での制海権確立を目指し,さらにはこれを東方に拡張し,小笠原諸島からグアム,パプアニューギニアに至る第二列島線に至るまでの制海権を確立する計画を示している。アメリカ太平洋軍のティム・キーティング総司令官は,訪中の際に中国海軍から「太平洋を二分し、アメリカがハワイ以東を、中国がハワイ以西を管理することにしよう」という分割支配を提案されたことがあると証言している(新聞報道)。貿易に頼らざるを得ない日本はこれからどうやってシーレーンを確保していくのであろうか。しかも,韓国を含め,これらの国々では反日教育が今も続いているのである。この人が米軍海兵隊普天間基地移設問題で,アメリカという同盟の相手方を徹底的に困惑させ,その信頼を喪失させるという失態を演じているかげで,そんな状態をみてほくそ笑んでいるのは中国である。鳩山という人は,「友愛」を説くだけでなく,現実を直視すべきなのだ。

 

 さきごろこの鳩山首相が全国の知事を招集した席上で,尖閣列島の問題について,「帰属問題に関しては、日本と中国の当事者同士でしっかり議論して結論を見いだしてもらいたい。」などと発言して,石原東京都知事らを唖然とさせた。腰が抜けるほどびっくりしただろう。それも当然である。尖閣列島の領有権は日本固有のものであるという政府の公式見解さえ正確に理解していないのだから。

 

 この人は最終的には辞意を表明したのであり,もうこれ以上は言うまい。では,この人の辞任により「国難」が去ったのかというと,残念ながらそうではないと思う。不肖ながら僕は,民主党という政権が続く限りは,国難は去らないという「思い」を持っています(笑)。

2010年06月03日

だんだんと死語になりつつある「選良」

 

 「選良」という言葉は,国語辞典などによると,「選ばれたすぐれた人物。特に,国会議員をさす。」とある。しかし,最近の政治がらみの様々なニュースを見聞きしたり,政治家の言動を見ていると,選良のこの定義に当てはまるような人にはなかなかお目にかかれない。選良という言葉が死語になりつつあるのではないかとさえ思う。

 

 民主党衆議院議員の三宅雪子という人は,平成22年5月12日,民主党などによる強行採決の際,その委員会の委員でもないし審議権もないのに,その議場に乱入した後,室内で転倒した。彼女が言うには野党議員から押されて転倒したということのようだが,動画を何回見てもわざと転んだとしか言いようがない。転倒直前の彼女の表情は「転倒」すべき時期の頃合いをはかっているようであるし,野党議員からは接触されてもいないようである。挙げ句に車椅子に乗ったり,松葉杖を使用したりのパフォーマンス。見ているこちらの方が恥ずかしくなるくらいである。彼女のこういう行為は,サッカーで言えばシミュレーションに当たり,イエローカードか場合によってはレッドカード(一発退場)ものである。

 

 民主党衆議院議員の辻恵という人は,平成22年5月26日,同党の小沢幹事長の政治資金規正法違反事件について審査している検察審査会事務局に自分及びその秘書が電話をし,議員会館の事務所に来て説明するように呼びつけた。2つの検察審査会事務局がこれに応じなかったのは当然であるが,彼のこのような言動が公正を期すべき検察審査事務に対する事実上の圧力になるという認識すらない。この人間は,このような電話をしたことを当初は否定していたが,数日経ってしぶしぶその事実を認めた。卑怯である。またこの人間は,かつてはいわゆる日歯連闇献金事件に関し,検察が故橋本龍太郎氏ら自民党議員を不起訴としたことに対して検察審査会に審査を申し立て,「不起訴不当」の議決をしたことを大いに評価したことがあった。ところが今度は,自己が属する民主党の小沢幹事長の件について検察審査会が「起訴相当」の議決をするやいなや,今度は「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」事務局長に就任して検察審査会制度の在り方を見直す方向で動き出している。まことに節操がないし,ご都合主義の極みである。

 

 その他のいわゆる小沢チルドレンや小沢ガールズなどと称される手合いの資質,能力面に対する疑問は底なしである。今度の参議院議員選挙においても,スポーツ選手や芸能人などの有名人候補者が目白押しである。これらの人たちの全てに問題があるというつもりはないが,「さくらパパ」じゃないけど(笑),少なくともその先輩方の中に議員として期待される十分な勉強をし,汗をかき,立派な業績を残した人がいるかというと,残念ながらすぐには思い至らないのである。「選良」という言葉がだんだんと死語になりつつある。

2010年06月02日

こまったちゃん

 

 いつも見ていた訳ではないけれど,僕がまだ少年だったころに,「ロンパールーム」という幼児向け番組がやっていた。「鏡よ鏡よ鏡さん・・・」というやつである。その番組では,良い子のにこちゃんと,悪い子のこまったちゃんが登場していた。社民党の福島みずほという党首は,本当にこまったちゃんである。この人や社民党こそ,つける薬がないと思う(もっとも民主党もだけど)。「ロンパールーム」のこまったちゃんは割と可愛いけれど,この党首の場合はそのビジュアル面にその思想,行動をダブらせるとすごく醜悪に見えてしまう。思わずチャンネルを変えてしまいたい衝動に駆られるのである。実際には「また何をバカなことを言っているのだろう。」と思いながらその発言を聞いたあとに変えるのであるが・・・。

 

 この人は,米軍海兵隊普天間基地移設問題に関し,重みをもつ日米共同声明が基本的に現行案(辺野古沖)を前提にし,またその移転先を明記することなどに強烈に反対し,最近では仮に政府方針の中には移転先が明記されなくても,日米共同声明に移転先が明記されることとの関係ではダブルスタンダードだとして,閣議決定に反対,署名拒否をする旨を明確に表明した。あげくに,本来所管すべき仕事もそっちのけで単独で沖縄を訪問したり,テニアンの関係者と会談したりしている。完全に閣内不一致なのではないのか。鳩山首相はなぜこの閣僚を罷免しないのか。昨年末に連立維持を重視して政府案決定を先送りし,同盟の相手国の信頼を喪失してしまった愚を繰り返そうとしている。

 

 社民党というのは,衆議院議員定数480名のうちの僅か7名,参議院議員定数242名のうちの僅か5名という政党である。議席の占有率からすれば僅か1.66パーセントに過ぎない。この政党の党首が「国民,国民」と言ってあたかも国民の意思を代弁しているかのように述べているが,いったいどれほどの支持を得ていると認識しているのであろうか。この党首は,社会主義インターナショナル副議長であるし,少子化対策の担当大臣であるにもかかわらず,家族制度そのものに反対し,「産まない選択 子供を持たない楽しさ」なる本まで出している(笑)。こんな人がこともあろうに少子化対策の担当大臣に任命されているとは,笑えないブラック・ジョークであり,やはり鳩山首相というのは尋常ではない。結局はこの人のことに行き着くのだから,ぐるぐる回っており,ルーピーの状態である。

 

 再び社民党であるが,この政党と党首は政権内や同盟の相手方をさんざん引っかき回して,さんざん困惑させることによって「存在感」を示そうとしているのだろう。極めてネガティブな存在感しか示すことができていない。こんなことを続けている社民党という政党の党勢がこれからどうなるのか,今度の参議院議員選挙がとても楽しみである。

2010年05月27日

えぇーっ!

 

 5月10日の読売新聞の発表によると,最新の世論調査で鳩山内閣の支持率が24パーセントだという。え゛ぇ゛ーっ!思わず「え」に濁点である。まだ約4人に1人は支持してるの?とうとうわが日本も凄いことになっていますね。こんな政治状況を目の当たりにしても4人に1人が支持しているとは。この鳩山由紀夫という人のことはもうとやかく言うまい。思えば,この人は,初代の伊藤博文から数えて60人目の内閣総理大臣だが,総理大臣としての資質,能力についてこれほどまでに取り沙汰された人はいなかったのではないか。まだこの内閣を支持しているという人というのは,旧社会党系や連合,日教組などのコアな人たちなのだろう。

 

 上海万博が今も続いているようだが,報道によると日本館には日の丸の国旗が掲揚されていないらしい。え゛ぇ゛ーっ!これも思わず「え」に濁点である。他の国のパビリオンの多くは自国の国旗を誇らしげに掲げているのに,なぜ日本館は掲げていないのか。新聞報道によると,反日感情に配慮したということらしい。何と卑屈な,何と情けない態度だろう。こういう態度を続けることこそがかえって将来にとって悪い影響を与えるのである。堂々と日の丸を掲揚し,それで何か反日的なトラブルが生じたならば,それこそが中国のこれまでの反日教育の結果だということを天下に示すことができる。国の誇りをなくしてはいけない。

 

 かつてオリンピックで柔道金メダルを獲得した谷亮子さんが,この夏の参議院議員選挙で,民主党から比例代表で立候補することが伝えられた。しかも,母親としての育児,議員としての活動,ロンドンオリンピックでの金メダル(現役続行)を目指しているという。え゛ぇ゛ーっ!これまた思わず「え」に濁点である。確かにその心意気はいいとしても,少なくとも有権者の一人である僕自身は,そんな政治家を期待してはいない。僕が本当に待望しているのは,本当の意味での政治家(ステイツマン)である。この日本では選良という言葉は死語になってしまったのか。オリンピックで金メダルを獲得することは並大抵の努力ではできないはず。母親としての育児も極めて重要な役割である。それらと議員活動が両立するとはとても思えない。各政党も選挙で有名人に依存するにもほどがある。かつて民主党から議員になった女子プロゴルファーの父親は,議員になって以降,どんな仕事をしたというのか。「物議を醸した」ことが唯一の「仕事」だったのではないか。議員歳費は僕らの税金から賄われている。納税者としてはとても辛い。本当の意味での政治家(ステイツマン)を心から待望している。

2010年05月13日

万年係長同士の居酒屋での会話(その10)

 

大久保「・・・・・・。」
西 郷「おめぇ,元気ないな。・・・・・どうしたんだ。オレと会った時くらい,楽しく飲んでなんぼだろ。」
大久保「・・あぁ。・・・・・実はな,NHKのやつ,オレに何の断りもなく,突然『ぜんまいざむらい』の放送を止めやがって。」
西 郷「・・・あっ,そうだったのか。お前,ある意味じゃ,『ぜんまいざむらい』が生きがいだったのになぁ。」
大久保「・・・あぁ,このダメージは大きい。かくなる上は,まだ持ってない『ぜんまいざむらい』のDVDを買って,かみちよねーさんに会うしかない。」
西 郷「ハッ,ハッ,ハッ。まぁ,せいぜいがんばれよ。・・・それにしてもお前,髪の毛サッパリしたな。」
大久保「うん,土曜日に散髪に行ってきた。・・・あぁ,そうそう,お前も床屋さんに行くだろう?」
西 郷「そりゃ,行くわ。」
大久保「途中で,耳掃除してもらう?」
西 郷「うん,あれって,結構気持ちいいな。」
大久保「耳掃除してもらった後,・・・耳の穴をふさがれて,指でポンポンってされない?」
西 郷「あぁ,される,される。」
大久保「あれって,どういう意味があるの?」
西 郷「・・・・・・意味について深く考察したことはないけど・・・。これまた形而上学的に深い意味があるのかもしれないぞ。」
大久保「(お待ちどおさまっ)・・・あっ,来た,来た。お待ちかねの『うずらの玉子の串カツ』。これって,本当に美味いよな。」
西 郷「・・あぁ,オレにもちゃんと2本よこせよ。・・・あっ,そうそう,来た,来たと言えば,やっぱりとうとう来たよな。」
大久保「何が?」
西 郷「お前,知らないの?『子供手当』だよっ。」
大久保「・・・ん?」
西 郷「お前,そうやって鈍いから課長補佐にもなれないんだ。」
大久保「余計なお世話だ。お前が言うな!でも,何が来たんだ?」
西 郷「尼崎市に住んでいる韓国人男性が,タイで養子縁組したという554人分の養子の子供手当の申請をするために,尼崎市役所の窓口に来たというんだ。本気で受給するためにいろんな資料をそろえて。」
大久保「えーっ!・・・認められたら年間いくらになるんだ?」
西 郷「約8600万円だと。」
大久保「それって,受理されて,給付されることになったのか?」
西 郷「なわけねぇだろっ。却下されたということだ。『社会通念』を理由に。でもね,この子供手当の法案の審議の際に問題になっていたことが,現実に起こったね。」
大久保「・・・でもね,こういう申請をするというのは,日本人のメンタリティーには絶対ないよね。日本には『恥を知る』って言葉があるように。」
西 郷「うん。でも,『社会通念』という基準も曖昧だし,これが9人だったら通ったのかという気もする。この例に限らず,市町村の現場では,連日外国人が押しかけて大変だってよ。」
大久保「民主党という政党は,とにかくこの子供手当法案の審議も早々に打ち切って,採決を強行してしまった。今年の参議院議員選挙前に最初の給付を間に合わせようとしたんだ。給付要件の認定などは現場に丸投げ。選挙のことしか頭にない。」
西 郷「・・・でもね。さすがに,さすがにだよ,もう有権者もだまされないんじゃないの?政治とカネの問題や,普天間問題などの迷走ぶりからすれば・・・。」
大久保「・・・そう願いたいんだけどね。」

