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弁護士ブログ

2021/08/16

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日曜日のゴルフに疲れ果て,ぐっすり眠って今朝目が覚めた時,ボサーッとしてスマホでネットの記事を読んでいましたら,朝っぱらからなかなかいい話に出くわしたのでした。お笑いコンビ「アンガールズ」田中卓志さんの記事でした。

 

敢えて厳しい言葉を一回だけ,でもそこに「相手のためを思って」という深情けに根差した言葉であれば,言われた人のその後の人生を左右するだけの重みをもつのだなと思った次第です。

 

その記事は文芸誌「小説新潮」の連載記事が引用されたものでしたが,田中さんの浪人時代の予備校講師に言われた言葉が彼に感銘を与えたというもので,彼はその言葉に触発されて見事広島大学に合格し,その後も芸人を諦めずに精進する動機づけを与えているようです。

 

彼を含む予備校生が,ある予備校講師(俳優の木下ほうかさんに似ていたらしい)の最初の授業で,しかも授業の小休止の時にただ1回だけ厳しく言われたようです。その言葉とは・・・

 

「みなさん、今日から授業が始まり、浪人生活が始まったわけですけども、はっきり言って、みなさんは今、学生ではないですよね、予備校は学校じゃないので学生とは言えません。しかも社会人でもないですよね、会社で働いているわけでもないんですから。みなさんは学生でも社会人でもない、なんでもない人間になったわけです。こんなところからは1年で抜け出さないと大変なことになりますよ。高校生の時に勉強しなかったから、こうなったんです。自分の責任なんだから、しっかり1年勉強をしたほうがいいですよ。僕は毎年これを最初の授業で言うんです。でも、これだけ言っても勉強せずに、来年の1月くらいに受ける大学がないと泣きついてくる人がいます。みなさんはそうならないようにしてください」

 

その予備校講師はそれだけ言うと,チョークを手に取り,「えー続いては・・・」と何事もなかったかのように授業を再開したとのこと。厳しい言葉ですが,目の前にいる浪人生たちのことを真剣に考えて,ただ1回だけ敢えて厳しい言葉で忠告をしたのでしょうね。ただ1回だけというのが印象的ですし(いつもガミガミ言わない),その時の言葉が皆の心に残るのでしょう。とても効果的です。

 

田中さんはこの厳しい言葉に一念発起し,猛勉強をして見事1年の浪人生活で大学に合格しました。さてその後はお笑い芸人の世界に。「みなさんは学生でも社会人でもない,何でもない人間になったわけです」・・・田中さんとしてはお笑い芸人を始めた時,人生で2度目のこの状態になっていることになんとなく気づいて,何でもない人間から脱出しようとしてもがいていたようですが,その後もあの予備校講師の言葉を思い出しては,なかなか日の目を見ない時でも芸人を諦めることなく,芸人としてネタ作りに勤しむなど精進をしているということです。

 

「アンガールズ」がまだ有名になる前,テレビ番組「エンタの神様」などでその芸を観たことがありますが,私としても評価が難しく,とても微妙で(笑),彼らも一発屋で終わってしまうのではないかと思ってしまった反面,その独特の笑いのセンスに少しウケてもいました(笑)。

 

長い人生の中では,こういった心に残る言葉に巡り合うこともありますよね。

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