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2015/08/27

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 「その2」です(笑)。月刊誌「正論」9月号には,「終戦70年、日本人へ」と銘打った特集記事が掲載されていました。複数の保守の論客(極めて真っ当な歴史認識を備えた人たちです。)が,戦後70年の節目を迎え,自らの歴史認識の一端を説得的に展開されており,とても読み応えがありました。

 

 その中でも特に,八木秀次さん(麗澤大学教授)の論考は素晴らしかったと思います。「実は左翼青年だったという八木秀次氏が保守に目覚めた5冊の書とは-」という導入文句の下,八木さんお薦めの文献5冊が紹介されているのですが,彼が引用した林房雄著「大東亜戦争肯定論」という本の次の一節にはとても感動を覚えたのです。

 

「日本の百年にわたる孤軍奮闘は、これを歴史としてふりかえる時、決して無意味ではなかった。無謀とも言えない。西洋列強の植民地主義と侵略主義の重囲の中にあっては、いかなる名将、大政治家といえども他に対策はなかったはずだ。秘密裡ではあったが、当時の政府と軍部の首脳によって、日支戦争不拡大、対米英戦争回避のあらゆる努力が行われたことは、現在発表されている多くの文献が証明している。だが、罠にかけられ、追いつめられた最後の関頭においては、山本五十六元帥ならずとも、玉砕を覚悟の決戦にふみきらざるを得なかった。これが日本の運命であった。慰めは、たださきに引用したオーエン・ラティモアの言葉である。/『日本が立派にやりとげたことは、アジアにおける植民地帝国の十九世紀的構造を破壊することであった』/『戦時中、日本人によって占領された土地のうち、ただ一つも(旧主人のヨーロッパ人によって)満足にとりもどされたものはなかった』/『百年戦争』をみごとに遂行した日本の犠牲者たちを、誰が『犬死』と笑うことができるか!日本の戦死者たちは歴史の定めた運命に黙々と従い、最も悲劇的で英雄的な死を遂げた。散華である。アジア大陸と南と北の海に散った花々のために靖国の宮はすみやかに復興させねばならぬ」

 

 この林房雄の「大東亜戦争肯定論」という本は,現在,中公文庫(2014年刊)で入手できるそうです。是非一読してみたいものです。

 

 八木さんが総括しているように,日本は幕末の欧米諸国との邂逅により,彼らと戦うこと宿命付けられていたというべきで,そこから始まった「東亜百年戦争」の最後の姿が「大東亜戦争」であり,百年のスパンで歴史を俯瞰しないと「大東亜戦争」の意義は理解できないのです。そして,林房雄のいう肯定論とは,日本の歴史的な運命をすべて引き受けて肯定するということに他なりません。このような考察の前では,現在の「侵略」,「植民地支配」というワードにこだわる風潮が如何に陳腐なことか。このように総括し,締めくくった八木秀次さんの論考に我が意を得,感銘を受けました。

 

 「戦後70年(その2)」というタイトルでしたが,「その2」があるということは,ひょっとしたら「その3」があるかもしれません(笑)。

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