2010年05月10日

つける薬がない(その14)

 

 鳩山由紀夫という人の今の政治家としての有り様は悲惨の一語に尽きる。しかも一国の首相なのである。この人は,先の遅すぎた沖縄訪問の際に,ようやく「抑止力」という言葉を用いた。この米軍海兵隊普天間基地移設問題は,「抑止力」に対する考察抜きには考えられない問題だというのに・・・。防衛や抑止力について「学ばせていただいた」末にようやく思い至っただと(笑)。

 

 ある雑誌で久保紘之というジャーナリストが,今の鳩山由紀夫という人の政治家としての有り様について,政治学者マックス・ウェーバーの「心情倫理」という言葉で説明していた。僕はこの説明に思わず納得し,腹に落ちた。日本大百科全書(小学館)ではこの「心情倫理」のことを次のように説明している。

 

 「M・ウェーバーの用語で,責任倫理と対をなす。彼は,あらゆる倫理的行為を律する二つの対立した原則として,この二つを理念型的に区別する。行為の類型からすれば,心情倫理は価値合理的行為に,責任倫理は目的合理的行為に対応する。心情倫理においては,ある行為がどのような結果をもらたそうとも,それを意に介することなく,ひたすら自分が正しいと信じる究極的価値ないし倫理的命令に従って行為することが求められる。事の成否は問わない。『人事を尽くして天命を待つ』という態度である。・・・・・ここでは純粋な心情の炎に燃えて無条件かつ一義的に献身することだけが求められるから,もしその目的に成功の望みがなく実現不可能な場合には,破滅的な結果ともなりかねない。」

 

 この鳩山由紀夫という人は,「日本列島は日本人だけのものではない」,「駐留なき安保」などと言ったり,「東アジア共同体」をぶち上げたりしており,最終的には国という形をなくしてしまう「地球市民」的な友愛発想に凝り固まっているのであろう。自分の信念に従って自分なりに頑張って努力したんだから,仮に普天間問題で上手くいかなくても信念と努力とを認めて欲しいという態度なのではないかと思う。そうすると,正にさきほどの「心情倫理」という言葉,定義で説明がつく。

 

 し,しかしだ。政治は結果責任だと思うよ。少年野球だったら一生懸命やればそれなりに褒められるけど・・・。いやいや,本人は一生懸命のつもりだろうけど,例えばこの普天間問題だって,果たして一生懸命と言えるのだろうか。極めて疑問である。実効性ある外交がなされているとは到底言えない。「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」(若泉敬著,文藝春秋)という本を読むと,当時の沖縄返還交渉問題について,佐藤首相,保利官房長官,愛知外相,岸(信介)特使,若泉特使らの組織的,一体的,意欲的,実効的な外交が展開されていたことが手に取るように分かる。今の政権と比較するのも失礼なくらいである。次元と格が違いすぎるのである。

2010年05月07日

万年係長同士の居酒屋での会話(その9)

 

大久保「・・・それにしてもお前,よく飲むねぇ。」
西 郷「いいじゃん。意識は清明だし,弁舌さわやかだし。・・・・・それに,週2日はちゃんと休肝日は確保してるし。・・・いいじゃん。」
大久保「ほんじゃぁ,バターで炒めた子持ちししゃもを食べながら,今度は政治の話でもしようか。」
西 郷「うん。最近じゃ,新党ばやりだな。『新党改革』というのができて,その代表が舛添要一なんだってね。アンケートでは次の首相にしたい人気ナンバーワンの。どうだろね,この政党は。」
大久保「うーん,この流れができるまでの経過はよく分からんが,何か確たる国家ビジョン,確たる政策,それに構成員の確たる共通認識があるとも思えんな。第一,舛添という人がな・・・。」
西 郷「何なんだ。」
大久保「実はな,・・・言いにくいんだけど,俺,舛添さんの顔見てると,どうしてもゲゲゲの鬼太郎に出てくるねずみ男を連想しちゃうんだ。・・・言いにくいけど。」
西 郷「・・・はっ,はっ,は。お前,いつからそうなっちゃったんだ。」
大久保「この人は国際政治学者だったそうだが,議員に転身してテレビで顔を見るようになってからは,なぜかは知らないけど,ねずみ男を連想するようになってしまったんだ。ずっとね。容貌のことを言っては本来いけなんだろうけど。」
西 郷「ふーん,自然に連想しちゃうんだからしょうがないね。お前を責める訳にはいかないね(笑)。それにしても,今回は新党といっても,いったんは『改革クラブ』に彼が入って,その後に党名を変える手法をとるそうだ。そういう手法をとったのは,結局は1月1日を基準日として『改革クラブ』は年額約1億2000万円を政党交付金としてもらえるから,このお金が目当てなんじゃないかと俺は思うね。それにその他の構成員はこの夏の参議院選挙で改選期を迎える議員だし,いわゆる舛添人気にあやかりたいという利害が一致したんだと思う。」
大久保「お前,飲んだくれの割りには鋭いね。ごくたまにはいいこと言うじゃん。そういう不純ともいえる動機に嫌気が差したのかどうかしらないが,中村喜四郎衆議院議員や大江康弘参議院議員は『改革クラブ』に離党届を出したそうだ。」
西 郷「それにな,舛添という人が本当に国民の人気が高いのかどうか,どんなアンケートを実施したのか,すごく疑問なんだよ。この人は,政党人でありながら党のために汗をかかないし,口先だけという傾向があるし,何しろマスコミ目線で目立ちたがり屋だから,自民党内でもあまり人望はなかったらしい。」
大久保「俺が何より怒ったのは,この舛添という人は,『新党改革』の立ち上げの記者会見の際に,テーブルの上にあった小さな国旗(日の丸)を「じゃまだよね。」と言って撤去したんだ。小さいとはいえ,わが日本国の国旗だよ。この行為は俺にとっては許せないし,彼が永住外国人の地方参政権賛成論者であるところも気にくわない。」
西 郷「舛添さんがテレビに出て新党のことについて質問された時,『発射台があればいい。発射台になってくださるというありがたい人が党派を超えていた。』と発言したことが新聞に書いてあった。他の5人を発射台呼ばわりしているんだ。将来は再編によって自分の党を作りたいんだろうけど,スタンドプレーヤーなんだよ,きっと。」
大久保「この夏の参議院選挙で使用する略称を,いったんは『ますぞえ新党』に決めたそうだ。結局は公職選挙法上の問題でダメになったみたいだけど,こういうことからしても俗っぽい人物だと思う。訳の分からないアンケートでなまじ首相にしたい候補ナンバーワンになってしまったものだから,すっかり本人がその気になってしまっている。自分の値踏みが出来ないというのは,だめだね。」
西 郷「値踏みといえばね,この店の子持ちししゃものバター炒めは一皿150円だよ。本当に美味いのに安すぎる。いい意味で値踏みができてないね。」

2010年04月27日

つける薬がない(その13)

 

 とうとう「つける薬がない」シリーズも13までいってしまった。新聞報道によれば,アメリカのワシントン・ポスト紙の人気コラムの中で,先の核安全サミットに出席した鳩山由紀夫首相について「このショーの最大の敗北者は断然、哀れでますますいかれた日本の鳩山由紀夫首相だった」と表現されていることが明らかになった。確かにこのような表現は,一般論としては一国の首相に対して非礼であろう。でも,非礼ではあるが,その内容は正しいのである。この首相がその任に就いてからのこれまでの言動を総合的に評価すれば,やはり国の内外からこのように蔑まれても仕方がない。そのように評されても無理ないのである。

 

 普天間飛行場移設問題に関する現行案というのは,日米の政治家,実務者が10数年にわたって協議し,これが政治的にも軍事的にも持続可能で最善だとして成り立ち,一旦は名護市も苦渋の選択として受け入れたものである。鳩山政権はそれが何故だめなのかについて説得的に説明をしてきただろうか。思い起こせば鳩山首相は,昨年秋のオバマ大統領との会談の際に「プリーズ,トラスト・ミー」と言って一応安心させた直後に,今度は現行案を前提とするなら協議する意味がないなどと180度違うことを言ってアメリカ側の不信を買った。折しも,訳の分からない「東アジア共同体」構想を打ち上げた頃だったから,その不信感は増幅した。その後この人は,現状では軍事的にも政治的にも極めて重要な日米同盟よりも,社民党のような政党との連立維持を重視して「国外,最低でも県外」などと成算もなく軽々しく述べた。結局その年には,移転先を「決めない」ことを決めた(笑)。

 

 挙げ句には,年明けの名護市長選挙では少差だったが移設受入れ反対を表明した候補が当選し,ますます混迷の度を深めた。そして3月末までには政府案を確定すると言いながら,その期限直前には「3月末までにやらなきゃならないなんて,法律で決まっている訳ではない。」と言い出して,少なくとも僕は呆れかえった。それまでの間,「脱官僚」だか何だか知らないが,防衛省の実務者を交えながら防衛戦略上有効で実現可能な案を練ってきたフシもないし,かつてのように首相自らが沖縄を何度も訪れたということもないし,しかもアメリカ側と密に協議してきたフシも全くない。さらには,この人が「腹案」と称しているものについても,アメリカ側としては協議以前の案だと評価している。というのも,陸上部隊とヘリ部隊とを分断するような案が軍事的・防衛戦略的に有効なものとは到底言えないからだ。アメリカ側としては,政権交代がなされたことは事実として踏まえつつも,「鳩山らはもっとちゃんと仕事をしてくれ!」と言いたいのであろう。当たり前である。

 

 実は先の核安全サミットにおけるオバマ大統領との僅か10分間の非公式会談の際,新聞報道によれば,この鳩山という人は,同大統領から「きちんと責任取れるのか」などと厳しい言葉を投げかけられたようだ。この鳩山という人のあまりにも軽く,あまりにも信頼するに足りない言動からすれば,アメリカ側がこのように抜きがたい不信感をもつのも当然なのである。

 

 有権者は,昨年の衆議院議員総選挙で民主党に308もの議席を与えてしまった(僕はこれには絶対寄与していない)。でも,「民主党 やらせてみれば この始末」。バッハのマタイ受難曲第一部の最後に「人よ,汝の大いなる罪を悲しめ」という大コラールがある。今の政治状況は,正にこの曲名のとおりである。

2010年04月16日

朝三暮四

 

 ネットでいろいろな記事を目にするが,民主党政権がどうしてもやるという「子ども手当て」については,受給を求める外国人が連日地方公共団体の窓口を訪れ,現場は大変なことになっているようである。何しろ,日本に居住している外国人の母国にその子どもがいれば,やはり手当てが支給されるというのである。このような受給申請については,実子でも養子でもよく,不正受給の危険性もあるため,厚生労働省はあわてて「年2回以上はその子どもと面会していることをパスポートなどで確認すること」などといった要件チェックをするよう通達した。でもねぇ,そもそも民主党は,このように外国にいる子どもの実数やそれらに対する支給総額を把握しないまま法案,予算を通してしまったんじゃないだろうか。場当たり的である。

 

 しかも,この子ども手当ては,参議院議員選挙前の6月に2か月分,10月に4か月分,翌2月に4か月分という変則的な支給方法となっており,いかにも参議院議員選挙前に何とか支給したいという意図が見え透いている。

 

 今年度は一人あたり月額1万3000円であるが,来年度は月額2万6000円になるという。もし2万6000円となると,約5兆4000億円もの財源が必要になると言われており,しかもこれには外国に居住している子ども(日本に居住している外国人の)に対する分が十分に組み込まれているかどうかも疑わしい。今年度は税収が約37兆円であったにもかかわらず約44兆円もの国債を発行している始末である。来年度子ども手当ての恒久財源も確保されていない。これはバラマキであって,結局はこの子どもたちが大人になった時の国の借金として背負う羽目になる。

 

 朝三暮四という中国の故事があるが,ウィキペディアによると次のような内容である。
「非常に猿と戯れるのが好きな男がいた。この男は家族のことも放っておいて,猿を可愛がるものだから,餌の時間になるといつも猿が寄ってくる。ところが,それが原因である日,奥さんに『猿の餌を減らしてくれないと、子どもたちの食べる物までなくなってしまう』と窘められてしまう。困った男は何とか猿たちを籠絡しようとし,一斉に呼びかけた。これからは『朝には木の実を三つ,暮(ばん)には四つしかやれない』と告げるも,猿たちは皆不満顔。それならば『朝は四つ,暮は三つならどうだ』と言うと,合計七つは変わらないにも係わらず猿は皆,納得してしまったのである。そこから『朝三暮四』は,人を巧みに言いくるめて騙すこと,また猿の立場から,物事の根本的な違いに気付かない愚かな人を指す言葉となった。」

 

 確かに必ずしも好況とは言えず,生活は楽ではない。したがって,15歳未満の子どもを持つ家庭では子ども手当ての支給はありがたい面はあろう。その意味では,朝三暮四の故事を引き合いに出すのは不謹慎かもしれない。でも,将来のことをよく考えると,超赤字国債を発行してまでやることだろうか。むしろ安心して働けるセーフティーネットの整備,待機児童解消のための人的・物的整備,有効な景気浮揚対策を行うべきであり,そして何よりも将来の日本を担ってくれる大切な子どもたちの教育の中身こそが重要なのではないだろうか。

2010年04月12日

つける薬がない(その12)

 

 新聞報道によれば,4月8日の参議院外交防衛委員会で北澤俊美防衛相が,米軍の施設のことを「迷惑施設」と発言した。普天間飛行場移設問題をめぐって日米関係がぎくしゃくする中で,担当閣僚が米軍施設を「迷惑施設」と表現したことは米国側の感情的な反発を招くであろうことが懸念されている。日本一国で十分に自国の防衛を果たすことができるのであればそれでもいい。しかし,安全保障の観点から現在の日本を取り巻く情勢を見れば,日米同盟を基軸とすべきことは明らかである。こんな者がわが国の防衛大臣だとは・・・。

 

 鳩山由紀夫というおよそ総理大臣などになってはならない者が,大した成算もないのに「国外。最低でも県外。」などといったその場限りのリップサービスを繰り返したせいで,普天間飛行場移設問題は迷走に迷走を重ねている。その間,同盟の相手方である米国側との関係は回復し難いのではないかと思われるほど傷ついている。最近では各国首脳が顔を合わせる国際的な会合などでは,オバマ大統領は鳩山という人を無視しているといっていい。「こいつだけは本当に困った奴だ。」と内心思っているに違いない。

 

 名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する現行案は,自民党政権が地元と米国側との折衝を重ねながらようやく地元が苦渋の選択をし,着工まであと一歩というところまで来ていた。にもかかわらず,鳩山政権は現行案以外のおよそ現実的ではない案を振り回している。でも,よく考えて欲しい。この鳩山政権は,なぜ現行案ではいけないのかについて,国民に対して説得的な説明をしてきたであろうか。説得的でなくても,なぜ現行案ではだめなのかについてそもそも説明をしたことがあっただろうか。否である。小沢一郎という者が,美しい青い海を埋め立てることはダメだと言ったかもしれないが,では,これまで政府が案の一つとして推進してきたうるま市沖のホワイトビーチ案は,やはり美しい海を埋め立ててしまう案ではないのか。この案ももずく漁に多大の影響を及ぼすとして地元が強く反対している。政府案は矛盾しているのである。結局,今日の新聞報道では,政府もこのホワイトビーチ案を断念したということだ。これだと費用が1兆円に上るという試算もあるし,建設に15年ないし20年かかるという。合理的な思考能力さえあれば,実現などできないことは端から分かるはずだ。

 

 それに,鳩山という人が,「鳩カフェ」か何だか知らないが,そこで着ている奇抜なデザインの服はもうどうでもいい。それよりもこの人の在任期間が1日でも短くなればと切に願っている。わが日本国が本当に危うくなる。この人は,4月7日の国家公務員合同初任研修において,「政治家がバカ者であり,そのトップの総理大臣が大バカ者である,そんな国がもつわけありません。そんな国が世界的にも、認められるわけありません。国内的な様々な難しい課題を乗り越えられるはずもありません。本来政治というものは、バカ者がやってはいけない。」と発言したそうである(爆笑)。天にツバするとはこのことである。これはジョークではなく,文脈からすると本人はこれまでの歴代の総理大臣や政治家のことを言っているようである。自分のことを言っているつもりはないようなのである(笑)。この研修に臨んだ優秀な研修員(キャリア官僚)は,この鳩山という人の発言をどんな表情で,内心どんな気持ちで聞いていたのであろうか。ニヤニヤしていたり,内心「お前が言うな!」と思っていた人は相当多数いたと推測する。要するに,この日のブログのタイトルどおり,つける薬がないのである。

2010年04月09日

・・・・・ん?

 

 お昼の食事は楽しみだ。もういい歳なのに,食欲だけはある。たまにサンドイッチを食べたくなる時があるが,そういう時は近くのパン屋さんから買ってきたり,ごくたまに,ある場所で老夫婦がやっているお店に行くこともある。そのお店の老夫婦は接客も良く,僕はカウンターにちょこんと座って,豊富なメニューの中からその日に食べたいと思ったサンドイッチとコーヒーを注文する。正に手作りのサンドイッチだ。それに全く気を遣わなくて済むお店である。

 

 サンドイッチを食べながら,何気なくそこのご主人の方を見たら,スポーツ新聞を読まれていた。ここのご主人は,手が空いた時にはいつも新聞を読んでいる。そうしたら,彼は新聞のページをめくる時に,年配の人がよくやるように無意識に指にツバを付けてページをめくっていた。・・・ん?(笑)。まぁ,乾燥肌だったり,年配になって肌から水気がなくなったら,そういうこともあるだろうとは思う。会議などで資料を配る時に,指にツバ付けて配る人もいる。ツバ付きの資料をもらってもあまり嬉しくはないが(笑)。いずれにしても,ここのご主人のことは心から信じたい。サンドイッチを作り始める前には必ず手を洗ってくれていると・・・(笑)。

 

 でも,これなんかは,中国の「毒ギョーザ事件」や「メラミン混入事件」などと比べれば全然可愛いほうである。「毒ギョーザ事件」の容疑者といわれている人が逮捕されたというけど,2年近くも経っているというのに,今になって下水道から2本の注射器が見つかり,しかもそれにはまだメタミドホスが付着していたという。ホントかなぁ。事件発覚から間もない段階で,中国当局は,中国国内で混入された可能性はないと明言していたではないか。当時どの程度の捜査をしていたのかは知らないが,そんな断言をしてしまうとは。しょせん本件は中国にとっては「政治問題」なのである。また,日本経済新聞の報道によると,中国で2年前に乳幼児約29万人に腎臓結石などの健康被害を出したメラミン汚染粉ミルクが,あろうことか昨年末から再び中国で流通していたという。・・・恐ろしい。

 

 「毒ギョーザ事件」のこのたびの「犯人」逮捕で,中国産食品に対する信頼とその安全性が高まったかというと,極めて疑問である。全然食指は伸びない。

2010年04月01日

つける薬がない(その11)


         
 鳩山由紀夫という人の言葉や行動の軽さ,国益という視点の欠如については,もう今さら言うまでもないだろう。こういう人をわが日本国の首相にいただかざるを得ない国民の不幸を嘆くべきであるし,国民はその不明を恥じるべきである。

 

 米軍海兵隊普天間基地移設問題については,新聞報道によると,政府としては,①名護市にまたがる米軍キャンプ・シュワブ陸上部案,②うるま市にある米軍ホワイトビーチ沖の埋め立て案,そしてこの2案に県外への訓練移転などを組み合わせる移設案を,既にアメリカ側と沖縄県に伝えている。しかしことここに至っても,この鳩山という人は,「極力,県外に移設させる道筋を考えてまいりたい」などとリップサービスをしている。アメリカなどに既に伝えている政府案の2案そのものが既に県外を放棄しているのにである。何を考えているのであろうか。

 

 郵政改革法案の「最終案」の内容についても,テレビで亀井大臣と菅大臣とが水掛け論を展開し,見苦しいことこの上ない。「閣」分裂と言われているくらいである。鳩山由紀夫という人のリーダーシップ(指導力)の無さは度し難い水準に達している。リーダーシップをこれから発揮していくと言ったって,もともとそれがない人ならば発揮のしようがない訳であり,無い物ねだりである。そもそもこの人は,「国というものがなんだかよくわからないのですが」と述べている。それが正直なところなのだろうし,国益という観点が見事に欠如しているのである。

 

 鳩山という人は,3月末までには普天間基地移設問題の政府案を確定したいと述べているし,これから最終期限の5月末に向けて本当はとても大切な時期なのである。旅行は確かに静養にはなるし,英気を養うことはできるが,この時期に夫婦で千葉県鴨川市のリゾートホテルへ一泊旅行に向かう神経が分からない。

 

 「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」(若泉敬著,文藝春秋社)という本を知り,仕事の合間にこれを読みたいと思っている。この本に出てくる佐藤榮作元首相や若泉敬氏の国益とは何かという自問自答,苦悩は途方もなく深い。佐藤元首相と今の鳩山という人とは,そもそも次元が違い過ぎる。

2010年03月29日

感動的な歌なのに

 

 朝の通勤経路にある小学校の桜が咲き始めた。とても美しい。あと数日で満開になるのではないだろうか。満開になった時は見事な桜ですよ。この学校の桜は。そういえば,小・中・高の各学校はもう既に卒業式は終えているのであろう。卒業式といえば,僕なんかがすぐに想い出すのは,「仰げば尊し」という歌である。

 

 ところが,この「仰げば尊し」という名曲は,現在では卒業式の際に歌われることが極めて少なくなっているらしい。とても残念である。いつの時の卒業式だったかは忘れたが,この「仰げば尊し」を歌いながら,僕も涙目になったし,同級生の中にも泣いていた子が少なからずいた。旋律が美しいだけでなく,何よりも歌詞が素晴らしい。

 

1番
 仰げば 尊し 我が師の恩
 教(おしえ)の庭にも はや幾年(いくとせ)
 思えば いと疾(と)し この年月(としつき)
 今こそ 別れめ いざさらば
2番
 互(たがい)に睦し 日ごろの恩
 別るる後(のち)にも やよ 忘るな
 身を立て 名をあげ やよ 励めよ
 今こそ 別れめ いざさらば
3番
 朝夕 馴(なれ)にし 学びの窓
 蛍の灯火 積む白雪
 忘るる 間(ま)ぞなき ゆく年月
 今こそ 別れめ いざさらば

 

 素晴らしい歌詞ではないか。卒業式の場で,数年間の思い出深い学校生活,そして先生や同級生との名残を惜しむ最後の短い時間,感動しながらしみじみと歌うのである。でも,これを歌うことに反対する人々,特に日教組は,先生に対する恩を強制することになるとか,特定の曲を歌わせることは民主主義に反するとか,2番の歌詞にある「身を立て 名をあげ やよ 励めよ」が競争主義を助長するとか主張しているという。

 

 学校で1年に1回だけ,さきほど述べたように卒業式の場で,数年間の想い出深い学校生活,そして先生や同級生との名残を惜しむ最後の短い時間,感動しながらしみじみと歌う際に,「先生に対する恩を強制された」などと感じる生徒がいるだろうか。この歌詞を1年に1回歌ったからといって,それが競争主義を助長することになるのだろうか。知的好奇心,やりがい,向上心などからくる真っ当な努力,立身出世のための蛍雪の努力と競争のどこが悪いのか。ノーベル物理学賞などを受賞した日本人学者たちの存在は,我々にとって誇りであることはあっても,決して競争主義の申し子,「勝ち組」などといってネガティブな感情をもつ国民がいるだろうか。日教組の諸君は,不正な資金提供の前提となるカンパ集め,政治活動やデモ,国歌斉唱に対する妨害,非協力的態度などに血道をあげるのではなく,本当の意味で生徒から「師の恩」を感じてもらえるような教育者になる努力をすべきである。政治活動より,教育者としての資質,能力の向上に努めるべきである。

 

 まあ,卒業式で歌われる曲については,卒業する生徒らに選んでもらってもいいが,少なくとも何らかの政治的な圧力で,この「仰げば尊し」という名曲がそのリストから半永久的に外されるのは,僕としてはとても残念なのである。

2010年03月26日

万年係長同士の居酒屋での会話(その8)


         
大久保「お前,人事異動の内示あったか?」
西 郷「ない・・・・・・。お前は?」
大久保「・・・・・・・ない。」
西 郷「はっ,はっ,は。これからも万年係長同士,よろしくな。」
大久保「まあな。お前だけ課長補佐だなんていうのは,ジェラシーだからな。」
西 郷「それはそうと,子ども手当法案は衆議院本会議で可決されて,今は参議院で審議されているようだな。お前のとこは,下の子はいくつになった?」
大久保「俺のとこは,もう16歳だ。だから,もう子ども手当てはもらえない。」
西 郷「そうか。俺んとこの下の娘はまだ13歳だから,この娘が15歳の4月1日の前日まではもらえる。でも,この子ども手当て法案というのは,何か変だぞ。」
大久保「恒久財源が確保できていないということか。」
西 郷「ああ。仮に参議院でもこの法案が通ったとして,本年度は月額1万3000円だが,次年度以降は月額2万6000円になる。そうすると,約5兆4000億円という巨額の財源が必要になるってぇのに,確たる具体的な成長戦略もないまま,恒久財源が確保できていない。」
大久保「俺はね,もらえないやっかみから言うんじゃないけど,これは典型的なバラマキだと思うよ。所得制限もない。年収2000万円の人ももらえる。国債なんかを発行してまでこんなことをしていると,結局国の借金をこれらの子どもが背負うことになる。将来にツケが回されるということだ。」
西 郷「そうだな。たまにはいいこと言うね,お前も。この子ども手当てというのは,一体何だろう。全ての子どもは国が養うべきだというような,国家社会主義的な発想だろうか。それとも少子化対策か。それとも何らかの経済効果を狙っているのだろうか。消費性向をどのくらいと見ているのだろうか。乗数効果は。」
大久保「ちぇっ。ちょっとばかしマクロ経済学の一部をかじったからって,偉そうに。」
西 郷「おい,それよりお前,そのだし巻き卵は俺が注文したやつだし,俺が食うべきものだろ,本来は。原則的は。究極的には。道義的には。・・・人情的には。」
大久保「・・・まあ,ほんとに了見狭いねお前。そんなミクロなこと。俺とお前の友好関係について,将来的な成長戦略を示していこうよ。」
西 郷「はぁ?何それ。」
大久保「お前さっき少子化対策といったけど,本当の意味で少子化対策を行うんだったら,フランスが一応の成功をおさめたように,母親が安心して働ける環境整備が重要だと思う。日本には保育施設の待機児童がすごく多い。スタッフも不足している。パチンコ代や飲み食い,貯蓄に回されるかもしれないお金のバラマキよりも,施設,人的整備などを充実させた方がよほどいいと思う。」
西 郷「それとな,腰を抜かすほどたまげたことがある。この子ども手当て法案,何と,国籍を問わず,保護者が日本に居住してさえいれば,その子どもが外国(母国)に住んでいても支給されるそうだ。担当大臣の国会答弁もそう言っていたし,厚生労働省児童手当管理室もそのような解釈,見解を示している。すごいことだよ,これはー。」
大久保「フィリピン人の親が日本で働いていて,母国に15歳未満の子どもが5人いたら,この5人に月額6万5000円が支給されるのか・・・。来年度は1人当たり月額2万6000円だから,13万円ということになる。中国人の親が日本に住んでいて,母国に15歳未満の実子が3人いて,養子縁組した養子が2人いても同じことになる。パスポートの偽造なんかが横行しているというのに,この養子縁組も偽装されなどしたら・・・。」
西 郷「いやー,すごいことになっているね,民主党政権は。さすがに,この母国に残した外国人の子どもに対する支給については,今後本当にそれでいいか検討されるようだが,人から突っ込まれて初めてその不都合に気づくような政権って,一体何なんだ。鳩山首相って,すごくとぼけた顔をしてるけど,顔だけじゃなくて政策や行動や言葉も発想もとぼけてるね。」
大久保「選択的夫婦別姓法案といい,永住外国人の地方参政権付与法案といい,民主党政権が続く限り,この国の形が徐々になくなっていくような気がする。」
西 郷「うん。人に人柄という言葉があるように,国にも国柄という言葉がある。日本が大切にすべき国柄がだんだん壊れかけているよな。」
大久保「あぁ,西郷,どうするよ。」
2010年03月18日

つける薬がない(その10)

 

 早朝や夜は,やはりコートなしでは外は歩けない。寒の戻りというのであろうか。一度はもうコートはいらないなと思ったのに。雨が降ったり,寒が戻ったりしながらだんだんと春を迎えるのですね。

 

 さて,昨年8月末の衆議院議員総選挙で国民は民主党に308議席も与え,大勝させた。大いに期待をしていたのであろう。でも率直なところ,今ではみんなどう思っているのであろうか。もうそろそろ民主党の本質やこの党を構成する議員の資質,支持母体の究極目標などに気づいてもよさそうなのに。そして,鳩山由紀夫という人はそもそも総理大臣などになるべき人ではなかったということに,ぼちぼち,あるいは少なくともうすうす気づいているのではないか。

 

 この鳩山という人は,ついさきごろまでは朝鮮総連の指導下にある各種学校,朝鮮学校を高校授業料無償化の対象には含めないという趣旨のことを述べていたにもかかわらず,今度は一転してその対象に含める方向で検討するに至っている。このような学校内でどのような教育が行われているのかは,産経新聞の報道に詳しく書かれている。鳩山という人の「耐えられないほどの言葉の軽さ」である。言っていることがコロコロ変わるのである。また,この鳩山という人は,米軍海兵隊普天間基地移設問題を5月末までに解決すると豪語しているが,記者団からそれができなかったら退陣する覚悟があるかという質問に,「当然のことながら,一つ一つの政策の実現に向けて覚悟を持って臨む。当たり前の話だ。」と述べた。ところがその舌の根の乾かぬうちに,自民党の大島幹事長の同趣旨の質問,要求に対し,今度はこの鳩山という人は,「進退をかけるとか,野党の挑発に乗るつもりは全くない。」と答え,退陣や進退をかけるという意味ではないと事実上前言を翻している。所詮この人の「覚悟」とはその程度のものである。

 

 この人の言葉や行動の「ブレ」は今に始まったことではなく,もはや天性のものであろうし,いま正に佳境に入っており,宴たけなわなのではなかろうか。昨日の記者の質問に対してこの人は,「物質の本質は『揺らぎ』。多くの意見を聞いて大事にする過程で,揺らぎの中で本質を見極めていくのが宇宙の真理ではないか。」などと述べたという。このような「揺らぎ」の中で,現在の日本にとって安全保障上不可欠となっている同盟関係に取り返しのつかない事態が生じてしまったらどう責任を取るのか。「揺らぎ」などの科学用語で自己を正当化しているが,要するに定見がないだけだし,首相に要求される資質,能力がないだけなのである。余談だが,新聞報道によると,この人が公邸に引っ越す際にかかった公費の額は約700万円であり,歴代の首相の中でもダントツの金食い虫のようである(笑)。その仕事のしなさ振りといい,約9億円の母親からの「子ども手当」をめぐる脱税もどきといい,国益への反し振りといい,定見の無さといい,サッカーで言えばもはやレッドカード(退場)であろう。

2010年03月12日

「いのちを守る」とは

 

 自宅の近くの並木道には,早咲きの桜の木が並んでいるが,もう赤っぽい花が開き始めている。ソメイヨシノとは明らかに異なるが,この自宅近くの桜も美しい。この並木道の桜は毎年早めの開花なのだ。去年もこのブログでそのことに触れた記憶があるが,あれからもう1年が経ってしまった。そういえば,つい先頃正月のお雑煮を食べたと思ったら,もう3月である。本当に早いものである。こんな風にして歳をとっていくのね(笑)。

 

 このブログは決して政治ブログなどではなく,単に日々思いついたことを書くだけのブログである。でもどうしても最近の政治の流れには不満がある。1週間のうちに2度も「つける薬がない」シリーズでやっちゃうと政治ブログみたいになるので,今日は違うタイトルにした。

 

 ジャイアンツファンの僕がとっている読売新聞の報道によると,大地震で倒壊の恐れがあるとして全国の自治体が来年度中に着工予定だった公立小中学校など約5000棟の耐震化工事に関し,民主党政権によって文部科学省の関連予算が約63パーセントも削減されたということだ。なぜかというと,民主党政権が掲げた「高校授業料の実質無償化」で約3933億円の予算が必要になり,そのしわ寄せを受けたためだ。この削減額は約2800棟の耐震化工事額に相当するという。くだんの「高校授業料実質無償化」については,所得制限もなしになされるそうだし,結局は,パチンコ代に消える可能性もある「子ども手当」と同様,将来はこども達の財政負担になるバラマキ政策である。お父さんやお母さんが一生懸命に働いて,苦労して子ども達を高校に進学させてあげるからこそ,こども達はこれまた一生懸命に勉強をするという構図でなければならない。

 

 鳩山由紀夫という人は,施政方針演説で,いきなり「いのちを,守りたい。いのちを守りたいと,願うのです。」と述べた。僕はこの映像を見て,一瞬凍り付いた(なお,その後の演説内容でこの人が,5年間で約9億円の『子ども手当』を受領しながら脱税という結果を招来していたにもかかわらず,『労働なき富』に言及した時は,さらに凍り付き,凍死しそうになった)。いのちを守りたいというならば,バラマキなどは止めて,大地震で倒壊の恐れのある公立小中学校の耐震化工事を実施しなさいっ!この小中学校の耐震化工事というのは,震度6強の地震で倒壊する恐れがあると診断された学校施設が補助対象となっている。文部科学省によると,学校施設の耐震化率は今年4月でまだ67パーセント程度であり,工事が必要となっている施設は約2万5000棟に上るということである。

 

 それにしても,しみじみ思うのだが,「子ども手当」にしても「高校授業料実質無償化」にしても,金銭の給付だったり,金銭支出の免除だったりして,あくまでも金銭の問題に帰着する。一方,小学生から高校生に施される教育の内容自体に言及されることがあまりない。再三言うように,資源の乏しい日本は人こそ資源なのであるから,本当に重要なのは,教育の中身なのだと思う。これについては言いたいことが山ほどあるが,今日はこれくらいにしとくわ(笑)。本来の仕事もあるし(爆笑)。

2010年03月04日

つける薬がない(その9)

 

 毎朝歩いて通勤していると,たまに鳩と雀がそれぞれ数匹ずつ仲良く何かをついばみながら集まっているのを見かける。可愛いし,無邪気だなあと思う。思わず足を止めてしまうのだ。こういう小さな可愛らしい動物も,いつも人間と共存し,いつも生活の中に登場してくれるような良好な環境を維持していかなければならない。

 

 ところでこの国は,現在のところ鳩と名の付く人が,何とまあ総理大臣までやってしまっている。この人の今までの無定見かつ軽い言動を見ていると,この鳩と名の付く人が自ら何かを発言しても,3歩ほど歩いたらもうその発言自体を忘れているという極めて特殊な能力を持っていると思わせる。類い希である。

 

 一方,この人が国益を害してまでそれとの連立維持を図ろうとしている社民党という政党は,もうどうしようもない。この政党は,米軍海兵隊普天間基地移設問題で,相当に的外れな考え方に基づいて行動している。一言で言うと,安全保障(国防)のために必要な基地を,あたかもゴミ処理場などの嫌忌施設か何かのように考えているフシがある。この移設問題が10数年にわたって検討に検討が重ねられてきたのは,確かに普天間地区の危険を除去するためである。しかし,社民党が当初あれだけ固執していたグアムに米軍海兵隊が将来全部移転してしまったら,日本一国で有事に対応できるのであろうか。今ある普天間基地の機能をもった施設が完全に国外に移転してしまったら,有事即応の体制がとれるのだろうか。フィリピンのクラーク空軍基地とスービック海軍基地から米軍が全面的に撤退した直後に,中国が「領海法」を公布してフィリピンらがその領有権を主張していた南沙諸島を実効支配し始めた現実を知っているのか。グアムの現地の首長から,社民党の主張するような移設は無理だと言われ,ようやくこの社民党も現在では国内案をアチコチ主張し始めたが,非現実的なものばかりであろう。要するに,安全保障(国防)の実効性を確保しつつ,普天間地区の危険性を除去する現行案のような現実的な案に落ち着かざるを得ないのである。

 

 それにしても,民主党がマニフェストには書いていなかった「永住外国人地方参政権付与法案」,「選択的夫婦別姓法案」などについて,とりわけ熱心に推進しているのが社民党の福島みずほという党首だし,千葉景子という法務大臣である。この千葉という人も元はといえば社民党出身である。「永住外国人地方参政権付与法案」については国民の相当多くが反対であると思われるし,「選択的夫婦別姓法案」についても国民の半分ほどは反対していると思われる。それなのに,この両案とも,マスコミなどを通じて国民的な議論がなされたのであろうか。それに民主党内でも綿密な議論がなされたフシはない。というのも,小沢幹事長が韓国訪問の際,「永住外国人地方参政権付与法案」を通すことを韓国に半ば「公約」したことからも分かるとおり,同党の首脳陣が挙って賛成派だからであろう。

 

 民主党はこれらの法案については,その政策集(インデックス)には書いてあったのに,マニフェストからは外した。ことさら外したという印象が強く,国民的合意が得られないことを知っていたからであろう。そのことを知っているからこそ,衆議院に300を超える議席を得たことをいいことに,予算成立後にドサクサに紛れてごり押しで成立させてしまえという構えだったのだろう。「永住外国人地方参政権付与法案」については,亀井静香大臣の反対などで何とか政府提出としての形式は断念したかのようだが,今度は民主党参議院議員の川上義博らが中心となっての議員立法が企図されているようだ。

 

 「選択的夫婦別姓法案」については現実に提出される可能性が高いと言われている。アンケートによると,これについても国民の約半分は反対しているというのに。この法案の賛成者らの論拠は,いずれも説得力がない。婚姻の時はいいとしても,現実に子供が生まれた時,どちらの姓を名乗らせるかについて夫婦間で円満に合意に達するのであろうか。その時点で揉めてしまい,夫婦の心の奥底ではその問題がわだかまりとならないであろうか。夫婦別姓制度を採用している国では,離婚率の高さが指摘されている。家庭,家族の一体性が損なわれる。子供はいい迷惑である。

 

 いやー,この政権は実に恐ろしい。

2010年03月02日

可愛い子どもたち

 

 おろしたての靴がまだ足にフィットせず,靴擦れができた。痛い足をかばいながらも長距離の徒歩通勤を終え,自宅マンションのエレベーターで待っていると,後から父と子の親子連れが来た。この小さな男の子は僕の膝小僧の高さより少しだけ高いくらいの幼さだったけど,僕の顔を見るなり「こんにちはー。」と大きな声で挨拶をしてくれた。僕も思わず相好を崩して「こんにちはー。」と挨拶した。とても可愛い子どもだった。おそらくこの子は,家庭内で両親の会話を日常的に耳して言葉を覚え,その両親が日常的に他人と挨拶を交わす様子も見ていて,自然に挨拶の習慣が身についたのだと思う。この子は,別の階で先にエレベーターを降りようとする際にも「おやすみなさい。」と挨拶してくれた。

 

 子は親の背中を見て育つというけれど,親の挙措,親が苦労している様子などを身近に感じながら成長していくのであろう。このように親がしっかりしていれば,たとえ口うるさく言わなくても,自然に躾ができる。日本の子どもの礼儀正しさは,江戸末期や明治時代に初めて日本を訪れた外国人らによる滞在記などでもつとに指摘されていた。「逝きし世の面影」(渡辺京二著,平凡社ライブラリー)という本に詳しく紹介されている。名著である。今読んでいる「徳の国富論」(加瀬英明著,自由社)も素晴らしい本で,日本人の本来の徳性,それこそが最も失われてはならないものだと説得的に主張されている。

 

 親は子に最大限愛情を注ぎ,子は親の愛情を感じ,一生懸命な親の姿を見て尊敬する。社会の最小単位である家庭が安定することが,社会,国家の基盤になる。それにしても,社民党の福島みずほという党首は,少子化対策の担当大臣でもあるが,抜本的,効果的な少子化対策について,ちゃんとした仕事はしているのだろうか。この人は,社会主義インターナショナルの副議長でもあるそうで,家庭の一体性を危うくする「選択的夫婦別姓法案」の提出にはとてつもなく意欲的だが,少子化対策については本当に仕事をしているのであろうか。疑問である。

2010年02月25日

つける薬がない(その8)

 

 ある政党を組織力,投票行動,資金面などで支えている団体があるとする。その団体がいかなる存在かは,結局その政党がいかなる存在かという問題に帰着する。というのも,組織力,投票行動,資金面などである政党を支えていこうとする団体は,その団体の活動目標や政治的な理念を当該政党を通じて実現しようという目的があるからであり,一方,その援助等を受けている政党は,やはり毎回の選挙で大切な票をいただけるし,資金的にもありがたい訳であるから,その政治活動や政策の策定にはその団体の意向が反映したものにならざるを得ないからである。

 

 昨年8月の総選挙で当選した民主党の小林千代美衆議院議員(北海道5区)個人に,北海道教職員組合側(いわゆる北教組)から,合計1600万円の選挙資金が渡されていた疑いが強まったとして,札幌地検は政治資金規正法違反(企業・団体献金の受領等)の疑いで,北教組事務所を捜索し,強制捜査に入った。この小林という議員の陣営では,連合札幌の元会長が投票依頼の電話をかけた報酬として金銭供与の約束等をしたとして,昨年10月に公職選挙法違反容疑で逮捕され,今年2月12日に札幌地裁で懲役2年,執行猶予5年の有罪判決を受けているし,この北教組という団体はその事件に関しても昨年10月に捜索を受けている。

 

 産経新聞の報道によると,北海道の教育をゆがめてきたこの北教組という存在は,その活動の激しさから広島,大分とともに「H2O」と並び称されてきた日教組の牙城のようである。そして,気に入らない校長は組合に報告するよう呼びかけられ,市町村教育委員会や道教育委員会まで突き上げていき,卒業式など式典での国旗掲揚,国歌斉唱,学力テスト,いじめ調査などにはいずれも非協力的であるという。例えば,滝川市の小学6年の女児がいじめを苦に自殺した問題を受け,北海道教育委員会が昨年12月に小中学校を対象に実施したいじめの実態調査について,アンケート回収や教員向けアンケートへの回答に協力しないよう組合員に指示していたという。また,この北教組という団体は,日本固有の領土である竹島について,「韓国の主張が正しい」とする資料を組合員に配布したりしているということだし,2年前の1月には地方公務員法で禁止されている争議行為を行って1万2551人が戒告処分を受けている。

 

 いじめ問題を前向きに解決するための実態調査がなぜいけないのか。国旗や国歌をないがしろにし,自分の国に誇りがもてないような人間は諸外国では信頼されない。児童が起立して国歌を斉唱している時に,起立もせずにふてくされた教員の姿を児童が見た時に与える心理的影響を考えないのであろうか。自分の国に誇りがもてなくなるような反日的な教育にさらされている児童のことを思うと,俺が教壇に立ちたいよと思う。挙げ句には授業を放り投げて争議行為である。教育こそ国家百年の大計である。資源の乏しい日本は人こそ資源である。日教組の組織率が徐々に低下していくことを切に願っている。

 

 話を元に戻すが,民主党の素性もこれでよく分かるはずである。

2010年02月18日

釈明につぐ釈明

 

 鳩山由紀夫という人の定見のなさ,存在の軽さ,無責任さ,これはもう宿痾のようなものであろう。思えばこの人が内閣総理大臣に就任して以降は,その場限りの言動によって釈明に追われてきた。国語辞典によると,釈明というのは,誤解や非難などを受けた時に自分の立場や事情などを理解してもらうために説明すること,とある。正に釈明につぐ釈明の連続であった。米軍海兵隊普天間基地移設問題しかり,このたびの「子ども手当」の財源問題にしてもしかり。

 

 この人は,子ども手当の支給について,2月14日には「財源は無駄を削減するなかで,余裕ができた分だけやる仕組みを作ろうと思っている。」と発言し,マニフェストでうたわれた1人当たり月額2万6000円の満額支給にはこだわらないとも受け取れる発言をしたかと思うと,これを問いただされた翌15日は,平成23年度は当然予定通り,満額をやる。そのための財源も,歳出削減を徹底的にやって生み出していく。」と釈明している。どう考えても論旨,趣旨が一貫しているとは思えない。それに,このこども手当の満額支給を本当に実施すると5兆円を超える財源が必要になる。でもどう見てもこの人よりはものを知っていると思われる野田財務副大臣も峰崎財務副大臣も口を揃えてそんなことは困難だと述べた。この鳩山という人は本当に成算があってものを言っているのか極めて疑わしい。言葉が軽すぎるのである。

 

 陸上自衛隊の中沢剛一等陸佐が2月10日の日米共同訓練開始式で,「同盟は外交や政治的な美辞麗句で維持されるものではなく,ましてや『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものでもない。」と訓示した。これにより彼は注意処分を受けた。軍律からしてこれは仕方がないという見方もあろう。彼が引用した「信頼してくれ」という言葉は,オバマ大統領が来日した際にこの鳩山という人が発した「Trust Me」という言葉の引用に恐らく間違いない(中沢氏本人は否定しているが)。しかしこの鳩山という人は,その舌の根も乾かないうちに同盟国のトップを裏切るような発言をしている。この人や民主党政権以外の現場の人間やアメリカの政権担当者,現場の人間のほとんどは現状に危機感を抱き,憂慮しているはずである。鳩山という人の度重なる無責任発言と比べれば,中沢一等陸佐の発言は極めて真っ当である。

2010年02月16日

つける薬がない(その7)

 

 今,この日本国の首相という立場にある鳩山由紀夫という人の施政方針演説を聞いていて,本当にイヤになった。こういう人を国のトップにいただかざるを得ない国民の不幸を心の底から思うのである。この人は,あのマハトマ・ガンジーの「七つの社会的大罪」を引用していた。臆面もなくである。

 

 この人が「理念なき政治」と述べた時,思わず苦笑してしまった。どの口がそのように言っているのだと・・・。これほど理念,定見のない首相も珍しいのである。「いのちを守る」,「友愛」,「コンクリートから人へ」などといったフレーズは連発しているが,この国を今後具体的にどのようにしていくのかについての具体的,説得的かつ裏付けのある政策はないのである。空虚である。例えば,この国の安全保障についての確固たる理念があるのか。米軍海兵隊普天間基地移設問題についても,今年の5月までに覚悟をもって決定すると大見得を切っているが,これは日本としての案を確定するという趣旨か,同盟の相手方であるアメリカとの間でも成案を得るという趣旨か,はっきりしない。それにこの人は,これが実現できなくても自分が辞めれば責任をとったことになると安易に考えていないか。事は十分な抑止力を維持すべき安全保障の問題なのである。沖縄にも,連立のパートナーにも,決して裏付けがあったとは言い難いマニフェストにもよい顔をしながら,結局はこの問題が暗礁に乗り上げたままに終わるというのでは,あまりに無責任であり,同盟関係に回復しがたいほどの打撃を与える結果となる。この人がアメリカのオバマ大統領との会見の際に,自分の思いつきの友愛ボートのプランを得意げに述べ始めた時,困ったなという顔で大統領から途中で言葉を遮られたのは有名な話である。

 

 さらに,施政方針演説でこの人が「労働なき富」が社会的大罪だと述べた時,開いた口がふさがらなかった。一体誰のどの口がそんなことを言っているのだ。これを噴飯という。母親から約5年間にわたって月額1500万円,総額約9億円もの「子ども手当」をもらっていたこと自体,正に「労働なき富」というのではないか。このような人がガンジー師の言葉を引用するのは極めて不遜である。民放テレビのあるゲストコメンテーター(女性の大学教授)が,施政方針演説の内容としていかに高邁な理念が述べられていても,この人(鳩山首相)の存在自体が軽過ぎて,説得力がないとコメントしていた。

 

 僕は,子どものころは政治のことはよく分からなかったが(今もだけど・・),首相(総理大臣)という存在にはそれぞれ功罪はあっても尊敬の念はもっていた。例えば,池田勇人,佐藤榮作など。でも,こういった人たちとこの鳩山由紀夫という人とは,比較するのも罰当たりなことである。

 

 もう国会審議もどうしようもなくなっている。閣僚席にいる閣僚が,質問者にヤジを飛ばしているのである。また,菅直人財務大臣は,国の財政のトップたる地位にありながら,マクロ経済学のイロハである消費性向と乗数効果との関係も理解していないようだし,その過去の発言内容から,政府支出がGDP(国内総生産)の重要部分であることを理解していないフシもある。この国はどうなってしまうのであろうか。

2010年02月01日

つける薬がない(その6)

 

 民主党幹事長小沢一郎氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件は,国民に多くの疑惑を生じさせている。いや,普通に批判能力のある国民は疑惑の目を向けてしかるべきである。平成22年1月25日の読売新聞朝刊(くどいようですが,巨人ファンなんです)の記事は,この問題に関する疑惑の内容を要領よくまとめていた。その記事を要約すると・・・

 

 陸山会が平成16年10月29日に東京都世田谷区の不動産を購入した原資について,小沢氏の説明では,①父親(小沢佐重喜氏)から相続した湯島の自宅を売却して現在の自宅を購入した残りの2億円,②家族名義の銀行(信託)口座から平成9年に引き出した3億円,③やはり家族名義の銀行(信託)口座から平成14年に引き出した6000万円だという。しかし,このような説明には,次のような疑問がある。

 

 ① 家族名義で銀行に預けていたという3億6000万円について,これが小沢氏の個人資産だというなら,何故家族名義にしていたのか。
 ② もしこの3億6000万円がその「名義」どおり,家族に贈与していたとするならば,贈与税支払義務が生じ,贈与された家族は贈与税を支払わなければならなかったはずである。
 ③ 小沢氏は,このように家族名義にしていた理由について,「(自分の身に)万が一何かあった時のために分けておいた」と説明しているというが,その一方で,小沢氏は家族名義の口座から引き出した現金を,元赤坂にある小沢氏の個人事務所の金庫に保管したと説明しており,自身に何かあった時のために家族に贈与した資金を再び自分の事務所に保管するというのは不自然である。
 ④ また,これらの資金が家族に贈与したものではなく,小沢氏自身の金を家族の名義だけを借りて銀行に積み立てていたとしても疑問が残る。なぜならば,小沢氏の資産報告書ではこれまで「預金・貯金・郵便貯金・金銭信託」(普通預金などを除く)の項目はいずれも「該当なし」と記載されていた。

 

 この新聞記事が要領よくまとめた疑惑の内容は以上のとおりである。正にそのとおりである。それにしても,自分の身に万が一のことがあった時のために3億6000万円もの多額の金銭を家族名義にしていたというが,普通に考えれば「万が一」というのは死亡のことであろう。死亡すれば相続が開始する訳で,これらの金銭は何もしなくても愛する家族が相続分に応じて相続することになる。説明としてピンとこないのである。いやーそうすれば多額の相続税がかかってしまうではないか,という反論に対しては,じゃあー,来るべき相続と相続税の支払を免れるために(脱税)家族名義にしていたのですか,しかも贈与税の支払も免れて,という再反論も成り立つ。いずれにしても,先日の小沢氏の記者会見における説明で疑惑は晴れたとご本人が思っているのであろうか。もしそうだとすれば,底抜けの楽天家か,度し難い確信犯であろう。

 

 あれあれ,今朝の毎日新聞にもすごいことが書かれている。それによると,陸山会の口座をめぐって平成16年12月から17年5月にかけて総額約13億円の出し入れの事実が存在するのに,政治資金収支報告書に記載されていないことが明らかになっている。その大金のやり取りは,小沢氏が実質的に運営する政治団体「改革フォーラム21」との間でのやり取りのようだ。しかも,この「改革フォーラム21」の口座には,さきほどの約13億円の資金移動に先立つ平成16年10月に,約15億円が現金で入金されていたにもかかわらず,そのことも収支報告書に記載されていない。さらに,その2年前の平成14年,当時小沢氏が党首だった自由党から,同党幹事長だった藤井裕久前財務大臣に15億円余の政党交付金が「組織対策費」として支出され,使途が分からないままになっているが,この資金が入金された可能性も指摘されている。藤井前財務相の辞任は本当に健康問題だけの理由だったのだろうか。

 

 それにしても,それにしても本当にびっくりなのは,民主党の他の議員からその政党の自浄能力を示すような言動が全く見られないことである。こぞって小沢氏をかばおうとする言動だけが目立ち,すごく異様である。この政党は本当に「民主」党なのだろうか。
                 

2010年01月29日

良い記事にめぐりあう

 

 僕は巨人ファンだし,新聞は読売新聞を読んでいる。読売新聞に掲載された「日本の針路」というシリーズがあったのだが,先日素晴らしい記事にめぐりあった。総合科学技術会議員の白石隆さんの「『科学立国』を掲げよう」という記事である。

 

 僕などが下手に要約してもどうかと思うが,要するに,日本という国は先端的な科学技術を有しており,これをますます保護,発展させて人類に貢献しよう,そのためには有為な人材を確保し,中長期的な視点で研究を暖かく見守ろう,「科学立国」というのも日本のアイデンティティーの一つではないかということであろう。

 

 この白石隆さんは,総合科学技術会議の議員として,資金助成の対象になる先端的な研究者30人の選考に関わり,650以上の提案を読み,100人近い人の話を聞いたそうだ。その時「日本にはすごい研究者がいる」と本当に元気になったという。例えば,iPS細胞(新型万能細胞)を作った山中伸弥京大教授,超伝導で論文引用数が世界一になった細野秀雄東京工大教授をはじめ,その他にもいずれ産業化にも結びつく先端的な研究者が日本にはいっぱい存在する。

 

 民主党が政治ショー化したいわゆる事業仕分けで,スーパーコンピュータ開発費用をカットする話しが出た後,外国企業が日本の技術者引き抜きを図っているという噂まで流れたようである。また,iPS細胞(新型万能細胞)を作った山中教授もアメリカへ行けば年俸は簡単に数倍になるにもかかわらず,行かないのはやはり日本に世界的な研究センターを作りたいからであろうと言われている。そういう有為な人材,そしてそれに陸続と続く若い研究者を保護しなければならないのは言うまでもない。民主党の蓮舫という国会議員は,鬼の首を取ったように「1番じゃなきゃだめなんですか。なぜ2番じゃだめなんですか。」とのたまったという。知的財産権においても先願主義が支配し,1番じゃなければだめなのだ。こういう手合いが事業仕分けを仕切っているとは。それに科学技術の分野は,目先のしかも短期的な効果をすぐに期待してはいけない。目に見える形ですぐに効果が出なければ何でもかんでも予算をカットするというスタンスでは,有為な人材は海外に流出し,仮に国内にとどまったとしても研究意欲がそがれてしまうであろう。記事には,次のようなくだりがあった。

 

 「日本が輝いている部分はたくさんある。省エネで賢い生活スタイルを創り出せるかもしれない。素材や部品も強みだ。電気自動車の時代がくれば,日本のモーターなしに世界は車を作れなくなるかもしれない。日本は覇権を求めたり,説教して回ったりする国ではない。しかし,先端的な科学技術を生かして縁の下の力持ちになり,人類の生活や安全や繁栄を支える-そんな役割は日本人の性に合っている。それをこなす力も衰えていないと思う。」

 

 ・・・・・うーん,正にそのとおりだと思う。資源のない日本は人こそ資源である。先日得た情報では,海洋研究開発機構は,現在,地上で排出した二酸化炭素(CO2)を海底に輸送して閉じこめ,将来はそこで微生物の力で天然ガスに転化して活用する研究にも乗り出したという。・・・よく分からないが(笑),何だかすごい。

2010年01月22日

万年係長同士の居酒屋での会話(その7)

 

西 郷「キャーッ,大久保君と飲めるなんてうれしぃーっ。」
大久保「・・・お前,何をそんなにハイになってるんだ。」
西 郷「政治の話だけど,民主党の政権って,もう底抜けだなぁ。不安を通り越して,もうヤケクソだぁー。」
大久保「あぁ,政治に対するヤケクソでハイになっちゃったんだ。オレも鳩山首相の脳天気と小沢幹事長の傲岸ぶりには,脱力感というか,絶望感というか,・・・21世紀は始まってまだ少ししか経ってないんだけど,もう世紀末的な気持ちになっちゃって・・・」
西 郷「ふんじゃぁ,酔余のおフザケで俳句でもひねり合おうか?」
大久保「オレは俳句なんてやったこともないが,季語のないやつでもいいか?」
西 郷「ここは居酒屋だ,何でもありだ。まずはお前からだ・・」
大久保「そうだなぁ・・・『悪相も このときだけは えびす顔』」
西 郷「・・・何だそれ?悪相の主が小沢幹事長だというのは察しがつくが・・・。」
大久保「小沢幹事長が民主党の国会議員143名を含む総勢600名を超える大集団で中国に行った時のことを詠んだんだ。」
西 郷「ああ,アレね。臨時国会もそこそこに引き揚げて,その一方で彼らは中国に一体全体何をしに行ったんだ?」
大久保「さぁ・・・」
西 郷「プリクラじゃあるまいし,中国の国家主席と握手のツーショットをポンポンやっただけだろう。あんなことをやって一体何が嬉しいんだ。あんなことで有頂天になっているような資質を疑う議員の歳費を払うために,オレたちは血税をとられているのか。」
大久保「おっしゃるとおり!・・・・・お前,このおでんの玉子食べないのか?」
西 郷「・・・・・パクッ。」
大久保「あぁ,食べちゃった。狙ってたのに・・・。」
西 郷「お前の玉子はお前がさっき食べたじゃないか。このコンニャクで我慢しろよ。」

大久保「・・・。じゃ,今度はお前がひねる番だ。」
西 郷「ハイ,わかりやした。・・・『熱い灸 すえたつもりが すえられき』」
大久保「・・・あぁ,判った。これはお前の持論だったな。要するに,去年の総選挙で有権者の多くは自由民主党にお灸をすえるつもりで民主党に投票して308議席も勝たせちゃったけど,結局は,今はその有権者自身が民主党から熱ーいお灸をすえられつつあるということだろう。」
西 郷「ハッ,ハッ,ハッ,そういうことだ。・・・笑い事じゃないけどな。」
大久保「予算編成はできたけど,過去最大の赤字国債発行高。少子化対策なんかのためには,待機児童解消に直結する施設や人的スタッフの充実こそ急務なのに,飲み食いやパチンコ代に消えかねない『子供手当』だと。それに経済の成長戦略も何もない状態。国際的にはあれほど評価されていたインド洋での給油活動をただ止めてしまった。資源の少ない日本は何としても国際的に協調してシーレーンを確保しなければならないのに,国際的な貢献度や評価が低下する一方だ。それに今後はこの地域に関する情報も得られにくくなる。鳩山首相が考えている代替案だが,汚職の疑惑のあるカルザイ政権にお金を渡しても意味があるのか。それから,そのうちに永住外国人の地方参政権法案まで通常国会に提出されるぞ。」
西 郷「・・・・・・あぁ,気が滅入る。大久保,スゴイやつをもう一句くらいひねったらどうだ。」
大久保「やっぱり,おでんの玉子もう一個注文していいかな。」
西 郷「いいけど。ついでにオレは牛すじ,頼んでくれ。」
大久保「・・・・・よし。二個目の玉子も食ったことだし,もう一句ひねるわ。・・・・・『民主党 やらせてみれば この始末』」
西 郷「アーッ。それは,『民主党』以外は盗作だろう。何かの雑誌に載っていたコピーだろう。」
大久保「バレたか。でも秀句だと思わないか?佳作だぞ。」
           

2010年01月19日

つける薬がない(その5)

 

 このたびの天皇陛下と中国副主席との引見をめぐる一連の動き,小沢一郎民主党幹事長(以下「この人」という。)の記者会見での言動を見ていて,非常な不快感を覚えた。陛下が高齢であることに加え,その公務が多忙であること,また術後の十分な経過観察等が必要であることなどから,いわゆる「1か月ルール」は定着し,陛下自身も,これまで相手国の国の大小や立場にかかわりなく,公平を旨として会見,引見をされてきたと聞いている。今回の中国側からの申し入れは「1か月ルール」を破るものであり,以下新聞報道によると,政府は11月30日の段階で正式に引見が無理であることを中国側に通告した。このルールの存在及び75歳と高齢の陛下のご健康が万全とまではいえないことがその理由である。

 

 ところが,中国側はあろうことか駐日大使館を通じて「なりふり構わぬ」巻き返しを図ってきた。12月9日にも駐日中国大使が官房長官に重ねて引見の実現を求めたのに対し,この時点でも官房長官は「陛下の体もあって大変厳しい」と明言を避けていたという。しかし翌日(12月10日)には,この人(小沢一郎)による例の民主党国会議員143名を引き連れた大訪中団出発が控えていたこともあり,結局は官房長官から宮内庁長官に引見実施の強い指示がなされたという。この間に何らかの強引な力が働いたことが十分な合理性をもって推察できる。安部晋三元首相が指摘するように,例の大訪中団の歓待と今回のご引見とはセットになっていたのではないかと思う。

 

 新聞紙上では「政治利用」ではないかということが問題とされており,この人やその傀儡ともいうべき鳩山首相はこれを否定しているが,明らかに「政治利用」であると評価せざるを得ない。今回の引見が実現されたのは,相手方が中国であったからであろう。今回の引見に際し,本来であれば掲げられないはずであるのに,東京・霞ヶ関や首相官邸周辺には中国の国旗が掲げられていたことがそれを如実に物語っている。前にも述べたように,陛下自身はこれまで相手国の国の大小や立場にかかわりなく,公平を旨として会見,引見をされてきたのである。それに「政治利用」というのは,利用するしないという自らの意思だけでなく,利用されているという観点も重要なのではなかろうか。さらに,このようなことが繰り返されれば,日本なんて国はゴリ押しすれば何とでもなるといった誤ったメッセージを送ってしまうことになる。今回の「1か月ルール」を破っての引見の実現,何の目的なのかピンとこない大訪中団に引き比べてみると,普天間飛行場移設問題におけるアメリカという同盟国の軽視状態はとても理解できない。

 

 それにしてもだ。この人(小沢一郎)の記者会見での発言には心底怒りを覚えた。発言内容の詳細についてはもうあれこれ言わないが,陛下のご体調が悪ければ他の優先順位の低いものを取り止めればよいといった趣旨の発言をした。傲岸不遜である。この人の頭の中では,天皇陛下という存在がどのようなものとして位置づけられているのか。それに,この人は「天皇陛下ご自身に聞いてみたら『手違いで遅れたかもしれないけれども会いましょう』と必ずおっしゃると思うよ」とも発言した(産経新聞)。重ねて言わなければならない,傲岸不遜である。このような人間に陛下の大御心が分かる訳がない。それに,このような物言いは,陛下に対し,そのように発言し,思ってしかるべきだとでも言っているようなニュアンスがある。このような恫喝的体質はこの人の宿痾のようなものかもしれない。今回の一件で,宮内庁には今回の対応を応援する趣旨の夥しい数のメールが殺到し,民主党には夥しい数の抗議がなされているという。普通の日本人のメンタリティーだったら,この人の記者会見での発言,態度には眉をひそめるのではないだろうか。

 

 また,この人は,訪中の後に訪韓した際,天皇陛下の訪韓についても言及したというし,永住外国人の地方参政権の法案提出,実現についても言及したという。このような人が民主党を牛耳っているのである。今の自由民主党の現状には失望しか覚えないものの,自由民主党にお灸をすえようとして民主党に投票した人は,自らが徐々にお灸をすえられ始めていることに気づくべきだ。

2009年12月16日

つける薬がない(その4)

 

 いよいよ凄いことになっている。米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる鳩山由紀夫首相の迷走である。この問題については,前にもこのブログで触れたので繰り返すことはしないが,取り返しのつかないことになるのではないかと本当に危惧している。

 

 ここまでくると,この人の頭の中には安全保障というカテゴリーがなく,しかも,この問題に限らず想像力というものが人より劣っているのではないかと思う。安全保障面からすれば,現在の日本を取り巻く状況を客観的に判断した場合,日米安全保障条約(日米同盟)を基軸とせざるを得ないのは明らかである。彼は口ではそう言っているが,行動面では全くそうはなっていない。安全保障や外交に関して助言をしている人は存在するようだが,本当の意味で「有力な」ブレーンはいないに違いない。結局は,衆議院議員わずか7名の社民党との連立の維持と日米同盟との2つを天秤にかけてしまい,これまでのところ前者を優先して年内解決を先送りしようとしている。これは明らかに国益に反している。このままでは,十数年かけて検討を続け,ようやく国家間の合意に至り,名護市や沖縄県が何とか苦渋の選択をした状況がご破算になり,ひいては普天間飛行場の危険除去,住民の不安解消もおぼつかなくなっている。つまり,政権交代によってより悪い方向に進んでいると評価せざるを得ない。

 

 とうとう産経新聞には次のような記事が掲載された。つまり,オバマ大統領の初来日を控えた11月初旬に,在日米軍再編交渉をめぐる米側責任者だったローレス元国防副次官と会談した安倍晋三元首相は,ローレス氏から,鳩山首相に関し,アメリカにとって(1)同盟国のリーダーとしては扱えない,(2)戦略的な話はできない,(3)情報は共有できないの3点を指摘されたというのである。えーっ!そんなの,日本の外交,安全保障にとって一大事じゃないの!

 

 「最後は自分が決める」と啖呵を切った鳩山首相は,現在のところこの問題を先送りしているが,本当に自分自身の明確なヴィジョンと成算があるのだろうか。岡田外相はお手上げの状態で,早期に首相の決断が必要だということを示唆している。この問題に関する民主党のマニフェストの内容は,本当に裏付けと成算のあるものだったのだろうか。極めて疑問である。

2009年12月08日

やはり,メンタリティーの問題

 

 いわゆる事業仕分けという作業がテレビで公開されていた。ネットでも視聴が可能だったようだ。確かに,高級官僚の天下りや「渡り」の受け皿となっている訳の分からない独立行政法人の,大して意味もない事業に血税がつぎ込まれるようなことがあってはならない。私達の血税は有効かつ適切に生かされるべきだ。

 

 ・・・・・・だが,しかし・・・その事業仕分けの状況を見ていたら,絶えず説明や発言を遮られ,矢継ぎ早の紋切り型の質問責めに遭い,時間的に急かされ,初めに結論ありきの異様な雰囲気の中での無力感に苛まれている状況に陥っているのが,あたかも自分であるかのような感じがして,見るに堪えなかった。

 

 新聞報道によれば,この事業仕分けそのものやこれが公開されたことについて,約7割くらいの国民が積極的に評価しているようである。無駄な税金の使われ方が抑制されること自体は僕も評価するが,あの公開された状況を見て,かなりの割合の国民が本当に快哉を叫んでいるのかは疑問である。何より,あの民間から選ばれた仕分け人の資質や能力に疑問がある。的外れな質問を平気でしていたし,何よりも人の説明を聞こうとする姿勢に欠け,初めに結論ありきのスタンスが露骨に現れている者もいた。また,取り仕切っていた議員自体も,防衛省関連の施設と東京ディズニーランドを同一の目線で比較するなどといった,これまた的外れな認識を示していた。一説によると,彼らは各事業ごとの専門知識がある訳ではないから,財務省が予めマニュアル様のものを作成して用意し,それには質問やチェック項目,想定される問答(各担当者がこう説明したらこう切り返せばよいなどといったもの)などが記載されていたらしい。僕は,民主党としては,財務省の主計官がやっていたことを公開の場で議員や民間人仕分け人にやらせ,国民にアピールしたかったのではないかと穿った見方もしてしまう。あれは一種の政治ショーだ。

 

 いずれにしても,あの殺気だった仕分け現場における雰囲気は,文化大革命において毛沢東語録を振りかざし,反動分子を打ち据え,自己批判を求めている紅衛兵を連想してしまった。ジェット式姿勢をとらされなかっただけ,まだましか(笑)。

 

 この事業仕分けは,前にも述べたように良い面もあるが,問題もかなりある。ノーベル化学賞を受賞された野依教授は「歴史の法廷に立つ覚悟があるのか。」と正論を述べられたし,旧7帝国大学や早稲田,慶應義塾の総長,学長が記者会見したように,科学技術や学問研究は,目先の効果だけを性急に追求するのではなく,中長期的な観点も必要である。資源のない日本は,人材や研究こそがその存立基盤ともいえる。民主党がやみくもに事業仕分けを断行するのは,結局は,マニフェストで約束した「子ども手当」などの財源確保の必要性からであろう。マニフェスト至上主義というやつである。経済学者竹中平蔵氏の論調はあまり好きではないが,彼は,いま民主党がやっていることは,小さな無駄を削って,より大きな無駄を作ろうとしているという趣旨のことを言っていた。たまにはいいことをいうなあと思った(笑)。返す返すも,あの殺伐とした,事業仕分けを支配した雰囲気は,日本人のメンタリティーとはちょっと違うような気がする。

2009年12月04日

メンタリティー

 

 例えば,ある物が修理に出され,それを職人その他の専門業者が修理を完成したとする。その修理代金が支払われない場合には,その修理代金がちゃんと支払われるまでの間,ちゃんと修理した職人さん達はその修理した物の引き渡しを拒むことができる。こういう権利を留置権という。これは民事でも商事でも認められている。

 

 でもね,負傷者や病人が不幸にして亡くなった時,そのご遺体と治療費の関係は,さきほど挙げた例とは全く違うと思う。さきごろ,韓国の釜山の射撃場火災で悲惨な死亡事故が起こった。不幸に見舞われた被害者やご遺族の方々には,心からご冥福とお見舞いを申し上げる。ところが,新聞報道によると,治療等に当たった韓国釜山の病院は,何と,治療費約1000万円の支払を公的機関が保証することを遺体引き渡しの条件にしたという。結局,被害者の故郷,雲仙市は,何よりも遺体の早期引き渡しが最優先ということで,同市長の名で保証をしたとのこと。韓国釜山のその病院は,今回のツアー企画会社が入っていた損害保険で最終的には治療費の支払が確実であるのに,そのような条件を突きつけたのである。

 

 ・・・・・・・僕が思ったのは,確かに診療契約が結ばれた以上,治療費は支払われるべきである。例の射撃場を経営していた主体に対する損害賠償の問題とは別なのである。しかしながら,いかなる意味においても,治療費の支払保証を,遺体引き渡しの条件にするというのは明らかにおかしい。少なくとも,こういうことは日本では考えられない。こういうのは日本人のメンタリティーにはない。

2009年12月03日

つける薬がない(その3)

 

 僕としても,このブログであまり政治的なことは書きたくない。もっと楽しい話題,例えば,ぜんまいざむらいとか,新撰組とか,神のように崇めているバッハのことなんかを書きたいのだ。でも,さすがに最近の民主党,とりわけ鳩山由紀夫という人の迷走ぶり,脳天気ぶりを見ていると,話題にせざるを得ない。僕も国を憂えざるを得ないのだ・・・。

 

 それにしても,一体全体,この鳩山由紀夫という人の頭の中はどうなってしまっているのだろうか。きっと凄いことになっているのではないだろうか。米軍普天間基地移設問題をめぐるこの人の言動は,もはや首相としては常軌を逸している。

 

 オバマ大統領が来日した際の日米首脳会談で,同大統領が早期の履行を求めたのに対し,鳩山首相は「Please trust me(どうか私を信じてほしい)」と述べ,同大統領は「Absolutely, I trust you(もちろん,あなたを信じますよ)」と答えたということだ。この米軍普天間基地移設問題の重要性は大統領来日前からアメリカの高官から強調されていたのであり,首脳会談で鳩山首相が特に異議を留保することもなく,このようなやり取りがなされれば,アメリカとしては,設置が合意された閣僚級作業グループでの協議内容が従前の日米合意の早期履行が前提となると信頼するのは当然である。ところが,大統領を日本においたままAPEC首脳会議のためにシンガポールに出かけてしまった鳩山首相は(このこと自体外交儀礼に反すると思うが),あろうことか,「オバマ大統領とすれば,日米合意を前提と思っていただろうが,それが前提なら作業グループを作る必要がない。」と明言したのである。それだったら,その旨を堂々と首脳会談の時に明言しろよ。基軸となるべき同盟国に明らかな不信感を抱かせるような,手のひらを返すようなこの鳩山発言に,民主党の長島昭久防衛政務官ですら「オバマ大統領が『今の日米合意を迅速に実行する』と言ったにもかかわらず,首相が(打ち消すような)話をして正直びっくりした。」とテレビで戸惑うといった始末である。

 

 この基地移設問題の最終決断時期についても,鳩山発言はブレにブレている。10月16日には名護市長選(平成22年1月)と県知事選(同年11月)の間くらいには決断すると明言したのに,その1週間後(10月23日)には,名護市長選の後でと言っているつもりはない,早く結論がでればそれに越したことはない,と前言を事実上翻している。ところが,オバマ大統領との首脳会談の直後,鳩山首相は今度は,「名護市長選にしたがって方向性を見定めてゆくこともある。市長選が全く念頭にないというわけではない。」と発言しているのである。ここまでくると,アメリカは,あきれかえっているのではないだろうか。

 

 どうやら,鳩山首相が何かにつけて名護市長選や知事選に言及するということは,自分自身で高度に政治的な問題に対する判断力,決断力を欠いているものだから,市長選などの選挙結果をバックボーン,力にしてアメリカと再交渉ができればなどといった魂胆なのではないかと穿ってみたりもする。でも,これまで約14年もかけて日米でこの問題を協議し,両国でこれが最良の方法だと合意し,名護市も最終的には苦渋の選択をしたのである。国防というのは同盟国との信頼関係を維持しながら,最終的には国自体が判断しなければならない問題である。この点をめぐる鳩山首相の言動は,その一方で「日米同盟を外交の基軸と位置づけている」との言葉とは裏腹に,明らかに同盟の相手方の不信を買い,国益を損ねている。

 

 鳩山由紀夫という人は,この防衛,安全保障の問題だけでなく,その他のマターでも言うことがコロコロ変わる。変節といってもいい。それは結局,定見がないからである。これに尽きる。奥さんと一緒にファッションショーに登場したり,政府専用機の中で奥さんと指相撲に興じている場合ではない。一国の宰相に定見がないというのは,非常に深刻な事態である。

2009年11月20日

つける薬がない(その2)

 

 新聞報道によると,10月23日の閣僚懇談会で,岡田外相が宮内庁に対し,国会開会式の天皇陛下のお言葉に関し,「陛下の思いが少しは入ったお言葉をいただける工夫を考えてほしい」などと申し入れたようだ。耳を疑ったし,違和感を覚え,その直後に怒りの気持ちがわいた。その後の釈明内容を聞いても,岡田外相のこの発言の真意が奈辺にあるのかはかりかねるし,この際は「お言葉」の憲法上の位置づけという理屈は置いておくとしても,少なくともこの発言と申し入れは,現象面としては,陛下にもう少し思いの入ったお言葉を下さい,と要求しているに等しい。極めて不遜である。

 

 外相というのはその固有の所管事務がある。分際という言葉は,身のほど,それぞれに応じた程度という意味であり,分(ぶん)とは,各人にわけ与えられた身分や責任というほどの意味である。外相の分際というものがあり,岡田外相も分をわきまえなければならないと思う。

 

 様々な情報によると,この岡田外相という人は,かつていろいろな場面で次のような発言をしているようである。


 「『国歌君が代』は民主主義にふさわしくないので違和感を感じる。民主主義国家にふさわしい国歌があっていいんじゃないか」
 「参政権がほしいなら国籍を取れということは、人権にかかわる」
 「将来の理想は日中韓共通の教科書を作ることだ」

 

 岡田外相のかつての変な発言は,実はこれだけに限らず枚挙にいとまがない。もう今日も今日とて僕の本来の仕事があり,ブログ作成にこれ以上時間はかけられないので,彼のこれらの発言内容の幼稚さ,自家撞着性について詳論しないが,実におかしい。変である。同じ外相でも陸奥宗光外相,小村寿太郎外相とは雲泥の差である。岡田外相ではとうてい日本の国益は守れないであろう。つい最近も,いわゆる「東アジア共同体」の枠組みについてアメリカは入らないと明言し,すぐさま鳩山首相がその内容を事実上打ち消すという事態が発生している(彼ら自身もそのいわんとする「東アジア共同体」がどういうものなのか分かっていないし,深く考えていないのだから,しょうがないか【笑】・・・)。

 

 いずれにしても,有権者は自由民主党にお灸をすえるために,民主党に308議席も与え,こういう人たちを国のトップ,重要閣僚にいただいたのだが,その有権者自身が今度はお灸をすえられることになると思う。・・・・・でもね,自由民主党がこのままでいい訳は絶対無いよ。同党の中にも十分に変な人たちが含まれているからね。そこに悩みの深さがある。平沼赳夫先生たちに是非がんばって欲しいのだけど。

2009年10月27日

期待のもてる実験

 

 やりました!我が栄光の巨人軍。前夜の悔しさを晴らす1勝です。これでアドバンテージ分を含めて2勝1敗です。問題は今晩であります。2勝2敗とされてしまうのと,3勝1敗と王手をかけるのとでは大違いだからです。頼むよー,ラミちゃん。ガッツ。慎之助・・・。

 

 さて,ある日の昼下がり,ビルの管理会社の担当者がうちの事務所を訪れ,国土交通省作成のパンフレットを1枚置いて行った。うちの事務員さんが応対したのだけど,そのパンフレットのタイトルには「自転車と歩行者の走行空間を分離する社会実験をおこないます」とある。「社会実験」とは,これまた大上段に構えたタイトルだが,僕としては非常に期待のもてる実験であると思う。なぜならば,この実験の背景にあるのは,そのパンフレットで指摘されているとおり,歩行者と自転車が錯綜しているため,(歩道の)利用者が危険を感じる状況が発生しており,利用者からは歩行者と自転車を分離することを望む声があがっているからだ。

 

 僕も常日頃からそのように思っていた。というのも,通勤や裁判所行きには徒歩で行くことが多いのだけれど,1日に少なくとも5,6回は,極めてマナーの悪い,危険な自転車走行に不愉快になることが多いからである。つい先日も,歩道上で信号待ちをして立っていたら,僕のすぐ近くにいた人との間を全く徐行もせずに縫うようにして走行していった輩がいた。非常に危険であり,とても不測の事態に対応できるような走行方法ではない。また,歩行者が多数いるというのに,自転車を駆って猛スピードで歩道上を走行していく手合いもいる。信号の変わり目などでは,とにかくその交差点を渡りきろうとして全く周りに注意を払わない不心得者もいる。このような無秩序状態だから,最近の僕は歩行経路を変えるにもいちいち後方を確認するようにしている。

 

 ある晩,顧問先の社長さんたちと夕食を共にした時などは,やはり皆さん同じようなことを痛感しておられたようだ。自転車に乗る者が「江戸しぐさ」のようにみんなができるだけ気持ちよく通行できるように気を配ったり,少なくともこんな走行をしていたら歩行者に恐怖感を与えてしまうだろうなと想像したりすることでできないようであれば,もはや物理的な工作,すなわち時速30キロメートル以上は出せないような構造にすべきだなどと議論していたのである。

 

 統計では,この10年間のうちに自転車と歩行者との交通事故の数が約4.5倍になっているそうだ。道路交通法上は,自転車は車道を走行するのが原則になっているし,歩道上は歩行者が優先であり,自転車は車道寄りを「徐行」することになっている。しかし,現実はそうではない。件のパンフレットによると,今回の「社会実験」は,うちの事務所のあるビルの面したすごく広い道路の車道1車線を削り,車道上のバリケードなどを設置して車と自転車とを分離し,さらに,歩行者の歩道と自転車の通行帯をも分離し,歩行者が安心して歩行できるような空間を確保するというもののようだ。よいと思うし,ビルの前の道だけでなく,できるだけそのような措置を講じてもらいたいものである。・・・・・・・・決して自転車そのものが悪い訳ではない。・・・・・・・でも,マナーの悪い人が少なからずいるし,概してスピードの出し過ぎなのである。

2009年10月23日

つける薬がない(その1)

 

 朝,歩いての通勤はよいものだ。特に秋の澄み切った空,清々しい空気を吸いながらの散歩通勤は格別によい。毎朝の通勤経路は,その日の気分任せ。今日は少し細い路地裏のような所を通ってきたが,鳩が1匹,すずめが5,6匹,仲良く路上で何かをついばんでいた。僕はできるだけ彼らをびっくりさせまいと静かにそばを通り過ぎようとしたが,やはり小さなすずめ達は飛び立って逃げた。でも,鳩はほんの少し移動しただけでそのまま自分のペースを崩さなかった。鳩というのは,人なつっこくて,憎めない。

 

 でも,わが日本国の首相をやっている鳩山由紀夫という人は,はっきり言っていかがなものかと思う。例の偽装献金問題にしても,大方の国民は首相の説明責任は果たされていないと思っているのに,捜査に影響を与えるなどといった口実で,以前の記者会見での発言以上の説明を果たそうともしない。その政治資金管理団体が,故人や献金もしていない人の名前を勝手に使ったりした。それを秘書が勝手にやったということで幕引きをしようとしている。かつて鳩山氏は,他の人の同種のスキャンダルの際には,秘書の責任は議員の責任であると明確に述べていたにもかかわらず・・・。定見がない。この問題が発覚した後,問題の収支報告書の献金者名が訂正されたが,その訂正された献金者名の一部も再び虚偽であったことが取りざたされている。さすがに,問題発覚後の訂正部分まで鳩山氏が全くあずかり知らなかったという言い訳は通用しないだろう。それに,5万円以下のいわゆる匿名献金についても,その中に仮に親族等からの「献金」分が含まれたりしていたら,実質的には贈与であ